日々是チナヲチ。
素人による中国観察。web上で集めたニュースに出鱈目な解釈を加えます。「中国は、ちょっとオシャレな北朝鮮 」(・∀・)





 財界関係者とは会食しておきながら小泉首相との会談はドタキャンした
呉儀・副首相、予定通りモンゴル訪問を順調にこなしているようですね。「緊急の公務」で帰国、とのことですが、外交部報道官の孔泉は定例会見で記者の質問に対し、

「緊急の公務?私の口からそんなことを言った覚えはないが?」

 と、ひょっとこ口をいよいよ尖らせて得意満面の様子でした。まあ、「小泉首相との会談をドタキャンした上で繰り上げ帰国する」というのが呉儀に与えられた緊急の公務、とでも思っておきましょう。

 今回の靖国問題については前回、前々回に皆さんからたくさんのコメントを頂きまして、色々勉強させてもらいました。情報提供も非常に有り難いものでした。その上で今後の話をしなくちゃいけない、というのはわかっているのですが、如何せんまだ頭の中で考えがまとまっていません。

 例えば、中国のこれほどの強硬姿勢。外交儀礼を平気ですっ飛ばすくらいですから、昨年末の李登輝氏訪日で恫喝的言辞を弄しつつも結局行動は「なんちゃってデモ」だけだった「口だけ」のリアクションよりも
本気度を感じます。

 ガチですね。でも、
「胡錦涛、いよいよガチに出たか?」と言うべきか、「ガチになることを余儀無くされた胡錦涛」なのか、といった判断材料がまだ乏しいのです。報道もバラバラで論評記事にも乏しく、統制のとれた、事前に準備されたメディア攻勢にはちょっとみえません。

 そもそもその「攻勢」にしても、攻勢終末点をどこに置くかで事態が変わってくるでしょう。ただそのあたりもまだ私にはみえてこないのです。無能ですみません。

 ……そんな訳で、この件はあと半日か一日の御猶予を頂くとして、とりあえず暴動でお茶を濁します(笑)。ええ、某巨大掲示板に出したお古のようなものです。

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 元ネタは香港紙『星島日報』(2005/05/24)。とりあえず訳してしまいましょう。

 ――――

 中共革命ゆかりの地として有名な江西省・井岡山で先週の土曜(5月21日)、土地収用に伴う補償措置の内容を不満とした農民数百名が京九線・井岡山駅内に突入、線路に横たわるなどして京九線の運行を6時間ストップさせた。これに対し当局は武警(武装警察)を出動させて実力行使に及んで事態を終息させたが、その過程で多数の負傷者を出した。

 京九線は中国を南北に結ぶ鉄道の大動脈とされている。この事件は北京にも伝わって国務院(中央政府)の曽培炎・副首相を驚かせ、江西省指導部に対し関連レポート提出するよう急ぎ命じたという。

 事件現場は江西省泰和県の井岡山駅(吉安駅とも呼ばれている)。21日の午後、同県澄江鎮西門村の村民を中心とする数百名が駅舎に押し寄せ、駅構内に突入。駅舎の窓ガラスを割るなどしたほか、線路に横たわることで列車2本の運行をストップさせた。連絡を受けた現地治安当局は警察車両数台を出動させ、地元政府の主な指導者が現場に足を運んで説得を試みるも失敗。このとき、村民・警察双方に現場を取り巻いた野次馬を含めると1万人程度が現場に集まっていたと目撃者は語っている。

 事態が打開されないまま夜を迎え、当局は防暴警察(機動隊)を現場に投入、実力行使によって村民を排除し、列車の運行を再開させた。この間、京九線は約6時間不通になっていたことになる。

 西門村のある村民は本紙(星島日報)の電話取材に対し、武警(防暴警察?)が実力行使に及んだ際、村民との間で衝突が発生、双方から負傷者が出たのを目にしたが、いずれも軽傷のようだったとしている。昨日(22日?)午後には武警多数が西門村に現れ、村民たちは難を避けて各自家の中に閉じこもったが、逮捕された者が出たかどうかははっきりしないという。

 この村民によると、西門村は泰和県の県政府所在地(県庁所在地)から比較的近く、このため半年前から地元政府の許可のもと、開発業者が同村の井岡山大道に沿った耕地の多くを買い上げて商品房(販売用の住宅)を建設した。ただし農民に対する補償がきわめて薄く、村民はこれを不満として何度も地元政府に掛け合ったものの、満足な回答を得られないままだった。(完)

