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銀幕大帝α

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遊星からの物体X

2012年09月26日 00時28分41秒 | 洋画ホラー
JOHN CARPENTER'S THE THING/82年/米/109分/SFホラー/劇場公開(1982/11/)
-監督-
ジョン・カーペンター
『ザ・ウォード/監禁病棟』
-特殊効果-
ロブ・ボッティン
-音楽-
エンニオ・モリコーネ

-出演-
*カート・ラッセル『デス・プルーフ in グラインドハウス』・・・マクレディ
*A・ウィルフォード・ブリムリー・・・ブレア
*リチャード・ダイサート・・・ドクター・コッパー
*ドナルド・モファット・・・ギャリー
*T・K・カーター・・・ノウルス
*デヴィッド・クレノン・・・パーマー
*キース・デヴィッド・・・チャイルズ
*チャールズ・ハラハン・・・ノリス
*ピーター・マローニー・・・ベニングス
*リチャード・メイサー・・・クラーク
*ジョエル・ポリス・・・フックス
*トーマス・G・ウェイツ・・・ウィンドウズ
*ノーバート・ウェイサー・・・ノルウェー人
*ラリー・フランコ・・・ライフルを持ったノルウェー人
<ストーリー>
1982年の冬、雪に閉ざされた南極大陸。アメリカ南極観測隊マクマード基地の本体から遠く離れた第四基地。そこに詰める12人の隊員に突然の恐怖が襲いかかる。発端は10万年前に地球に激突した巨大UFOを発見したノルウェー隊の行動。ところが、厚い氷の中には想像を絶する恐るべき生命が・・・。狙いをつけた人間や動物の体内に侵入し、そのものに同化する謎の物体X。ノルウェー隊はたちまち全滅。今、その侵略経路はアメリカ基地へ。絶体絶命の環境下で逃げ場を失った男たちを襲う絶対的恐怖の中、リーターシップをとり始めたタフなヘリコプター・パイロットは、人類の叡智をかけて物体に戦いを挑む。
<感想>

これまた懐かしい作品を観た。
遂先日まで前日譚となる『遊星からの物体X ファーストコンタクト』が公開されたばかりだけれど、なんかもう一度これが無性に観たくなったのだ。
というのもジョン・カーペンター監督作の中で何が一番面白いのか?と自問自答してみたんだが。
『ハロウィン』や『クリスティーン』、『マウス・オブ・マッドネス』なんかも好きだけれども、やっぱ一番の傑作は『物体X』だろうという事で落ち着いた訳だ。

多分10回は観ているだろうけど、改めて観てもすっげぇ面白い。
展開は熟知しているので幾分かハラハラ感は和らいではいたが、それでもグイッと引き込まれる緊張感みたいなものは十分感じさせられた。

数多くあるボディスナッチャー系、又はパラサイト系の中でも突出した出来なんじゃないかな。

何よりCGなんかに頼らず出来る限りの力で作り上げたロブ・ボッティンによるエイリアンの特殊造形がマジ最高!
触手みたいなのが犬やら人間の体内からウニョウニョと飛び出したり、その後グニャングニャンに変形して動き回ったり、果てには顔に足が生えて単体で歩いてみせたりと、今観ても色褪せない作り、驚きを齎す不気味さに「すげぇすげぇ」とテンションがグングン上昇してしまう。
今じゃやれVFXだ、やれコンピューターグラフィックだと見た目の派手さに拘る映画界だが、そんなものに頼らなくても凄いモノは作れるんだと、これを観ると再確認しちゃう見事さはありますよ。
ロブ・ボッティンは間違いなくメイクアップアーティスト界の天才。

それともう一つの見所としては、誰が一体エイリアンなのか?という登場人物全員が疑わしく思えるところ。
採血したそれぞれの血を使って人間か否かを暴いていくシーンは半端無いドキドキ感に包まれる事間違いなし。
銅線がジュッてなる度にビクッ。
もしやこのやり方は間違っているのでは?と思い出した所でウォッ!
油断した頃にドッキリというこの演出が憎い(笑)。

極寒の南極という寒々とした舞台で、男達による疑心暗鬼の末の殺し合いが勃発し出す。
正に身も心も凍るような正統派SFホラーがこの『遊星からの物体X』!!

