日々是チナヲチ。
素人による中国観察。web上で集めたニュースに出鱈目な解釈を加えます。「中国は、ちょっとオシャレな北朝鮮 」(・∀・)





 中国海軍の駆逐艦「深セン」が昨日午前(11月28日)、親善訪問のため東京・晴海埠頭に入港しました。

 日中両国は国交樹立して35年にもなるのですが、中国海軍艦艇の来日はこれが初めてというのでちょっと驚きました。そうだったんですか。まあどうでもいいことですけどね。

 ちなみに「深セン」は南海艦隊に所属する親善訪問担当艦で、軍艦としての実力の程はともかく、これまでに欧州を含む15カ国・地域を回ってきた冠婚葬祭屋(笑)。この点においては中国海軍の代表的存在です。

 ……ていっても、やっぱりどうでもいいことですよね。ニュースとしても、

 ●例の殺人事件
 ●岡ちゃんがサッカー日本代表監督に就任した
 ●東京地検が前防衛省のドンをひっ捕えた

 といった話題に比べれば、駆逐艦「深セン」には華がありませんし絵になりませんし面白味にも欠けますし、そもそも日本国民の大多数がこの件について興味を持っていません。

 ニーズがないものだからマスコミでの扱いも地味でしたねー。中国政府は「歴史的快挙」みたいな感じで盛り上げたいようで、国内メディアにも到着第一報を速報させるなどな派手な扱いで大々的に報道させているのですけど。

 ちなみに中国のマスコミは
「中国共産党と政府の代弁者」と厳格に定義されています。まあ機関紙とか広報紙のようなもの。ですから、

「扱いが大きい=一般大衆が求めているニュース」

 とは限りません。今回の件についていえば、大半の中国人民にとっても日本人同様、
「あっそ」「だから何?」てなところでしょう。そんなことより物価高と株価と貧富の格差を何とかしろ、と。月に衛星打ち上げている場合か、と。

 ……てな訳で、こんなネタでは本来何も書くことがありません。

 

 ●シンセン到着(dongze) 2007-11-28 07:05:59
 http://blog.goo.ne.jp/gokenin168/e/b62053c7a06d0f566532fa0e8628d6fc(コメント欄)

 御家人さん、

 時間があったらヲチしてきてくださいね。(笑)

 直前に石破大臣にインタビューして訳のわからないコメント求めたり、侍とウルトラマンを結びつけたりした(でも内容はまったく違う)タイトルで日本の軍人さんのイメージを紹介しようとしたり、新華の軍事ページは一応日本初公式訪問を伝えてますが、、、、




 あんなショボいフネ見物なんかに行きませんよ私は(笑)。日課の散歩だって勝鬨橋(隅田川の最下流の橋)の手前までですし、そもそも年末商戦向けの売り物が続々とマスターアップする時期に入ってしまったので清洲橋にも出られません。土壇場型の仕事が増えて今週から夜型生活なんですから。orz

 海軍カレー作ってくれるからって誘われても行きません。厨房で主計科烹炊班の水兵が防毒マスクつけて大鍋かき混ぜているのなんか見たくありませんから(笑)。ああでも中国の軍艦の献立ってどんな感じなんでしょうか?……いやいや私は知りたいだけで食べるのは金輪際御免です。きっと食器も鉛漬けだし。

 でも確かに「新華網」などでは「深セン」訪日でこのところ関連記事が色々出ていました。友好ムードを前面に押し出してみせたり、「dongze」さん御指摘の如く、

「日本にとって中国は脅威ではない」

 とインタビューで石破茂・防衛相に言わせたりとか、

「これをきっかけに軍事交流が進めば緊張緩和や友好促進にも役立つ」

 などと中国軍艦初訪日の意義を海軍少将か誰かに語らせたりとか。

 ――――

 ところがですよ。昨日その駆逐艦「深セン」が東京湾に到着するなり、中国国内メディアからは意外な論評記事が次々に湧いて出てきました。ニュース記事は友好ムードが主流なんですけど、論評になるとちょっと違います。内容をひとことでいえば、

「これで中国も日本に肩を並べた。とうとうここまできた。日中二強時代の到来だ!」

 みたいな毛色のものです。あー中国人ってやっぱり病気だったんだなあ、というのが私の率直な感想。これについては当ブログでもう何度も指摘していますけど、「中国人」(漢族)特有の民族的病態なんです。

