DR.BRAIN~脳から読み説く~You are what you ate~自然流健康ダイエット教室~since1979

・ダイエットとは「生き方を改める」こと
・新著「脳が元気になる生き方」(瀬野文宏著/表現社刊、全国書店で好評発売中

野菜の栄養価の劣化問題

2012年05月15日 | 自然治癒力
[脳/食育/自然治癒力/DIET]講座(297)


自然治癒力や脳と体の健康のためには、
野菜類に含まれている微量栄養素は必要不可欠です。

ところが、それらの野菜類に含まれている
栄養価が年々劣化していると指摘されています。
栄養価の劣化は、
野菜に宿っている命が弱くなっていることを意味しています。

この報道を知っている業者は、
栄養価の劣化問題を逆手にとって
「栄養過多加工食品」を生産し販売しています。

「栄養が多ければ多いほど体に良い」と思い込んでいる人たちが、
それらの栄養過多加工食品を買っています。
すでに述べているように
「食品の栄養素の過少も過多」も問題があります。

野菜類の栄養価の劣化の原因は「化学肥料」です。
化学肥料の原料は、鉄鋼業の溶鉱炉からの副産物である
「硫酸アンモニウム」が主原料です。
本来は産業廃棄物ですが、
原料にして化学肥料を製造販売しているのです。
戦後の経済発展を担う国策でもあったのです。

この化学肥料の多用によって土壌の中の微生物は激減しており、
土からの「命の恵み」を豊富にえることができないのです。
その象徴が「野菜類の栄養価の劣化」の問題の本質です。

野菜に含まれている微量栄養素の劣化の事例は以下の通りです。
1950年(初版)を100とし2000年(五訂)における減少率。
(日本食品標準成分表)より
◆ほうれん草
 ◎ビタミンA→71%減  ◎ビタミンC→77%減 ◎鉄分→85%減
50年間でこれほど作物の栄養価が本当に劣化しているのでしょうか。

実はこの50年の間に成分の分析方法が大きく変遷しているのです。
1950年からは「滴定法」
 (化学反応を用いて化学物質の量を測定)
1963年からは「比色法」
 (色の濃さを比較して測定)
2000年からは「HPLC法」
 (試料溶液を用いて分離した各成分を分光光度計などによって測定)

分析方法の進歩によって、より正確な分析をするために変えられたと思います。
この変化によって時系列的な正確な比較が不可能になっているのです。

1950年頃は自然栽培が主であり、土壌が豊かで、
さらに、旬の作物だけですから栄養価が高かったと推測できます。

2000年における有機栽培農作物は全体の1%未満であり、
化学肥料や農薬によって土壌は劣化しており、
その上に「旬」に関係なく栽培されており、
確実に栄養価は劣化しています。

なお「標準成分」とは、
旬に関係なく栽培されている作物の栄養価は、
「年間平均含有量」で示されていますので、
より栄養価は低下しています。


★日本初の男女別の「食育・ダイエット」CDプログラム好評発売中です。
 自宅で健康減量できる~「三食・安全・健全」な食生活の実践方法を伝授。
お申込は~自然流健康ダイエット教室


コメントを投稿