ユウパリコザクラの会
90歩の命がけ・・・夕張・滝ノ沢岳 (1353m)
(途中悪天で夕張岳から滝ノ沢岳へルート変更)
■ 山 行 日 2012年 1月28日(土) ヒュッテから日帰り
■ ル ー ト 冷水・馬の背中間斜面~前岳西尾根
~滝ノ沢岳南東尾根~滝ノ沢岳 往復
■ メ ン バ ー エバ、グチくん、ダンパラさん、春美さん、M浦さん、M浦yomogiさん
■ 地 形 図 1/25000地形図 「夕張岳」「滝ノ沢岳」
■ コースタイム (登り 3時間40分 下り 2時間25分)
★ もう一つのパーティー・・・
実際的には、「夕張岳ヒュッテの屋根の雪下し隊」と同じメンバーになってしまったが厳冬期の「夕張岳
調査隊」を主催するのはコザクラの会ではなかった。登山はあくまでも個人山行でその責任の所在は
リーダーにあった。この時のリーダーはエバである。
逆に3月や5月の夕張岳春山パトロールは「スノーモービル規制に関わる調査」が目的となって主催はコ
ザクラの会になっているが、事実上参加者は冬山も経験しているベテラン登山家のメンバーが殆んどで
あり、この時期ならではの夕張岳にハマった好き者が集まっただけかも知れない。
アプローチの長い積雪期の夕張岳に、一般的にはなかなか取付けない「閉ざされた遠い山」もヒュッテを
ベースとした2泊3日で計画すればかなり近い山になる。
主催が誰であれここに結集しているメンバーはとにかく夕張岳が好きなのだ。
自分たちの責任に於いて「もう一つのパーティー」が出来るのも自然の成り行きなのかも知れない。
そんな自称つわものたち6名が今日も「先発隊」という形でヒュッテを占領する。
★ 厳冬の夕張岳・・・
ルート的にはほとんど夏道と同じになるが、前岳を回り込む場面で「望岳台」には登らずその直下を回
り込む形で滝ノ沢岳との支尾根に出るのが安全で最短と見ている。「憩い沢」付近からは直接「ガマ岩」
を目印に直進し後は本峰を目指して直線的に進むことが出来るこの時期である。この時期の登頂は無
いのでタイム的にどの位要するかは未定だが、この時期だからこそ状況で時間は大きく変わって来るの
は当然だ。
そんな未知なる調査も兼ねて心強い仲間たちと出発出来るのは嬉しい。
厳冬の夕張岳登頂には、とにかく「天候」と「体力」が勝負になる厳しい山である事に違いは無い。
【1/28(土)】 晴れ
前夜の晩餐でしっかりと栄養を蓄えて充分な睡眠もとって4時に起床する。
冷え込んだ外に出ると風も無く満点の星空が広がり夢のようだった。「もしかして晴れ?・・・」
ヒュッテに戻ってメンバーに伝えると誰も信用してくれない。昨夜就寝前には深々と雪が降っていたから
エバの冗談だ・・・と最初は誰もシュラフから出ようとしなかった。
のんびり起きて来てまったりとした時間が好きだ。
夜中中薪を切らす事無く「番」をしてくれたのは春美さん・・・ありがとう。
お蔭で暖かい朝を迎えて落とすコーヒーも美味かった。
6:00出発・・・を、暗いから6:30に変更も縛りの無いメンバーゆえ気が楽である。

6:40 冷水コース登山口から出発・・・
★ 事前の準備・・・
普段GPSを使わないエバであるが今回は不安要素もあって事前にGPSのルート設定をグチくんに依
頼してあった。初参加のM浦さんもGPSを持参しデポ旗も装備している。
エバは地図がガイド・・・のノーマル派だ。
必要な事前の準備は万全・・と薄暗い登山道を元気に出発する。
★ ラッセル・・・
雪質は最高のパウダーで足首程度のラッセルだった。深く厳しいラッセルも予想し覚悟していたので
スタートから幸運だった。それでも長い山行になることを考えてラッセルの交代を一人5分と決めた。
短くも疲れを残さないためにはこの位が丁度良い。
ほとんど休まずに交代を繰り返し順調過ぎるほど順調に登行が続く。更にルート上には森林関係者の標
識テープが自分たちを先導するように導き稜線まで続いていた。GPSの設定とほとんど同じルート上
にテープがあり「冬標識」であると今に思う。

