MC68000 Maniacs!
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闇の血族は 1990~1991年に 2部構成に分けて発売されたシステムサコム製のアドベンチャーゲームです。正確にはノベルウェアと呼ばれ,推理小説を電子化したようなコンセプトのものでした。

新宿の「スタジオYo」で働く新人アパレルデザイナー「伊澤 魅由」。幼少の頃から「極端に勘が鋭い」という奇妙な力をもっていた魅由を中心に突如として凶悪な殺人事件が次々と発生。仕事仲間,親友が相次いで殺害されてしまいます。「体内の血液が全て抜き取られて」いる奇怪な殺人事件を通じ,魅由は,殺人事件の裏側に見え隠れする謎に徐々に気付いていきます。

キーワードは「中南米の血」。そして舞台はメキシコへ・・・。
魅由に課せられた使命,そして全ての謎が解き明かされていきます。

「DOOM」や「38万キロの虚空」などシリアス路線のノベルウェアが定着していたシステムサコムが第6段にして送りこんだのがこの「女の子」を主人公にした推理サスペンスストーリー。当時,シナリオと同化させたフルアニメーション処理が随分と話題になった作品でした。微妙に癖のあるキャラクターデザインと,異様に癖のある文章(笑)が賛否両論でありましたが,自分的には X68000のゲームソフトでは「最高ランク」の作品であると思っています。

物語的にはあまりにも壮大な内容であるため,2部構成程度では展開に無理があり,結末を急ぎすぎた印象は否めません。しかし根底に流れる物語の「核心部分」を見失うことさえなければ,主人公「伊澤 魅由」の心情に同期したエンディングで猛烈に感動する事ができると思います。(自分はエンディングのラストカットでいまだに泣けます(笑))

また,音楽面も見逃せない魅力のひとつ。

Roland CM-64を駆使した BGMは秀逸の仕上がりです。個人的には,第1部のストーリー導入部分で流れるBGMと,第1部のエンディングテーマ。そして第2部のエンディングテーマが非常に気に入っています。特に第2部のエンディングテーマについては,(ストーリーの影響もありますが)強烈に感情移入を誘発させられてしまい,本家サイトで実施している音楽活動にて,第2部のエンディングをコンセプトにした「歌詞」をのせた楽曲を発表している程なのです。(もちろんオリジナル曲です。曲名は「せつないね」)

作曲者であった斉藤学氏が亡くなられてしまった際は本当にショックでした・・・。

Oh!X の隅っこにシステムサコムの次回作が告知され始めた矢先であったと記憶しています。タイトルはたしか「チャイム」。楽しみにしていただけに発売されなかったのが残念でなりません。(間違っていたらゴメンナサイ)

アドベンチャーゲームはほとんどやらないのですが,
「闇の血族」だけは正直,別格でした。(≧∇≦)


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