エチュードの頃

思いつきを書きとめておくために。

ダイシン百貨店に行ってみた

2012-10-13 | 大田区


10月11日(木)夕方、所用のついででようやくグランドオープン後のダイシン百貨店に立ち寄ることができました。


でも上の写真、およそ1年前の状態の下の写真と比べてどこが違っているのかという。



これではほとんど間違い探し。


近づくとその違いが明らかになっていきますが。



この写真では見づらいですが、信号機付近が新しくなった部分。
「オオモリノモリ」とシンプルに書かれたシートが壁面に掲げられ、その上の展望レストラン?が目立っています。

しかし初めて見た印象としては、小さな建物が以前のまま通り沿いに残っているのと、入口自体がかなり遠慮がちに奥まって段下がりに配置されているため、この手の商業施設にありがちな巨大感というものが微塵も感じられません。
ただ自転車置き場を別に設けたようで、以前の雑然とした雰囲気は薄れていました。



ま、御託はともかく。
とりあえず、中へ。


大森駅側のエントランスから、ワゴンセールを横目に入って行くと、恒例の食料品売場。

ほぼ予想通りの奥行き感。(1期工事で完成済ですから当たり前ですが)

ところが右へ踏み出すと、なんかやたらに拡がってないですか?
歩めど歩めど食料品。
途中から日用品に変わると、その日用品もまた続く。
さらにその先に介護用品や医薬品が現れて、ようやく売り場の終端にたどり着く。


…といった塩梅で、体感上の売り場面積は以前の3~4倍にもなろうかという印象。
照明も非常に明るく、堂々たる現代的な売り場に変わっています。
レトロな昭和…なんてフレーズはもはや浮かびようもありません。


あまり時間がなかったので、少々変則的に感じられたエスカレータの配置に戸惑いながらも上階を見に行くと、2階が洋品・ベビー用品関係、3階が家電・DIY・文具・時計に自転車。
いずれも事前の想像をはるかに上回る広大さ。
もちろんその印象は、変化が感じられなかった外観とのギャップで余計強調されているわけですが。

以前に比べると大分せせこましさが抜けているので、品揃えのボリュームはそのままに、拡がった面積をいくらかゆとり方面に振ったということでしょう。
10月13日現在公式のフロアマップが更新されていないため、印象でしか語れないのが残念です。


続く4階には駐車場と料理店、復活したファミリーレストラン。
そして5階は"癒しの空間"イベント広場とカフェ。
これがまた想像以上に広かった。
怪しいパノラマ風写真ではうまく伝わりませんが、実際はもっとずっと広がりがあります。

(↓クリックで拡大)


これだけのスペースが使えると結構いろんなことができるでしょうね。


あと意外性が強かったのは3階の書籍売り場で、文具売り場の先の奥まったところに何故かそこだけ板張り、電球色の間接照明。
細長い空間で、奥に進むにつれスロープで下がっていきます。足元注意。
突き当たりにはカフェが配されていてやけに洒落たつくりでした。



せっかくなのでレストランで食事くらいしていきたかったのですが、何しろ時間が押していたのでせめてもの記念にと、文具売り場で多機能ペンを購入。

レシートを受け取ると、レジのおじさんが
「替え芯もありますから」
と教えてくれまして。
「他のメーカー、○○とか□□とかのも使えないことはないですが、合ったものの方がいいですから」
と。

コミュ障気味の自分でも、ダイシンに来ると何故か毎度会話が発生するのが面白い。
グランドオープンで一気に変わった店内でしたが、これは少しホッとさせられました。
今度来るときは、いっそダイシンだけでのんびり過ごすつもりで来た方がずっと安らげるかも。





おまけ。

かつて京成百貨店だった建物も、wikipediaによると1973年開業とのことで、年数的にはそろそろ取り壊されてもおかしくないかも?
と思ったので、念のため写真に収めてきました。