 どういうことかといえば、中華意識にあぐらをかいて世界の潮流から超然としていたために19世紀以降散々な目に遭った(自業自得)ことに起因する疾患です。ビョーキではなく真性の病気。

 ●もんのすごーく高いプライド(中華意識)
 ●もんのすごーく強いトラウマ(屈辱の歴史)

 という2種類の特異な性質がいずれも医学で扱うべきレベルに達していて、しかもその両者が一人格・一民族の中に同居しているのです。

 特に「倭人」とか「小日本」と馬鹿にしてきた日本に散々にやられたことが大きいでしょう。その日本が敗戦後にたちまち復興したのに比べ、自分の方は新中国成立以来の歴史において、自国民に誇るべきものがほぼ絶無。

 21世紀に入ってからの「世界の工場」化までは、誇るどころか恥ずかしくて情けなくて忘れたい出来事がずーっと続いてきたために、英国から返してもらった植民地・香港で新中国成立後の歴史を子供たちに教えるのに四苦八苦している始末です。だって教えたくないものばかりなんですから。

 朝鮮戦争、反右派闘争、大躍進、そのしっぺ返しの凄まじい飢餓、そして文化大革命に中越戦争。改革開放政策に転じてからはマトモになってきたかと思えば1989年に天安門事件です。海外メディアを含む衆人環視の下で、民主化を求める学生・市民を正規軍が無差別に銃撃し殺傷して回りました。戦車まで投入されて礫死者も出ています。

 もっとも「世界の工場」化を果たした現在も摩天楼が乱立している上海のような見た目の繁栄とは裏腹に、歪みに歪んだ経済成長で
絶望的な超格差社会と修復不可能かも知れない環境汚染が生じてしまいましたね。相変わらず民度は低いですし。そうした点で「鉄の女」呉儀・副首相が国際的赤っ恥をかいたことは前回紹介した通りです。

 ――――

 ……何だか話題がそれてしまったようなので針路修正。

「これで中国も日本に肩を並べた。とうとうここまできた。日中二強時代の到来だ!」

 という話でしたね。要するに中国海軍艦艇の初訪日は、民族的疾患(たぶん不治)に冒されている漢人どもにとっては
「倭人・小日本」に対する一種の「雪辱」めいた感慨を伴う象徴的な出来事だったようです。「中華」にこだわる手合いほどそういう意識を激しく刺激されるようで、それが論評記事に反映されてしまっている模様。

 その典型が電波系反日というか民族主義・愛国主義色の強烈な国際紙『国際先駆導報』や『環球時報』です。前者が国営通信社・新華社系列で後者は党中央の機関紙『人民日報』旗下の新聞です。

 恐らく似たような内容のものが全国津々浦々の地方紙でコラムになっていて、おいおい新華社や大手ポータルのニュースサイトが五月雨式に紹介してくれるかと思います。私は電波浴のようで煩わしいので検索をかける気にもなりません。

 だって、いきなり
「北洋艦隊」ですよ。

 駆逐艦「深セン」の東京入港で最初に引き合いに出されるのが、100年以上前の「定遠」「鎮遠」で鳴らし当時アジア最強を自任していた北洋艦隊の日本訪問なのです。

 確かに「華」なるものを「蛮夷」たる倭人に誇示したという意味で漢人にとっては晴れ晴れとした記憶といえるでしょう(長崎で民度の低さまで誇示しちゃいましたけど)。でもあまりに昔じゃございませんか?

 19世紀後半でしょ?私の恩師の一族が中国を統べていた時代ではありませんか。

 ――――

 ところがその御自慢の北洋艦隊、ほどなく生起した日清戦争の黄海海戦で日本海軍の連合艦隊に呆気なく敗れ、根拠地の威海衛(山東省)に逼塞したところを今度は日本海軍の水雷艇による魚雷攻撃でボロボロにされてあえなく白旗。

 戦争にも負けて下関条約が結ばれることになりますが、今回の件を語るについて、まずその「北洋艦隊」だの「馬関条約」(下関条約)だのといった出来事から説き起こしているのです。

 「春帆楼」って御存知ですか?下関条約の舞台となった料亭だと『国際先駆導報』の評論に出ていました。まあそうした「倭人・小日本」に対する屈辱的な歴史がスタートする以前の、悪くいえばまだ化けの皮がはがれていなかった時代の北洋艦隊による示威的な訪日、それを想起し、さらに惨憺たる近現代史に思いをはせて「とうとうここまできた」ということなのだそうです。

 ●『国際先駆導報』(新華網 2007/11/28/11:29)
 http://news.xinhuanet.com/world/2007-11/28/content_7159909.htm