 ――――

 ……以上、暴動というより官民衝突で、それもガラスを割ったり軽傷者が出る衝突があったりした程度のものです。ヌルいと言いますかショボいと言いますか、とにかく訳していくうちにモチベーションが下がっていきました(笑)。この程度の騒動なら、いまの中国では日常茶飯事、
よくある話でしょう。

 ええ、よくある話なんです。ただ、今回のケースは香港紙に拾い上げてもらった分、他の無数の「よくある話」よりは幸運でした。村民たちの抗議行動は、まがりなりにも日の目を見ることができたのです。この記事は台湾・中央通信が転載し、それを反体制系ニュースサイト「大紀元」が掲載しています。

 さらにあろうことか和訳されて日本の片隅のこんなブログにまで載せられているなんて、村民の皆さんは夢にも思っていないでしょう(笑)。

 ――――

 
「失地農民」という言葉が昨年の中国の流行語大賞のトップ10にランクインしました。読んで字の如し、土地を失った農民です。いつからその呼び名が使われ始めたのかは知りませんが、今ではすっかり時事用語として定着した観があります。

 私のイメージするところでは、開発区の設立による土地収用や水力発電所建設で村ごとダムの底に沈んでしまうことになり、役所から補償金とは名ばかりの涙金をもらって指定された移転先で暮らすようになった農民たち……というのが「失地農民」です。代々耕してきたであろう田畑を失い、さりとて補償金では小商いひとつ立ち上げることができず、結局は日雇い労働者のような、
流民同様の境涯に堕ちてしまった人たち。

 やや具体的な像を結ぶなら、昨年秋に重慶市・万州区で発生した万単位の市民による都市暴動、その主役たちが「失地農民」だった筈です。もともと万州区自体が「移転先」として「失地農民」を数多く抱え込んでいる地区でした。

 もうひとつ実例を挙げるなら、やはり四川省・漢源農民暴動でしょう。村民にとっては唐突な水力発電所プロジェクトが降って涌いて村ごとダムに沈むことになったのですが、「失地農民」の成れの果てがわかっているだけに雀の涙ほどの補償金と移転先の条件の悪さに大反発し、断固として移転を拒否。ついに10万人規模の暴動に発展した事件です。

 この事件では警官隊との衝突で村民1名が死亡、多数の負傷者を出したのが第一段階。その後、当局が北京から派遣された要人(羅幹)の指揮のもと武装警察(武装警察の制服を着た正規軍との説も)2コ師団を現地に投入し、一体を封鎖して外部との交通を遮断し、現地では戒厳令状態(第二段階)。武警投入時点の衝突で村民に多数の死者が出たという噂もありますが、いまなお現地に入ることができないため実情は不明のままです。

 ――――

 で、今回騒いだ村民たちはどうなのでしょう。買い上げられた土地が住宅地にされるぐらいですから、西門村というのは
市街地に隣接した郊外型農村だと思います。その村民たち、耕地を失ったという点では「失地」なのですが、自宅はそのまま残っている筈です。ただ補償額が低いために転業もままならない。役所に陳情しても受け入れられない。そこで結集して駅舎を襲撃し、線路に寝転がって列車を運行させなくした、ということです。

 村民の要求が過大なものでなかったとすれば、役所と開発業者が結託して土地評価を不当に低いものとし、それに応じた少額の補償金もあちこちで少しずつ役人に着服された後、ようやく残ったほんの一部が農民に手渡された、というのがお決まりの展開です(これについては以前書いた「悪魔の錬金術」(2004/12/19)を御参照下さい)。

 中国語でいうところの「官逼民反」(お上が庶民を叛乱へと追いつめ、民衆がついに成否を問わず蹶起する)ですが、今回は命がけというような緊張感は感じられません。自宅がまだ残っているからでしょうか。市街地の外縁部である郊外型農村であり、駅までも歩いて来られたのでしょうから、列車もバスも走らない、駅やバス停まで1日がかりといった山間部の農村に比べれば恵まれた環境です。

 どうやら私は農民たちに肩入れできずにいるようです(笑)。死人は出てないんでしょ?負傷者ったってカスリ傷程度でしょ?そんなのジャレてるだけじゃん。……という翻訳時のモチベーションから回復できずにいるからだと思います(笑)。