数年前に一度入ってみましたが、あまりにも混沌として昔日の面影はなく、早々に退散したことを思い出しました。
どなたか昔の写真をお持ちでしたら、ぜひ見せて頂きたいものです。

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ADB to USB converter on Da Vinci(3/3)

2012-10-05 | PC・小物


とりあえず完成写真を。
マイクロカセットのケースに入れてみたら、キー入力時にLEDがチカチカするのが見えて、どことなく昔のYMOテクノバッジを連想させる雰囲気に。
キーボードがデカいおかげで、これ見よがしに余白部分に置いてみてもあまり邪魔に感じません。



さて。
hexファイルの書き込みをどうするか。
でした。

恐らくUSB直結(内蔵ブートローダ)書き込みに頼らず、AVRライタでの書き込みなら何も問題はなかったのではないかと思います。
しかしここではマイコンいじりではなく、ただ単にADB→USB変換器が欲しかっただけなので…
が、そのわずかな面倒を避けたばかりにそれ以上に苦労する羽目になったと。


avrdudeというコマンドで何とかいけそう、と知ったのは
マイコン風雲録: guidude: Arduinoに任意のHEXファイルを書き込む。 AVRライタ不要
という記事から。

本文に
「AVRライタ不要でArduinoに任意のHEXファイルを書き込める」
とあり、avrdude.exeの実行例が出ています。

自分の環境に適合させるため、引数の使い方をあちこちで調べまくり

avrdude.exe -c avrispmkII -P COM5 -p m32u4 -b 115200 -u -e -U flash:w:"adb_usb.hex":a

と実行してみましたが、そんなに甘い筈もなくエラーメッセージが。
各パラメータをいろいろ変えて試してもダメ。
そうかひょっとして、と実行前にボード上のリセットスイッチを押してみてもやはりダメ。


格闘に費やすことさらに数日。が、状況は変わらず。
ブルーな気分でネットの情報を漁っていると、設定でArduino IDEでの書き込み状況を逐一表示できることが判りました。

ファイル~環境設定メニューで
「より詳細な情報を表示する:□コンパイル □書き込み」
の両方にチェックを入れ、サンプルのblinkをアップロード(コンパイル→書き込み)する際の内部作業を表示させてみます。

すると一連の状況表示の中に次の行を発見。

D:\arduino-1.0.1-windows\arduino-1.0.1\hardware\tools\avr\bin\avrdude -CD:\arduino-1.0.1-windows\arduino-1.0.1\hardware\tools\avr\etc\avrdude.conf -v -v -v -v -patmega32u4 -cavr109 -P\\.\COM5 -b57600 -D -Uflash:w:C:\Users\(ユーザ名)\AppData\Local\Temp\build(任意の数字列).tmp\Blink.cpp.hex:i

なるほど。
-Cオプションでコンフィグファイルを指定していたのはともかく、「-v」を4回も付加する事情がよく解りませんが、とにかくこの書式をそのまま使えばうまく行きそう。


リセットスイッチを押し、おもむろに先のコマンド(最後の-Uオプションのhexファイル指定のみ修正)を実行。

(実はこのリセットとコマンド実行のタイミング合わせが意外と難しく、最初は偶然うまくいきましたが後で追試するとなかなか再現できませんでした。早過ぎても遅過ぎてもCOMポートが認識できずエラーになってしまいます)


おお…
何やらバーッ、バーッと大量の文字列が次々と表示され、最後に

avrdude done. Thank you.

