司書教諭日誌

福島県の公立小学校勤務。小規模校勤務ですが、司書教諭に任命されました。
日々の取り組みや学級指導を綴るブログです。

平成24年度から25年度へ

2013-03-31 23:49:30 | 司書教諭日誌
早いもので、24年度ももう最後の一日になってしまいました。
今、これを打っているのは東京へ向かう新幹線の中です。
慌しいのと体調を崩したのとで、ブログを書くことができませんでした。
(帰ってから更新しています)

車窓から桜並木が見えてびっくり!
春が早いですね。
こちらではようやく梅が咲き始めたところです。

うちの学校は児童数が急増したため、校舎を渡り廊下で繋ぎながら次々と建て増ししていった複雑な造りになっています。
教室移動は、その複雑な校舎を右往左往・上下しながら机を移動させ、荷物を運び、教具や備品を集約し、部屋中すみずみまで(ゴミ箱の中もメラミンスポンジできれいにします)掃除して、まっさらな状態で明け渡します。
毎年やっていることなのに、今年もやっぱり大変でした。
子どもがふざけて壊してしまったイスを修理するために接着剤を買いに行ったり、大量の本をひもでしばったり、今年作った教材を整理したり不用品を捨てたり・・・

それが終わると、教科書の仕事です。
教師用教科書・指導書を集約してチェックし、不足分をたしかめ、次年度のために準備します。
震災のせいか、市の予算がないそうで教師用指導書が全クラス分そろわず、各学年1クラスしかないものもあります。
クラス増になるところは、教師用の教科書も指導書も一切ありません。どうなってしまうんでしょうね・・・(市教委に申請しましたが)
去年は、5月ころになって急に配当になったものもあります。
保健の指導書セットのように、なぜか赤刷り指導書が2冊ずつ入っているものもあります。
地図のように、旧版を使っている学年と新版になった学年が混在しているものもあります。
なかなか大変です。
配当表の間違いを訂正し、見直しをして作成するところまでやって、引継ぎです。

児童用教科書では、次々に転校生が入ってくるので、搬入された教科書の数と照らし合わせて足りなければすぐに発注しなければなりません。
パソコンのシステムに必要な冊数を入力して、校長に職印をもらって書店へ発注します。
余った分は、返付書類を作って返します。

来年度の新入生の教室などをかざる掲示物作りも、1年生担任の仕事です。
今年は、かなりの部分をリニューアルすることにしました。
担任が3人いるうち、一人は異動、一人は講師で27日までの辞令のため、こちらの仕事は間に合いません。
私ともう一人の支援員で準備を進めてきました。
(現在進行形です。まだ終わりません)

新年度最初の職員会議の資料を作るのは、前の校務担当者です。
私は図書館教育の提案事項を作りました。

が、うっかりして「学校図書館運営計画」が案件に入っているのを金曜日まで見過ごしておりました。
運営計画はすでに作成したのですが、そのときに学活の具体的な単元名が全体計画に入っていないとか、毎月の職員会議で提案している利用計画が入っていないなど、一応できたけれども、遣り残した感が否めないものでした。(気にしなければそれまで、だったかもしれませんけれども)
利用計画は、毎年作ろう作ろうと思いながら、年度末の忙しさにまぎれているうちにできないでしまったものでした。
今年は後がない、もうやるしかない!と腹をくくって、今できることを最大限にまとめようと考え、作成いたしました。

運営計画の中に「利用計画」という項目名で載せてしまうと、必ずこの通りに授業で利用しなければならなくなってしまいますが、うちの学校図書館の場合、それは不可能です。
しかし、「こんな資料提供もできますよ」「こんな支援もできますよ」という情報開示はしておきたい。
そこで、運営計画の中には「授業での利用構想」として資料・支援例を挙げることにしました。
4月から、学年ごと、教科ごとに単元や学習内容、支援や資料をリストアップしていきます。
今までは国語中心でしたが、今回は社会や総合などもリストに入れました。

そのほかの資料提供例も載せました。
たとえば、「放射線教育の資料」「修学旅行の調べ学習」「保育園の子どもたちと交流する資料」「市町村のパンフレット」などです。
リストアップしてみると、けっこう揃ってきたものだなあと思いました。

運営計画は、10ページにもなりました。
新年度早々、これだけの資料をもらう職員の皆さん、お疲れ様です!
(職員会議の資料は全体で何ページになるのでしょうね・・・100pは越えそう?)



モリス・レスモアとふしぎな空とぶ本

2013-03-24 19:52:39 | 読書録
図書館で予約してた本を借りてきました。
これはどこで紹介されていたのでしたっけ・・・?