 この文章は「新華網」や大手ポータルが複数のタイトルで掲載しているほか、香港における親中紙の筆頭格『香港文匯報』にも転載されていました。いわば「中国駆逐艦の訪日といえば」でまず出てくる最大公約数的な思いなのでしょう。

 ……あ、もちろんそれは「中華」に燃えて血涙を絞り出す向き限定ではあります。ただ上述したように漢人共通の民族的疾患というものがありますから、敢えてその話題を振られればその他大勢にとっても似たような感想が湧くのかも知れません。

 「東亞病夫」すなわち「アジアの負け犬」たるメンタリティ(その裏返しである過度の増長)は健在、といったところでしょうか。

 文章そのものも最後の部分になってくると「どちらも強国」の日中両国を比較して総人口だの高齢化社会だの経済的な伸びしろだのエリート層の質や器量だのといった逆根拠になりかねないことを列挙して、

「これからは中国の時代だ」

 みたいなノリの、半ば神がかり状態に突入しています。あらえっさっさー(笑)。

 ちなみに
「漢人」というのは中国本土系の漢族、要するに「支那人」のことを今回便宜上そう称したまでです。中国本土系というのがポイント。同じ中国でも特別行政区・香港では親中紙以外の新聞は概ねサラリと流した扱いでしたから。香港人にとっても「あっそ」「だから何?」といったニュースなのでしょう。

 ――――

 ところで『国際先駆導報』に対する『環球時報』ですが、こちらは面子にこだわる漢人として、駆逐艦「深セン」訪日に対する日本メディアの扱いが地味であることに気分を甚だしく害している様子です(笑)。何でも中国駆逐艦の訪日が確定してから、

「『朝日新聞』『読売新聞』『産経新聞』など日本の大手メディアは『口裏を合わせたが如く』事実関係のみを報じていて、関連論評記事がたくさん出てくるといった形にはなっていない」

 のだそうで、日本メディアが
「揃って沈黙している」と指摘しています。なるほどこれでは漢人の顔が立ちません。ムカつくでしょう。中国では大手メディアはもちろん、人民解放軍の機関紙である『解放軍報』の電子版「中国軍網」でも今回の訪日を大きく扱っているのに、試しに海上自衛隊のオフィシャルサイトをのぞいてみたら現時点では見事にスルー。「なかったこと」扱いです(笑)。

 しかし中国側としては晴れやかな舞台ですから「日本メディアは揃って沈黙」に表立って立腹する訳にもいきません。ですから「沈黙」も好意の表れなのだというパワープレーに走ることになります。一番目立った評論記事は、

 ●中国軍艦の訪日成功のため、日本メディアは地味なお出迎え(新華網 2007/11/28/08:43)
 http://news.xinhuanet.com/mil/2007-11/28/content_7158031.htm

 これです。この記事も異なるタイトルや内容をやや変えた別バージョンが複数出回っています。正に力技としかいいようのない強引なこじつけは以下の部分です。



 今回の中国軍艦による日本訪問は中日軍事交流に新たな一歩を踏み出し、今度は日本の軍艦が中国を訪問することになる。この「スタート」は得難い貴重なものだ。日本政府は正にそのために地味な扱いに撤し、また細心かつ慎重に加護を与えた。それによって個別のメディアが悪意を込めて騒ぎ立てたり右翼団体による妨害が発生することを回避し、中国軍艦の訪日成功を確実なものにしたのだと専門家はみている。中日両国はこの踏み出された第一歩が極めてナイーブで「両国関係を引き続き前進させるためのひとつの試練」だとお互いによく理解し合っているのだ。




 ガハハハハハハ。「腐っても豚」というかお里は争えないというか(笑)。日本駐在の特派員でも「マスコミは政府の代弁者たること」という中共政権の非常識が日本でも常識としてまかり通っていると思い込んでいるのか、パワープレーのために記者が敢えて「腐っても豚」に撤したのかはわかりませんけど、

「日本のメディアの地味な扱いは全て日本政府の好意的な仕込みによるものなのだ」

 と説明されています。ワロスw。

 ……いやいや、実は笑っている場合ではなくて、中国側にとっては真剣な問題なのかも知れません。というのも中国海軍による親善訪問に対して,今度は日本の海上自衛隊が「返礼」をすることになります。

 要するに「日本海軍」の軍艦があの鮮やかな
軍艦旗(自衛隊旗)を艦尾に堂々と掲げて上海だか大連だか、とにかく中国の港に入ってくるのです。そして停泊中は毎日定時にラッパによる君が代吹奏とともに掲揚と降下が行われます。歓迎式典では双方の軍楽隊による両国国歌の演奏が行われるでしょうし、海上自衛隊ですから公式行進曲も流れるかも知れません。ええ、他でもない「軍艦マーチ」(軍艦行進曲)です。

 駆逐艦「深セン」の東京入港では日本側の音楽として「北国の春」と「ソーラン節」が演奏された、と中国側が報じていますが、海自オフィシャルの「軍艦マーチ」がなかったとは思えません。どうなのでしょう?

