司書教諭日誌

福島県の公立小学校勤務。小規模校勤務ですが、司書教諭に任命されました。
日々の取り組みや学級指導を綴るブログです。

変化が早い

2009-09-29 22:50:26 | 司書教諭日誌
授業研究(英語)がやっと終わった。
感慨にふける間もなく、宿泊学習の打ち合わせ。

明日の朝に委員会タイムがあるので、本棚分担をしたい。
分担表と分担シールを作成しなくては・・・教頭先生が帰り支度を始めたのを横目で見ながらあわてて駆け込み作成。
図書委員が31人になってしまったのでシールが足りない!
一太郎スマイルの新バージョンには、今までのシールの柄がない!
変化が早い。


職員室回覧板「こんな本いりませんか?」は、
毎週月曜更新でいこうと思っていたのだが、そんなわけでまだ今週分は出せてない。
昨日、本だけ選んでおいたが、今日も書く暇が全くなかったので、持ち帰って家でじっくり紹介を書いた。
今回のプッシュは「せんそうってなんだったの?」シリーズ(学研)だ。
うちの国語の教科書では3・4年生の国語の下の教科書の最初に戦争文学が載る。
しかし、子どもたちには戦争下の生活がまったくぴんとこなくて、とんちんかんな感想を書いたりする。
その知識を補うのにいいシリーズだと思う。

司書さんが、職員室の書類ロッカーの上に、教師向け新刊案内コーナーを作成してくれた。
手にとってもらえると嬉しい。


あまりうまくいかなかった例

2009-09-28 23:02:08 | 司書教諭日誌
掲示板のコスモス。
セロテープで貼っただけでは弱かったらしく、ぽろぽろと落下しはじめた。
見栄えはよくないけど、画鋲で貼りなおした。


6年生から「風景画の参考になる本ありますかね~?」とリクエストが回覧板にあったのに、すっかり忘れてしまっていたこと。
書き込みがあったときに気がついて司書さんにも話したのに
6年生が修学旅行に行ったり私が研究授業の準備に追われていたりして
週明けになってしまった。


後期図書委員会。
後期の委員会活動について第一回の話し合いはこんな流れだ。
1・委員長・副委員長・書記を決める。
2・活動のめあてを決める。
3・活動計画を立てる。
4・貸し出しの機械操作を教わる。
2と3を委員長たちに任せるのだが、ここでものすご~く時間を食ってしまった。
前期とはタイプが違う委員長のようだ。
ということは、指示の仕方も変えなくてはならなかった。


支部会

2009-09-26 20:45:41 | 司書教諭日誌
学図研の支部会に参加してきた。

これからの支部会でやっていくことについて、いろいろな案が出された。
たとえば、「○○小説」について分析してはどうか?
西尾維新しか読まない子、ゾロリから卒業できない子に次に手渡す本は?など
作家を分担して、「この作家さんはこういう傾向の作品を書くようですよ」と
まとめてくることになった。
私ともうお一方は別なジャンルで、子ども文庫について調べてくることに。
                
午後からは贅沢なことに、ベテラン司書さんのブックトークを2つも拝聴するという研修だった。
高校1年生向けにずっと行っているという「親子ってなんだろう」
写真絵本から翻訳小説、高校生が思春期をふりかえって書いた実録
虐待の問題、クローン、出産などなど
思わず読んでみたくなった。
二つ目は、本と音楽の集いで行ったというブックトーク「私たちと自然」
これも、環境問題、木を植えた祖父たちを辿る旅、森の働き、少女のガーデニング絵本、植物を育てる男の子の話、絵本、フォトエッセイなど多数。
司書さんが、じつにいろいろな本の引き出しをもっていらっしゃることに驚かされる!
こんな司書さんのいる学校図書館を利用できる子は、とっても幸せだ。
もし私が高校生だったら、毎日入り浸って読書三昧に違いない。

他の会員も「私たちと自然」というテーマでブックトークをやるか、本をもっていきましょうということだったので、私も恥ずかしながらやってみた。
ところが、研修会案内レジュメを見て、そんな宿題が出ていることに気付いたのは昨夜10時ごろだった。
あわてて本棚から本をみつくろったが睡魔に負け、今朝1時間ほどであわててシナリオを書いた次第。
とってもマニアックな選書になってしまった・・・

