日本共産党 群馬県議会議員 酒井ひろあき

あなたとつくる、希望の群馬。

ハンセン病市民学会総会・交流会in沖縄に参加 「差別に屈しない」 ハンセン病問題も米軍基地問題も国による構造的差別という点で共通 辺野古新基地建設反対の運動と連帯 

2018年05月27日 | ハンセン病
ハンセン病市民学会第14回総会・交流集会が5月19~21日、沖縄県で開催されました。
群馬からは私を含め、「ともに生きる会」のメンバーら7人が参加しました。
初日、那覇市内での全体会は真和志高校の生徒による手話ダンスで開幕。




第一部「沖縄におけるハンセン病隔離政策の歴史とその特徴」では、森川恭剛・琉球大学教員と徳田靖之弁護士が対談しました。この中で、日本軍による強制隔離に加え、米軍による大規模収容と琉球政府による隔離政策の承継と徹底という特殊性があると指摘。熊本地裁で行われている「ハンセン病家族訴訟」の568名の原告のうち約40%が沖縄の原告ですが、誰一人として氏名や素顔を明らかにできない現状を告発しました。そのうえで、深刻化する基地問題との共通性とその解決に向けた課題について語り合いました。



第二部のリレートーク「ハンセン病問題と沖縄の基地問題」で神谷誠人弁護士は、ハンセン病問題と沖縄基地問題に共通するものは、国民の不安をあおり、社会的マイノリティに「特別の負担・犠牲」を強いる行動であり、犠牲に対する「恩恵的代償措置」としての不十分な経済支援でお茶を濁し、少数者は経済的支援がなければ生きていけない(犠牲者があたかも利益を受けているかのように描き出す)という倒錯した認識であるとのべました。
作家の目取真(めどるま)俊さんは、辺野古新基地建設に反対するたたかいをくわしく紹介。土木技術者の立場で基地問題に取り組んでいる奥間政則さんはハンセン病証言集に掲載された父の証言で、差別を受けていた事実を知り大きな衝撃を受けたとのべ、「沖縄の基地問題もハンセン病の隔離政策も国策であり、弱者に対する構図は全く同じだ」と語りました。
宮古島南静園の見学者にガイドをしているハンセン病回復者の上里栄さん(83歳)は、戦時中に激しい空襲やマラリアにかかって苦しんだ経験から、自衛隊のミサイル基地や弾薬庫建設工事に反対する活動に取り組んでいるとのべました。
琉球新報記者の玉城江梨子さんは、宜野湾市の保育園と小学校への米軍機部品落下事故をとりあげ、「事故自体も大きな問題だが、それ以上に深刻なのは保育園・小学校に誹謗中傷のメールや電話が相次いだことだ」と指摘。
2003年に起きた黒川温泉でのハンセン病回復者宿泊拒否事件にもふれながら、「被害者を中傷し、さらに傷つける、バッシングするということがこの社会では度々起きている。声を上げた被害者を孤立させないことが大事だ」と訴えました。
牧師で普天間基地爆音訴訟団長の島田善次さんは、沖縄の基地は1879年「琉球処分」以来の構造的差別であり、ハンセン病の差別・偏見も国家と健常者の構造的差別だとのべ、「悲しい現実」を告発しました。
フリーライターの浦島悦子さんは、「ハンセン病問題に非当事者はいない。差別される側の当事者か、差別する側の当事者かだ」という回復者の言葉を紹介。海でも陸でも熾烈なたたかいが続く辺野古の現場から愛楽園へ。基地問題とハンセン病問題は一つであり、差別のない平和な世界に向かっていきたいと語りました。
フロアーから回復者の平良仁雄さんが発言し、「隔離、断種、堕胎…らい予防法は患者を人間扱いしなかった。国に対する怒りでいっぱいだ。米軍基地の問題にしても沖縄は同じ国民として扱われていない。頭でなく、心で受け止めてほしい」と切々と訴えました。



夜のレセプションでは、地域ごとに参加者が壇上にのぼり、代表者があいさつ。古謝美佐子さんの歌などもあり、打ち解けた雰囲気の中で交流を深めました。



2日目の分科会は、那覇市内のホテルからバスで約2時間、名護市のハンセン病療養所愛楽園で開催されました。私は「体験者から非体験者への継承を考える~沖縄戦継承の現場から」をテーマにした分科会に参加しました。コーディネーターは吉川由紀さん(愛楽園交流会館企画運営委員)。
平和ガイドの川満彰さん(名護市史編さん嘱託員)は、市史編さん業務は作成して終わりでなく、平和学習に生かしていくことが重要だとして、「戦争体験者はいるが『語り部』は少ない。沖縄戦もハンセン病問題も非体験者がどのように伝えていくかが大切だ」と強調しました。
普天間基地の近くで育ったという平良次子さん(南風原文化センター学芸員)は、毎年テーマを変えた「戦争と平和に関する展示会」や、理不尽な戦争の歴史や差別という人間の過ち、弱者への視点から社会を見る目を養うための「子ども平和学習交流事業」の取り組みなどを紹介、小中学校平和学習担当者連絡会議を発足させ、教育現場への情報提供や戦争の歴史継承の教材化に努力していると話しました。
辻央さんは3年前にオープンした愛楽園交流会館の学芸員として、ハンセン病回復者の証言集の編さんにあたっての膨大な聞き取りの経験から、私たち自身が「託された人」としての認識をもち、「語られなかった体験」と向き合い、非体験者が自らの言葉で語ることが大事だとのべました。
ひめゆり平和記念資料館学芸員の古賀徳子さんは、沖縄戦の悲劇の象徴として全国に知られる「ひめゆり学徒隊」の体験者が中心となって取り組んだ企画展や講演活動にふれながら、体験者であっても戦争を体験していない人に伝えることは難しいと指摘。証言、手記、実物、写真、映像など体験者が収集した資料を展示、継承する資料館の意義と役割を力説しました。