関連作:
『遊星よりの物体X(1951)』(同一原作)
『遊星からの物体X(1982)』(同一原作)
『遊星からの物体X ファーストコンタクト(2011)』(同一原作)

評価:★★★★☆
12/09/25DVD鑑賞(旧作)

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レンタル開始日:1982-01-01
メーカー:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント

コメント (14)    この記事についてブログを書く
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14 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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Unknown (魔人スドォ)
2012-09-26 12:18:49
ヒロ之さん、お久しぶり&こんにちわ~♪


いや~『物体X』は最高ですよネ~♪
私的には、子供(低学年)のときに、『ゾンビ』で映画好きの扉を開き...
中坊のときに、『物体X』で映画の扉を通過しても言っても過言ではない作品です。
(これに『狼男アメリカン』が加わるんですけどネ~)

この辺りから小遣いが少ないながら、ビデオテープを購入し、
テレビからの映画の録画(CMカットあり)を行うようになった思い出があります。
(まだ、洋画のビデオレンタルは、ありませんでした。)
↑ここから3年後くらいなんですよネ~、ただし海賊版でした~(笑)

この頃、美術の時間に『遊星からの物体X』のジャケット絵を描き、
近畿代表の展示会に選ばれたこともあります。
(考えれば、この頃から既に、映画三昧の趣味を送っていましたネ~)

もう、それぐらい、この『物体X』が大好きなんですよ~♪


>数多くあるボディスナッチャー系、又はパラサイト系の中でも突出した出来なんじゃないかな。
さすが、ヒロ之さん、イイことを仰います!
まだ『物体X』を超える、寄生物映画はつくられていません! ←言い切った!
(コミックの『寄生獣』は好みでした♪)


『遊星からの物体X ファーストコンタクト』...
私は既に我慢できずに、YouTubeで変態シーンだけ見てしまったんですが... ←おい!
確かにVFX映像的には凄いんですが、
“ジョン・カーペーター版も”、全然惹け劣っていないのが、やっぱり~凄いですよ~♪
(私的には、“メアリー嬢”がヒロインと言うところもGood!)


“ゾンビ”と“物体X”...もう、我々コッチ方面の気がある映画好きには、
もう“フェチ”と言っても過言ではないぐらいな、魅力があるタイトルになっていますよネ~♪

『物体X』、最高です♪
うまうま。。。
返信する
>魔人スドォさんへ (ヒロ之)
2012-09-28 01:06:06
こんばんは!
コメント有難うございます^^

『物体X』は面白いです。
何回観てもストーリーに釘付けになっちゃいます。
カーペンター作品の中ではファンの間では最高傑作だと言われていますが、私もその通りだと思います。
終始感じるドキドキ感が半端ないですものねぇ。
スドォさんが挙げられた『ゾンビ』『狼男アメリカン』は私も好きな作品です。
この3本はジャンルは全く異なるホラー映画ですけど、どれも完成度がずば抜けて高いんですよね~。

TV録画しましたね~私も。
当時はまだレンタルが無かったですから、楽しみはTV放映を待つのみだったんですよねぇ。
この頃はゴールデンでもホラー映画放映してましたよね。
今じゃ考えられないですけど、ゾンビものとか普通に流れていましたから。
因みに私のゾンビデヴューは『バタリアン』になります。

スドォさん絵を描くのが昔から上手かったんですね!
自分、全く絵心がないですから、スドォさんの上手さにはいつも舌を巻いています。
何かしら特技があるってのは良いですねぇ。
羨ましいです。

でしょ?
『物体X』を超えたパラサイト系映画には未だ出会えてません。
それ位『物体X』は完成度が飛びぬけて高いと私も思うんですよね~。

『ファーストコンタクト』は私も思わずユーチューブで観てしまいそうになりましたが、グッと我慢しました。
レンタル日までワクワクしながら待つことにします!
あ!そうそう!メアリーちゃんがヒロインでしたね!!
チア姉ちゃんで好きになったメアリーちゃんがどんな役どころなのかも興味ありますが、映画そのものも前日譚としての盛り上がりに期待したいと思います。

仰る通り、我々にとっては「ゾンビ」と「物体X」はマストアイテムになっています。
この文字を見ただけでも気分高まっちゃいますから、もう完全に「フェチ」でしょう(笑)

またふと思い出したときにでもこの『物体X』は観たいです。
それ位、数多くある映画の中でも大好きな一本であることには間違いありません!!
返信する
10回も! (そよ)
2012-10-01 00:07:08
ヒロ之さん、何回も観てるのですね~
私はこないだ初めて観ました^^ ;
昔の作品で名作、まだ観てないのが多いです
この作品はまさに名作でしたね

あの時代に・・・
あれだけの特殊な世界を描けるとは! スゴいです

ただ、私は・・・
どーも現代の作品に慣れすぎてしまっているせいか
物足りない感が起きたのも事実です
返信する
>そよさんへ (ヒロ之)
2012-10-01 00:32:08
こんばんは^^

この映画を観てホラーが好きになったってのもありますね。
それ位、当時は衝撃を受けましたし、それがあってか何度も観たくなる面白さもある作品ではないかなって思っています。

昔の作品、特にホラー系ではCGよりも手作りでの特殊効果を用いたものが多かったのですが、作品によってはその完成度がずば抜けて高いんですよねぇ。
今でこそCG処理が当然みたいな感じにはなっていますが、特殊メイクの良さはそれぞれの質感やら臭いが画面から伝わってくるという所でしょうね。
この『物体X』もあのウニョウニョな動きが妙にリアルで、今観てもゾクゾクする様な感覚を味合わされてしまいます。