 ●「環球網」(2007/11/29/09:01)
 http://www.huanqiu.com/www/191/2007-11/28934.html

 それはともかく、海自艦艇の中国に対する「友好親善訪問」は中国当局にとっては正にナイーブな問題。「反日」感情の素地たっぷりな上に30代以下は反日風味満点の江沢民型愛国主義教育を全身に浴びて成人しています。暴動頻発の社会状況にあって「反日」を種火に日頃の鬱憤晴らしをしたい連中もわんさかいることでしょう。

 対応を誤ると胡錦涛政権は悪夢を見ることになります。……ハッ、そうか「反胡錦涛諸派連合の暗躍→政争」という可能性も!そうなればお決まりのメディアを使った情報戦や2005年春の反日騒動のような大衆動員も行われて、ひと波乱あるかも知れません。となれば指導力が問われる胡錦涛の正念場ということになります。

 ●極上燃料?「日本鬼子」の再来だ!(2007/09/05)

 つまり「通りゃんせ」なのです。行きはよいよい「返り」は怖い♪……中国駆逐艦が日本へ行くのはいいとして、怖いのは「帰路」ではなく「日本海軍」(海上自衛隊)による「返礼」。それがいつ行われるのかは不明ですが、たぶん北京五輪開催後まで延ばすことはないでしょう。

 上記エントリーで紹介しているように、実は中国側は早くもマスコミを動員して「反日」フラグが立つのを防ぐべく仕込みに取りかかっている模様ですが、さてどうなることやら。正にワクテカです。各位請拭目以待好了(皆さんどうぞ御期待あれ)。

 それにしても中国というのは、たぶん日本がいないとメンタル的に生きていけない国なのではないでしょうか。




コメント ( 29 ) | Trackback ( 0 )



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コメント
 
 
 
Unknown (sdi)
2007-11-29 18:22:13
なるほど、返礼にこちらが訪問するとき何が起きるかは考えたことがありませんでした。
おそらく、履門か香港あたりに受け入れてすませてしまうのでしないでしょうか。
天津、上海、青島、旅順あたりには受け入れないんじゃないでしょうか。あと、海南島もなしでしょうね。
 
 
 
Unknown (Unknown)
2007-11-29 18:22:29
とても平和的な市民団体の皆様は華麗にスルーした件。
http://nihonkai.sblo.jp/article/7309291.html

これは冬休みだから仕方が無かったんだ!とのことでふ。
http://homepage1.nifty.com/heiwasendan/

自衛隊の皆さんが返礼に行った際には、米軍よろしく子供たちにチョコレートを配ってあげるのがよろしいかと思うんですよ。
 
 
 
Unknown (僻地人)
2007-11-29 18:26:59
メンタルだけでなく経済的にも日本がないと生きて行けないと思います。

しかし演歌に民謡と自衛隊のレパートリーは豊富ですね。
どういうアレンジか聞いてみたい物です。
 
 
 
そうですか、駆逐艦「はりぼて」ですか。 (町方同心)
2007-11-30 00:24:00
私も早速、新華網を見てみました。「中日海軍の春」といった見出しの記事を見つけました。海自の将官を「中将」「少将」と表記したり、音楽隊を「日本海軍軍楽隊」などと呼んでいました。両国の水兵さんたちはサッカーの試合まで楽しんで、国境を越えた交歓が行われた...とか。そうですか、この「深セン」は、儀礼訪問用ですか。あちらさんの少将さんの笑顔がとてもいいな、と思っていましたが、やはり「交流用」の人なのでしょうね。肩書きは、南海艦隊副司令だったような気もしますが・・・北海でしたでしょうか。小さなことはさておき、少し前にパキスタン海軍の上陸員が東京で10数人行方不明になりましたね。このフネの乗組員は、「精英官兵」だそうなので、いきなりいなくなることはないと思いますが・・・でも、出ればかなり面白いことに。。。あっイエイエ、そんなこと期待しているわけでは決してありません。とりとめの無いことで恐縮です。
 