 駅舎襲撃というのは奇矯なようでもありますが、村民たちにとっては「官」の象徴と映ったのかも知れません。警察署や政府庁舎に比べれば警備も手薄ですし。で、
線路に横になって列車の運行妨害をするというのは、結構ポピュラーな抗議方法です。昨年にやはり四川省で炭鉱夫たちが待遇改善を求めてこれをやっていますし、やはり同省の某市(ああ記憶が……)の市民たちが物価高に抗議した際に使われた方法です。

 なぜ線路にゴロリなのか、調べていけば奥が深そうで面白いようでもありますが、主題から逸れますのでまたの機会に。この村民たちは家まで取られてはいないんですから「半失地農民」というところでしょうか。郊外型農村でもありますし、大都市への出稼ぎ農民へと転化していくように思います。

 ――――

 もうひとつ「よくある話」を。広西チワン族自治区・北海市で5月22日、建材などを輸送する
トラックの運転手たち約500名が集団ストライキを起こしたというものです。抗議の対象は雇われている会社ではなく、警察です。警官たちが勝手にあちこちで積載物チェックの検問を設置し、あれこれと難癖をつけて罰金をむしり取られる。……確かによくある話です。それに堪忍袋の緒が切れたお兄さん方がとうとうストに踏み切ったとのこと(※2)。

 ただのストではなく、目抜き通りの北海大道を塞ぐ形でトラックを並べたのです。ここまでやらないと注目してもらえないからでしょう。参加者である李さんによると、とにかく積載物チェックの検問があちこちにあって、仮に重量オーバーと認定されると、取られる罰金は数百元~1800元というのですから、運転手にとってはシャレにならない金額です。北京市民1人当たりの月間平均食費額が365元ですから(※3)。警官の小遣い稼ぎも度を越しているといえるでしょう。

 もちろん、トラックによる目抜き通り封鎖というデモを兼ねたストライキをする一方で、運転手たちは北海市政府に請願書を提出しており、警官の違法行為を取り締まるよう嘆願しています。ただし目下のところ政府側からの回答は一切なし。このストライキ、市民からは結構支持されているようで、中でもオートバイを持っている面々などは噂を聞いて一同で声援に駆け付け、運転手や一般市民ともども警官の不正に憤りの声を上げているということです。

 ……以上、この記事は「大紀元」の独自報道です。「大紀元」は転載記事の方が多いのですが、オリジナル記事は法輪功関連のいかがわしいものを別とすれば、デモ・スト関連や労働争議などに強く(法輪功の地下ネットワークを生かしているのでしょうか)、しばしば香港マスコミがこれを参考にして後追い報道を行います。この記事がupされたのが昨日(24日)の23時、締め切り時点でストは2日目に突入していたそうですから、ストが事実なら何事かが起きていても不思議ではないでしょう。続報に期待したいところです。


 ――――


 【※1】http://www.singtao.com/frame.html?forcepage=/yesterday/chi/0524eo05.html

 【※2】http://www.epochtimes.com/gb/5/5/24/n932775.htm

 【※3】http://news.xinhuanet.com/newscenter/2005-05/24/content_2995443.htm


コメント ( 24 ) | Trackback ( 0 )



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コメント
 
 
 
井岡山は共産党革命の聖地 (えの)
2005-05-25 10:42:34
井岡山は、1927年毛沢東が作ったはじめての革命根拠地であり、1934年紅軍が長征に出発した地でもある。

いまの中国では日常茶飯事、よくある話としても場所が問題だったのでは。

共産党革命の聖地で、農民が大暴動ではしゃれになりません。世界中の笑い者になってしまいます。
 
 
 
ん~ん… (kyouji)
2005-05-25 15:47:07
 対日強硬派の巻き返しか。

 急用がって話をひっくり返すだけの必要性が生じたって

事は、何らかの転換があったんでしょうね。

 実は「内政問題であり、日中平和条約に抵触する」と

言われて、めちゃめちゃあせったんじゃないか、って

気がしてしょうがないんですが。

 もし日本がこれを全面に押したててきたら、中共が口を

出す根本が崩されるんじゃないかな? と。

 人権問題はアキレス腱ですしね。

 
 