自分はこういったものに多く触れながら育ったので、どっちかというと昔の特殊メイクを使用したホラーなんかが大好きですねぇ。
返信する
こんばんは~☆ (Puff)
2012-10-03 20:34:26
おおおお!
懐かしいですなあ~!
この映画、忘れた頃にひょっこりとTV放映されません?
何度も観ているのに放映されていると、ついつい見入ってしまいます。うふふ

次に何が起こるか分かっているのに(笑)
何度観てもこれがまた面白いんですよね~
ヒロしゃんが言われるように、今のCGには無い手作り感のあるギミックが良いです。
グロ映像を如何に面白く見せるのか追求しているところが嬉しいですよねぇ

カーペンター作品は「ハロウィン」を始めどれも良いのですが、
自分的にはその昔サム・ニールにハマっていたこともあり、
「マウス・オブ・マッドネス 」や「透明人間」が思い出深いです。
この映画を挙げる人は居ないと思うけど。えへ

ところで、最近この映画を初めて観た人がいて、ぼろくそ書いているのを読んで悲しくなりました。
ま、感想は人それぞれですけどね…
昔から共に歩いて来た者にしか分からないのかな?
その時代にこそある空気感や手法など味わえれる自分で良かったと思います。
ごめん、ちょっと愚痴っぽくなりました。
返信する
>Puffちんへ (ヒロ之)
2012-10-04 00:47:06
こんばんは~

でしょ~、懐かしいのを観ちゃいましたよ。
今まで何回も観ているんですけどね。
またふと見たいという衝動が起きちゃいました。

これは何度観ても面白いと思います。
展開が分かっていてもドキドキしちゃいますから。

昔のホラーは手作り感満載で見る映画としても面白いですよね~。
この映画もそうですけど、上手く作っているなぁって凄く感心させられます。
技術力が高いとCGなんかに頼らずとも素敵なものが作れるという良い見本じゃないでしょうかねぇ

あら、私も「マウス・オブ・マッドネス」好きですよ。
これももう一度観てみたいんですよね。
けど何故かレンタル屋においてないんですよ~。
1回だけ観たのですが、そのときは凄く面白く思った記憶はあります。
内容、忘れちゃってますから、どこかにあれば絶対借りてみます!!

う~ん。
今の最新技術に慣れてしまっている人には昔の映画は余り良く思わないのかもしれませんね。
どうにも古臭いという印象を受けるのかもしれません。

わたしやPuffちんなんかはオールドホラーで育った世代ですから、やっぱり昔の作品をふと見直すと、懐かしくもあり感動もまた呼び起こすものもありますからねぇ。
たまに今でも旧式の手法で撮影された作品とか観ると妙にテンションあがっちゃうものもあります。

派手なVFXも良いですけれど、人がせっせと作ったものも良いもんです
返信する
Unknown (にいな)
2012-10-08 22:06:56
これ好きやわ~

何度見ても怖いし、ドキドキするし、あの特殊メイクはほんまにゾゾーっとするよね。
犬とか、血液とか細かな演出も更に恐怖を際立たせたしこれは傑作だなぁ。
私も好きな作品だよ。
返信する
>にいな姐さんへ (ヒロ之)
2012-10-09 22:53:55
これはSFホラーの傑作やろうね。

古い作品やけど、ほんま何度観ても良く出来た作品やと思うよ。
あの血液検査のシーンは今見てもビクビクものやけど、初めて見たときはビックリして飛び上がった記憶があるよ。
返信する
こんにちは (maki)
2012-11-08 09:35:12
これは傑作ですよね~
今見ても、CG技術と遜色ない出来のメイクアップ技術。
気持ち悪さいっぱいの「それ」がグニョーとのびて顔だけになってそこから蜘蛛足がたくさん出てくるという融合変化のシーンは見ごたえたっぷり!
緊張感の連続と、あとなによりも、ズンズンといった音楽がいいんですよね
僕人間ですよテスト(血液テスト)のシーンでの緊張感なんて半端ないですよ。隣の人が「それ」でギャーー!!ってなるとことか。
「ファースト・コンタクト」が気になりますよね!早くレンタル開始しないかなぅ
返信する
>makiさんへ (ヒロ之)
2012-11-09 01:36:26
こんばんは。

間違いなく傑作でしょうね。
これ以上に面白いボディスナッチャー系SFホラーはそうはないと思います。

この今には無い手作り感溢れるエイリアン造形がまた不気味さがあって凄く良いです。
ほんとこの緊張感は良い意味で刺激的ですよね。
胸がバカッと割れる所とかも、もう何度も観ているのにビクッてなっちゃいますよ。
血液検査のシーンはドッキドキものですよね~。
「ファーストコンタクト」は凄く観たいです。
同じくドキドキさせてくれることを期待してますよ。
返信する

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