モリス・レスモアとふしぎな空とぶ本
クリエーター情報なし
徳間書店


本が好きで自らも本を書いているモリス。
ある日、嵐によって集めていた本や自分が書いた本もすべて吹き飛ばされてしまいます。
そんなモリスは、風船のように空とぶ本につかまって飛んでいくきれいな女の人と出会います。
女の人がくれた青い本について、モリスはふしぎな建物に入っていきます。
本たちは、ここに住んでいるらしいのですが・・・

アカデミー賞短編アニメーション賞をとった作品を絵本化したものだそうです。

こちらはyoutubeの予告編。

こういう生き方も、いいなあ・・・

「学び合うクラスを作る! 『教室読み聞かせ』読書活動アイデア38

2013-03-23 22:39:15 | 休日仕事
金曜日は夜10時まで、土曜日は午後から数時間、学期末の諸表簿整理をしました。
それでも、まだまだ終わりません。
要領がよくないのか、手のろなのか・・・ひたすら仕事するのみ、です。

昨年していただいた支援へのお礼状も、今頃になってしたためて送りました。
もうこれ以上は、さすがにまずいと思って・・・申し訳ありません。


少し余裕ができてきたのでしょうか、帰りにマックで100円コーヒーを飲みつつ、
来年度のプランを考えたり本を読んだりすることができるようになりました。
今、読んでいるのは、石川晋さんの「学び合うクラスを作る!『教室読み聞かせ』読書活動アイデア38」です。
中学校の国語の先生の実践集で、学級担任向けの本です。
第一章の理論編では、読み聞かせの歴史をかなり専門的に、出典を明らかにしながらまとめています。
(この部分は博士課程の論文でしょうか?)

本の内容に刺激され、自分のクラスではこうしたらどうか・・・といったアイデアや連想が広がり、
読むのを中断してノートにプランを書き始めてしまうため、なかなか読み進めることができません(笑)
たくさんの良いヒントをいただいています。

学び合うクラスをつくる! 「教室読み聞かせ」読書活動アイデア38
クリエーター情報なし
明治図書出版



ひとこと賞状

2013-03-20 21:44:04 | 休日仕事
学期末もいよいよ大詰めです。

今日は遠方へドライブして墓参りした後、職場に顔を出したら3人も先客がいました。
おひとりは朝から詰めていらしたそうです。

ドライブ時間が長いので、その間に子どもたちに贈るミニ賞状の文面を考えて
一人ひとりメモ帳に書いておきました。
「なわとびで いろいろなとびかたが できるようになりました」とか
「はつめいやこうさくで ともだちを たのしくしてくれました」など。
全員違う文面です。
賞状は、作品ファイルに綴じて渡す予定。
さあ、どう盛り上げましょうか。


ここのところ、今までに作った季節の掲示物の整理をしていました。
パウチして、切りとって、月ごとにきれいにジッパー付き袋に入れました。
パウチしておけば形が崩れないし、両面テープで貼っても復元が可能です。
ジッパー袋はいちばん大きい30センチ四方のものを買ってきたら、ほとんどのものが入りました。
来年は教室掲示も子どもたちに任せようかなあ・・・などと考えながら。
図書館用掲示は、司書さんにさしあげようかな。




第18回日本絵本賞(2012)

2013-03-16 22:30:19 | その他
日本絵本賞が決まったようです。

大賞は「オオカミがとぶひ」
絵本賞は「しげるのかあちゃん」「シルクハットぞくはよなかのいちじにやってくる」「ともだちできたよ」

そして読者賞は「しろくまのパンツ」

うちの学校の子どもたちイチオシ(全校生徒の約4分の1が投票した!)の
「おばけのおうちいりませんか?」は、惜しくも第2位!
 投票数4942票のうち、100票はうちの学校の票です!(約2%?)

読者賞の結果は
「しろくまのパンツ」「おばけのおうちいりませんか?」「もっかい!」
うちの学校の結果は
「おばけのおうちいりませんか?」「もっかい!」「しろくまのパンツ」
順位は違いますが、トップ3は同じでした。


日本絵本賞って、子どもの本専門店の方ですら疎い様子を見ますと、わりとマイナーな賞のようですね。
うちの学校のように、毎年実践して盛り上がっているのは珍しいのかも・・・?
たしかに、ノミネート作品のラインナップも、選ばれた作品を見ても「なんでこの作品が?」と思うところはあります。
それでも実践を続けているのは、3学期という短く慌しい時期に無理なくできるイベントで、
対象が絵本なので1年から6年まで、先生も含めて楽しめることと
投票して結果が出るという仕組みが、やはり楽しいのです。
個人的にも、24冊の絵本を必ず読むことになるので勉強になります。
作品にランクをつけることに抵抗感のある人もいるでしょうけれども・・・。


そういえば、絵本賞の候補に入っていた「風の島へようこそ」の題材となったデンマークのサムソ島のことを取り上げているTV番組を見ました。
 BS世界のドキュメンタリー シリーズ エネルギー消費を考え直す
 「パワー・トゥ・ザ・ピープル~グローバルからローカルへ」
オランダの番組ですが、絵本にも描かれたハーマンセン氏も登場していました。