 
 
所謂「大国病」? (shoku)
2007-11-30 06:36:47
ベトナム後のアメリカや、現在のロシアも十分過ぎるほどやんでいるように思いますけどね。

http://russianan.seesaa.net/article/57640685.html

>ソ連の人々は連邦の崩壊を精神的な問題とは見なさなかったが、月日がたつほど、超大国を失ったロシア民族が辱めを受けていると考える人が増えた。

無駄に「大国」の記憶がある国の国民は、プライドばかりが高くて困ります。
何なんでしょうな?この「辱め」って。
 
 
 
Unknown (中華好き(台湾・香港限定))
2007-11-30 11:12:58
少々エントリーからは外れておりますが、同じ深セン絡みと言うことで。

「一国二制度」は…?香港と深セン市が合併計画!?2020年、東京に次ぐ世界第3の国際都市に―中国
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071128-00000016-rcdc-cn

このところ行く度に大陸化が進んでいるなぁ、と感じることが多くはなりましたが。
これで滅び行く香港はその速度が加速されて遠からず終焉を見届けることになるのでしょうか。
 
 
 
社説で朝日が (indicium)
2007-11-30 11:52:46
書いているのは中国の依頼を受けたんでしょうかね。 「定遠」「鎮遠」が訪日して「その威容が日本人を驚かせた」と書いているが、日本人が驚いたのは支那人の行動ではないでしょうか。 日本が大陸で中国人を傷つけたという朝日は、長崎で中国人が日本人を傷つけ暴れまわったことには沈黙。 <中国軍艦寄港―新たな歴史の第一歩にhttp://www.asahi.com/paper/editorial20071130.html
 
 
 
Re:Unknown (御家人)
2007-11-30 14:03:47
>>sdiさん
 向こうは東京に来たので、バランス上、北京に近い天津でなければ上海ではないかと思います。逆にいうと、それを実現できないと胡錦涛政権の指導力はまだまだ、ということがいえるかも知れません。
 
 
 
Re:Unknown (御家人)
2007-11-30 14:04:23
>>「2007-11-29 18:22:29」のUnknownさん
>米軍よろしく子供たちにチョコレートを配ってあげるのがよろしいかと思うんですよ。
 チョコ配るなら中国製で、是非。
 
 
 
Re:Unknown (御家人)
2007-11-30 14:04:50
>>僻地人さん
 御指摘の通り、経済的にも日本がいないと中国はダメですね。たちまち失血死です。ただ19~20世紀を経て「漢人」の民族性が病態を帯びるようになったというのは、どの学問の分野の範疇かわかりませんけど世界的にも稀有ではないかと思うのです。

>しかし演歌に民謡と自衛隊のレパートリーは豊富ですね。
 他に「四季の歌」?(春を愛する人は……ってやつ)も演奏したようです。中国側の曲も含めて日中のどちらが演奏したのか、ちょっとわからないのですけど。
 
 
 
Re:そうですか、駆逐艦「はりぼて」ですか。 (御家人)
2007-11-30 14:05:58
>>町方同心さん
>そうですか、この「深セン」は、儀礼訪問用ですか。
 そのようです。指揮官(南海艦隊副司令)から乗員まで、冠婚葬祭のエリートたちという訳ですね。上陸したらアキバ見物をさせて萌え系ハニトラを仕掛けてみるとか……ダメですかね。

 当初はイージス艦を見学させる予定を組んでいた海自もダメですね。「イージス艦だよ」って横須賀に連れて行って「三笠」で海軍カレーを食べさせるくらいのシャレがあっても友好親善なんだから……ってこれもダメでしょうね。

 海軍軍人ならアドミラル・トーゴーには何らかの感慨があっても不思議ではないでしょうけど(記念艦にした発起人はニミッツでしたし)、政治将校とかのいる国の軍隊にはやっぱり無理ですか。
 
 
 
Re:所謂「大国病」? (御家人)
2007-11-30 14:07:01
>>shokuさん
 いやいや、「大国」とはちょっと違うように思います。中国は「世界の中心」を自任して三千年ですから磨き込まれ方がまず違うでしょう。ロシアなんて日本よりずっとずっと新しい国ですし、「世界の中心」なんて自己認識を持ったことはないでしょう。

