MC68000 Maniacs!
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GENOCIDE2は,1991年に発表されたズーム製のアクションゲームです。

2230年のメシア戦(前作 GENOCIDE)以前から,関節工学,伝達工学等,高水準の技術を急速に発展させた企業「CODEX」。メシアシステムの開発に携わっていたこの企業は軍事方面での活動もめざましく,トレーサー兵器の世界シェアの実に大半を手中にしていました。国際平和協議会(IPC)は,CODEXと CODEX製兵器を有する某大国との共同作戦の存在を察知。CODEX撲滅作戦を敢行を決意します。前作より 50年が経過した世界が舞台ですが,主人公はアンドロイドであるため,前作同様「竜ヶ崎 健」が登場。ニューロンコンピュータの「ランディ」とともに,トレーサー兵器「TYPE184」を操り,CODEXとの闘いを繰り広げていきます。

ゲーム内容的にはジャンプボタンと攻撃ボタンを駆使したスタンダードなキャラクタアクションゲームですが,X68000のオリジナルゲームでは,非常にハイクオリティな部類であると言って良いと思います。

前作「GENOCIDE」もかなりのインパクトをもった作品でしたが,ズームとして処女作であったためかゲーム性の点での難は否めませんでした。また,キャラクタの大きさと動きのダイナミックさを売りにしていた反面,キャラクタの動きが大味すぎて操作性の面に影響があったように思います。その点「GENOCIDE2」はキャラクタデザインもより洗練されたうえ動きや操作性もシャープに改善されており,かなりのスピード感,爽快感をもったプレイが可能となっています。

個人的には ステージ3-3 の空中戦艦から離脱するシーンが好きですね。

崩壊する戦艦内を突っ切って走りボス戦に突入するだけのステージですが,ゲーム中随一のドライブ感を誇る BGMが特徴的であり,ビジュアルのスピード感もかなりのもの。2vs1 となるボス戦も緊迫感,バランス共に良し。中盤戦において最も演出が派手になるステージなのでやっていて楽しいです。

逆に「なんでこんなステージ入れたの?」という流れぶち壊しなステージもいくつかあるのが残念。具体的にはステージ1-2と 4-2です。とにかく自キャラの操作性の悪い部分を逆に利用して「苦しむ」ように作ってあるステージなので,スピード感も爽快感もないうえ時間ばかりかかってしまうのです。ゲーム自体の難易度は敵キャラの強さのみで上げて欲しかったなと今でも思いますし,可能であれば開発者の「意図」を確認したいほど疑念のあるステージであります。

全体的な音楽性も非常に高く Roland SC-55 等をターゲットにした 内蔵音源+MIDI音源の同期演奏モードも搭載していました。音楽CDとして発売されなかったのがあまりにも残念でなりません。その他,当時としては珍しい「HDDインストール」も可能となっており,インストールする事で 3枚のデータディスクは不要となり,ゲーム中のデータアクセスが格段に高速化されます。自分もインストールした状態で楽しんでおりました。(その際,マスターディスクは FDD0に挿入しておかないといけませんので,FDDレスというわけにはいきませんでしたが)


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