くりまんじゅうの日記

世間より少し いやだいぶん遅れている
老シーラカンスです。

土佐の日曜市。

2024-04-10 07:10:13 | 日記

老舗お菓子屋 浜幸さんのゼリーをもらいました。箱に掛かった
土佐の日曜市の絵が なんとも素朴で郷愁をさそいます。

 

『にちよういち』の絵本が出ており買いました。作者は高知出身の
絵本作家 西村繁男氏で 氏の奥さん・娘さんともに絵本作家です。

西村氏は同じく高知出身の 双子の絵本作家 田島征彦・征三氏と
交流があり 田島兄弟の絵本は いくつか読みました。

毎日曜日 青空の下に立つ土佐の日曜市は 県外観光客にも人気で
観光最終日にここで山ほど買い物をして バスに乗るそうです。

この絵本は1979年発行ですので 45年ほど前の日曜市はこんな感じ
だったでしょうが 今も当時とほとんど同じ雰囲気と思います。

乳母車をつく祖母と孫娘あっちゃんの 日曜市ショートストーリーです。


「こりゃあ  おまんくの  まごかよ」「じなんとこの  したのまごよね」
「あついきに  からだに  きをつけとうぜ」「おまんも  としじゃきに  きをつけよ」


「ありゃ  めったちや   あっこが  おらんが  どうしよう」
「麦わらかぶった  6つばあの女の子を  みざったろうか?」
「ようわからんけんど  あっちのほうへ  いきよったにかあらん」

「あっこ~~ あっこ~~    どこにおるぜよ」


「おばあちゃーん  こっちこっち  はようきて」「ありゃ  あんなところにおった
おまさん  そんなところで  なにしゆうぜよ  しんぱいしたが」

「おばあちゃん  このねこ  くれるがやと かいたいき  もろうてや」
「じぶんでちゃんと  せわするかね」「ぜったい  かわいがるき  ねぇおばあちゃん
えいろう?」


「おばあちゃん  みて  かわいらしいねぇ  にゃお にゃお  いいゆう」
「かわいがらな  いかんぜよ   ほんなら  ねこに  おじゃこを買うていくかよ」


「おばあちゃん  まだかえ。 うち  もう  あるけんもの 。  ねこも  なんか
のみたい  いいゆうに・・」「もうちょっとやき  がんばって  あるき」
 

「おばあちゃん  すずしいねえ。げんきになってきたがやき」
「けんど  おばあちゃんには  ひやすぎるわね」


「ほんなら  もう  ぼつぼつ  かえろうか」
しゃわ  しゃわ  せみが今を盛りと鳴いている 追手筋のフェニックスです。




「おばあちゃん  ねこの  なまえ   なんと  つけちゃろかねぇ・・・」


長くなりました お読みいただき ありがとうございました。
                                                                                                                

コメント (10)
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