 米国に至っては建国して300年も経っていません。世界一の超大国ではありますけど、国際社会の中でのナンバーワンというバランス感覚のようなものはあるでしょうし、そもそも欧州からの脱出組が開拓したのですから「アメリカ以外は全部蛮国」みたいな認識もないでしょう。「自由と民主」の卸元でもありませんし。

 私は米国人の知り合いがいないのでよくわかりませんけど、些細なことで「辱華事件」と騒ぎ立てる「漢人」のような過敏さは米国人にはたぶんないのではないかと思います。いずれにしても日本人には理解できない何事かがあるのでしょうね。
 
 
 
Re:Unknown (御家人)
2007-11-30 14:08:44
>>中華好き(台湾・香港限定)さん
 この10年間での劣化ぶりを眺めていると、香港が十数年後に深センと大合併していても不思議ではないように思います。

 それより立法会補選で「陳太」が「帚把頭」に負けそうな情勢だそうじゃないですか。『明報』はもう終わってますけど、今日は毒林檎まで「2万票差で陳太が負ける見込み」っていう記事&「七一精神を思い出せ」って社説で危機感を煽っていました。やはりこれからは「香港に住む中国人」の街になっていくのでしょう。
 
 
 
Re:社説で朝日が (御家人)
2007-11-30 14:09:19
>>indiciumさん
 いやいや、あのとき北洋艦隊の「定遠」「鎮遠」を見せつけられて、危機感を強めた日本海軍がその対抗馬として三景艦(松島、厳島,橋立)を揃えたのです。

 まあハードはなかなか強力だった北洋艦隊ですが、長崎事件が示すように兵士の質とか、また艦隊運動の熟練度といったソフトの部分が見事に欠落していたから実戦ではダメダメだったんだと思います。要するに民度、結局は民度。現代中国にも通じるものがあるように思います。
 
 
 
余談ですが。 (御家人)
2007-11-30 14:46:11
 今回使ってみた「漢人」は便利そうなのでこれからも使うかも知れません。

>ちなみに「漢人」というのは中国本土系の漢族、要するに「支那人」のことを
>今回便宜上そう称したまでです。中国本土系というのがポイント。

 ……と本文で書きましたけど、正に「中国本土系というのがポイント」なのです。ですから「漢人」は香港にもいます。台湾にもいますね。「外省人」(二代目か三代目くらいまでかな)のことです。
 
 
 
黄海海戦 (くろだ)
2007-11-30 15:01:02
>まあハードはなかなか強力だった北洋艦隊ですが

スペック的には12インチ砲を積んでるので、一見強力そうなのですが、「定遠」「鎮遠」の砲は短い(遠くに飛ばない)のと、機構的に速射ができないので、実戦の能力はかなり低いです。
当時の艦砲は、一発撃つと装填に数分~十分以上かかるのがざらでしたので、速度が上の日本軍の巡洋艦に命中するわけがありません。日本側は6インチですが、当時の最新型である速射砲を積んでまして、こちらは一分に数発の砲撃ができたのです。むろん、装填をする水兵さえ元気なら、という条件はつきますがw

で、笑えるのが、私が以前に読んだ、日本の赤い先生が書いた19世紀支那の戦乱歴史本。いえね、全般的にはまともで、太平天国とかは冷静に書いてるんですが、なぜか日清戦争になると筆が興奮してきてw黄海海戦のくだりなどは、「海戦は紙一重だった。鎮遠定遠の巨砲が一発でも当たれば清の勝利だっただろう。日本は幸運だっただけだ。実に惜しかった」などと、お前はどこの国の人間じゃ、と突っ込みたくなるような文章が書いてありました。

そもそも、当たる可能性はきわめて低い上に、たしか一発は当たってるんですけど、三景艦が中破しただけで、撃沈どころかまだ戦闘可能でした。だからもう二三発当たっても、海戦の勝敗は変わりそうにないんですけどね。
 
 
 
訪問自体には興味もないんで大幅脱線気味ですが (bystander)
2007-11-30 15:59:09
この件に関連して
 あちらさんのイージス視察取りやめについて
 読売朝刊一面の防衛省幹部の話として「海自は戦闘指揮所(cic)などのイージス・システムの中枢部分さえ見せなければ大丈夫だろうと判断したようだが、事の重大性が分かっていなかった」というのが若干気になりますね。
(日本の情報管理の甘さに神経をとがらせている米側への配慮という口実で危うくの所でしたけど)重要部分さえみせなければOKで9月の「隠し撮り」事件と一連の「海自発」winny事件から何も学んでないのかと、海自の「気の緩み?」を危惧したのは自分ぐらいでしょうか。
 