 
日本の謝罪には価値がない? (Unknown)
2005-05-25 17:34:43
[北京 25日 ロイター] 25日付の中

国国営紙チャイナ・デーリーは社説の中で、

日本が過去の戦時中の行為に対して行った謝罪は価値がない、とした上で、呉儀副首相が

小泉首相との会談を取りやめた理由につい

て、靖国問題が背景にある、と指摘した。



社説では、「靖国神社参拝が中日両国の政府

指導者による相互訪問を中断させている」と

した上で、「日本の指導者らは、中日関係の

トゲとなっている問題の本質について十分認

識している。口先だけの謝罪では両国関係に

立ち込める暗雲を吹き払うことはできない」

と述べた。



さらに、「小泉首相はわれわれからさんざん

文句を聞かされてきた。彼が自らの過ちから

学ぶにはそれで十分である」と指摘した。



・・・えらい勢いで、半ば匙を投げていますねw
 
 
 
方針が一応決まったようで (大丈夫?)
2005-05-25 18:22:18
荒谬的辩解

ttp://world.people.com.cn/GB/1029/3414056.html



なんか書いてることが二重瞼大統領と同じような・・・・
 
 
 
呉儀されちゃった (田舎仙人)
2005-05-26 02:55:56
今日も、何時もの友人から呉儀されました。

ゴルフをやろうと持ちかけた、本人がドタキャン。

ただ違うのは言い訳はしてました。

結局3人で廻りました。ハハハ

 
 
 
すかしっぺ (きんぎんすなご)
2005-05-26 05:51:09
反小泉の援護射撃が盛り上らないのでト-ンダウン?



「緊急の公務は事実」中国側が説明

http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye1198592.html



今度の外交部定例記者会見で記者が突っ込んだらどう言うつもりなんでしょうか…

愉しみ
 
 
 
朝令暮改 (優駿)
2005-05-26 06:56:46
うーむ、再度公務を認めるですか。

どうも一連の騒動、最初は中国政府の高度ないやみか意趣返しかと思っていたのですが、こういう記事見ると、そんなのは間違いだったかもしれないですね。



世代交代に失敗して政治に素人しかいないんじゃないの?



生の中華思想が表に出すぎて、世間の反応を見てから修正なんて、昔の中国だと考えられなかったのだが。まあ、日本とすれば勝手に自滅するのを待てばいいのだけど、北への歯止めが消えたりもするわけで、えらく迷惑な自滅になっちゃうのだろうな。
 
 
 
時間差攻撃? (dengze)
2005-05-26 07:51:42
某精密機器メーカー(諏○精○○)のとこが、(昨今の日中関係の悪化を懸念して)駐在員の家族の一時帰国措置を採るとの未確認のクチコミ情報がありました。これって日本で報道されないでしょうね。

でもなんでまた今頃。。。。
 
 
 
会戦前夜だそーで (totu)
2005-05-26 11:06:36
http://www.tokyo-np.co.jp/00/tokuho/20050526/mng_____tokuho__001.shtml



突然すみません。この記事どう思われます?



 
 
 
>>totu (skai2)
2005-05-26 11:48:29
確か東京新聞は左よりなのであまり当てにはならないと、

私的には次は小泉が手を打つ番だが、有利なのは小泉側という印象

 
 
 
開戦前夜ねぇ~w (チャイ人)
2005-05-26 17:27:17
今日本と戦争したら、中国の負けに決まってるっしょ♪

中国が今の日中関係を「開戦前夜のようだ」と言うなら、

どうぞ開戦宣言しちゃって下さ~い♪



そして日本が勝ち、中国の領土半分以上もらっちゃいましょうヨ☆



死な人がチベットに対してやった、残虐な行為のように、同じことしてあげるから(^-^)
 
 
 
Re:開戦前夜だそーで (御家人)
2005-05-27 03:17:47
私事ですが唐突に忙しくなってしまいました。仕事が増えるのは嬉しいんですけど別にいまでなくてもいいのに。……そんな訳で更新や頂いたコメントへの返信が滞ってしまい本当に申し訳ありません。



totuさん、リンク先の記事拝見しました。

中共の御用学者を動員して書き上げた記事ですね。でも「小泉政権を見限った」可能性はあると思います。



それにしても中共は馬鹿ですね。日中関係の問題を靖国に集約してしまいました。



「靖国さえ参拝しなければ日中関係はうまくいくのだ」



と言い出した時点で中共の負けです。参拝するしかない環境をつくっているようなものです。ただ小泉首相がヘタレで参拝をやめてしまうなら別ですけど(笑)、参拝したら中共は党内でひと波乱あるかも知れません。ここでそんな賭けをしてどうするのでしょう。