稜線に向けてラッセルは5分毎に交代で・・・
★ 希望・・・
8:05 稜線・・・
スタートからほぼ1時間30分で稜線に出る。C1065だったので夏道で言うと馬の背分岐の手前だった。
天候も上々・・朝日も差して視界が広がり眩しいほどの滝ノ沢岳が神々しく見えた。
この調子なら「夕張岳登頂」も現実味を帯びて希望が湧いてくる・・・。

8:05 C1065稜線に着き休憩・・・

前岳の西尾根を快適に登り始める・・・

西尾根から眩しいまでの滝ノ沢岳を望む・・・
★ ガス・・・
快晴に近い天候も稜線に出ると風も出て来てグッと寒さを実感する。
神々しい滝ノ沢岳は今も陽を浴びて美しいが前方の前岳には徐々にガスが覆い始めて来た。
希望は捨てていないが少しだけ暗雲がかすめて登行を続ける。
前岳の直下は岩峰なのでいつ雪崩れてもおかしくない急斜面だが、望岳台より下にはダケカンバの
巨木が点在し少しは安全の確保になる。それでも慎重に辿り場所によっては一人づつ距離を置いて
通過する場面もあった。
目指すは滝ノ沢岳との支尾根だ・・・。

前岳が近くなって来た・・・ (写真提供 グチくん)

ダンパラさんで~す・・・登山コースの馬の背分岐付近にて

尾根から外れて望岳台直下に向けてトラバースする グチくんと前岳・・

前岳のズームも山頂部にガスが掛かって来た・・・

滝ノ沢岳も近くに見えて来る・・・

雪崩れに注意しながらも果敢にラッセルする一行・・・
★ 変更・・・
支尾根に出る前からガスは前岳全体を覆い、夕張岳側の視界はほとんど無くなって来た。
辛うじて滝ノ沢岳は頂上部も見えている状況となる。
まだ望岳台の直下付近だったが、サブリーダーグチくんとルートの変更を相談した。
この時期当然ながら天候の急変は付き物で特に1000mを境にして変わり易く、厳しさも急激に増す。
夕張岳への登行を続けても登頂は愚か楽しい山から辛い山にも成りかねなかった。ただ折角の機会
だったのでこのまま下山も寂しく支尾根に出て「滝ノ沢岳」にルートを変更する提案をした。
厳冬期の滝ノ沢岳もなかなか行ける山ではない。
聞くとエバと春美さん以外は「未踏の山」らしく提案はあっさりと了解を得た。
ラッセルの交代も3分と小刻みにして疲労を軽減する。近そうで意外に遠い滝ノ沢岳までの支尾根には
大きな岩峰と小さなコブがあってどう通過するかがガキだった。
支尾根にある地形図上の1297岩峰は東側を大きく巻いて再び支尾根に戻るルートをとる。
頂上手前の小さなコブも東側を巻いて通過するといよいよ頂上部が顔を出す。意外にも見上げるほど
急斜度の直下だった。

