エチュードの頃

思いつきを書きとめておくために。

続・ニセA-bikeで大森を行く(その8)

2011-11-21 | 大田区
ここから写真なしです。
大変申し訳ありません。
(薄暗くなってきたし、だんだん我に返ってきてカメラを出すのが恥ずかしくなってきたりして)


春日橋のあたりにいたのが午後4時過ぎでした。
しかし完全に陽が落ちるまでにはまだ間があるので、

春日橋

池上通りと東海道線の間の裏通りを大森に向かって進む

大森郵便局脇の通りへ出て踏切を渡り
(模型屋さんのギャラクシーが健在でした。ここは結構長いですね)

大森北5丁目をぶらぶら。

さらに大森銀座商店街(ミルパ)~ガード下をくぐって大森駅山王口、

そして帰宅途中の人々と共に山王交番前から山王小の横を進んで山王1丁目を歩き、

山王ワールドパレスのあたりに出てきて
(1階がスーパーになっているマンション。
昔はスーパーでなく紳士服のお店だったと思いましたが…)

環七に出てきたら、スタート地点だった馬込駅はすぐ。


─それで完了、の筈だったんですが。
ふと
「五反田くらいならこのまま走っていけるんじゃね?」
と思ってしまい、試しに第二京浜を少し進んでみて案内標識を見たら
「五反田 3km」
とあったので
「3kmならそれまでの走行距離を考えれば楽勝じゃん」
と。
まあ、ダメになったら最寄り駅から地下鉄に乗ればいいわけですし。


しかしA-RideXで段差の多い歩道を突っ走るのはかなりキツいですね。
折しも警察庁から「自転車は車道」と通達が出た(PDF)ところでしたが、確かに車道の方がはるかに走りやすくはあります。
ただスピードが乗った状態で進路を変えようとすると結構ふらつくので、車に追い抜かれる中での走行は少々厳しいですね。
まあ幸いというか、第二京浜では路駐の車を嫌って左車線がほぼ空いていたのでそこそこ走れたわけですが。


結果、馬込から30分ほどで五反田まで行けました。
もちろん、普通の自転車ならもっと楽で早かったでしょうね。
こうなるともう少しサイズの大きい自転車を輪行したくなるところではあります。




結局、この日一日の走行経路はこんな感じでした。
(クリックすると「キョリ測」ページで元のデータがご覧になれます)




トータルで約50km。
わずかでも上り坂だったり、急な下り坂は降りて歩いていますが、歩いた距離はたぶん2kmもなく、ほとんど乗ったままでした。

前の時に比べるとやはり鍛えた成果が著しく、翌日になっても疲れはさほど残ってないし、シートを変えたわけでもないのに臀部も全く痛くありません。
自転車というものは日常的過ぎる存在であるが故に、訓練次第でまたずいぶんと印象が変わってしまう乗り物だと改めて感じます。



さて。
これだけ走ればさすがにもう気は済んだだろうと。

行程後半の写真があまりないのが、残念といえば残念ではありますが。
(午前中の方が案外人通りが少なくて写真を撮りやすかった気もします)



と、まあ多少の心残りはあったにせよ、存分に懐古気分に浸れた一日となりました。

長い長い文章にお付き合いいただき有難うございます。
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続・ニセA-bikeで大森を行く(その7)

2011-11-16 | 大田区
春日橋から。



山王スカイマンションが見えます。
蜂の巣風ベランダ?が強烈な印象。
かつては妙に前衛的に感じられましたが、周囲に新しい高層物件が増えてきた今ではむしろ郷愁をそそられる建物になりました。


前回のダイシンを出てからは、入二小近辺を通って大森西4丁目をうろつきつつ再度蒲田へ。
蒲田から今度は東邦医大通りを改めて進み、興味を惹かれたところを左右に入り込んだりしながら環七まで出てきたわけです。


ところでニセA-bikeことA-RideX。
2~3時間も乗っていると、だんだん車体がギシギシ軋んできます。
前回もそうだったので仕方ないと諦めていたのですが、ダイシンに入る時に一度畳んで、出てきて展開したら静かになってしまったんですね。
伸縮してやると当たりが変わっておとなしくなるんでしょうか。


さて。
春日橋から、蒲田方面。



これは大森方面。



と、並べてしまうとどうということもありませんが、春日橋で反対側に渡るにはいったん下へ降りて
(右方の清掃事務所も建て替えですかね…前に行った時の写真がまた、懐かしの一枚になってしまいそうです)



道路下をくぐり、こんな細い通路からまた上っていきます。



橋の上に出てきたこのアングルは



1980年当時のこのへんかな?と思って撮ってみました。



昔の撮影点はもうちょっと交差点寄りだったようですが、今となっては見える景色が全く違うので大差ないですね。



帰途に向けて、あと1回引っ張ります。

(続く)

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続・ニセA-bikeで大森を行く(その6)

