「残酷すぎる人間法則」 エリック・パーカー
・人生においてただ一つ、本当に重要なものは他者との関係だ。
・お金が幸福感に与える影響は逓減し、収入では年収800万円、資産では持ち家と金融資産1億円を超えると幸福感は変わらなくなるとされる。
・1960年代には男性の三分の一、女性の四分の三が、結婚前に愛は必ずしも必要ではないと考えていた。1990年代には、男性の86%、女性の91%が「愛していなければ結婚しない」と考えている。
・社会学者のベラ・デパウロは、「一人暮らしの人がこれほど多いことは、歴史上、かつてない」と述べている。
・ネアンデルタール人は、ホモサピエンスより脳が大きかったにもかかわらず、協働できるのは、せいぜい10~15人規模の部族に限られた。しかし私たちは、協力し合う特殊能力のおかげて、100人以上の規模まで仲間を増やすことができた。
・人間は苦難を厭わず、むしろそれを糧にする。彼らが嫌だと思うのは、自分が必要とされていないと感じることだ。ところが現代社会は、人々に、お互いが必要でないと思わせる技を極めている。
・孤独は歴史上新しく、比較的最近、個人主義の物語から生まれた。
・アフリカの古い諺に、こんな言葉がある。「早く行きたければ一人で行け。遠くまで行きたければ皆で行け」
☆☆☆★★
「世界の辺境とハードボイルド室町時代」 高野秀行・清水克行
・すでに地域社会は崩壊しているし、会社も一生の面倒は見てくれないし、離婚率が上がったため家庭ですら安心できる場所ではない。現代はそういう世の中になりつつあって、今は日本人が、室町時代からずっと使ってきたセーフティネットに代わる新たな何かを模索している時期じゃないかと思うんです。
・日本人はモンゴロイドの中では濃いんですよ、ひげが。中国人や朝鮮人は薄いんですよね。
・多数決は実は非民主的で、それをやってしまうことによって少数意見が切り捨てられる。
☆☆★★★
「勘違いが人を動かす」 エヴァファンデンブルック&ティムデンハイヤー
・論理よりも情熱よりも認知バイアスが人を動かす。
・罰も報酬も、知識も議論も、感動も約束もないのに、なぜ人間の行動は意識できない些細な仕掛けに自然と誘導されてしまうのか?
☆☆★★★
「アトツギベンチャー思考」 山野千枝
・業界の知識も経営者経験も不足しているアトツギにとって、「先代より最も優位に立っている」ところはどこでしょう。私は「時代観」だと思います。
・アトツギは一見家業に関係なさそうな自分の強みを家業でも生かすべきです。
・ベンチャー型事業承継とは、若手後継者が世代交代を機に、先代から受け継ぐ有形無形の経営資源をベースに、新規事業、業態転換、新市場参入など、新たな領域に挑戦することで、永続的な経営を目指し、社会に新たな価値を生み出すことです。
・まずはアホかしこになって、同じ土俵で一生懸命働く、そして少しずつ信頼を得ることです。
・社風は数だ。
・税理士は決算書を作ってくれる人ではなく、ビジネスパートナーなのです。
・家業は自分の命とつながっているとすら思えるのがアトツギであり、会社は歴史と未来からの預かり物です。預かったものは失くせない。たまたまこの時代を担当するアトツギとしてなんとか次の世代にバトンを渡すまでは走らないといけない。その時まで存続させないといけない。変わりゆく時代の中で、社会から必要とされる会社であり続けるために、今あるものを使ってどうにかして新しい価値を生み出したいと思えるのです。
☆☆☆★★