学図研 東京大会 2日目
分科会「先生が使う学校図書館 なぜ使う? どう使う? そしてどうなる?」
実践報告Ⅰを受けた分科会
3人の実践報告のあと、パネルディスカッションが行われました。
1 東京純心女子中学校 社会科N先生(司書教諭Y先生)
○中学1年の地理(週2時間)
「みんなで世界の国々を調べ、発表しよう」(全11時間、約2ヶ月)
分科会Ⅰで発表した司書教諭との協働授業
・グループ学習 5・6名で一つの国について調べ、発表する。
くじ引きで国と調べる内容を決める。
A その国を知る上での基本データ
B 自然環境
C さまざまな産業
DEF 自由発表 ただし次のア・イから一つ選ぶ
ア この国を紹介する上で特徴的な風習・習慣、食べ物、住居、文化全般など
イ この国が抱えている問題の現在、原因、要因や歴史的背景、解決策など
・司書教諭が課題解決のプロセスや責任表示について指導する。
・調べた国について話し合い、発表シートにまとめる。
・各自が意見を書き、発表資料の準備をする。
・発表を聞き、評価する。
・質問に答えられなかった項目について調べる。
○ 調べ学習後の生徒の様子
・自分で体得した知識+新たに学ぶ知識 授業の活性化
・担当国に対する生徒のもつ印象の変化
マスメディアによる一方的な報道 リテラシー教育にも
○図書館を利用した調べ学習をする上で
・マイナス面 時間がかかり、網羅的に全世界を扱うことができない
・プラス面 積極的な態度、自ら獲得した知識の定着のよさ
授業だけにとどまらない新たな知識獲得の欲求
2 帝京大学 K先生 (元学芸大付属世田谷小学校教諭)
○クラスの子の作文の成長記録
書く力を育てた読書や調べ方の指導
調べる生活がクラスに波及したこと
○ なぜ使う? - 子どもが育つから
どう使う? - 情報リテラシーが育つように
そしてどうなる? - 協働する学校図書館ができる
3 玉川聖学院中・高校 家庭科S先生
○どんな人間を育てたいか
・積み上げられる力を持つ
・想像力を身につける
・人生のどのステージでも前向きに成長する
・本屋ではなく図書館に行く
○学校図書館ですること
・バランスをとる
(家庭科でコンピューターを教えるようになり、ネットと本のバランスが必要だと思った)
・学習の効率を上げる
・じっくり取り組むことを予感させる
・人類の知を継承させる
○学年としての取り組み
・中高6年間の学習を見通した実践
・情報センターと関わらせる
○生徒の様子
パネルディスカッションの内容については省略
(感想)
学図研の分科会は、4時間長丁場です。長いです。
途中で休憩は挟みましたが、今回はその休憩時間さえもグループ討論に充てられました。
長くても、それを感じさせない中身と手ごたえのある分科会でした。
社会科のN先生の発表は、授業のプロセスがよく見えて、とてもわかりやすくて参考になりました。
あのワークシートはとてもよくできています。
この方式は小学高学年の子にも応用できるかも。
時間が足りない社会科の中で調べ学習に11時間も割かれたのは、ご英断です。
元学芸大のK先生は、長野大会でも発表された方です。
例の鼻毛くんのその後の目覚しい活躍ぶりが見られて嬉しかったと同時に驚きました。
彼はすばらしい小学生作家になっていたのです!
2年生のときに書いたという「妖怪の研究」には度肝を抜かれました。
3年生のときに書いたというSFは、なんと巻末に参考資料付きでした。
途中でパワーポイント画像に「ライティング・ワークショップ」と「作家の時間」の表紙が映っていました。
買っただけで読んでません。まずいな~読まなくちゃと思いながら聞いていました。
玉川聖学院のS先生は、どんな人間を育てたいかという明確なビジョンをもって、ビシバシと子どもを育てていらっしゃる日々のご様子が伺えるような発表でした。
「中3でガツン!とくる一冊を読んでほしい。そのため逆算して中1からの読書計画を立てた」
家庭科というのは、生活スキルだけではなくて、どう生きるかも考えなくてはいけないのですね。
調べ学習のとき「自分の切り口がないとダメ」
「胸が躍らない」「本当に思っているの?」などとダメ出しをするそうです。
「白書は使った?」が口癖なのだとか。
こういう先生に中学生のときに教わりたかった!
2日目の夜は、お楽しみの交流会です。
毎年趣向を凝らしたセッティングやイベントがあるので楽しみです。
今回は入口で席くじをひきました。
私がひいたくじには「人間失格」
この作品を書いた作者のテーブルに行きなさいということのようです。
これは簡単だったのですが、若いYA作家の作品をひいた人は難しかったかも。
宿泊はオリンピックセンターでした。
相部屋になった方々と、本や図書館の話など、延々おしゃべりをしていました。
それがすごく楽しかった!!
初めて会った方々なのに、あの盛り上がりは一体なんだったのでしょう?