まとめの全体会で内田博文さん(大学教員)は、全療協有識者会議の開催状況にふれながら、ハンセン病療養所の将来構想と永続化の問題について、「入所者亡き後、人権を学ぶ場として園全体を永久に残すために法改正へ向けた早急な検討が求められている」と強調しました。
愛楽園内フィールドワークでは、納骨堂、旧面会室、防空壕、強制堕胎された子どもたちの碑、小中学校の碑などを見学、ボランティアガイドから詳しい説明を受けました。沖縄戦の空襲による死者は1人だけだったが、90%の建物が破壊され、不衛生な壕での生活を強いられ、栄養失調やマラリアなどで大勢が亡くなったといいます。







3日目のオプション企画である平和学習ツアー。名護市内で合流し、辺野古新基地の現場が見える「瀬嵩の浜」で奥間政則さんから話をうかがいました。辺野古新基地予定地の周辺には2本の活断層が走り、海底の地盤も脆弱。小中学校や沖縄高専、学生寮、郵便局、送電鉄塔、弾薬庫などが高さ制限を超過していることから、滑走路の運用が始まるまでに撤去しなければならないとのこと。また、基地周辺はジュゴンやサンゴなど豊かな自然に恵まれ、アメリカではジュゴン訴訟が継続中です。奥間さんは、無謀な基地建設を阻止するため、あらゆる法的手段に訴えていくとのべ、埋め立て許可や設計変更にあたっては、県知事や名護市長の権限は絶大であり、秋の知事選挙への全国的な支援を呼びかけました。



辺野古の米軍キャンプシュワブのゲート前では、工事車両の搬入を少しでも遅らせようと住民が毎日座り込み抗議行動を続けています。その日は1415日目でした。私はテント前で急きょ激励のあいさつを行いました。「違法工事やめろ」「基地はつくらせないぞ」とプラカードを掲げて座り込む約100人を機動隊員ら次々に排除、拘束する中で、約70台のダンプやトラック、ミキサー車がゲートをくぐっていきました。基地をつくるのにダンプ350万台分の土砂が必要とのこと、全国で7つの地域から運んできていますが、どこでも「故郷の土で基地をつくらせない」と反対運動がおきているそうです。



次に訪れたのが、嘉数(かかず)高台。沖縄戦の激戦地の一つで、日本兵や米兵の死体の山ができたそうです。高台からは普天間基地が一望でき、ちょうどオスプレイが8機待機していました。同基地は沖縄戦のまっただなかに、銃剣とブルドーザーによって9千人近い住民を追い出し、役場や学校、民家を壊して、飛行場建設を強行したものです。「危険な普天間を返還する代わりに、辺野古に新基地をつくる」というのは空手形で、まったくその保障がないことも明らかです。米軍ヘリの窓が落下した普天間第二小では以前、移転の声があがっていたのに、29億円かかるからと国は用地費の補助を拒否。その一方で、米軍家族のためには48億円もかけて中学校を建設してやったという話を聞いて怒りがわいてきました。
ツアーの最後に、瀬長亀次郎の功績を顕彰する「不屈館」を見学し、館長さんから話をうかがいました。
今回市民学会に参加して、沖縄米軍基地問題にしてもハンセン病問題にしても、国策に翻弄され、差別と偏見に苦しめられてきた県民、元患者の実態をしっかりと再認識することが重要だと実感しました。統一テーマである「差別のない平和で豊かな世界に向かって」、私たちに何ができるのか、何をすべきなのか、その課題と展望についてさらに深めていきたいと思います。

【お知らせ】2018.5.26(土) 安倍9条改憲NO!群馬県民アクション 「高崎駅署名宣伝行動」にお誘い合わせてご参加ください(JR高崎駅西口) #群馬 #高崎

2018年05月25日 | お知らせ
☆安倍9条改憲NO! 群馬県民アクション 

第3回 高崎駅署名宣伝行動

日時:5月26日(土) 午後2時~3時30分 

場所:JR高崎駅西口

主催:安倍9条改憲NO! 群馬県民アクション実行委員会







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【お知らせ】2018年5月27日(日) 講演:憲法「改正」で自衛隊員の任務はどう変わるか 講師:井筒高雄氏 どなたでもご参加できます。ぜひお出かけください。 #前橋市