靖国で譲れば次は歴史教科書、その次は尖閣諸島、東シナ海ガス田、それに沖ノ鳥島。……日本人の多くがもうそれに気付いている、と信じたいです。でも念を押すにこしたことはありません。だから私は「ここで譲っちゃダメなんだ」と周囲に説きまくっています。中共音痴は結構多いですからね。皆様も是非!

 
 
 
そうですね、敵は身中にある (dongze)
2005-05-27 08:15:30
御家人さん



だから私は「ここで譲っちゃダメなんだ」と周囲に説きまくっています。中共音痴は結構多いですからね。



頂!狂頂!!と感じます(笑)

特にいまの50代ヘタレ世代は何でもかんでもじゃあ譲れ譲れとスグ折れる。。。。今年は中国にいるのにそこで日本人相手に(こういう問題で)闘う機会が多いような。。。。

 
 
 
Unknown (大丈夫?)
2005-05-27 08:24:46
森前首相が結構正論を言っていますね、しかし新聞報道を見る限り中韓の教科書と比較している発言部分をカットしているのでいつもの「妄言」として処理されそうです。というか処理する方向に持って行きたいみたいですね。



森前首相、中韓の対日批判は「いちゃもん」

http://news.google.co.jp/nwshp?hl=ja&gl=jp&ncl=http://www.asahi.com/politics/update/0526/008.html%3Ft
 
 
 
Unknown (aquarellisute)
2005-05-27 14:41:21
Web版で探せなかったので直打ちしますが、おばちゃんの緊急帰国は「人民解放軍内の不穏な動きによるもの」と本日の産経4面で報じられています。以下要約。



「不穏な動き」は23日ごろからネットを通じて流れ始め、首謀者は空軍首脳の一人で副政治委員。李先念に近く、江沢民の戦略参謀と言われている。



軍強硬派が開催した「中日関係青年討論会」に軍への飛び火を恐れた胡錦濤が叱責、軍強硬派は「民衆鎮圧は不満」「日本軍国主義の復活に反対すべき」とする要求を内部決議。要求が満たされない場合、中央軍事委主席を交代させる署名活動及び、軍事クーデターで軍権の差し出しを迫るというもの。



これが胡錦濤の耳に入ったのが23日未明で、更なる国内世論の刺激を避けるために「緊急帰国」となった。外交部が「緊急公務」を「靖国問題」にすり替えたのは、政情不安の打消しと軍部へのアピールとされている。



記事は「軍の異変が表面化する兆候が見えないため本気でクーデターを実行する意思があったかは疑問」と結んでいますが、どなたかのコメントで、軍部に関する発言をされていたような。噂レベルではありますが、軍部が完全には胡錦濤に従っていないのかもしれませんね。



既出だったらお許しを。
 
 
 
なるほどそういうことでしたか。 (御家人)
2005-05-27 16:45:52
おお、aquarellisuteさん、ナイスな情報本当に有難うございます。



前に1読者さんが消息筋情報で明らかにして下さったのと重なる部分がありますね。



あと反日デモのときに『明報』が流した消息筋情報とも似通った部分があります。



いや、それより何よりこれで氷解しました。今回の出来事でいまひとつ解きにくかった部分の手がかりになりそうです。



とりあえず邪推するために産経買いに行ってきます。

 
 
 
故李先念の息子 (1読者)
2005-05-27 23:32:39
今晩は。



 知人のお話しが産経の紙面に繋がるとは思いもしませんでした。特に故李先念の関係者の下りは「え?」と思わずに入られませんでした。



 知人から聞いたので再度知人にこの記事の確度を聞いてみたところ、「ソースが出にくいレベルでの話しではあるが、産経が書いたということで何かしら確度は高くなってきていると思う。またこれぐらいの事態が発生しているならば、副首相の緊急帰国もこちらからは理解できるが、まだ執行部も割れていることもあり、その割れ方については現在も情報が錯綜していることから様子を見るしかない。」とのことでした。



