やすらぎの郷

何年かに１回のペースで、昼ドラにはまります。

いわゆる「昼ドラ」という枠はなくなったようですが
NHKの朝ドラを毎日昼に観る人にとっては、昼ドラですものね。
海外ドラマもやっていますし、
昼ドラは健在だと思います。

私が今、毎日見ている昼ドラ「やすらぎの郷」も
シルバータイムドラマと銘打ってスタートしたものです。

脚本が倉本聰、
主演が石坂浩二。
女優陣は
浅丘ルリ子、有馬稲子、加賀まりこ、
五月みどり、野際陽子、八千草薫と、
必ず「※五十音順」という注釈が必要な豪華メンバーです。

ほかにも知っている俳優さんが
短いシーンで贅沢にどんどん出てきます。

舞台は海辺の老人ホーム「やすらぎの郷」。
そこは全盛期の映画、テレビ界を支えた
俳優、作家、ミュージシャン、アーティストだけが入居できる場所です。

脚本家だった菊村栄（石坂浩二）が入居すると
そこには昔の仲間がたくさん集っていました。
老いと向き合いながら、余生を楽しむ人たち。

すべてがととのった素晴らしい施設で
妻亡きあとの人生を静かに過ごせると喜んだのもつかの間。
人間くさくて、おもしろい仲間たちに翻弄されて
てんやわんやの菊村先生を中心とした喜劇です。

しつこいくらいにタバコを吸うシーンがありますし、
女優たちの確執や不倫の話題もあり、
堂々とテレビ批判もしていて、なかなかのもんです。

タイトルとはうらはらに、ちっともやすらげない展開なのですが
どこかのんびりした感じもあり、
早めの午後にぴったりなドラマです。