monologue
夜明けに向けて
 

yami  


島原・天草一揆、島原・天草の乱は1638年(寛永15年)2月28日の10万といわれる幕府の兵の総攻撃によって原城が落城したので一揆衆の人々の命日はみんな二月二十八日になっている。三万七千の農民が死んで、三万四千は戦死し、生き残つた三千名の女と子供が落城の翌日から三日間にわたつて斬首されたように幕府の記録には書き残されたのだった。天草四郎も捕縛されて首実検してさらし首にされたとされているが実は逃げたという。真実は歴史の深い闇に隠されている。
fumio



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鎖国  


松平伊豆の守信綱は少し羞恥を覚えた。
自分は一応幕府内では知恵伊豆と称えられて智者のふりをしているが実際はハジマーシュが「Would you like to come over hear」とエゲレス語で要請したから出現したらしい天空のスクリーン上のどでかい蛇のような恐ろしい姿をした怪獣ポセイドーンのいうことがわかっていない。その海龍王ポセイドーンは「Hear I am、これでもわたしは存在していないのか」と割れるような声で問うが応えるべき幕府の責任者として意味がわからないので応えることができない。異国の言葉なら会話ができるらしい。幕府の上層部にありのままに報告すると龍などいるわけがないであろうとただ笑うだけだった。
しかし一揆側の参謀南蛮絵師山田右衛門作は旗に「LOVVAD・SEIAOSẨCTISSIM・ SACRAMENTO 」とポルトガル語らしき異国の言葉を描いているし四郎も「わたくしは「Jesus de Nazaré, Rei dos Judeus」と異国の言葉でなにか話したが自分には意味不明だった。それが「ユダヤ人の王ナザレのイエス」と宣言したのだということを教えてくれたのは側近だった。「LOVVAD・SEIAOSẨCTISSIM・ SACRAMENTO 」の意味が(最も貴き贄を讃え崇める)と教えてくれたのは仲良くなった領民のひとりだった。
18歳のわが子甲斐守輝綱やその友の若者たちも先進的知識を持って見かけも海外の華やかな匂いに憧れて一揆側の肩をもつので知恵伊豆もなんとかしないとこのまま幕府も沈んでしまいそうな不安に駆られた。言葉も学び異国の文化を取り入れて海外の事情を知らねば世界から置き去りにされる、と思案した。
ところが幕府の中枢部では南蛮打ち払いから鎖国へと突き進む計画が進んでいった。それは知恵伊豆とはまったく逆の日本を遅れさせてしまう計画だった。
fumio

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haji  


ハジマーシュとは変わった名だが宇宙神霊アーリオーンのファンの間では有名で現在のSNS上ではその名前の由来が「明日を創む主」であることは衆知の常識になっている。
かれは船が難破して南蛮船に助けられて渡ったオランダ時代に妖術修業に打ち込んで欧州魔術選手権に日本代表として出場したことがあるのだ。
伝説の怪獣の部で出たのだが毎年優勝候補に挙がるユニコーンには及ばなかった。欧州の審査員たちの間ではなんといってもユニコーンの知名度は高かったのだ。
ハジマーシュはその牙城に唐獅子に少し手を加えて挑んだ。天空のスクリーン上でユニコーンと唐獅子の死闘がなんと三日間休むことなく繰り広げられたのである。天空のスクリーン上の巨大な蛇と馬のハイブリット版のような姿をした怪獣ユニコーンがヒヒーンと叫ぶと虎とライオンの合いの子のような姿の唐獅子がガーグアオーと返す。
怪獣たちの死闘は三日三晩続いたが唐獅子が有利になった時審査員たちの体力がもたなからということで打ち切られたのである。
勝負はまだついていないが一応そこで採点が行われたのだった。ユニコーン80点唐獅子70点。
ハジマーシュはその採点結果にくやしい思いを抱いて日本への帰国を決意したのであった。凱旋ということはできず、天草の地に上陸してやがて仕組まれていたように四郎の父で一揆のプロデューサー益田甚兵衛と出会うことになったのである。大変な変転の人生だった。
fumio

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warai  


それはハジマーシュの妖術によって見せられている幻なのか現実なのかその場にいる者たちには判断できない。
すると天空のスクリーン上のどでかい蛇のような恐ろしい姿をした怪獣が一呑みにされそうな大きな口を開き、
「Hear I am、これでもわたしは存在していないのか」と問うがだれも応えることはできず、ただ阿鼻叫喚の中、泳げるものは泳ぎ、泳げない者はもがきもがいて沈んでゆく。
海底火山が噴火して溶岩が噴き上がる。すると今度は足元が揺れだした。地震も始まった。
ハジマーシュの奇妙な笑い声がオーホホホオーホホホオーホホホと響いている。だれも聴きたくない笑い声だった。
fumio