他の部員の方々も自然に関する本を持ち寄られたけれど、「自然」という切り口が大きかったため、本も多くのジャンルにまたがったものだった。
「素数ゼミの謎」「森のいのち」「星野道弘写真集」「1秒の世界」「センス・オブ・ワンダー」「食べものはみんな生きていた」「海の名前」「神去なあなあ日常」「金子みすず詩集」・・・etc.
こんな本があるのかと、とても参考になった。

今回思ったのは、
本の魅力を伝えてくれる人がいるのは、なんて幸せなことだろうか、ということ。
子どもと直に接する、最前線の現場にいるという貴重な「今」を大事にしようと思った。


読書感想文

2009-09-25 23:12:03 | 司書教諭日誌
読書感想文の地区の締め切りが今日だった。

クラスの方では、夏休みに感想文を書いてきた中から、作品への熱い思いを書いてきたA子さんを選んだ。
今月に入ってから2週間ほどの間、毎日彼女に宿題を出した。
「ここで主人公がこの台詞を言ったときの気持ちは?」「あなたがもしこうなったらどうする?」といった質問を出し、彼女は家で本を読み返して答えを紙に書いてくるのだ。
10日ほどすると、だいぶメモがたまってきたので、感想の軸を絞り、書く順番を考えさせた。
細かい言葉遣いを私がチェックして、最後のまとめの文章には二人でうんうんうなり、清書が完成したのは今日の午後。
ぎりぎり間に合った!
毎日ちょっとずつとはいえ、放課後や休み時間、給食の待ち時間など、隙間を縫うようにして時間を捻出してきたものだ。
取り組む前に「大変だけど、やるかい?」と尋ねたら、力強く頷いたA子さん。
よく頑張ったと思う。

感想文を夏休みの課題として出した学年も多く、全体では60点以上になった。
しかし、SLAのコンクールは一校につき学年1点という制限があるため、制限のない違うコンクールにも参加することにした。

読書感想文コンクールは、かなりの狭き門だ。
全国コンクールにまで行くのは、ひとつの県の一つの学年でたった一点。
県内すべての小学一年生の書いた感想文の中で、たった一点だけが全国に行く。
毎年、全国大会で賞をとった子の感想文が新聞に載るのだが、それを読むと、さすがに文面からにじみ出るオーラ(?)が違うなあと思う。

感想文の集約担当校に持っていったのは午後4時半すぎ・・・
おそるおそる持って行ったら、なんと同じような方が他に2名も。
考えることはみな同じだったらしい(笑)






読書調査結果

2009-09-24 23:00:02 | 司書教諭日誌
連休中に読書調査の結果を最終的にまとめた。
7月に2~6年生対象に実施したもの。
今回は質問内容を変えたため、どういうグラフがいいか、どういう傾向が見られるか考えながらやったため、いつもよりも遅くなってしまった。

主な傾向

・平均読書冊数は11.51冊(児童ひとりあたりの一ヶ月の読書冊数)
  昨年度の全国平均が11.4冊なので、全国並みということになる。

・男子と高学年の読書離れに歯止めがかかった。
  毎年、男女差と高学年の読書離れが課題だったので、この結果は嬉しい。
  しかし、どんな手立てが有効だったのかはわからない。

・読む本の軽読書化・変化
  低学年が読む本はオーソドックスな絵本が多いのだが
  高学年の人気ランキング上位は「アンティークフーガ」と「空想科学読本」。
  去年からこういうタイプの子ども文庫や一般の文庫本を入れてきたことが
  高学年の読者を引き寄せたのだろうか。
  中学年ランキングは上位を「おすすめ本」が占めている。
  4年生のうちのクラスの人気は「マジックツリーハウス」だ。

自分が年をとってきたせいか、50年、100年という時間の流れが実感できるようになってきた。
わたしが生まれた頃は薪で風呂を焚くのが普通で、小学校低学年のころの手伝いはオガライトで風呂焚きだったけれど、今では信じられないだろう。
児童書の世界も同じだなあと思う。
どんどん新陳代謝がはやくなって、新しい本を入れていかなくてはならない。
一方で、どんな時代にも通用する力のある作品はあるので、手渡していきたいと思う。