とメッセージが出て完了。



早速ADBキーボードにつないでみる。

よしきた。
動くではないですか。
そもそもちゃんとしたソースなのだから動くのが当たり前、と客観視できないこの感動感。

そして何かキーを押すたびにボード上のLEDが瞬き、ソースの修正も正しかったことも分かりました。


ここでようやく上の写真になるわけですが、実はその前にもうひとつ問題が。
Da VinciとADBポートを短い線でつないでテストしていた時は大丈夫だったのに、S端子のケーブル(全長50cmくらい)でつなぐと無反応になってしまいます。
デバッグ用LEDも光らない。


ソフトの解説ページには
「大抵の場合データラインにプルアップ抵抗が必要です」
とありますが、純正のコイル状ケーブルを使うつもりがなかったので安心し切っていました。
しかし必要とあらば、早速手持ちのジャンク基板から10kΩ抵抗を取り外して。
+5Vとデータ(F0ポート)の間にかませると無事に動き出しました。



ところでS端子のケーブルですが、手元にあった物はADBとPowerON(S端子でのY・C GND)が内部でつながっていたので、念のためPowerONピンを除去しておきました。



見辛い写真ですが、コネクタ内の右下のピンですね。



その後、この文章を打つのに使ってみた感想。
ネット上で評価する意見がよく見られるだけあって、軽いタッチながら適度なストローク量がありなかなか快適です。
(自分で持っていたのに何故今さらの評価かというと、当時は置き場所に困らないコンパクトなApple Keyboard II(M0487)ばかり使っていたせいです)
接続先がMacでなくWinなので機能キーの挙動が一部異なったりしているわけですが、そのへんの調整はまた後のお楽しみということで。
当面はタイピングの心地良さに存分に浸ることに致します。



なお今回の製作にあたっては、本文で触れた以外にもたくさんのサイトに知恵を授けて頂いたのですが、例によってその時々で情報を探すのに必死過ぎてどこを訪ねたのかほとんど分からなくなってしまいました。
無償で情報を提供して下さっている有名無名の皆様に感謝致します。
そして何よりも、この変換プログラムを作られた方に最大限の敬意を表します。



(追記)
改良版がリリースされたので入れ替えてみました。→こちら

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ADB to USB converter on Da Vinci(2/3)

2012-10-02 | PC・小物

注文したダ・ヴィンチ32Uは2日ほどで到着。



とりあえずそのままUSBでPCに接続~ドライバを入れ、Arduino IDEという開発環境ソフトを起動して、サンプルプログラムのblinkでしばし遊んでから、いよいよ取り組んでみます。


https://github.com/tmk/tmk_keyboardからzipをダウンロードしますと、ソースコード一式が丸ごと入っています。


ボードが違うので一応、どこか修正すべき箇所はあるか?と拙い知識でコードを眺めてみましたが

/tmk_keyboard/common/controller_teensy.h の中で

#define DEBUG_LED_CONFIG (DDRD |= (1<<6))<br /> #define DEBUG_LED_ON (PORTD |= (1<<6))<br /> #define DEBUG_LED_OFF (PORTD &= ~(1<<6))<br />
と、デバッグ用のLED(オンボード)がポートD6に設定されていましたので、これをC7に変更。

#define DEBUG_LED_CONFIG (DDRC |= (1<<7))<br /> #define DEBUG_LED_ON (PORTC |= (1<<7))<br /> #define DEBUG_LED_OFF (PORTC &= ~(1<<7))<br />
他は特に問題なさそう…と思う。
動かなかったらまた考えることにしよう。



で、最初、安直に
「スケッチに各ファイルのテキストをコピーすれば動くだろう」
と考えていたら、これが全然違うのですね。
適当にコピーして「マイコンボードに書き込む」ボタンを押してみても、ただ空しくエラーを吐くばかり。
そもそもC言語自体がよく分かっていないので、何をどうすれば良いか皆目見当もつかない。


最悪、イチからコードを起こさねばならないとか…?
それもやり甲斐はありそうですが、あまりにも元々の目的から外れてそうな気が。


Teensyでは普通の方法でコンパイルしてできたhexファイルを指定して書き込めるようですが、Arduino IDEだとそういう機能はなく「スケッチに書く→ボタンを押す→コンパイル~書き込み」のセットでしか動かせないようです。
ですが安直派としてはやはり、何とかして外部のhexをラクに書き込む方法を見つけたい。


…すると打つ手はなくもないようで、Arduino IDEの中で使われているコマンド「avrdude」で何とかなりそうなのです。
が使い方がよくわからない…
引数とかどうすればいいのか?