 

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abi  


幕府の上層部は森宗意軒が麒麟や龍を使うなどそんなことあろうはずがない。一揆側の流す偽情報と一笑に付したのだが
その時四郎ガ浜にものすごい波が打ち寄せ、みんな茫然としていると見たくはないなにかわけのわからないどでかい蛇のような怪獣が浮き上がってくる。一呑みにされそうな大きな口を開き、Hear I amと吼えた。それがどうやらポセイドーン(海龍王)らしい。とても人間に太刀打ちできそうにない。逃げるしかないがあたりに身を隠す場所がない。
一揆衆も幕府軍も海龍王のその恐ろしい姿にただガタガタぶるぶると震えるしかなかった。これまで戦っていた敵同士が抱き合い涙をこぼした。ハジマーシュに助けてくれと頼むと
ハジマーシュはニヤリと片頬で笑い、ポセイドーンに向かってウインクしてから「サンクス ア ロット」と感謝の言葉を述べた。するとどうしたことかほとんどの海の水を噴き上げる勢いで竜巻がポセイドーンを包んだ。どうなることかと十万の幕府兵と一揆衆は息を呑んだ。すると突然、海底火山までが爆発し始めたのである。それはもう阿鼻叫喚だった…。
fumio


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ハジマーシュこと妖術アーティスト森宗意軒の名は山田風太郎の「魔界転生」シリーズでの活躍で現代日本の知識層には知らないものはないほど有名になったが
当時の日本はまだ社会が狭いので天草四郎の父益田甚兵衛好次(洗礼名:ペイトロ)によってプロデュースされた一揆の参謀のひとり森宗意軒は朝鮮へと渡航途中に船が難破し南蛮船に助けられ南蛮(オランダ)へと向かい西洋の知識を学んだ先進的進歩人であるという評判で持ち切りだった。妖術で伝説の龍虎、麒麟などという怪獣たちを使うという。ハジマーシュは四郎を乗せた麒麟に微笑みかけ「四郎ガ浜」に向かってエゲレス語で咆哮するように呼び掛けた。
「ポセイドーンよ、Would you like to come over hear please!」
すると俄かに波が騒ぎうねりだした。ゴーと巻き上がりなにかが天に向かってゆく。
人々はその恐ろしい光景にガタガタぶるぶると震えた。
fumio

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kirin  


オランダ帰りのハジマーシュこと妖術アーティスト森宗意軒は十万の幕府軍と三万七千の一揆衆の中から楽器が得意な者を選び笛太鼓琵琶鈴中華銅鑼などをあてがった。そして踊れるものは踊らせ歌えるものはみんなコーラスに使う。みんなでメサイヤ、メサイヤ、シロー・ザ・メシヤ、 モア・ザン・スーパースターとエゲレス語で歌い、メサイヤ、メサイヤばかりをくりかえしているとどんどん高揚してきて法悦状態で倒れる者が出てくる。ついにクライマックかと思う時、ハジマーシュは石火台で用意して待っている伊豆の守に合図した。大砲班の若者たちはうれしそうに火薬に点火した。バカでかい轟音が響き渡りその時突然竜巻が起こり物凄い雷鳴が轟き稲光が迸ると伝説上の獣、麒麟がウオーンウオーンと咆哮しながら西の空から大空を駆けてくる。その耳を聾する咆え声に人々は一時気を失った。妖術師ハジマーシュはニヤリと微笑みそして舞台上に吊り下げたすべての鳴り物をならし大小の中華銅鑼を次々に鳴らしながらぐるぐる舞い踊る。山田山田右衛門作もエゲレス語でモア・ザン・スーパースターと歌う。ハライソ上の舞台も下も一緒くたになって星のメシヤ四郎少年を讃美するコーラスしている。その時、天空から降りてきた麒麟が16歳の美少年四郎の右脇に膝まづいた。
四郎少年は天草島原、幕府の人々よ、みんな愛おしみ合おう、愛おしみ合おうと唱えて麒麟にまたがった。
fumio

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「明日を創む主」ハジマーシュと呼ばれるオランダ帰りの妖術アーティスト森宗意軒は殺し合いに興味なく原城の戦場を現代のミュージカルやオペラの舞台の先駆けのような舞台にした。戦死した幕府軍の司令官板倉重昌に代つた松平伊豆守が石火矢台というものを築かせてオランダ船から大砲を借りうけてその石火矢台にすえているので敵であるはずの伊豆の守信綱さえ使って盛り上げる。大砲の弾は大きすぎてまともに前に飛ばず音ばかり大きかったので大砲を打ち上げ花火のようにプロジェクトのクライマックスで使うのだ。ここという時合図して大砲を射つように信綱と打ち合わせしたのである。伊豆の守にとっては気の進まない職務上の人殺しよりずっとましだったのでしかたなく首肯して引き受けたのだった 。 .
fumio

