MC68000 Maniacs!
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「究極タイガー」は,1987年にタイトーから発売されたアーケード用縦スクロールシューティングゲーム。開発は東亜プランが担当し,ショット+ボンバーという80年代後半~90年代の縦スクロールシューティングにおけるデファクトスタンダードを確立したと言えるタイトルです。メガドライブ版は1991年2月にトレコから発売となりました。昨今のシューティングゲームとは違い,自機の移動速度が非常に遅く,スピードアップの手段もないうえ,敵弾がえらく速いのが特徴。高速で降り注ぐ敵弾に対し,自機を左右に振りながら敵弾を誘導して回避する「切り返し」というテクニックが攻略のカギであると同時に,紙一重で敵弾をすり抜けるパターン構築がこのゲームの面白さでもあります。自分もアーケード版発売当初から大ハマリし,1,000万点+αまで到達した経験があります。当時は連射装置なんて付いていなかったので,マニュアル連射がえらく重労働でしたね・・・(笑)。攻略パターンは忘れずに覚えているので,今でも1~2周くらいは出来ると思います。

東亜プランのシューティング,特に「飛翔鮫」と「究極タイガー」は,敵の出現と弾を撃つタイミングのバランスがきっちり調整されているゲームなので,他機種への完全移植はかなり大変だと思います。まして「画面の縦横比」がオリジナルと変わってしまうようであれば,前述した「切り返し」のタイミングも大きくズレてきます。今回のメガドラ版「究極タイガー」は,家庭用テレビの画面サイズに合わせ,スクリーンが横長のデザインとなっているため,ゲームバランスはオリジナルと完全に違います。敵の出現と弾を撃つタイミングはもちろん,敵戦車の砲塔が回るタイミング,敵ヘリの飛行軌道,パワーアップアイテムの出現パターン・・・どれを見てもオリジナルを踏襲したと思える箇所がありません。PCエンジン版のときもあまりの完成度の低さに嘆きの記事をアップしてしまいましたが,メガドラ版はそれ以下の完成度です。レビュー記事において「悪い部分」を指摘するのは非常に簡単な事なので,必ず「良い部分」を探すようにしているのですが・・・良いのは「BGM」だけですかね・・・。

他の東亜作品の移植版・・・例えば「TATSUJIN」や「鮫!鮫!鮫!」のように,画面右側をスコア欄にして,画面は小さくなるけど,少しでも立て画面に近づける移植が成されていれば,もう少しマシだったかもしれません。少なくとも前述した2タイトルは,ある程度納得して遊べる出来にはなっていると思います。

えらく辛辣に書いてますが,アーケード移植タイトルなんですから,アーケード版経験者がある程度楽しめるように作られていなければ意味はないと思います。見た目(グラフィック)を捨ててでもゲーム性の移植を重視し続けた「電波新聞社」のように。とにかくアーケード版プレイヤーにとっては違和感の塊です。誇張でもなんでもなく,実際に1面クリアまで10回以上かかりました・・・。こんな思いをしてまで,移植版の「究極タイガー」をプレイしたくないってのが自分の感想ですね。まあ・・・移植度の低さはもともと知っていた事なので,個人的に「言いたいだけ」な訳ですが(笑)。逆に「BGM」の評価については高かったと記憶していましたし,シューティングゲームを中心に集めていたはずなのに,これだけ持っていないのもおかしいので,コレクション的な意味で購入してきたようなものですね。

「BGM」については,噂どおり非常に良い「メガドラアレンジ」になっていました。
数あるメガドラソフトの中でも「良い音」を出しているタイトルとして選出できる完成度だと思います。
これでゲーム内容が伴っていれば文句なしだったんだけどなあ。(´・ω・`)


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