2008年9月10日(水) 読者のひろば
本紙連載の「ふるさと風土記 富山市長岡地区」を読んで、懐かしい子ども時代の思い出が胸に込み上げてきました。
長岡地区は私の生地に近く、八ケ山には当時、新湊-富山間の電車も走っていました。しかし、遊びで乗るようなことはなく、子どもはどこへ行くにも、下駄ばきの徒歩という時代でした。
そのころあった「八ケ山遊園」には、小学校の遠足で何度も行きました。たくさんの学校が遠足に来ており、にぎわっていました。企業の運動会などもあって、派手な応援ぶりが印象に残っています。
一番高い場所に浴場のある施設があって、植え込みのあったなだらかな坂を下りると運動広場がありました。ブランコなど遊具もあり、友達と走り回っていました。クマやサルのおりがある動物園もありました。
運動広場では毎年、四方、呉羽地域小学校運動会がありましたが、リレー競争の保護者応援が過激になったため、廃止になったと聞いています。
時代は変化しましたが、往時の自然豊かな「八ケ山遊園」がまた復活すればいいなと思います。
・「ふるさと風土記1285 富山市長岡地区歴史ロマンの丘陵地を行く6 八ケ山駅跡 交流生んだ生活の足」,中林智之(北代出身・富山市稲荷元町・済生会高岡病院副院長)「遠望近信」2008年8月27日
・「ふるさと風土記1286 富山市長岡地区歴史ロマンの丘陵地を行く7 八ケ山遊園 戦前は一大観光地」2008年8月28日
八ケ山:呉羽丘陵北端,標高30メートルの丘陵
八ケ山遊園:1929年より越中鉄道が開業した遊園地 スキー場もあったが小規模であったため戦後は衰退した