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知恵伊豆こと松平伊豆の守信綱は天草四郎時貞ジェロニモ・フランシスコが矢文で「近代、長門守殿内検地詰存外の上、あまつさえ高免の仰付けられ、四五年の間、牛馬書子令文状、他を恨み身を恨み、落涙袖を漫ひたし、納所(なっしよ)~つかまつると雖も、早勘定切果て―」と書いて領主松倉長門守の作物の出来高に似合わない重税の非道さ過酷さを訴えていたので、仕事とはいえそんな非道な領主の側に立って後世に大量殺戮者として名が残るのはうれしくなかったが一揆側の山田右衛門作と口裏を合わせた。とにかく一揆の平定のために自分は派遣されたのだから四郎が登場してすべては治まったのでそれはそれでよかった。それでも四郎が登場したおかげで一揆が治まったとはとても幕府の上司には言えなかった。
あとは記録係にでたらめでもなんでも書き残させればそれが後世には本当なのだから「島原の乱で三万七千の農民が死んで。三万四千は戦死し、生き残つた三千名の女と子供が、落城の翌日から三日間にわたつて斬首されたように幕府の記録には書き残させたのだった。そして気が進まないが職務上、踏み絵でキリスト教徒を見つけて処罰しようとしたが南蛮絵師山田右衛門作の描く基督画があまりにも眞に迫り過ぎて踏まなくては殺すと脅してもキリスト教徒でないとわかりきっている領民たちもだれも絵を踏めないので伊豆守は困った。仕事とはいえとても領民たちを殺すような非道なことはできない。結局、踏み絵も効果がなかったがそれでも踏めないものは殺したように記録させたのだった。
それで伊豆守は息子の甲斐守輝綱の日記に、二月二十八日の総攻撃ですべての反乱軍を退治したように記させ「剰至童女之輩喜死蒙斬罪是非平生人心之所致所以浸々彼宗門也」と記させた。
fumio


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「創む明日」ハジマーシュと呼ばれるオランダ帰りの妖術アーティスト芸術家森宗意軒は笛太鼓琵琶で盛り上げ踊り歌い演出する。なにやら天に向かって合図すると、
その時突然嵐が起こり物凄い雷鳴が轟き稲光が迸ると争い戦っていた幕府軍も一揆衆も人々がはじけ飛びみんな気を失った。ウオーンウオーンと咆哮しながら失禁する。咽喉がつぶれて声がかれてしまう。
ハジマーシュは微笑みそして舞台上に吊り下げたすべての鳴り物をならしながらシロー・ザ・メシヤ モア・ザン・スーパースターとエゲレス語で歌い、大小の中華銅鑼を次々に鳴らしながら舞い踊る。山田山田右衛門作も欧州語は得意なのでエゲレス語でモア・ザン・スーパースターと歌う。舞台も下も一緒になって星のメシヤを讃美するコーラスが波のように拡がる。四郎少年は顔に似ずよく響く低い声で天草島原の民そして幕府のもの、すべて愛おしみ合おうと唱えた。
その声に目覚めた人々は自分が泣いているのか笑っているのかわからずかれた掠れ声で好きなもの同士慈しみ合い抱き合っていた。
fumio

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有馬家の客分であった天下一の剣豪武蔵でさえ、歯にお歯黒をし、髪を後ろで束ねて前髪を垂らし、額に十字架を立て、美しい艶やかな衣装を身に着けて妖しいオーラを発する四郎少年と対峙すると四郎の星のメシアとしてのカリスマ性にはまってしまい身動きできなくなって困って有馬家の当主有馬直純への手紙で「拙者も石にあたり すねたちかね申故 御目見得にも祗候(しこう)仕(つかまつ)らず候猶重(なほかさねて) 可得尊意候(そんいをうべくそうろう)恐惶謹言」と述べて脛が立ちかねて歩くこともできないがどうしましょうと弱音を吐いている。
昔、予言の民ホピインデイアンが日の昇る国にツルーホワイトブラザーが現れて世を救うと予言しているように
星のメシヤ四郎の登場はドラマチックだった。原城の空がにわかに掻き曇り世の終わりかと思わせるようにひとしきり雷雨が降りしきってやっと止んだと思うと四郎少年がスーパースターとして舞台中央にひとり残り雷光にライトアップされて照らされて「わたくしはユダヤ人の王ナザレのイエスJesus de Nazaré, Rei dos Judeus」星のメサイヤとして世を救う、と宣言したのだ。それが星のメシヤのデビューだった。
すると敵味方だれもかれもが嗚咽して泣き叫び「LOVVAD・SEIAOSẨCTISSIM・ SACRAMENTO (最も貴き贄を讃え崇める)」とコーラスした。
「ラヴアンド愛」と繰り返し陶酔状態で阿波踊りのように踊りまくる。スーパースター天草四郎の額には☆の印が輝いて回転していた。
fumio