 
 
アマルガム (しなの六文銭)
2007-12-01 11:37:30
シナ人の中華意識というプライドに、戦いで敗れたトラウマが加味され、両者がアマルガム(合成体)になって日本人に向けられているという御家人殿の卓見に頓首しております。今日は久々に天気がよいので、週末屯するラクチョウから歩いて晴海まで「しんせん」見物に出掛けようかと考えておりましたが、「はりぼて」同然ならば止めときましょう。(爆)
 
 
 
英迎解放軍 誤升台灣旗 (せは゜たくろう)
2007-12-01 14:18:30
そういえば、こうした式典でハプニングが以前にあったなぁと思いだし、自宅のパソコンからスクラップを探していると、こんな記事を見つけたのでお知らせします。2001年10月4日の明報です。モンティパイソンを輩出した英国らしく、ユーモアたっぷりであります。


英迎解放軍 誤升台灣旗
【 明 報 專 訊 】 英 國 國 防 部 承 認 , 中 國 海 軍 將 領 正 式 訪 問 倫 敦 時 , 英 國 皇 家 海 軍 方 舟 號 航 空 母 艦 曾 誤 升 「 青 天 白 日 滿 地 紅 」 旗 幟 。

中 國 海 軍 艦 艇 編 隊 上 月 三 十 日 首 次 抵 達 英 國 本 土 的 樸 次 茅 斯 港 , 對 英 國 進 行 為 期 三 天 的 訪 問 。 此 一 意 外 發 生 在 樸 次 茅 斯 港 的 英 國 皇 家 海 軍 方 舟 號 航 艦 上 , 當 時 正 舉 行 歡 迎 中 國 海 軍 艦 艇 編 隊 來 訪 。

英 國 國 防 部 發 言 人 說 : 「 皇 家 方 舟 號 正 準 備 舉 行 歡 迎 中 國 海 軍 代 表 團 來 訪 的 儀 式 , 但 是 在 歡 迎 儀 式 中 , 一 度 誤 升 『 青 天 白 日 滿 地 紅 』 旗 幟 。 」 「 中 國 官 員 立 即 將 錯 誤 通 知 英 國 海 軍 , 並 將 「 青 天 白 日 滿 地 紅 」 旗 幟 降 下 。 」

發 言 人 說 , 英 國 皇 家 方 舟 號 航 艦 指 揮 官 曾 寫 信 給 中 國 海 軍 將 領 , 表 示 歉 意 , 中 國 海 軍 將 領 同 意 這 是 一 項 錯 誤 。
 
 
 
Re:黄海海戦 (御家人)
2007-12-02 01:43:31
>>くろださん
 いやいや素人であることを露呈してしまいました(恥)。黄海海戦において速射砲が威力を発揮したこと、また艦隊運動を重視して北洋艦隊より高速艦を揃えたというのは有名な話ですね。御指摘の通りです。

 ただ大鑑巨砲に対するこの速射砲たくさん主義、これは日本の独創かどうかは知りませんが、「定遠」「鎮遠」も実戦に臨むまでは前評判がそれなりに高く、日本海軍が三景艦(松島、厳島,橋立)を急いで揃えたというのも「定遠」「鎮遠」に脅威を感じたからではないでしょうか。そしてこの三景艦は「定遠」「鎮遠」の主砲よりちょっとだけ大きな主砲をそれぞれ1門ずつ搭載していますね。

 (1)射撃管制システムの問題、それに小口径砲ながら発射速度と砲門数に起因した単位時間当たりの投射量で北洋艦隊を圧倒し、敵艦を沈められなくても戦闘力を奪ってしまう、という戦術。
 (2)単鑑ごとの殴り合いではなく艦隊運動というチームプレー(しかも高速)で主導権を握る。

 という考え方を日本海軍は準備していました。とはいえ、実戦はフタを開けてみないとわかりません。三景艦に各1門ずつ搭載された大口径砲がそれを象徴しているように思います。

 結局日本のゲームプラン通りに海戦は終始しましたが、彼我の錬度差を別としていうなら、「速射砲と高速で勝った」というのは日本海軍が採用したシステムと戦術の正しさが立証されたということはできるものの、「立証された」という結果論であるように思います。