前岳を背にして向かう先は「滝ノ沢岳」だった・・・

滝ノ沢岳と前岳望岳台の吊り尾根(支尾根)を歩くもガスが掛かって来た・・・
★ 90歩の命がけ・・・
ネーミングの命名は春美さん・・・
頂上直下でスキーをデポしてツボ足でアタックを決める。そこから頂上までが90歩だったらしいが、頼れ
る道具はストックだけ、しっかりとステップを踏んで一歩ずつ登るも落ちたらケガは保証付きだった。M浦
さんが果敢にトップで登るも頂上まであと10歩の所に微妙な弱層があり足場が無い。
踏み抜くとどうなるか想像するだけで恐怖が先立つ場面だ。エバがトップを交代して何とか足場を見つけ
先に登頂する。その後上から足場を作りながらM浦さんをサポートし登頂に成功した。
しかし、後続は10歩手前で止まったまま・・・恐くて登れないとグチくん夫婦は登頂を諦めてクライムダウ
ンを始めていた。
急きょ持っていたロープを出して一人づつ確保する事に・・・
グチくん夫婦も説得して再び挑戦してもらい何とか全員無事登頂に成功した。
全員で感激の握手を交わす。視界も無く吹雪状態だったが初登頂の喜びと達成感で満足の笑顔だった。
僅か15分の滞在も写真だけ撮って早々に下山体制に入る。
下山時も一人づつロープで確保し、10歩手前からは各自で降りてもらった。
僅か2~30m下のスキーデポ地に着くと風は嘘のように無くなり暖かささえ感じる環境の変化である。
ここまで降りるとまずは安心、良く頑張りました。

滝ノ沢岳頂上直下でスキーをデポしてツボ足で登る・・これが90歩の命がけ (写真提供 グチくん)

頂上部・・・ (写真提供 グチくん)

滝ノ沢岳(1353m) 頂上にて・・・エバと春美さん以外は初登頂です
★ トレース・・・
満足の下山はしばらくシールを付けたままトレースを辿り望岳台直下でシールを外した。
ここからは下りの楽しみスキーである。天候も回復気味となり時折陽が差して眩しいくらいだ。
トレースを見失わない程度にそれぞれの斜面にシュプールを描く。
前岳の西尾根上から今登って来たばかりの滝ノ沢岳を望むと「あそに登って来た」事が信じられない
今の安堵感と交差する不思議な気持ちだった。
全員がはしゃぐように笑顔が溢れ更にスキーを満喫した。

