エチュードの頃

思いつきを書きとめておくために。

擬似サマータイムにて

2008-07-30 | 思考
子供達が夏休みに入り、大人には懐かしい朝のラジオ体操に参加しています。
そのためいつもより1時間ほど早く起きているのですが、ふと気がつくと実質的にこれがサマータイムなのかなと。

6時前からすでに明るく、最初の頃は寝ぼけマナコから抜け出せませんでしたが慣れると大変気持ちが良いです。
あくまで「擬似サマータイム」なので勤務時間は変わらず、従って朝の時間が増えるわけです。
これが結構いろんな事ができる。
まあ単純に1時間分ですね。

で、夜になると疲れて、いつもより早く眠くなってしまう。
単純に1時間早く寝てしまうわけですね。

そうすると、サマータイム論議でメリットが強調される夜の余暇時間の活用、
これはちょっとダメではないかと。
仕事を終えてもまだ明るいから遊べるよ、というわけですが、
ただでさえ暑い中、若い人はともかく中年以上は睡眠時間を削ったらバテてしまいます。

朝の時間にしたって、つまりは夜していたことを朝に持ってくるだけですし。


早寝早起きの結果、家庭における照明器具の使用時間は明らかに減ります。
サマータイム制による省エネ効果、これは間違いない。
(企業においては朝から照明点けているのであまり関係ないですが)


でも省エネ効果を狙うだけなら、
家中に転がる時計類をそのつど調整する作業が生じる(電波時計は大丈夫かな)サマータイムよりも
単に「早寝早起きの奨励」
それで済むのではないかな…と…
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商業主義の行き着く先は

2008-07-21 | TV・音楽
昨晩NHKスペシャル「インドの衝撃 第1回“貧困層”を狙え~過熱する超低価格ビジネス~」を見ました。

7億人もいると言われる、農村に住む貧困層の人々を対象にいかにビジネスを展開していくかというお話です。

農業を営み、煮炊きの燃料は牛のふん、手や髪は周りにいくらでもある泥で洗うという自給自足の生活。
そこに石鹸や洗剤を使う文化を植えつけていこうというユニリーバの努力。
集落をしらみつぶしに回って啓蒙活動を続け、ようやく1個1ルピー(2.5円)の洗剤が売れるというわけですが、何せ対象が7億人ですから市場規模は非常にデカい。

まるで昔のセールスマンの心得話、
「アフリカの人々が靴を履かないのを見てある人は「これでは靴が売れない」と嘆いたが、別の人は「これなら靴がたくさん売れる!」と喜んだ」
を地で行くような市場開拓大作戦です。

確かにトイレの後や食事の前に石鹸で手を洗おう、というのは衛生面で大変良いことなのですが。
一方で、その様子を見ながら腑に落ちないものを感じた人も少なくなかったのではないでしょうか。

率直に言って
「そうまでして物を売りたいか」
と。

「貧困層」というからには「そのままではいけない状態」という認識なのでしょう。
「貧困層」の人々も、経済活動に参加してより多くのお金を得たいのでしょう。
しかし村の女性をセールスレディに仕立てるくだりは、お金にあまり縁のなかった素朴な人々をじわじわと拝金主義に引きずり込んでいくようなアコギさを感じました。


しかも、元々そこで営まれていた自給自足こそが最も理想的な「エコ生活」だったりすると…
実際「泥ならいくらでもあるから…」と話す現地の人を見ていると、先進国のエコ活動などちゃんちゃらおかしい気がしてきます。


だいぶ前にちょろっと書きましたが、商業主義はあくまで全世界を覆いつくすまで、その活動を止めることはないのでしょうね。
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