レイドック は,1985年に発売された T&E SOFT製の縦スクロールシューティングゲームです。当時,MSX2向けのフラッグシップタイトルとして発売されたもので,256色を駆使した美麗なマップデータと 多数のキャラクタパターンによるアニメーション効果の実現,スムーススクロールの採用など,当時としてはかなり突出したスペックのゲームでした。「MOVIE SPAVE SHOOTING GAME」という通称に製作サイドの気合が感じられます。
当時は2人協力プレイをほぼ「前提」としたゲームデザインがかなり新鮮でした。しかし,そうそう協力プレイが成立するシチュエーションばかりではなかったので,足でジョイスティックを操作して無理矢理「協力プレイ」をやったりしていましたね。
2機合体すると片方のプレイヤーは「誘導ミサイル係」になるので,細かい操作は必要なくなります。まして,上位レベルの武器には全自動の誘導ミサイルが存在するため,最終的には「ボタンが押せれば」OK。結果的に,足でも操作可能な訳です。
シューティングゲームなのに「レベル制」だったのも特徴的。
レベルが上がると使用できる武器が増え,敵のレベルも上昇するというシステムです。100レベルに到達すると T&E SOFTから「証明書」が発行されるサービスもありました。まあ,レベルが低いと地上弾が撃てないのに,地上ステージがあったりするのは,ご愛嬌といったところでしょうか(笑)。
レイドックの話題を X68000で語るのは,正直「邪道」であります。
そもそも,公式な移植実績のない機種なのですから「邪道」も当然と言えば当然です。
しかし X68000用「レイドック」は非公式に存在していたようなのです。
自分も詳しいことはわかりませんが,今回のネタは MZ-2500版 からのコンバートバージョンであります。配布していたサイトはすでに存在していませんので,詳しい背景や 移植についての経緯については不明です。とはいえ,インターネットのど真ん中に堂々と公開されていた事を考えれば,自分が知らなかっただけで,かなり有名なリソースであった事はほぼ間違いないでしょう。
供給が XDFファイルであったため,XM6などのエミュレータにて動作させていましたが,現在は,XDFファイルから フロッピーディスクを復元し,実機上にも持ち込んで動作させています。
最近のリバイバルブームで,T&E SOFTの作品についても「ハイドライド」,「ディーヴァ」,「スターアーサー伝説」など,復活したものが結構あります。個人的には「スーパーレイドック」をリメイクして欲しいなどと思っているのです。会社自体が変わってしまったんじゃあ,期待しても無駄なんでしょうけども(悲)。
いま作れば絶対面白いゲームになると思うんだけどな。(≧∇≦)
【関連リンク】
・D Wonderland ・・・ 元 T&E SOFT だった会社
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