紀尾井ホールで催された演奏会に行って来ました。
東京合唱団によるドヴォルザークの「スターバト・マーテル」。
これは「悲しみの聖母」という意味で、十字架で処刑された聖母マリアの悲しみを
歌っているのだそうです。
ドヴォルザークの名曲といっても、馴染みのない私にはブタに真珠状態でしたが
あくまで暗く重く、悲しい調べでありました。
演奏会の後、紀尾井ガーデンテラスの叶匠壽庵で一休み。
和菓子のお店の奥にごく小さなイートイン・スペースがあり、
眼の前でお抹茶を立ててくれます。
日栄神社を見ながら夕暮れの街を永田町まで歩き、「黒澤」で食事を。
ここは、かの黒澤明監督の身内が経営されているのですって。
元々料亭だった築60年の建物を、黒澤組の美術スタッフが外観や内装を担当して
改修したのだそうです。
国会議事堂や議員会館のすぐ近くに、こんな古風な建物が残っていたとは驚きました。
新蕎麦が入荷したということで、豚しゃぶコースにそれも入れて頂きました。
永田町の大通りの目の前に、虎ノ門ヒルズが聳え立って見える。
そこのホテルアンダーズ最上階のバーからの眺めが素晴らしいというので、そこまで歩くことに。
距離から言ったらたいしたことないのですが
ビル風が吹きすさんで、寒いこと!(昨日はまた風が強かった)
しかも昼間は暖かったので、私はワンピース1枚に革ジャンという軽装。
寒暖差がありすぎ!と怒りながら歩きました。
虎ノ門ヒルズの52階「ルーフトップ・バー」は、ちょっと変わった造りです。
窓も極高い天井もあるし、勿論暖房も入っているのですが、セミオープンということで結構寒い。
屋外用のパラソルヒーターも沢山並んでいますが
ソファにはなんと電気ひざ掛けが備え付けてある。
そのひざ掛けにくるまって、東京湾からお台場を一望できる夜景を眼下にしながら
温かいホットカクテルを頂くのは、非日常的な、中々に素敵な経験でした。
しかし窓も天井もあるのにセミオープンというのは、一体どういう構造なのか?
薄暗くてよく分からなかったのですが、訊いてみればよかった…
黒澤 http://9638.net/nagata/
ルーフトップバー https://www.andaztokyo.jp/restaurants/jp/rooftop-bar/