2018年のアニメは、
ゾンビランドサガが強烈に印象に残りすぎて
他の傑作たちを食い気味で、少しかわいそうな気がした年だった。
ちなみに「ネットユーザーが本気で選ぶ!アニメ総選挙2018年間大賞」だとこんな感じの結果だ。
1位:ゾンビランドサガ 13.33 %
2位:SSSS.GRIDMAN 8.98 %
3位:宇宙よりも遠い場所 8.96 %
4位:ゆるキャン△ 8.64 %
5位:はたらく細胞 7.42 %
6位:ポプテピピック 6.90 %
7位:ゴブリンスレイヤー 5.93 %
8位:ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風 4.84 %
9位:あそびあそばせ 4.17 %
10位:やがて君になる 3.73 %
右の数字は構成比なので、やはりゾンビランドサガのすごさが分かる。
今年もまだゾンビランドサガは動いているようで、本当に
伝説の作品になってしまったようだが
今年2019年はゾンビランドサガを超えるようなレジェンド作品は現れたのだろうか。
2019年に最新話が放送された作品と、現在放送中の作品を対象とし、
特筆すべき何かを感じた作品をピックアップ。
順位付けされているが、これは
俺が気に入った順であり、作品のランキングではないことをあらかじめ断っておく。
「ネットユーザーが本気で選ぶ!アニメ総選挙2019年間大賞」は今年もやるのかな?
俺が視聴した作品リスト
ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風
青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない
盾の勇者の成り上がり
ブギーポップは笑わない
どろろ
モブサイコ100Ⅱ
同居人はひざ、時々、頭のうえ。
約束のネバーランド
かぐや様は告らせたい
この世の果てで恋を歌う少女YU-NO
ワンパンマン 第2期
鬼滅の刃
進撃の巨人 第3期 Part.2
彼方のアストラ
Dr.STONE
グランベルム
ロード・エルメロイⅡ世の事件簿
コップクラフト
ヴィンランド・サガ
女子高生の無駄づかい
ダンベル何キロ持てる?
ソウナンですか?
慎重勇者 この勇者が俺TUEEEくせに慎重すぎる
俺を好きなのはお前だけかよ
Fate/Grand Order
ハイスコアガールⅡ
警視庁 特務部 特殊凶悪犯対策室 第七課 トクナナ
バビロン
BEASTARS
ノー・ガンズ・ライフ
歌舞伎町シャーロック
僕のヒーローアカデミア 第4期
サイコパス3
作画がすごい
1位:鬼滅の刃
2位:モブサイコ100Ⅱ
3位:進撃の巨人 第3期 Part.2
3位:Fate/Grand Order
丁寧かつ綺麗な作画を2クール保ち続けた「鬼滅の刃」
絵の動かし方、見せ方が秀逸な「モブサイコ100Ⅱ」
戦闘シーンのクオリティが段違いな「進撃の巨人 第3期」と「Fate/Grand Order」
特に作画の良さが目立った作品たち。
作者が天才
1位:どろろ
2位:BEASTARS
2位:Dr.STONE
3位:ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風
主人公が身体を取り戻して行くストーリーなんて、誰にも思い付かない「どろろ」
獣人の社会というファンタジーな世界を、現実の世界以上にリアルに描いている「BEASTARS」
未来の世界で科学文明を復活させるというオリジナリティ100億パーセントの「Dr.STONE」
「ジョジョ」という一つのジャンルを不動の地位に確立させた「ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風」
これらは、原作が天才的作品だからという単純な理由で選抜したわけではない。
原作の魅力をアニメ作品として昇華した上で視聴者に伝えている点を評価したい。
次回が気になって待ち切れない
1位:バビロン
2位:彼方のアストラ
3位:約束のネバーランド
我々人類には予測不可能なシナリオを展開してくる「バビロン」
短編SFミステリー小説を少年漫画にアレンジしたような「彼方のアストラ」
どんでん返しの連続に驚かされる「約束のネバーランド」
引きが上手かったり、伏線の張り方が上手かったり、脚本のすごさが目立つ作品たち。
キャラクターが強烈
1位:ヴィンランド・サガ
2位:ワンパンマン 第2期
3位:僕のヒーローアカデミア 第4期
個性豊かなキャラクターと骨太ストーリーに目が離せない「ヴィンランド・サガ」
ネタキャラと見せかけて深すぎる「ワンパンマン」
多数の個性がプルスウルトラ「僕のヒーローアカデミア」
多少ストーリーが強引でも、キャラクターが動いているだけでも楽しめる。
キャラクターが喋っているだけでも面白い。
優しさに心が打たれる
1位:同居人はひざ、時々、頭のうえ。
2位:青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない
3位:ハイスコアガールⅡ
家族愛は感動するに決まっている「同居人はひざ、時々、頭のうえ。」
2018年放送だけど劇場版で感極まった「青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない」
人を選ぶけどハマる人は確実にハマる「ハイスコアガール」
俺には涙をこらえることができなかった作品たち。
切ないシーンがあれば感動できるという、そんな単純なことではなく
伏線回収やカタルシスによって得られる感動も大きく影響する。
ニヤニヤしてしまう
1位:女子高生の無駄づかい
2位:かぐや様は告らせたい
3位:慎重勇者 この勇者が俺TUEEEくせに慎重すぎる
萌えを捨てて笑いを取りに来る「女子高生の無駄づかい」
計算し尽くされた面白さの「かぐや様は告らせたい」
内容はくだらないのに声と絵だけで笑ってしまう「慎重勇者」
アニメを見ながら1人でニヤニヤしている俺って・・・。
オープニングが素敵
1位:コップクラフト
2位:警視庁 特務部 特殊凶悪犯対策室 第七課 トクナナ
3位:ダンベル何キロ持てる?
