銀幕大帝α

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イップ・マン 最終章

2014年03月10日 21時09分44秒 | 亜細亜アクション
葉問 終極一戦/IP MAN: THE FINAL FIGHT
2013年
香港
100分
アクション/格闘技/伝記
劇場公開(2013/09/28)



監督:
ハーマン・ヤオ
『イップ・マン 誕生』
出演:
アンソニー・ウォンイップ・マン
ジリアン・チョンセイムイ
ジョーダン・チャンタン・セン
エリック・ツァンン・チョン
ホン・ヤンヤンドラゴン
アニタ・ユンチャン・ウィンセン
イップ・チュン店主
チュウ・チュウチュウジェニー
ケン・ローガイ
ティミー・ハンリョン・ション
マーヴェル・チョウウォン・トン



<ストーリー>
49年。妻子と離れ、単身香港に渡った葉問は庶民に詠春拳を教えていた。妻の死に立ち会えず精神を病んだ彼は、歌手・ジェニーと親密になるが…。

その精神はブルース・リーに受け継がれ、
いま幕を閉じる――。


-感想-

これまでイップ・マンを演じてきた役者で有名どころを挙げろと言われると、やはりドニー・イェンが一番に頭に浮かびます。
他にも前作の青年時代ではデニス・トーが、『グランド・マスター』ではトニー・レオンがそれぞれに好演。

3人ともどっしりとした構えとキレのある詠春拳を見せてくれて、イップ・マンという実在した人物をビジュアルは全く違えども、違和感無く役に成りきってくれて、美麗なカンフー共々に私を楽しませてくれました。

そして今回、中年のイップ・マンを演じるのがアンソニー・ウォン!
「えぇ!?あのアンソニー・ウォンがイップ・マンとな??」
観るまではどうにもイメージが沸かず、そもそもアンソニー・ウォンにあの詠春拳の型が出来るのか?と不安を感じるものがあったのですが、いやいや!心配御無用でありました。

脚が早い、速い!
拳が動く、唸る!

アンソニー・ウォンってカンフーもイケるんだ!とかなりビックリさせられちゃいました。
想像してたのと違って、まさかここまでキレッキレのカンフーが出来るとは。
恐れ入りました。
アンソニー・ウォンによる渋めのイップ・マン像も全然悪くない。
むしろ、カッコいい!!

流石に全盛期の頃とは違って隠居間近のイップ・マン物語だけの事はあり、カンフーしているよりも、ご飯食べているシーンの方が遥かに多いのですが(開始から15分の間で食事シーンが3回もあります(笑)しかも胃を患っている割には良く食べる!)、それでもハイライトシーンでの台風襲来の中、九龍城においての弟子を救うべく闘技場へと乗り込み、完全圧勝で敵を打ちのめしてく姿には興奮以上にアンソニー・ウォンの勇姿に惚れ惚れ。

カンフー以外でも愛する妻を香港に呼び、つかの間の夫婦生活を仲睦まじく送る姿や、妻亡き後、仲良くなった若い女性歌手ジェニーに心を寄せる姿、他にも弟子達に優しく接する姿、逆に弟子たちが師匠イップ・マンを常に敬い詠春拳を真剣に学ぶ姿など、イップ・マンは香港でどういった生活を送っていたのか、そういったドラマ部分も分かり易く丁寧に描かれていて、全体的にとても堪能出来る作品になっていました。
弟子達各々の生き方、考え方も必要最低限に盛り込み、物語に深みと厚みを齎している部分も良い。
技の美しさはイップ・マン程ではないが、取得した詠春拳を発揮して弟子達が敵と相対する場面も盛り上がりに大きく貢献している。

最終章とのことで、本作が一応のイップ・マン伝説の最後の作品となるのでしょうが、本作もこれまでの作品同様、演じ者は違えども見応えのある内容になっていて物凄く面白く観れました。

これは予想を覆す程にアクションもストーリーもきっちりと作り込まれた作品でしたね。

中盤の見せ場、アンソニー・ウォンとエリック・ツァンによる静VS動の手合わせシーンも熱い!

評価:★★★☆
14/03/10DVD鑑賞(新作)
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レンタル開始日:2014-03-04
メーカー:日活

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参照:
『イップ・マン 序章(2008)』
『イップ・マン 葉問(2010)』
『イップ・マン 序章&イップ・マン 葉問(2回目)』
『イップ・マン 誕生(2010)』

コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんばんは。 (大阪ひろき)
2014-07-23 19:07:46
ヒロ之さん、こんばんは。
レンタルDVDにて、やっと見ました。
主演のアンソニー・ウォンって、ノワール系の俳優のイメージが強いので、武打星って言うイメージはなかったので、正直、見る前は、「カンフーアクション出来るの?大丈夫なの?」って心配していましたが、杞憂でしたね。
ヒロ之さんの仰るとおり、脚が早いし、 拳がよく動いて、全然悪くありませんでしたね。
アンソニー・ウォンによる渋めのイップ・マン像、僕も、とてもカッコ良いと思いました。
さすがに、本家のドニー・イェンと比べてしまうと、劣りますが、手裁き、足裁き、体当たり、関節技、棒術など、どれも素晴らしくて、中々の腕前でした。
晩年期のイップ・マンの人柄の良さがしみじみと伝わって来るような良作でしたね。
ドニー・イェンの力強いイップ・マン、デニス・トーの華麗なイップ・マン、そして、アンソニー・ウォンの渋いイップ・マン、それぞれ、別の魅力があって、素晴らしいですよね~。
あと、食事のシーンが、やたら、多かったので、映画を見ていると、お腹が空いて来ました(笑)。

それから、自主製作の格闘映画の面白い動画を見つけました。宜しければ、是非!!

自主制作の映画「淀川バク転キッド」
          ↓
http://www.youtube.com/watch?v=V_NUH9AZ2Is

映画「ハイキック・エンジェルスの青野楓VS子安慎吾のリアルヒッティングバトル」 
           ↓  
http://www.youtube.com/watch?v=q2DUuFtydQs

それでは、失礼致します。
返信する
>大阪ひろきさんへ (ヒロ之)
2014-07-24 01:55:40
こんばんは!
コメントありがとうございます!!
うふふ、大阪ひろきさんも私と同じ気持ちで本作をご覧になられたのですね。
確かにアンソニー・ウォンといえば古くは「人肉饅頭」から始まり、最近では香港ノワール作品出演のイメージが定着していましたからね。
そんな彼に幾ら年老いたからとは云え偉大なイップマン先生を演じる事ができるのか!?という不安はありました。
もしかしたら、アクションなしのドラマ仕立ての作品になっているのかも、とすら思った位ですから。
でもその不安な気持ちを払拭するほどの見事なカンフーアクションを見せてくれましたよね!
ドニーの速さやキレの凄さには劣りますが、老いたイップマン先生をウォンらしく、優しく時には厳しく表情を変えながら演じている所には非常に好感が持てました。
色んな人物がイップマンを演じてきた訳ですが、それぞれに魅力があってよかったですよね。

そう!この作品でも食事シーンが多かったのには笑いました(笑)
アンソニーウォンが出る作品てなぜか必然的に食事するシーンが多いので面白いです。

動画紹介ありがとうございます!!
ぜひぜひ拝見させてもらいます!
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