 言える事は、何があってもおかしくはない状況で、このような動きがあっても不思議ではないとのことです。



 またこの李先念の関係者は彼の息子で、名前は劉亜周というそうです。彼が中心になり軍内部では執行部に対しいろいろな圧力をかけているとの情報があちこちで今も流れているようです。



 きな臭すぎです。権力闘争が深刻になれば、反日を利用した各種権力闘争が増えそうで、さらに事態は混沌となりそうです。つまり日本政府の対応に変更が無い限り、日本に対し弱腰な執行部とレッテルが貼られ、中国国内では執行部叩きにいっそう本腰が入る予感がします。



 一党独裁の真骨頂という感じでしょうか。闘争の後はお決まりの粛清でしょうか。
 
 
 
香港メディア引用について (フォックス淳子)
2005-05-28 02:09:13
こんにちは。香港在住のフォックス淳子と申します(変な名前ですが本名、日本人です)



実は(私の専門である)中国・台湾・香港メディアに詳しいブログがあるとコミミに挟んで、見に来たのですが...ハハハ。引用メディアの区別がちょっと。



御存知と思いますが、東方日報と太陽報(姉妹紙)は、大陸参入して以来、文匯報などの中共系紙なみにヒドイっす。御注意を。日本で言えばサーチナ(笑 あと東方日報のWEBは当日のみなので、URLを貼る意味がよくわからない(と言いつつウチもとっくにリンク切れの2年前のURL放置してますが)
 
 
 
Re:香港メディア引用について (御家人)
2005-05-28 06:46:22
フォックス淳子さん、御指摘有難うございます。



>御存知と思いますが、東方日報と太陽報(姉妹紙)は、大陸参

>入して以来、文匯報などの中共系紙なみにヒドイっす。御注意

>を。



『太陽報』が『東方日報』の系列紙であることは香港のメディアに出入りする人でなくても香港人なら常識でしょう。その『東方』系列の新聞があの「七一大遊行」(50万人デモ)より前から大陸に尻尾を振るようになって発行部数を落としたのも常識です。さらにいえば、『明報』のこの面における凋落も甚だしい。その意味では『蘋果日報』しかアテにならないようでもありますが、あそこの記事もひどいもので(使えるものもあります)、十分頼りになりとはいえません。



要するに香港の新聞は左右の別あれ所詮はその程度のレベル、なのです。



ですから私は新聞のスタンスによって区別はしません。記事ごとに内容をみて、是々非々で引用することにしています。ですから『香港文匯報』の記事も使える、意味があると思えば躊躇なく引用します。何か匂うと思えば『大紀元』の記事でも参考にします。



>引用メディアの区別がちょっと。



考え方は人それぞれですからそういう見解があっていいと私は思います。ただ私にとってその考え方は硬直的でついていけません。新聞ごとに傾きがあるのは当然ですが、それを捉え、新聞そのものにレッテルを貼って「あそこの記事だから」云々という取捨選択に走ることは私にはできないようです。



あと翌日にはデッドリンク(日本でもありますね)になることを承知でそのリンクを一応貼るのは、紙媒体でない以上仕方がなく、その中で精一杯ソースを明示するならその方法しかないからです。



それから当ブログ、素人がやっていますから、別に中港台に詳しいとか抜きん出ているとかいうものではまるでありません(笑)。謙遜とかでなく本当にそうなのです。折角来て頂いたのに申し訳ありません。

 
 
 
Unknown (チャイ人)
2005-05-28 10:58:57
わが国の総理に自ら面会を申し込んでおき、時間をとてもらえたのに急遽ドタキャン。

そんな呉儀おばちゃんですが、町村外相にバッサリ斬られてますw



「中国は幼稚園ほどのレベルに達していないがまあ彼らは彼らなりに一生懸命」と町村外相



【国内】町村外相、「中国人も幼稚園できちんと礼儀を学んだ方がよい」:政府は帰国問題沈静化の方向★2【5/26】



中国副首相帰国問題、政府が沈静化図る方針



 町村外相は25日午前、都内で開かれた全日本私立幼稚園連合会の総会であいさつし、

「私は幼稚園で礼儀正しくということをきちんと教わった。少しは中国の人にも教えたいなと思うこともしばしばあるが、中国は中国で一生懸命やっているのでしょう」



と述べ、中国側は外交儀礼を守るべきだとの考えを改めて示した。



(ソース:読売新聞 )

http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20050525ia23.htm

------------------------------



町村やめて!!それ以上笑わせないで!!(爆笑)