2011-11-13 | 大田区


というわけで、ダイシン百貨店


しかし、こうして見てもあまり変わった気がしませんね。
入口の前に立っても同じ。
外観は見事なまでに周囲に溶け込んでいます。

来てみるまで絶対違和感があるはずと覚悟していたのが、ものの見事に拍子抜け。
商店街の中には、小さくても突然変異的に目立っているような店舗もあるというのに。



とにかく入ってみましょう。
入口手前の左側に自転車置き場がありまして。
傍らにある2つの椅子の横でA-RideXを畳んでいると、係の方に
「ずいぶん小さくなっちゃうんだねぇ。軽いの?」
と声を掛けられ、
「ええ、軽いですよ」
と持ち上げてみてもらうと
「こんな軽いんじゃ、置いといたらすぐ持ってかれちゃうねぇ」
なんて。
店内に入る前からずいぶん気軽に会話が弾むじゃないですか。


これは中高年に人気なわけだ、と納得しつつ中へ入ると、まず目に付くのがすぐ右側のエスカレータ。
上りと下りが並んでいて、低階層の商業施設っぽいレイアウト。(そのままですが)
ここの空間は明らかに以前とは違う雰囲気です。


2階に上がり、さらに3階ヘのエスカレータに乗るには、少々歩いて反対側に回り込む必要があります。
そしてそこでも上りと下りが隣り合わせになっているので、一気に上層階まで上がるというより、各階ごとにゆっくり買い物をしてもらおうという設計のようです。

これなら、エスカレータに乗った途端
「あ、今の階で買い忘れた」
と思い付いたら、すぐに戻れるメリットも。
(でもないか?)

ただ自分のように、旧店舗でも3階から上に行くことがほとんどだったような人間にはややもどかしいかも。
もっとも、今後の基本的な売り場構成は3階までのようだし、そこまで急がずともじきに着きますが。

※あとでフロアガイドを見ると、入口を入ってすぐにエレベータがあるんですね。
エスカレータが先に目に入ってしまったせいか、全く意識に入って来ませんでした。
上の方まで行きたければこちらを使えばいいわけですね。


そんなわけで「紳士・婦人・子供服」の2階は流して、
いざ目指す3階「ペット・園芸・時計・書籍・DIY」売場に来てみると。


…何でしょうねぇ~この変わらなさはw
思わず吹いてしまうほどダイシンのままじゃないですか。
既視感を超える、揺るぎない安心感。

初めて来た場所なのに、いつの間にか行きつけの店になっていた。
って、よくある夢の代表例のようです。
3階に来てみた途端に「どんな店内になったのか?」という好奇心はすっと消え失せ、ごく当たり前にショッピングモードに入ってしまいました。


建て替えにあたっては色々議論されたのだろうと思いますが、やはり地域の客層を最優先に考えられたのでしょうね。
素人考えでは、せっかく建て替えるならガラッと綺麗に広々と、バリアフリーで光に満ちた空間にしてしまいそうなものですが。
そこをあえて控え目に、長年旧店舗になじんだ顧客が戸惑わないために、ただの模様替えと言われてもつい信じてしまいそうに地味なプレオープン。


全体的に感じる相変わらずの狭さすらも、やはり狙ってのことではないかと。
単純にグランドオープン前の詰め込み状態なだけと考えられなくもないですが、売り場の広がる完成後に俄然通路が広くなったりするかというと、案外そうでもないような気がします。
若い時と違って中年を過ぎると大きな変化は嬉しくないものだし、日々の買い物であればなおさら、必要以上の探検は避けたいし。
基本部分はあくまで変えない、「温故知新」の本気度を感じます。

かようにキープ・コンセプトな店内では、素晴らしくモダンに変貌していたトイレが数少ない驚きのポイント。
以前はさすがに時代を感じる造りでしたから…


そして品揃えも変わりませんね。
あれこれ探している時の楽しさは、感覚的に東急ハンズあたりと大差なかったりします。
目下興味のある自転車部品では、ライトやサドル、小物やパーツ類など、それぞれのジャンルに数種類ずつ選択肢が用意されていて、興味を持ち始めた一般人には十分な量。
自分の地元ホームセンターと比較しても無意味ですが、補修パーツを一通り置きましたという状態とは明らかに異なり、やや趣味的な領域に踏み込んでいる感じです。
これで物足りなければ、自ずと専門店か、いっそネット通販に目が向くでしょう。

価格については激安勝負ではないようです。
しかしもともとダイシンは
「困ったらとりあえず探しに行ってみる」
「そこに行けばいつもある」
という安心感重視のお店でしたから。

近所に住んでいた昔も、価格面で目立ったのは見切り品が極端な値付けで面白かったくらいでしたし。
ただ他店と比べて品揃えの巧みさというか、単に種類だけでなく安価な無名ブランドも混ぜて上手に値頃感を出していたりして、うまいことワンストップ・ショッピングが成立していた面がありました。