帰路のスキーは格別、登って来た滝ノ沢岳が輝いている

最高のビューポイントでした・・・

神々しい「滝ノ沢岳」ズーム・・・

最高のパウダーを存分に楽しんで・・・ (写真提供 グチくん)
★ 感謝・・・
あっという間の下りもすぐに降りてしまうのはもったいないほど天候が回復する。
稜線から少し降りた日の当たる斜面で大休憩を取り昼食とした。その間グチくんだけ登り返し
再度オープンバーンにシュプールを描く余裕だ。
目標の夕張岳には届かなかったが「滝ノ沢岳」の登頂が出来たのも全員の力だと感謝したい。
皆さん本当にお疲れ様でした。つたないエバの報告ですがあの時の感動がまた蘇れば幸いです。
※この前後の「夕張岳ヒュッテ屋根の雪下し隊」報告については
↓
ここを クリックして下さい。
※ 2月6日 更新しています。
90歩の命がけ・・・夕張・滝ノ沢岳 (1353m)
(途中悪天で夕張岳から滝ノ沢岳へルート変更)
■ 山 行 日 2012年 1月28日(土) ヒュッテから日帰り
■ ル ー ト 冷水・馬の背中間斜面~前岳西尾根
~滝ノ沢岳南東尾根~滝ノ沢岳 往復
■ メ ン バ ー エバ、グチくん、ダンパラさん、春美さん、M浦さん、M浦yomogiさん
■ 地 形 図 1/25000地形図 「夕張岳」「滝ノ沢岳」
■ コースタイム (登り 3時間40分 下り 2時間25分)
★ もう一つのパーティー・・・
実際的には、「夕張岳ヒュッテの屋根の雪下し隊」と同じメンバーになってしまったが厳冬期の「夕張岳
調査隊」を主催するのはコザクラの会ではなかった。登山はあくまでも個人山行でその責任の所在は
リーダーにあった。この時のリーダーはエバである。
逆に3月や5月の夕張岳春山パトロールは「スノーモービル規制に関わる調査」が目的となって主催はコ
ザクラの会になっているが、事実上参加者は冬山も経験しているベテラン登山家のメンバーが殆んどで
あり、この時期ならではの夕張岳にハマった好き者が集まっただけかも知れない。
アプローチの長い積雪期の夕張岳に、一般的にはなかなか取付けない「閉ざされた遠い山」もヒュッテを
ベースとした2泊3日で計画すればかなり近い山になる。
主催が誰であれここに結集しているメンバーはとにかく夕張岳が好きなのだ。
自分たちの責任に於いて「もう一つのパーティー」が出来るのも自然の成り行きなのかも知れない。
そんな自称つわものたち6名が今日も「先発隊」という形でヒュッテを占領する。
★ 厳冬の夕張岳・・・
ルート的にはほとんど夏道と同じになるが、前岳を回り込む場面で「望岳台」には登らずその直下を回
り込む形で滝ノ沢岳との支尾根に出るのが安全で最短と見ている。「憩い沢」付近からは直接「ガマ岩」
を目印に直進し後は本峰を目指して直線的に進むことが出来るこの時期である。この時期の登頂は無
いのでタイム的にどの位要するかは未定だが、この時期だからこそ状況で時間は大きく変わって来るの
は当然だ。
そんな未知なる調査も兼ねて心強い仲間たちと出発出来るのは嬉しい。
厳冬の夕張岳登頂には、とにかく「天候」と「体力」が勝負になる厳しい山である事に違いは無い。
【1/28(土)】 晴れ
前夜の晩餐でしっかりと栄養を蓄えて充分な睡眠もとって4時に起床する。
冷え込んだ外に出ると風も無く満点の星空が広がり夢のようだった。「もしかして晴れ?・・・」
ヒュッテに戻ってメンバーに伝えると誰も信用してくれない。昨夜就寝前には深々と雪が降っていたから
エバの冗談だ・・・と最初は誰もシュラフから出ようとしなかった。
のんびり起きて来てまったりとした時間が好きだ。
夜中中薪を切らす事無く「番」をしてくれたのは春美さん・・・ありがとう。
お蔭で暖かい朝を迎えて落とすコーヒーも美味かった。
6:00出発・・・を、暗いから6:30に変更も縛りの無いメンバーゆえ気が楽である。

6:40 冷水コース登山口から出発・・・
★ 事前の準備・・・
普段GPSを使わないエバであるが今回は不安要素もあって事前にGPSのルート設定をグチくんに依
頼してあった。初参加のM浦さんもGPSを持参しデポ旗も装備している。
エバは地図がガイド・・・のノーマル派だ。
必要な事前の準備は万全・・と薄暗い登山道を元気に出発する。
★ ラッセル・・・
雪質は最高のパウダーで足首程度のラッセルだった。深く厳しいラッセルも予想し覚悟していたので
スタートから幸運だった。それでも長い山行になることを考えてラッセルの交代を一人5分と決めた。
短くも疲れを残さないためにはこの位が丁度良い。
ほとんど休まずに交代を繰り返し順調過ぎるほど順調に登行が続く。更にルート上には森林関係者の標
識テープが自分たちを先導するように導き稜線まで続いていた。GPSの設定とほとんど同じルート上
にテープがあり「冬標識」であると今に思う。

稜線に向けてラッセルは5分毎に交代で・・・
★ 希望・・・
8:05 稜線・・・
スタートからほぼ1時間30分で稜線に出る。C1065だったので夏道で言うと馬の背分岐の手前だった。
天候も上々・・朝日も差して視界が広がり眩しいほどの滝ノ沢岳が神々しく見えた。
この調子なら「夕張岳登頂」も現実味を帯びて希望が湧いてくる・・・。