 それにしても日本海軍の砲員たちはショートレンジとはいえ砲側照準でよくもあれだけ当てることができたと思います。「紙一重だった」なんて言葉は結果の判明している海戦の戦況推移のどこを根拠に出てくるものなのか(笑)。要するに日本海軍が頭脳でも手足でも北洋艦隊を圧倒していた、ということだろうと愚考する次第です。
 
 
 
Re:訪問自体には興味もないんで大幅脱線気味ですが (御家人)
2007-12-02 01:44:09
>>bystanderさん
 イージス艦見学は誰がゴーサインを出したのか気になります。親善訪問の決まった曹剛川・国防部長の来日当時の防衛相はいま外相の高村ですね。傭兵ほどでなくても媚中派でしょうあいつは。……てなことを考えたりしてしまいます。でも制服組や防衛省の事務方が必死で反対すればあんな予定は入らなかったかも知れない、と考えると何やら深刻に思えてくるのです。不安ですねえ。
 
 
 
Re:アマルガム (御家人)
2007-12-02 01:44:35
>>しなの六文銭さん
 アマルガム?難しい言葉は使わないで下さいよー私本当に無学なんですから(素人だし)。御時間があるなら「はりぼて」見物もいいと思いますよ。私は中国のフリゲート艦クラスを目撃したことがあるのと時間がないので行く気がしないし物理的にも行く余裕がないのです。艦内見学とかできるんでしょうか?もしできるのなら軍艦行進曲を着メロにして「深セン」艦内で鳴らして回ればみんな喜んでくれると思います(笑)。
 
 
 
Re:英迎解放軍 誤升台灣旗 (御家人)
2007-12-02 01:46:04
>>せは゜たくろうさん
 まるで胡錦涛が訪米したときのようですね。やったもん勝ちなんだなーやっぱり(笑)。海自にも一発芸を是非お願いしたいところです。例えば日本側から掲げられた中国国旗が実は小さな星がひとつ減った特注の「四星紅旗」だった、とか。期待するだけ無駄なんでしょうけど……ていうか特注時点でシャレになっていませんか(笑)。
 
 
 
どうせ消すなら (エミル)
2007-12-02 04:17:42
大きな星を消した「四星紅旗」がよろしいかと存じます。
 
 
 
Unknown (中華好き(台湾・香港限定))
2007-12-04 11:06:17
新聞各紙が「陳太劣勢」と書きたてた所為か陳太が勝利しましたね。
今日(4日)付けの蘋果見出しの「香港壓不死」は反大陸派の意地なんでしょうか。
もっとも前日の3日付けでは争ってる相手が帚把頭ではなく葉太だったのは元祖・狗仔隊の蘋果ならでは、なんでしょうかね。見出し的には(ゴシップ的には)女の争いのほうが面白いですもんね。
意地の悪い見方をすれば、「女の争い」レベルにまで政治運動を貶めようとしてる、ってのは深読みしすきかな。

ところで周杰倫武道館公演、一般発売1週間で追加公演決定だそうですよ。
先日初来日した飛輪海も地下鉄各駅にポスターが張り出されていたので御家人さんもご覧になっているんではないでしょうか。
やっぱり今後は台湾明星が優勢になるのかしら。
 
 
 
Unknown (三碧星)
2007-12-05 18:53:28
 イージス艦見学を、アメリカがGOサイン出すか出さないか、一番冷や冷やしていたのは日本政府ではないかと思います。

 出ていたら米中融和ということになりますし、アメリカに否応無しの反応を出させた、ということに、日本政府の寝技を見た気がします。
 
 
 
Re:どうせ消すなら (御家人)
2007-12-06 15:28:14
>>エミルさん
 それではいよいよシャレになりませぬ(笑)。それならいっそ白地に緑の台湾の旗で。
 
 
 
Re:Unknown (御家人)
2007-12-06 15:28:36
>>中華好き(台湾・香港限定)さん
 終わってみれば陳太が勝って、ただそれだけのことでした。勝者が負けて敗者が勝った観があります。民主派にはもう伸びしろがありません。人民解放軍がまた無辜の民衆を大虐殺するくらいのインパクトのある事件でも起きないとダメでしょうね。香港はやっぱり死路一條。

 ジェイの武道館追加公演はすごいですね!快挙!!
 
 
 
Re:Unknown (御家人)
2007-12-06 15:29:03
>>三碧星さん
>日本政府の寝技を見た気がします。
 なるほど。防衛省のヘタレ!とか単純に考えていたんですけどそういう見方もあるんですね。米国が横槍を入れてくれなかったら肚芸ということで、やっぱり「三笠」で海軍カレーだったのでしょうか。
 
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