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かれはパレスチナのゴルコタの丘の十字架上で身体を抜けた。そして雌伏していると日本の天草でキリスト教弾圧に対する抗議運動が始まったのであった。
昔、予言の民ホピインデイアンが日の昇る国にツルーホワイトブラザーが現れて世を救うと予言しているので白をもじって四郎として救いに来たのである。
スーパースターの登場にもう敵も味方もなかった。愛おしみ合うことしかできない。
ハジマーシュ森宗意軒の作る原城(ハライソ)舞台は素晴らしかった。笛太鼓鈴銅鑼琵琶の音楽で盛り上げ戦うことを忘れてすべて愛おしもう、と異国の言葉でコーラスする。
戦うために集められたはずの12万の幕府軍もハジマーシュは動員して舞台に上がらせる。ついにクライマックスで、雷鳴が轟き閃光が奔りすべての一揆衆の命の代わりに、一揆のシンボル四郎がスーパースターとして舞台中央にひとり残り雷光に照らされて「わたくしはユダヤ人の王ナザレのイエスJesus de Nazaré, Rei dos Judeus」メサイヤである。世を救う、と宣言するとだれもかれもが嗚咽して泣き叫び「LOVVAD・SEIAOSẨCTISSIM・ SACRAMENTO (最も貴き贄を讃え崇める)」とコーラスした。
ラヴアンド愛と繰り返し陶酔状態で踊りまくる。
スーパースター天草四郎の額には☆の印が輝いている。その圧倒的なオーラに撃たれて知恵伊豆は仕方なく悪役を引き受けた。
後世には十万の軍勢で三万数千人を殺戮したと書き残したが実はひとりも殺せず四郎だけを捕縛して断首してさらし首にしたということにしたのだった。
fumio


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いよいよ12万とされる大軍の幕府軍が見守る前でハジマーシュすなわち「創む明日」と呼ばれる芸術家森宗意軒の笛太鼓琵琶で盛り上げ踊り歌い演出する原城(ハライソ)舞台は佳境に入った。戦うことを忘れて愛おしむ、と異国の言葉でコーラスしている。
幕府軍は観客にとどまらず自分たちも踊り唱えずにいられない。ついにクライマックスを迎えるとその時、雷鳴が轟き閃光が奔りすべての一揆衆の命の代わりに、一揆のシンボル四郎だけを引き渡すという裏取引通り舞台中央に16歳の美少年天草四郎(益田時貞)がひとり残された。
雷光に照らされて「わたくしはユダヤ人の王ナザレのイエスJesus de Nazaré, Rei dos Judeus」メサイヤである。世を救う、と宣言した。
そして、「LOVVAD・SEIAOSẨCTISSIM・ SACRAMENTO (最も貴き贄を讃え崇める)」と続けた。
額には☆の印が輝いている。その圧倒的なオーラに撃たれて幕府軍も一揆衆ももう境がなかった。わけがわからないままウオーン、ウオーンとみんなが抱き合い啼きだしたのであった。
それが一揆の終わりだった。
fumio

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口裏  


知恵伊豆こと松平伊豆守信綱は仕事とはいえ非道な領主の側に立って後世に大量殺戮者として名が残るのは気が引けた。一揆側の山田右衛門作と口裏を合わせた。伊豆守は息子の日記に二月二十八日の総攻撃ですべての反乱軍を退治したように記させ、たったひとり山田右衛門作が生残ったことにすることに決めた。
そのため、実は領民は可哀そうでひとりも殺さなかったが島原の乱で三万七千の農民が死んで。三万四千は戦死し、生き残つた三千名の女と子供が、落城の翌日から三日間にわたつて斬首されてみんな喜んで死んだことになってしまった。伊豆守の息子、甲斐守輝綱は日記に、「剰至童女之輩喜死蒙斬罪是非平生人心之所致所以浸々彼宗門也」と記している。
fumio

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二月二十二日。伊豆守は死んだ一揆軍の腹を腑分けさせて胃腸、腹中の物が青草の類ばかりで米食の跡のないことを見届けた。それで一揆の兵糧はほぼ尽きてしまい、抵抗する気力を失ったと見て一揆軍の軍師山田右衛門作の提案に知恵伊豆は乗って一揆のシンボルである四郎を引き渡してくれるならキリスト教以外の領民たちの命は助けようと約束したのである。
fumio

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