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「VIDEO GAME MUSIC LIBRARY」は,1989年に 電波新聞社から発売された X68000用のナムコゲームミュージック集です。磯田健一郎氏による楽曲の解説と収録楽曲の楽譜集が掲載された書籍に 5インチフロッピーディスクがセットになっており,楽曲再生は,付属のフロッピーディスクに収録されている「楽曲再生ソフト(?)」より行います。
収録楽曲はナムコ往年のオールドゲーム,BOME BEE(1978)~SKY KID(1985)までの全30作品です。すべての楽曲は ナムコのオリジナルサウンドを再現すべく(当時の)電波サウンドチーム(川野俊充氏,GORRY氏が参加してます)が X68000の内蔵音源を駆使して作成したものであり,かなりの完成度を誇ります。それに加え,磯田氏の手によるアレンジバージョンが,ほぼ各ゲーム毎に1作品づつ収録されています。
オリジナルサウンドに関しては,若干音色の印象が違うものがあるものの本当に完成度は高いと思います。ただし,アレンジバージョンはちょっと苦しいものが多いかなと。この時代のゲームについては,思いのほかアレンジCDが多く出ていたためか,「ネタ切れ感」が否めない結果となっているのが残念です。CUITE Q なんかをテクノ仕上げで頑張っている割には,ギャラクシアンを諦めていたりするので,もうちょっと奇抜なラインナップで攻めてもよかったように思います。
この当時でも「オールドゲーム」だった訳ですから,現在ではもはや「化石」とも言えそうな作品群ですが,自分にとってはガキの頃に親しんだ音楽たちなので,かなりの思い入れがあります。街のゲーセンが消滅しつつある昨今ですが,当時の地元というのは 田舎の割には ナムコや セガ,タイトーの直営店がいくつもあり新製品がガンガン入荷してきたので,とにかくゲーセンには頻繁に出入りしていました。BOME BEEや CUTIE Qは さすがに古すぎる感じですけど,80年以降は完全にリアルタイム。マッピー,ディグダグ,リブルラブルの楽曲を聴くと,いまだに「ラジアメ」を思い出してしまいます。
コインを投入してビデオゲームをプレイする文化が衰退していくのは非常に寂しいです。家庭用ゲーム機が ここまで進化してしまったのだから,ゲーセンの役目は終わりなんでしょうかね・・・。当時は「悪の巣窟」扱いだったゲーセンでも,家に引きこもってゲームをされるよりは,いくらかでも健康的だと思うんですがね(笑)。
まあ・・・今では自分も十分引きこもりですが。
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