花鳥風月

生かされて行くもの達の美しさを見つめて,
ありのままの心で生きている日々の、
ふとした驚き、感動、希望、

毎日が雪かきの2月の札幌が、、、やっぱり今年もやってきました。

2020-02-07 03:23:09 | Weblog

雪を掻き始めて50年

若かりし日は、雪の性質が毎回違うので、楽しかったㇼしたっけ、、、

ラッシーと呼んでいた中型の愛犬と

雪の中で遊びながら雪かきをしていたのが、、、懐かしい。

秋田犬と、テリアの間に生まれたラッシーは

長男が小学校の時、

5軒先の看護婦さんが飼っていたチーコというテリアから産まれた。

5匹のテリアと秋田犬の雑種ではあるが、

母親に似たメスの子犬はテリアの血統種間違うほどであった。

父親の秋田犬に似たラッシーは、

唯一の雄犬として、どこから見ても秋田犬の子犬だった。

歩き方が、蟹股で歩くので、

看護婦さんが名前を、名付けたのは、、、

「ブス」であった。

他の四匹はテリアの子供の様に

カールの毛が愛くるしかったからだろう。

 

「ブス」は、

 

長男が、親の反対を押し切って、連れてきて

夜中に布団の中で鳴いていた。

犬を飼うのは大変だと、、、長男には返してくるようにと言ったのですが、、、

居ついてしまったという、、、運命の子犬でした。

5軒先の家からイタダクノデアレバ、、、と、

散歩は看護婦さんの所の坊ちゃんが

頼まれてくれるかもしれないし、、、急場は餌も何とかなるかも、、、

初めは乗り気ではありませんでした。

冬になって、雪が大好きな子犬は、庭の主に育っていった。

耳のあたりにカールの毛が生えてきて、

ハンサムな番犬として、頼もしく成長した。

犬は犬の強さと野生が多少あった方が良いと考えたので

家には入れないで育てた。

雪の多い2月には、鎖を長くして、庭と車庫の屋根がつながるころは

車庫の屋根の上を住処として、

一段高い所から

ベランダのガラス越しに

こちらを見ていたㇼ、ひとり遊びをしていた。

この辺りは、どんどん家が建ち始めて

端切れの板が、廃材として、もらえたので、

質の良い3センチよりは厚い板きれで、

ひと夏かかってつくりあげた犬小屋を

ラッシーにプレゼントした。

夏から秋にかけて、たまに犬小屋に寝そべっていたりしたが

ほとんどは、庭の土を掘りあげて、

体温を下げる為なのか?

土まみれになって。ご機嫌に眠っていた。

ブラシをこまめにしているつもりだったが

耳の後ろのあたりに

独特にカールした茶褐色の毛がまとまり固まって

ブラシが通らなくなってアクセサリーの様になっていた。

犬同士のけんかにでもなっては?

北キツネとの

おおたちまわりになっても

加えて引っ張ることが有っても、、、ちょん切れてくれそうなので

固まった毛玉のアクセサリーは、小さなすりこ木のイアリングの様に

ラッシーのオリジナルファションとして、そのままにした。

じゃれて、首を振ると、

毛玉のイアリングも揺れていた。

犬小屋に入ることはめったになかった。

雪を掻きながら、、、ラッシーと幸せなひと時を過ごせた。

積み上げた雪山を壊しては跳ね回り、

手袋を投げてやると

口で加えて、なかなか返そうとはしないで、振り回して遊んでいた。

16年の短すぎる犬の一生の間に

多くの幸せな思い出を残してくれた。

晩年、、、弱くなった老体のラッシーを

北キツネが3匹取り巻いて、

餌を横取りに来るようになった。

急遽、

2畳の風除室を突貫工事で

近所の建具屋さんに頼んで造ってもらった。

ガラス戸を閉めれば、キタキツネは入ってこれないから、

ラッシーは、老体でも、悠々と食事が出来ていた。

立てなくなった後ろ脚を雪に滑らしながら

私が雪かきを始めると、、、

不自由な体で、一緒に遊ぶのが生きがいのようであった。

雄犬のプライドが、

おもうように走れないのを悔しく思うのか

泣き出しそうな目になるのを、

言葉以上の心の交流で

知らん顔して、雪かきを続けた記憶がよみがえる。

2月は、大雪に埋まりそうになりながら

愛犬ラッシーが、自力で、

庭を前足だけで走れた天からのいたわりの雪の御加護の雪でもあった。

青年のラッシーが元気な時は、

キタキツネは姿を視ただけで

藪の中に隠れていたのに、

歳をとると、、、餌箱によって来るのだから、、、

野生は厳しい強弱がある。

ラッシーの為に作った風除室は、

今は、私の家事のすべてを

手助けしてくれる。

貴重な2畳のスペースになっている。

動物は動物として、庭に飼った犬であったけれど、

ラッシの所には、

一緒に生まれた姉妹の犬も遊びに来ていたし、

見知らぬ犬も、庭で、遊んでいた。

その後、、、

ラッシーと見間違うような若い中型犬が通ることが有った。

私は、雪かきの手を止めて、、

ラッシーとそっくりな犬をいつまでも見送っていた。

2月の大雪も、、、やがて融けてゆく、、、

すくっては石垣の様に積み上げながら、

過去は過ぎたはずなのに

雪と一緒に空から降ってきて

私を雪まみれにするまで、、、降りやまない。

雪の石垣が出来るころ、排雪が入り、

閉ざされた私一人の白い空間に積み上げた過去の思い出が

遠くに運ばれてゆく。

ラッシーは動物霊園に眠るけれど

人間にはなれない犬が、番犬として役立ったオスの誇りは

最後まで、守ってあげれたことが、、、

私なりの精いっぱいの愛犬への気持ちだったのだから、、、

ラッシーは今は、仲間たちの国で、走り回っていてほしいと、、、

オリオン座を見上げながら、

家族の星座の近くにはに、ラッシーの星も見つける冬の星座です。

 


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
初めまして (Travel Jiji)
2020-02-08 16:06:09
この度はJijiのブログにフォロー頂きまして嬉しいです。アリガト。どうかこれからも( `・∀・´)ノヨロシクです。
こんにちわ。 (麒麟)
2020-02-14 07:49:46
こんにちわ、私的な日記に立ち寄ってくださって
恐縮です。
自分自身の為に吐露しているので、観ていただくほど
レベルが高くありませんので恐縮しています。
そちら様の写真日記は客観性があり、応援させていただきます。当方の日記は、家族知人対象の、私的な吐露が多く、本当に、、読んでいただくほどのレヴェルや客観性がありませんので、笑って、読み過ごしてくださいね
ありがとうございました。

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