3位:ノー・ガンズ・ライフ
海外ドラマと日本のラノベがバディを組んだ「コップクラフト」
王道をしっかり押さえた異色刑事アニメ「トクナナ」
筋肉を愛して止まないアニメ「ダンベル何キロ持てる?」
他に類を見ない主人公のサイバーパンクアニメ「ノー・ガンズ・ライフ」
OP主題歌がキャッチーだったり、映像がオサレだったり、何かと印象に残る作品たち。
総合
1位:Dr.STONE
2位:BEASTARS
2位:ヴィンランド・サガ
3位:どろろ
3位:同居人はひざ、時々、頭のうえ。
「Dr.STONE」は24話(最終回)まで見たが、連続2クールで全ての回が傑作というトンデモナイ作品だ。
原作が天才的ということもあると思うが、俺は原作未読なので、アニメ視聴のみでこの評価だ。
少年ジャンプのアニメだし、普通に
ゴールデンタイムに放送してもいいレベルだと思う。
パッケージが売れるタイプの作品ではないから、放送時間を再考して
スポンサーに頑張ってもらったほうが伸びるような気がする。
とは言え、2期決定ということなので要らぬ心配か。
また傑作を見られるのは嬉しいことだね。
「BEASTARS」はまだ放送が終わっていないが、現時点でもトップクラスなのは間違いないだろう。
本当にすごい作品だ。
どうすごいかは、先月の記事を参照してほしい。
(ヴィンランド・サガ以外は過去の記事にて個別で紹介している。)
「ヴィンランド・サガ」も間違いなく傑作だが、かなり評価が難しい作品なので記事にしていない。
もし完結したら、他の傑作をブチ抜いて最高評価に達するかもしれないポテンシャルを持っている。
どろろも以前に記事を書いるので、感想はそちらを参照。
天才の原作を優秀なアニメスタッフがアレンジしたら
こんなにすごい完成度に仕上がるんだよ、という手本のような作品だ。
「ジョジョ」のアニメなんかもそうだが、アニメスタッフが原作の見所を理解している点が重要。
原作のファンである必要まではないと思うが、
視聴者にここを見てほしいという
見所を把握する能力と、そこをアニメで表現する能力の両方が大切だ。
そのどちらかでも欠けてしまうと、「うみねこ」や「封神演義」のアニメのように悲惨な完成度となってしまう。
「同居人はひざ、時々、頭のうえ。」も以前に記事を書いるので、感想はそちらを参照。
猫好きじゃないとここまの高評価には至らないと思うが、ただの猫アニメではない。
家族愛を描いた人間ドラマとして見ても普通に面白いし、1話完結型のミステリー作品と同じ構成で
ストーリーが進行するので、いわゆる
日常ミステリーとして見ても面白いのだ。
猫視点だと、画面の色調から赤みを減らしているなど、かなり細かく丁寧に作られた作品なので、もっと評価されるべき。
作画修正をほどこした「にゃんコレVer.」も要チェックだ。
5つ作品を挙げて気付いたが、
5つとも原作付きアニメじゃねーか! と。
「どろろ」はかなりアレンジが入っているようだが、原案は手塚先生だし。
そういえば今年2019年で、面白い
オリジナルアニメってあったっけ・・・?
「サイコパス3」は論外だし、「歌舞伎町シャーロック」は面白いけどオリジナルって言っていいのか微妙だし。
「バビロン」や「ハイスコアガール」も原作付きだし。
2018年覇権の「ゾンビランドサガ」はオリジナルアニメだったので、見事な対比となった2019年だった。
Dr.STONE 第1話 STONE WORLD
Dr.STONE 13 (ジャンプコミックス)
BEASTARS(16) (少年チャンピオン・コミックス)
ヴィンランド・サガ 第1話 ここではないどこか
ヴィンランド・サガ(23) (アフタヌーンKC)
どろろ 第1話 醍醐の巻
同居人はひざ、時々、頭のうえ。“にゃんコレVer.” 第1話 未知との遭遇
同居人はひざ、時々、頭のうえ。(6) (ポラリスCOMICS)