ここをごらんになっていらっしゃるかどうかわかりませんが、
おかげさまでとても充実した大会でした。ありがとうございました。
東京支部と全国委員の方々にも感謝します。お疲れさまでした。
分科会「先生が使う学校図書館 なぜ使う? どう使う? そしてどうなる?」
実践報告Ⅰを受けた分科会
3人の実践報告のあと、パネルディスカッションが行われました。
1 東京純心女子中学校 社会科N先生(司書教諭Y先生)
○中学1年の地理(週2時間)
「みんなで世界の国々を調べ、発表しよう」(全11時間、約2ヶ月)
分科会Ⅰで発表した司書教諭との協働授業
・グループ学習 5・6名で一つの国について調べ、発表する。
くじ引きで国と調べる内容を決める。
A その国を知る上での基本データ
B 自然環境
C さまざまな産業
DEF 自由発表 ただし次のア・イから一つ選ぶ
ア この国を紹介する上で特徴的な風習・習慣、食べ物、住居、文化全般など
イ この国が抱えている問題の現在、原因、要因や歴史的背景、解決策など
・司書教諭が課題解決のプロセスや責任表示について指導する。
・調べた国について話し合い、発表シートにまとめる。
・各自が意見を書き、発表資料の準備をする。
・発表を聞き、評価する。
・質問に答えられなかった項目について調べる。
○ 調べ学習後の生徒の様子
・自分で体得した知識+新たに学ぶ知識 授業の活性化
・担当国に対する生徒のもつ印象の変化
マスメディアによる一方的な報道 リテラシー教育にも
○図書館を利用した調べ学習をする上で
・マイナス面 時間がかかり、網羅的に全世界を扱うことができない
・プラス面 積極的な態度、自ら獲得した知識の定着のよさ
授業だけにとどまらない新たな知識獲得の欲求
2 帝京大学 K先生 (元学芸大付属世田谷小学校教諭)
○クラスの子の作文の成長記録
書く力を育てた読書や調べ方の指導
調べる生活がクラスに波及したこと
○ なぜ使う? - 子どもが育つから
どう使う? - 情報リテラシーが育つように
そしてどうなる? - 協働する学校図書館ができる
3 玉川聖学院中・高校 家庭科S先生
○どんな人間を育てたいか
・積み上げられる力を持つ
・想像力を身につける
・人生のどのステージでも前向きに成長する
・本屋ではなく図書館に行く
○学校図書館ですること
・バランスをとる
(家庭科でコンピューターを教えるようになり、ネットと本のバランスが必要だと思った)
・学習の効率を上げる
・じっくり取り組むことを予感させる
・人類の知を継承させる
○学年としての取り組み
・中高6年間の学習を見通した実践
・情報センターと関わらせる
○生徒の様子
パネルディスカッションの内容については省略
(感想)
学図研の分科会は、4時間長丁場です。長いです。
途中で休憩は挟みましたが、今回はその休憩時間さえもグループ討論に充てられました。
長くても、それを感じさせない中身と手ごたえのある分科会でした。
社会科のN先生の発表は、授業のプロセスがよく見えて、とてもわかりやすくて参考になりました。
あのワークシートはとてもよくできています。
この方式は小学高学年の子にも応用できるかも。
時間が足りない社会科の中で調べ学習に11時間も割かれたのは、ご英断です。
元学芸大のK先生は、長野大会でも発表された方です。
例の鼻毛くんのその後の目覚しい活躍ぶりが見られて嬉しかったと同時に驚きました。
彼はすばらしい小学生作家になっていたのです!
2年生のときに書いたという「妖怪の研究」には度肝を抜かれました。
3年生のときに書いたというSFは、なんと巻末に参考資料付きでした。
途中でパワーポイント画像に「ライティング・ワークショップ」と「作家の時間」の表紙が映っていました。
買っただけで読んでません。まずいな~読まなくちゃと思いながら聞いていました。
玉川聖学院のS先生は、どんな人間を育てたいかという明確なビジョンをもって、ビシバシと子どもを育てていらっしゃる日々のご様子が伺えるような発表でした。
「中3でガツン!とくる一冊を読んでほしい。そのため逆算して中1からの読書計画を立てた」
家庭科というのは、生活スキルだけではなくて、どう生きるかも考えなくてはいけないのですね。
調べ学習のとき「自分の切り口がないとダメ」
「胸が躍らない」「本当に思っているの?」などとダメ出しをするそうです。
「白書は使った?」が口癖なのだとか。
こういう先生に中学生のときに教わりたかった!
2日目の夜は、お楽しみの交流会です。
毎年趣向を凝らしたセッティングやイベントがあるので楽しみです。
今回は入口で席くじをひきました。
私がひいたくじには「人間失格」
この作品を書いた作者のテーブルに行きなさいということのようです。
これは簡単だったのですが、若いYA作家の作品をひいた人は難しかったかも。
宿泊はオリンピックセンターでした。
相部屋になった方々と、本や図書館の話など、延々おしゃべりをしていました。
それがすごく楽しかった!!
初めて会った方々なのに、あの盛り上がりは一体なんだったのでしょう?
ここをごらんになっていらっしゃるかどうかわかりませんが、
おかげさまでとても充実した大会でした。ありがとうございました。
東京支部と全国委員の方々にも感謝します。お疲れさまでした。