AFFLICTED アフリクテッド

AFFLICTED
２０１４年
カナダ／アメリカ
８５分
ホラー／サスペンス
劇場公開（2015/01/27）



監督：
クリフ・プロウズ
デレク・リー
出演：
デレク・リー
クリフ・プロウズ
バイヤ・レハズ
バンジャマン・ゼトゥン
ザック・グレイ
エド・ヴァン・ブリーメン



＜ストーリー＞
旅先でのトラブルで驚異的な力を手に入れた青年がたどる壮絶な運命を臨場感あふれるPOV形式で描く。

－感想－

脳に重い病気を患ったデレクだが、医者の許可を得て古くからの友人であるクリフと共に世界一周の旅行に出る。
旅行中のある晩、バーでナンパした女性と部屋に消えたデレクをおちょくろうと「いぇ～い！やってるか～い！」勢い良く扉を開けたら、そこには女の姿は消え、血塗れになったデレクが気絶した状態でベッドの上に。

「本当に医者に見せなくて大丈夫か？」
「おう！どうってことないよ（笑）」

だがしかし、この日を境にデレクの様子は少しずつ変貌していく。

旅行の記録をネット動画配信しているという態なので全体的な映像演出はＰＯＶです。
手持ちカメラ他に本人目線も頻繁に多用しており、デレクが超人的なアクションを披露する場面は結構臨場感あって驚きを抱かせてくれます。
低予算映画でしょうけども、演出それぞれはそうとは思わせないもので、監督２人の（アクションに対しての）気合の入れ方に強いものを感じさせてくれる。

日光を直に浴びると皮膚が焼け爛れる。
時速６０キロ以上でバイクよりも速く走る。
建物の有り得ない高さまで地上からジャンプする。
岩をも破壊する腕力を得る。
普通の食事は受け付けず、人の血を欲する。

彼は一体何になってしまったのか。
台詞等で直接的な説明はなされないが、ＰＯＶ方式と平凡な青年が突如圧倒的なパワーを取得するという２点を重ね合わせた本作を観て思い浮かぶのは、“ヴァンパイア”版『クロニクル』だろうね。
残念な事にあの作品と同等する程の内容面の面白さはないけれども、それでもアクション面は相当の頑張りを見せてました。

デレクをこんな化け物にしてしまったのは女が言うには「どうせ死ぬ運命にあったから」だそうだけど、彼本人としてはそれは喜ばしい事だったのか否か。
絶対に死なない（ショットガンで頭吹き飛ばしても復活していた）体にはなったが、生き血を頻繁に摂取しないと人格は失われただの獰猛な化け物になるようですから、この後デレクは違う意味で生きていくのが大変になっちゃったなぁと。

「もう俺を殺してくれ！」
勝手に化け物にしておいて「無理よ」それはないよ＾＾；

超人になった際はウッキウキだったデレクなのにラストでは本能のみで人を襲いまくるだけの凶暴な怪物として映像に記録される。
悲惨だなぁ。
悲劇だなぁ。。。

評価：★★★
１５／０３／１４ＤＶＤ鑑賞（新作）
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レンタル開始日：2015-02-25
メーカー：カルチュア・パブリッシャーズ