・・・
無為に時間が過ぎるので、何はともあれ先にコンパイルだけでもやってみる。

WinAVRというフリーのCコンパイラをインストール、コマンドプロンプトで
\tmk_keyboard\converter\adb_usb
のディレクトリからmakeコマンドを実行すると、ほどなくadb_usb.hexというファイルが出来上がってきました。
さすがというか、全くのノントラブル。


これをどうにかしてマイコンに書き込んでやれば良いわけですが…

(さらにつづく

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ADB to USB converter on Da Vinci(1/3)

2012-10-01 | PC・小物
(2014-01-09追記:その後プログラムが改良され、若干内容が変わっています。→こちら


Mac用のADBキーボードをマイコンでUSBに変換する話です。



いつも前口上が長いので、結論から書きますと
ADB to USB keyboard converter for Teensyダ・ヴィンチ32U with Arduino Bootloaderで動いた」。

というかTeensyもダ・ヴィンチも同じチップatmega32u4なので、当然といえば当然なのですが。
しかしマイコンというものにほとんど縁無く過ごしてきた自分としては、ここまで来るだけでどえらい苦労。
おかげで今、静かな達成感に満たされております。



そもそもの始まりは、キーボードの買い換えを考えたこと。
昔はどんなキーボードでもガガガガと力任せに打ち込んでいったものですが、近頃は歳のせいか少し固めのキータッチだとタイプミスが増えるようになりました。
それでいろいろ見ていたものの千円台の予算では結局決まらず(当たり前?)、何となくネットで情報を漁っていたら昔のMacのがなかなか良いですと。
ADBポートをUSBに変換すれば、PCにでもつながるという訳です。

─そうか。
ウチにもApple Extended Keyboard II(M3501)ならしまい込んだのがあるし。
アレを活用するのも面白いかも。

ただ変換アダプタ(iMateとかREUDOとか)はもうあまり出回っておらず、あっても数千円の値付け。
何が何でもADBキーボード、とこだわっているわけではないので、どうも二の足を踏みます。


では変換器の自作は可能なのか。
探し始めていきなり目に入ったのが「古いADBなAppleキーボードを今のMacにつなぐコンバータ」。
これが冒頭でご紹介した、Teensyというワンボード・マイコン用のプログラムでした。
殊勝な方がフリーウェアとして公開しているっぽい。
そして近頃のマイコンはUSBでPCにつないだら、それだけでプログラムを書き込めてしまうらしい。
そんなにお手軽ならやってみてもいいかな?と、そのTeensyの情報を見てみると、残念ながら海外通販にしかないようで。
海外取引もやってみれば簡単なのかも知れませんが、何となく二の足を踏みます。


しかし誰かがコメントしているのをどこかで見たのです。
「da vinciでやってみようかな」
とか書かれていたのを。

調べてみたら、Da Vinci32Uとは国内ストロベリーリナックス社の製品で、通販もあり本体1,260円、送料400円。
これならようやく気軽に手が出せます。


ちなみに規格についても調べると、要するにArduinoという規格に準じて各社が製造しているので、そこそこ互換性らしきものがあるらしい。
(後から思うとそんな曖昧な理解でよく手を出したなと思いますが…)

まぁ冒頭で触れたように、どちらもチップ自体は同じだし、回路図を比較しても各ポートの名称・機能も同じようだし、相違点はボード上LEDの接続ポートくらい。
それなら同じプログラムが走ったっていいんじゃね?とシンプルに考えて注文。

ArduinoとATMEL、2種類のブートローダが用意されていますが、選んだのは何となくとっつきやすそうに思えたArduino版。
…ひょっとするとこれが後々の面倒の原因だったのか?

(毎度のことながら簡潔にまとまらないのでつづく

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