スポーツの秋

毎年、健診のアンケートに運動習慣の項目があります。
「あなたは今の運動習慣を改善しようと思っていますか」
回答欄には
・改善しようと思い、実際にやっている
・改善したいが、何をしたらいいか分からない
・改善する気はない
正確な表現ではありませんが
こんな感じの選択肢でした。

私の答えは
「改善したいが、これ以上はムリでしょ」です。
毎年どれに丸をつけようか、迷います。

毎日仕事して、家事して、子どもの面倒みて、ピアノ弾いて。
月４回のスポーツクラブ通いが精一杯、でした。

そんな私が今月はスポーツクラブに５回行き
ジムやスタジオでトレーニングをしたうえ、
息子の付き添いで週１回、市民プールにも通ってしまいました。

それなりにクタクタですが
それ以上に軽やかな感じもあります。

からだを動かすことが今までよりも「たいしたこと」ではなくなったのと同時に
おっくうだった、あんなことやこんなことまで
なんだか「たいしたこと」ではなさそうに取りかかれたりしています。

疲れてしまって続かなくならない程度に
この軽やかさを継続できたら最高だなと、
ペース配分に気を付けつつ、
なんかいいぞ、のスポーツの秋です。

路上観察学会

赤瀬川原平さんが亡くなり、じわじわと悲しい。

本棚をざっと見たけれど
あんなに好きだった『京都おもしろウォッチング』も『老人力』も
いつのまにか消えていました。

子どものころ、近所をウロウロするのは「探検」で
いつもワクワクしていた私は
おおきな面白いものよりも
ちいさな面白いものに心ひかれるところがありました。

大人といわれる年齢になっても
ヘンな看板やポスター、
素敵なデザインのマンホールのふた、
奇跡的な姿の動植物、
不思議な建築物（の一部）を見つけては喜んでいました。

そういう自分だけの楽しみの一部分に
「トマソン」という名前がついていたり
自分だけの趣味と思っていたコトが
実はほかの人も結構好きで
結構大々的に面白がられていたりすることを教えてくれたのが
「路上観察学会」でした。

そのまんなかにいたのが赤瀬川原平さんです。

自分が面白いと思ったことを
なんらかのカタチにして面白がることの楽しさを知ってしまった私は
同時にどこかのだれかと共有したいと考え、
編集の仕事をするようになったのでした。

今の私は実にいろいろな人のおかげでできている、
そんなことを思った赤瀬川原平さんのニュースでした。

まじめなおかし ｖｓ あたりまえだの

対決させるつもりはないのですが
最近わが家でブームのビスケット＆クラッカー。

ひとつは「ミレービスケット」です。
はじめて買って食べてみたのですが
これが絶妙においしくて、止まりません。
塩の加減がポイントだと思います。

「まじめなおかし」というキャッチコピーがついていて
パッケージには「私が作りました」という
とてもまじめそうなおじさんの写真があります。
ビスケットというよりは海産物を扱っている雰囲気が漂います。
高知県で作られているようなのですが
おそらく関西方面では有名なのではないでしょうか。

もうひとつが「あたり前田のクラッカー」。
キャッチコピーは昔からなじみでしたが
実は大人になるまで食べたことはありませんでした。

こちらも大阪の会社の製品ですので
関西の人にはおなじみなのかもしれません。

ひとくちサイズのクラッカーにはかわいい顔が刻まれているのですが
じっくり見もせずにどんどん食べてしまうおいしさです。

こちらは、クリームチーズとはちみつを
ほんの少しつけて食べると
「ほお」っとなりますので
ぜひお試しを。

食欲の秋ですね。

ニットカフェ

先日、お仕事でニットカフェに行ってきました。
ニットカフェ専門店ではなく
普通のカフェで行われるワークショップです。

私は参加する人ではなく
取材する人だったので
講師や参加者、主催者の話を聞いたり
撮影をしたり。

それだけでも楽しい気分になりました。
そして、やはり「あみたーい」。

あみものが大好きな人は１年中あんでいるのだと思いますが
私は秋冬だけあむ人です。
今年のあみものシーズンは例年よりも少し早く始まりそうな予感。

そして、あみながらおしゃべりをするという
高度そうなコミュニケーションにも興味津々です。
面と向かって話すのとは違った
新しい人との関わりかたがありそうな気がしています。

「おしゃべり」ってそのくらいのほうが
もしかしたら気持ちよくできるのかもしれないと薄々思っていたりもします。

お誕生日、ありがとう

今年も元気に誕生日を迎えることができました。
プレゼントやお祝いのメッセージをいただき、
改めて周囲の人々に恵まれている自分の境遇をうれしく感じました。

1年に１度、誕生日がやってくることは当たり前で、
ただただ楽しみだった時代は去り、
誕生日を迎えられることの喜びやありがたさは
年々増していきます。

今年の誕生日は山梨へぶどう狩りに行ってきました。
お座敷列車、ぶどう園、ランチバイキング、温泉、ワイナリー見学と
盛りだくさんながらも、どことなくのんびりしたツアーでした。

最も印象的だったのは温泉です。
露天風呂の脇にキンモクセイが植えられていて
外に出たとたん、いい香りに包まれました。

秋のやや濃い青の空と
からりとした低めの気温と
暑いくらいの日差しと。

いい季節に生まれたなあ、私。
と今年も思いました。