歩かない旅人

 彼がなした馬鹿げたこと・・・彼がなさなかった馬鹿げたことが・・・人間の後悔を半分づつ引き受ける。ヴァレリー

赤色が映えた年ですが、日本の赤色は素晴らしい。

2016-12-29 11:08:06 | 産経新聞の記事から抜粋

 

  

  あと三日で今年も終わってしまいます。今年もよく考えると様々な変化が世界中で起こっています。中でも世界中がびっくりしたのは、アメリカ大統領選挙でトランプ氏が当選したことでしょう。

 

  28日の『正論』欄では、動物行動研究科の竹内久美子氏が、トランプ氏の勝利と、プロ野球日本一になった広島カープが、ともに赤という色を使っているというところに注目して、面白い推理をしています。トランプ氏の勝利が不思議に見えた一人でしょう。

   

  赤という色にそんなに力があるならば、真っ赤な国旗を使っていたソヴィエット連邦は崩壊し、今は軽やかな三色旗になってしまいました。しかしもう一つのチャイナは人民共和国と自称していますが、実の姿は共産党独裁国家です。

  

  但し書きにあるように、実力が伯仲する場合、力を発するようですが、今のチャイナは張子の虎で、必要以上に力を見せびらかせている存在かもしれませんが、内容は大きな弱みを抱えている、見栄っ張りの姿かもしれません。

  そんなチャイナに、一生懸命忠勤に努める、沖縄県知事の翁長雄志氏は、日本の国益よりチャイナの国益の方が大切だとばかりに、メディアでオスプレイの事故について、ここぞとばかりに政府攻撃を、開始し、沖縄地元の二紙は、派手な見出しで煽っています。

 

  チャイナが何より嫌がっているのが、オスプレイの存在なのです。相手の嫌がることはしないと広言した親中派の福田康夫元首相みたいな人が現在総理でなく幸いだと思わなくてはならないでしょう

  

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  【正論】 2016年12月28日 付

カープもトランプ氏も…勝利のキーワードは「赤」だった 動物行動学研究家、

  

       エッセイスト・・・竹内久美子

  今年9月、プロ野球で広島東洋カープが25年ぶりのリーグ優勝を果たした。優勝の瞬間、喜びを爆発させながら集まってくる選手たちを見ていて思ったのは、「やっと赤の効果が表れたなあ」ということだった。

  10月に入ると、アメリカ大統領選がヒートアップ。トランプ、クリントン両候補の姿を連日、見かけるようになったが、ここでも赤が目立っていた。

  党のイメージカラーが赤である、共和党のトランプ氏が赤いネクタイを締めるのはわかるとして、青が党のカラーであるクリントン氏までもが、かなりの頻度で赤い服を着ていた。何でもアメリカでは勝負のときは赤を着るのが常識なのだそうだ。

  そうか、アメリカ人は勝負の際には赤が強いということを無意識のうちか、経験的なのか、知っている様子だ。

  

  実は、スポーツの試合では赤が有利であるという件について、こんな研究がある。

  イギリス、ダラム大学のR・ヒル氏らは2004年のアテネ五輪の際、赤または青のユニホームや防具をつけ、1対1で争う試合、4種について調べた。

ボクシング、テコンドー、レスリングのフリースタイルとグレコローマンスタイルについて、赤と青で勝率がどう違うかである。

  すると、2人の選手の力の差が大きいときには関係がなかったが、実力が伯仲していると大変な差となって表れた。4種を平均すると赤の勝率が62%に対し、青の勝率は38%だったのだ。

 ≪強さや支配性を示す色≫

  なぜこんなにも差があるのか、赤にはどんな効果があるのだろう。実は赤とは男性ホルモンの代表格である、テストステロンのレベルの高さを物語るものなのだ。

  例えばトゲウオのオスは繁殖期になるとテストステロンの作用で腹が赤くなり、より赤いほどライバルのオスを排除する。

  

  鳥のキンカチョウのオスのクチバシが赤いのも同様だ。ヒヒではリーダーオスはお尻の赤を周囲に見せつけ、リーダーであることを知らしめる。

  このように赤は強さや支配性を示している。よって2人の選手の実力にあまり差がない場合には、赤を見せつけられた方はおじけづいてしまい、赤を身に着けている方は自信を持つ。その結果、勝敗に大きな影響が出てしまうのである。

  この話には続きがある。

  ドイツ、ウェストファーレン・ウィルヘルム大学のN・ハーゲマン氏らは、テコンドーのベテラン審判42人に、実力の伯仲している5選手が対戦する試合の動画を見せ採点してもらった。すると案の定、赤の選手が高い点数を与えられる傾向があった。

  そこで今度は動画にデジタル処理を施し、赤を青に、青を赤に変え、もう一度採点してもらった。すると、どうなったか。

  青から赤へ変化した選手は点数がアップしたのである。まったく同じ動きをしているにもかかわらず、赤を着ているだけでよい評価を得てしまったのだ。ベテラン審判までもが赤の効果にだまされていたのである。

  こういう効果は団体競技でも表れる。04年、サッカーのヨーロッパ選手権で、赤を基調とするユニホームを持つ5つのチームは、その他の色のユニホームでプレーしたときと比べて、主にゴールの数が多く、よい結果を得ていたのである。

 ≪実力伯仲のときに威力を発揮≫

    原爆で荒廃した広島の地の復興を目指して設立された、広島東洋カープのチームカラーは、もともとは紺色だった。

  1975年、元メジャーリーガーのジョー・ルーツ氏が監督に就任した際、「燃える闘志」の赤に変えようとした。しかし、ユニホームが間に合わず、ヘルメットと帽子だけが赤になった。

   

 

   この年、ルーツ氏は早々に辞任したのだが、後任の古葉竹識監督のもと、初めてのリーグ優勝が実現した。いわゆる「赤ヘル軍団」の誕生である。

  翌年からはユニホームも赤となり、チームは黄金期に突入。79年、80年、84年と日本一に、86年、91年はリーグ優勝。そして今年、25年ぶりのリーグ優勝となったわけである。

  この25年間、赤いユニホームであるにもかかわらず、カープが優勝から遠ざかっていたのはなぜだろう。赤が力を発揮するのは相手と実力伯仲しているときだから、申し訳ないけれど他のチームと実力が伯仲するほどには力がなかったのだろうか。

  そしてトランプ氏が接戦を制したのは、文字通り接戦で実力伯仲であるからこそ、赤が威力を発揮したからかもしれない。

  大統領に決定してからのトランプ氏は、これでもかと赤いネクタイを見せつけ、強さと支配性を誇示している。1月の就任式では、はたしてどんなネクタイを締めて登場するのだろう。たぶん赤だと思っている。

(動物行動学研究家、エッセイスト・竹内久美子 たけうち くみこ)

 

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   日本の国旗は美しい赤だと思います。赤にもいろいろな色があります。繊細な日本ではいくつもの赤色があります。使い方ひとつで色は、美しくも醜くもなります。

  

   私自身はどちらかというと、赤よりもサムライブルーと言われた日本サッカーチームのメインカラー、何とも言えない深いブルー系統が好きです。本当の日本の色彩感覚は、同じグレーにも何十色もある、その繊細さとセンスの微妙な差を使い分ける本能が凄い。

  

  しかし、同じ赤でも京都の寺院で見る赤はなぜ神秘的に見えるのでしょう。古人のすばらしさには脱帽です。


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