 
 
 
まあ、 (kyouji)
2005-05-28 11:27:02
 幼稚園連合会と言うことでシャレを効かせたん

でしょう。

 私も笑いましたが。w



 なんでも、この発言の後に沈静化方針が決まっ

たとか聞きましたので、最後に軽く行ったようで

すね。



 靖国問題では与党の方からも発言がありました

し、今後の政府の方針が気になります。

 政府見解で「内政問題」に固定してくれないか

なあと。

 一度決まればだいぶ重みが増しますからね。



 ちなみに、今朝の日テレの番組では、やっぱり

A級戦犯が戦勝国の同意を得た上で赦免されてい

る話は出てきませんでしたね。

 残念。
 
 
 
Unknown (Unknown)
2005-05-28 17:57:34
中国副首相緊急帰国



軍部不穏が原因?



 中国の呉儀副首相が二十三日の小泉純一郎首相との会談を取りやめて

帰国した問題で、中国当局は当初、帰国理由を「緊急公務」としたが、この

直前に人民解放軍内で不穏な動きがあり、党指導部が非常警戒態勢に

入っていたとする情報が流布されている。事実とすれば、胡錦濤固家主席が

いまだに軍を掌握しきれず、主導権争いの中で生じた権力闘争を「靖国問題」

にすり替えて隠蔽し、呉副首相を緊急帰国させた可能性が出てくる。



 「不穏な動き」に関する情報は二十三日以降、ネットなどを通じて流れ始めた。

それによると、首謀者は空軍首脳の一人で副政治委員。国家主席も務めた

故李先念氏に近く、江沢民前国家主席の「戦略参謀」といわれる人物だ。



 情報によれば、軍強硬派は、反日デモが過激化する最中の四月上旬、

胡錦濤政権に対日強硬路線を求める「中日関係青年討論会」を開催。これを

山東省視察から北京に戻った胡氏が、混乱が軍に飛び火することを危惧して

厳しく叱責。だが軍強硬派は「民衆鎮圧は不満」とし、「(政府は)日本軍国

主義の復活に反対すべきだ」などとする要求を内部決議した。



 さらに要求が満たされない場合、軍全体に呼びかけ、胡氏が兼務する軍最高

ポストの中央軍事委主席を交代させる著名活動を実施。さらに「必要に応じて

軍事クーデターを用いても『軍権』の差し出しを迫る」とし、トップ刷新をも求める

強硬姿勢を示した。



 この情報が胡氏の耳に入ったのは、呉副首相が緊急帰国した二十三日の

未明で、中国指導部は軍の暴走を食い止めるため、国内世論を刺激する小泉

首相との会談を行わずに帰国するよう呉氏に指示したという。ただ、呉氏は

離日後、北京ではなく大連に戻り、予定通り翌二十四日からモンゴル訪問に

入った。しかも、軍の異変が表面化する兆候は見えず、情報が事実としても、

首謀者らが本気でクーデターを実行する意思があったかどうかは疑問だ。



 中国外務省が帰国理由を「緊急公務」から「靖国問題」にすり替えたのも、

政情不安を打ち消し、同時に対日強硬策をとるポーズを見せ、軍の不満を

抑える意図があったと推測される。



五月二十七日 産経新聞朝刊より

 
 
 
Unknown (Unknown)
2005-05-28 18:03:35
日中摩擦、Wストリート・ジャーナル紙論評 「対日要求は横柄」



(前略)

■中国大使館、本紙に抗議



 中国の呉儀副首相が小泉純一郎首相との会談を取りやめた背景に、中国軍内の動静が関係したとの情報を伝えた本紙記事(二十七日付三面)について、

 駐日中国大使館の黄星原参事官(報道担当)は同日、産経新聞社に対し、「報道内容は事実無根だ」と抗議した。



ソース:産経新聞

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050528-00000003-san-pol

 
 
 
世界中で自己中心的で横暴な態度 大人の外交ができない中国 (worldwalker)
2005-05-31 14:03:06
http://worldwalker.ameblo.jp/day-20050529.html



世界中で自己中心的で横暴な態度 大人の外交ができない中国

訪台取りやめを拒否したアレクサンドレ暫定大統領の毅然とした態度に拍手です

 
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