朝井まかて 『先生のお庭番』
幕末の長崎・出島が舞台。
医師のシーボルトから、薬草園を造る為に植木商「京屋」は庭師を要請されるのだが、
皆がしりごみをするなかで、15歳の熊吉を行かせることにした。
熊吉が出島での生活のなかで、シーボルト先生の元、庭師として成長していくお話。
良かったです。
熊吉から見たシーボルトが描かれています。
シーボルト先生を尊敬し、花木・草花の植物を上手く育てるために努力して、
成長していく熊吉がとても良かった。
シーボルト先生は、日本の四季、自然の美しさを絶賛します。
どこでも同じだと思っていた熊吉は、シーボルト先生から他国との自然の違いを聞いて驚きます。
けれど、シーボルト先生の行動や考え方に疑問を持ったりするのですが、
それでも、先生を信じて支えていく姿が、良かった。