First Step

初めてのロンドン生活、初めての育児。前向きに色々な事に「はじめの一歩」を踏み出してみようと思います。

ロンドンの日差し

2010-11-02 20:06:35 | ロンドン生活

イギリスのサマータイムは10月の最終日曜日で終わったので時計の針を1時間戻しました。サマータイムも終わり、ロンドンでは大分日が短くなってきました。私がロンドンに到着したのはちょうど夏至の頃だったので夜は22時近くまで明るかったのですが、今では16時半過ぎには暗くなります。しかし、問題はこれからです。ロンドンは今後もさらに日が短くなり続け、冬至の頃には15時過ぎには暗くなるそうです。その頃には日が昇る時間も8時頃と遅くなるため、1日のうち日の差し込む時間が8時間に満たない状態が続くそうです。

これはロンドンの高い緯度に起因します。ロンドンは北緯51度に位置し、北緯35度にある東京よりも高い緯度にあります。日本付近で言うとサハリン(樺太)辺りです。そのため、太陽の南中高度を計算すると、東京は夏至が78.4度・冬至が31.6度に対して、ロンドンは夏至が62.3度・冬至が15.6度となり、冬至の頃の南中高度は東京の半分しかありません。つまり、東京の半分の高さまでしか太陽が昇らず、それも午後の早い時間には沈んでしまうのです。

南中高度の高さの違いは日差しの違いとなっても現れます。高い位置から差し込む東京の日差しと違い、ロンドンの日差しは低い位置から差し込むため、非常に眩しいです。そのため、ロンドンではサングラスは一年を通して必需品と言われています。また、そんな日差し対策のために家の窓にも布製のブラインドが取り付けられています。最初はそんなブラインドが付いていたら日が入らなくて暗いのではないかな、と思っていましたが、そんな心配は無用でした。逆にそんなブラインドでないと眩しくて仕方がないのです。
ロンドンの日差し1 ロンドンの日差し2

これからどんどん太陽の日差しを浴びる時間が少なくなるロンドン。そんな環境は人々の精神衛生上も良くないらしく、冬になると倦怠感・気分が落ち込む・不眠などのうつ病に似た症状が出る季節性感情障害(SAD:Seasonal Affective Disorder)に苦しむ人が増えるそうです。そのため、なるべく太陽の日差しに当たるようにイギリス政府が対策を打ち出したり、冬になるとイベントをたくさん開催してこの冬の時間を楽しく過ごすように努めているそうです。ここ数日は夜になると花火が上がるので驚いたのですが、ロンドンでは花火は夏ではなく冬の風物詩だそうです。

初めて迎えるロンドンの冬。なるべく明るい気持ちで無事に過ごせるように努めたいと思います。


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