北の風に吹かれて~独り漫遊記~

町歩きを中心に、日々の出来事を綴ります。 
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あの町の由来

2017-10-26 20:26:55 | 道外旅行記
都内散策の続き。
適当にぶらり歩きしたと書いたけど、ある一箇所だけは、予め行こうと決めていました。





それがここ。
「吉祥寺」と書いてますね・・・。
あの「住みたい町」ランキングで常に上位を占める場所でしょうか・・・?





ん?文京区駒込?
「住みたい町」ランキングで常に上位のあの場所は、確か武蔵野市だったはずでは・・・。








今回行ってみたのは、駒込にある「諏訪山 吉祥寺」という曹洞宗のお寺。

1458年、年江戸城築城で知られる太田道灌が、築城のさ中に井戸を掘ったところ、「吉祥増上」という刻印が出てきたため、現在の和田倉門のあたり、に「吉祥庵」を建立したのが始まりとされています。
江戸時代初期に、水道橋(現在の都立工芸高校付近)へ移りますが、1657年(明暦3年)に、「明暦の大火」で焼失し、現在地に移転しています。





ということで、これだけだと、武蔵野市のあの町とは一見関係なさそうな気がしないでもないけれど、実はそうではなく、あの町の由来になった場所というのが、実はこのお寺なのです。

どういうことかと言うと、先述の「明暦の大火」によって、水道橋にあった吉祥寺の門前町が焼失してした際、焼けだされた門前の住人達が、幕府のあっせんによって移住したのが、現在の武蔵野市東部、そう、正に現在の吉祥寺駅周辺だったのです。
移住先では新田開発が進められますが、移住した人達が往時の吉祥寺に愛着を持ち、新田を「吉祥寺村」と名付け、現在に至っているそうなのです。

何ゆえこういうことに興味を持ったかと言うと、都内のポケット地図を見ていて、国分寺市内に「国分寺」という名のお寺が実際にあるのを発見したことから、もしかして、吉祥寺駅周辺にも「吉祥寺」という名のお寺が・・・?と思って調べたところ、このような答えに行き着いたということでした。

本当、地名の由来って色々あるんですね。
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