2018年05月25日 | お知らせ
講演:憲法「改正」で自衛隊員の任務はどう変わるか

講師:井筒高雄氏 

日時:5月27日(日) 午後2時から

場所:群馬県青少年会館2階ホール 

 カーナビでの検索方法

  ・電話番号「027-234-1131」

  ・施設名称「群馬県青少年会館」

主催:群馬県平和委員会


どなたでもご参加できます。ぜひお出かけください。








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【2019群馬県議選】議席増目指す 酒井宏明・伊藤祐司・長谷田直之氏が決意(しんぶん赤旗 2018.5.23) #日本共産党 #群馬 #群馬を変えよう

2018年05月24日 | しんぶん赤旗
2019年の群馬県議選で、3期目に挑戦することを決意いたしました。

憲法を活かし、差別をなくし、人権を守ります。

ご一緒に、政治を変えましょう。




2018.5.22 群馬県庁内で記者会見しました


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2018.5.23 しんぶん赤旗(首都圏版)




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【お知らせ】2018.6.24(日)日本共産党演説会にお出かけください 弁士:志位和夫 党委員長・衆議院議員 (前橋市) #梅村さえこ #伊藤たつや #手話 #手話通訳 #保育室

2018年05月14日 | お知らせ
☆日本共産党演説会

日時:6月24日(日) 午後2時開会

場所:昌賢学園まえばしホール 大ホール (前橋市民文化会館・群馬県前橋市南町3丁目62−1)

弁士:党委員長・衆議院議員 志位 和夫

    前衆議院議員・参院比例代表予定候補 梅村 さえこ

    党県委員・参院群馬選挙区予定候補 伊藤 たつや

参加費:無料

主催:日本共産党群馬県委員会

*手話通訳あります。

*保育室ご利用できます。

*どなたでも参加できます。お誘い合わせてお出かけください。


【お知らせ】2018年5月18日(金)安倍9条改憲NO!「19日を忘れない昼休みデモ」にご参加ください(前橋市) #3000万署名 #戦争法 #安倍政権退陣

2018年05月11日 | お知らせ
☆「19日を忘れない!」 昼休みデモ

日時:2018年5月18日(金) 昼12:00集合、12:15デモ出発

場所:前橋公園・南口

デモコース:前橋公園・南口→県庁前→日銀前→東和銀行前(流れ解散)

主催:群馬県憲法共同センター





2018.4.19  「19日を忘れない!」 昼休みデモに参加しました


『安倍9条改憲NO!全国市民アクション』公式サイト

ネット署名もあります。ご協力をお願いいたします。

2018.5.3 憲法記念日に前橋市内で街頭宣伝。群馬音楽センターで行われた集会で宝田明さんと、伊藤千尋さんの講演に勇気をいただきました。 #0503憲法集会 #憲法記念日

2018年05月08日 | 憲法
憲法記念日の5月3日。

午前中は地区委員会の吉田さんと一緒に宣伝カーで地元を回り、2カ所で街頭演説し、「安倍政権退陣、9条改悪阻止」を訴えました。

午後からは、群馬音楽センターで行われた憲法記念日集会に妻と参加してきました。
なんと会場いっぱいの1900人!
ロビーでは、各地の九条の会や団体・個人のみなさんが物品販売などして活気に満ちていました。

第1部の特別講演は、俳優の宝田明さんが、満州でソ連兵に腹を撃たれ、麻酔なしで手術された壮絶な体験や、兄弟が復員してきた状況などを語り、
戦争は二度としてはいけないと訴えました。
自ら作詞した「私の願い」を熱唱。
参加者と一緒に「青い山脈」を歌い、盛大な拍手に包まれました。



第2部の記念講演は、ジャーナリストの伊藤千尋さん。「憲法を活かした社会を創ろう〜立ち上がる世界の市民」と題して講演しました。



国内だけでなく、カナリア諸島やトルコでも日本国憲法の石碑が建てられていること紹介。
コスタリカが非武装に踏み切った様子を詳しく語りました。
韓国で民衆が大統領を退陣に追い込んだことや核兵器禁止条約の国連での採択、南北首脳会談などにも触れ、
「15%の市民がいっせいに立ち上がれば社会は必ず変わる。あきらめないことだ」と力強く語りました。
参加者に大きな勇気を与える話でした。



講演後、サインセールで伊藤さんと名刺交換。
記念撮影にも快く応じてくれました。





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2018.5.8 しんぶん赤旗(首都圏版)

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【お知らせ】2018年5月11日(金)第78回「原発からの撤退を!昼休みデモ」にご参加ください(前橋市)

2018年05月08日 | お知らせ
☆原発からの撤退を!昼休みデモ(第78回)

日時:2018年5月11日(金) 昼12:00集合、12:15デモ出発

場所:前橋公園・南口

デモコース:前橋公園・南口→県庁前→日銀前→東和銀行前(流れ解散)


*ワンコイン・カンパのご協力をお願いいたします





2018.4.11  「原発からの撤退を!昼休みデモ」に参加しました


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