ところで、3階のエスカレータ前でのこと。
アンティークなテーブルや小物などの商材が飾られてまして。

他店だと、こういう場所はディスプレイコーナー的な気取りがあるものです。

が、ここダイシンでは
「他に場所がなくて置いちゃいました」
みたいな体なのが妙に嬉しく。
こういう庶民感覚はどこまでも失わないで欲しいなと。

庶民といえば自転車置き場の椅子も、しつらえたものではなく急遽家具売り場から持ってきたような佇まいが大変微笑ましいものでした。
(褒めてるんですよ)

そういえば、ファミリー食堂の復活はあるんですかね?
できればあのユルい空間でまた一息入れてみたいものです。



以上、かつてのダイシンらしさが失われたか?という心配は全くの杞憂でした。
建物こそ昭和レトロではなくなったものの、中の時間は昔のまま。
大いなる安堵感に包まれて店を後にしたところで、残り時間をもう少し散策に充ててみます。

(続く)




本文とは趣旨が異なるので、追加扱い。

1階の食品売り場に入ったあたりに、何やらタワー駐車場がどうとかいう模型と、意見の展示がされていました。

近隣の開発状況に対しての異議申し立てらしく、帰ってからダイシンのサイトを見ると
「住民不在の超高層分譲マンション計画に異論」ということのようです。

さらに「三井不動産レジデンシャル 山王」でググってみると
(仮称)大田区山王三丁目計画(「【東京23区内・工事現場】 今日の現場ニュース」様)
と、「建築計画のお知らせ」が現場にもう掲示されちゃってるわけですね。
地上24階建て193戸。
平成25年9月30日完成予定。

これだと結局マンションが出来てしまう流れに見えますが、どうなのでしょう。
経営立て直しのために手放した土地が不本意な活用をされるということで、道義的にはもちろんNGでしょうが法的には如何ともし難いような。


しかし庶民派とはいえ百貨店を名乗る矜持、地域の理想に尽くす姿には大いに声援を送ります。

コメント (6)
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続・ニセA-bikeで大森を行く(その5)

2011-11-04 | 大田区


中央5丁目公園にあった看板。

いつしか泥遊びをさせるにも「自己責任」の但し書きが必要な時代に。
思わぬところで時の流れを直視させられます。
道理で自分がすっかりオッサンに成り果てているわけで。
コンビニ弁当をつまみながら、涙。(嘘



それはそうと、このあたりは坂下の眺望がとても気持ち良く、散歩コースには格好の場所ですね。



公園のあるこの坂は汐見坂(しおみざか)というそうです。




ここから池上通りを経て池上駅周辺、さらに第二京浜へ。






出発点に戻りつつありますが、これでもまだ午後2時半。
それなら臼田坂方面に下ろうか、と進路を変えるもふと気が変わって



南馬込2丁目の下り坂。
小学生の時分には、こういう長い長い坂道を自転車で下るのがとてつもない喜びでしたね。
下り切ってしまえばそこは環七で、平地のまま帰途に着けてしまうところがまた嬉しいという。


で、自分の中のセオリー通りに環七に抜けまして、さすがにもうダイシンに向かっても良い頃だろうと(最後に取っておくご褒美のような趣きですが)、弁天池児童遊園から細い道を上ってさらに闇坂を下り、じわりじわりとダイシン百貨店に向かいます。




(続く)
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続・ニセA-bikeで大森を行く(その4)

2011-11-03 | 大田区


東邦医大通りです。
富士見橋交番前。ですが肝心の交番がなくなっていました。
その分、道路が拡幅されているわけです。
この橋も架け替えられるのでしょうね。


このあたりの工事は今が活発なようで、大森町商店街の出口あたりもこんな感じ。



それが、工事が終わればたぶん



(東邦大大森病院近くの様子)
こういう具合になるわけで、こうなると池上通りがずっと狭い道に見えてしまいます。
※上の2枚の写真はやけに陽が傾いていますが、後から改めて蒲田から走ってきた時のものです。


ところで。
写真を撮っていて偶然映り込んだのが



デイベンロイのトラック。

幼稚園児か保育園児の頃、
「デイベンロイ」ってなんなんだ?と、ずいぶん訝しく感じた覚えがあります。

その後デイベンロイリネンサプライであることが判明したわけですが、それでも長いこと、その名前に底知れぬ不可思議な印象を抱いていました。
(デイベンロイの皆様申し訳ありません…)




あと、富士見橋付近をうろついていたらタクシーメーター製造のニシベ計器製造所がありました。
当時からレトロな雰囲気だった建物が、今もそのままで懐かしい。

実は学生の時分にアルバイトでお世話になったことがありまして、タクシー料金改訂に伴うメーター改修のための短期バイトでした。
作業は外装部品の分解洗浄とかで難しくはありませんでしたが、量をこなすので残業とか休日出勤は多かったですね。
それでも遅くなってもすぐ近所だし、月に20数万も稼がせて頂いてものすごく有難かった覚えがあります。




…このあたりに来てもまだ午後1時前。
馬込を出発したのが10時半頃だったので、まだ2時間半も経っていません。
お昼時でダイシンに行ってみても良かったのですが、今回はあえて中央~池上へ向かいました。


(続く)
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