おもいを言葉にしてみよう

今日も読んでくださって、ありがとうございます。

シナモンロール

2012年10月24日 | Weblog
映画「かもめ食堂」がとても好きで
何回も観ています。

この映画に出てくるメニューはどれもおいしそう。
飯島奈美さんのレシピですから
実際においしいと思います。
なかでも特に印象的だったのがシナモンロール。

これまで、シナモンロールとは無縁で生きてきましたが
映画を観たあと、無性に食べたくなり、
しかも一度きりではおさまらず、
パン屋さんにシナモンロールがあれば必ず買うようになりました。

シナモンロールは家でひとりで食べます。
コーヒーにミルクを入れて
いっしょにいただきます。

家族といっしょでもおいしいし、
紅茶とも合うと思うのですが
なぜか、ひとりで食べたいのです。
しかもミルク入りのコーヒーとともに。

矢野顕子さんの「ラーメンたべたい」の歌が
とてもよくわかるようになりました。

こうして、いくつかのシナモンロールを食べてきましたが
先日とうとう、私の理想にほぼぴったりのシナモンロールにであってしまったのです。
おしい点がひとつだけ、サイズが大きすぎること。
もうひと回り小さいと、なごり惜しさを呼び、風情があるのになあ。

私のシナモンロールブームは
しずかに続いてゆきます。

『夜と霧』

2012年10月18日 | Weblog
つい最近、小型のデスクライトを買いました。

ダイニングテーブルで勉強をしている息子の
手元を明るくするためという名目で
家計費で買ったのですが
実は、もう一つの目的があったのです。

それは、私が寝る前に本を読むときに使うためです。
布団にごろんと寝転がって、
眠くなるまでダラダラと読書をするのは
目によくないとわかっていつつも
やめられない長年の楽しみでした。

ところが、息子と同じ部屋で寝るため、
息子が寝た後は、部屋の電気をつけることができず、
“ダラダラ読書”はお預けとなっていたのでした。

いそいそとライトをセットし、開いた最初の本が『夜と霧』。
フランクルという人の書いた600万部のベストセラーなのだとか。
看護学校出身の方は課題として読んだことがあるかもしれません。

ナチスの強制収容所に入れられて
奇跡的に生還した心理学者の手記です。
彼は強制収容所で、両親、妻、2人の子どもを殺されました。
しかし、この本に書かれているのは
1人の人間の悲しみではなく、
収容所での人間の心のありようです。

強制収容所という(希望も込めて)今後は二度とない状況下での
人間の心理をわかりやすい言葉で教えてくれています。
状況は特殊ですが、心の置きかたによっては
会社や学校、地域、社会といった枠組みのなかで
同様のことが起こりえます。

心がどん詰まりになったそのとき、でもいいのかもしれませんが
できれば、冷静にものごとが考えられるときに読んでおくと
いざというときに、自分で自分を救うことができるような
なんだかすごい本かもしれない、というのが、私の感想です。

『夜と霧』ヴィクトール・E・フランクル著 池田香代子訳(みすず書房)
(原題は『或る心理学者の強制収容所体験』)

「情熱のピアニズム」

2012年10月12日 | Weblog
オスカーピーターソンのピアノを生できいたのが私の自慢です。
そして、あと1か月と少しのところで
ミシェルペトルチアーニのピアノをきけなかったのが
私の最もくやしい思い出です。

ペトルチアーニのドキュメンタリー映画が
日本にやってきました。
「情熱のピアニズム」といいます。

きのう、ボラ夫がもってきてくれた
とびきりの情報でした。

「JAZZファンは全員観るべき」と菊地成孔さんはいいます。
なので、友だちにJAZZファンが多い私は
ここで紹介しようと思いました。

映画はもちろん観たいです。
でも、観たらまた「あー、生音をききたかったなー」と
なるんだろうなあ。

『おいしくてかわいい』

2012年10月11日 | Weblog
著者のところに
伊藤まさこさんと渡辺有子さんの名前が併記されているのを見て
思わず手に取った本です。

どちらも私の大好きな女性。
伊藤まさこさんはスタイリストで
渡辺有子さんは料理家です。
読めば、ご近所にお住まいで大の仲良しなのだとか。

二人が選んだお気に入りのものを
出あいのエピソードや気に入っている点、
生活への取り入れかたなどを盛り込みつつ紹介しています。

目利きの二人が選りすぐった品々は
まさに「おいしくて(おいしそうで)、かわいい」。
そして、自分が知っていたり、持っているものが
1、2点入っているあたりが絶妙。

ひとつも知らないと、本の世界に入り込めないし
知っているものばかりだと、つまらないのです。

たいがいのものがインターネットで購入できる昨今ですから
掲載されている品で、気に入ったものがあれば
すぐに調べて取り寄せることができます。

でも「京都の本店ではこの包装紙でこうやって包んでくれる」とあれば
包むところが見てみたいなあと思うし、
知っている品でも「パリのお気に入りのお菓子屋さんで購入」とあれば
ほかには、どんなお菓子があるのかなあと思い、
いろいろと想像して楽しむことができます。

また、チーズ、ジャムなど、同じテーマで
それぞれが、せーので1品を紹介しているので
ちょっと張り合うというか、自慢しあうような雰囲気もまた
面白い点です。

この本では、おもに自分の好きなものを紹介していますが
これまでにお互いに贈りあったものも一部紹介されています。
「これはぜったい有子ちゃんが好きなテイストだ」
「まあちゃんにこれをあげたら、きっと喜ぶ」
とお互いにわかっているところが素敵です。

“おいしい”も”かわいい”も
よく使われる言葉である分、
ほんとうのところをつかむのは難しいものです。
でも、伊藤さんと渡辺さんのように
お互いのツボをわかりあう仲なら
おいしさやかわいらしさを一緒に楽しめるのだと思います。

『おいしくてかわいい』伊藤まさこ、渡辺有子著(主婦と生活社)

衣替え

2012年10月09日 | Weblog
10月1日は衣替えでしたね。
制服のある仕事をしたことがないので
衣替えの思い出は、中学、高校までさかのぼります。

たった6年間の経験ですが
衣替えの時期を知り、
その後も季節の変わり目として意識し続けることになるわけです。

最近の私は手帳のカバーを衣替えしています。
手帳本体は「ほぼ日手帳」で
カバーは、春夏が京都のモリカゲシャツのファブリックカバー
秋冬がハリスツイードのジッパーズを使っています。

モリカゲシャツのほうも、
あまり手帳っぽく見えないようなのですが
ハリスツイードのほうは、さらなりで
小さなバッグを持ち歩いていると思われるようです。

実際、ジッパーズは収納性が抜群なので
ついつい入れるものが増えてしまいます。
そしてずっしりと重い手帳となってしまうのです。

でも、またそれも楽しかったりします。
まだちょっと暑苦しい雰囲気も感じられる手帳カバーを見ながら
寒くなる季節を思うのでした。