8:05 C1065稜線に着き休憩・・・

前岳の西尾根を快適に登り始める・・・

西尾根から眩しいまでの滝ノ沢岳を望む・・・
★ ガス・・・
快晴に近い天候も稜線に出ると風も出て来てグッと寒さを実感する。
神々しい滝ノ沢岳は今も陽を浴びて美しいが前方の前岳には徐々にガスが覆い始めて来た。
希望は捨てていないが少しだけ暗雲がかすめて登行を続ける。
前岳の直下は岩峰なのでいつ雪崩れてもおかしくない急斜面だが、望岳台より下にはダケカンバの
巨木が点在し少しは安全の確保になる。それでも慎重に辿り場所によっては一人づつ距離を置いて
通過する場面もあった。
目指すは滝ノ沢岳との支尾根だ・・・。

前岳が近くなって来た・・・ (写真提供 グチくん)

ダンパラさんで~す・・・登山コースの馬の背分岐付近にて

尾根から外れて望岳台直下に向けてトラバースする グチくんと前岳・・

前岳のズームも山頂部にガスが掛かって来た・・・

滝ノ沢岳も近くに見えて来る・・・

雪崩れに注意しながらも果敢にラッセルする一行・・・
★ 変更・・・
支尾根に出る前からガスは前岳全体を覆い、夕張岳側の視界はほとんど無くなって来た。
辛うじて滝ノ沢岳は頂上部も見えている状況となる。
まだ望岳台の直下付近だったが、サブリーダーグチくんとルートの変更を相談した。
この時期当然ながら天候の急変は付き物で特に1000mを境にして変わり易く、厳しさも急激に増す。
夕張岳への登行を続けても登頂は愚か楽しい山から辛い山にも成りかねなかった。ただ折角の機会
だったのでこのまま下山も寂しく支尾根に出て「滝ノ沢岳」にルートを変更する提案をした。
厳冬期の滝ノ沢岳もなかなか行ける山ではない。
聞くとエバと春美さん以外は「未踏の山」らしく提案はあっさりと了解を得た。
ラッセルの交代も3分と小刻みにして疲労を軽減する。近そうで意外に遠い滝ノ沢岳までの支尾根には
大きな岩峰と小さなコブがあってどう通過するかがガキだった。
支尾根にある地形図上の1297岩峰は東側を大きく巻いて再び支尾根に戻るルートをとる。
頂上手前の小さなコブも東側を巻いて通過するといよいよ頂上部が顔を出す。意外にも見上げるほど
急斜度の直下だった。

前岳を背にして向かう先は「滝ノ沢岳」だった・・・

滝ノ沢岳と前岳望岳台の吊り尾根(支尾根)を歩くもガスが掛かって来た・・・
★ 90歩の命がけ・・・
ネーミングの命名は春美さん・・・
頂上直下でスキーをデポしてツボ足でアタックを決める。そこから頂上までが90歩だったらしいが、頼れ
る道具はストックだけ、しっかりとステップを踏んで一歩ずつ登るも落ちたらケガは保証付きだった。M浦
さんが果敢にトップで登るも頂上まであと10歩の所に微妙な弱層があり足場が無い。
踏み抜くとどうなるか想像するだけで恐怖が先立つ場面だ。エバがトップを交代して何とか足場を見つけ
先に登頂する。その後上から足場を作りながらM浦さんをサポートし登頂に成功した。
しかし、後続は10歩手前で止まったまま・・・恐くて登れないとグチくん夫婦は登頂を諦めてクライムダウ
ンを始めていた。
急きょ持っていたロープを出して一人づつ確保する事に・・・
グチくん夫婦も説得して再び挑戦してもらい何とか全員無事登頂に成功した。
全員で感激の握手を交わす。視界も無く吹雪状態だったが初登頂の喜びと達成感で満足の笑顔だった。
僅か15分の滞在も写真だけ撮って早々に下山体制に入る。
下山時も一人づつロープで確保し、10歩手前からは各自で降りてもらった。
僅か2~30m下のスキーデポ地に着くと風は嘘のように無くなり暖かささえ感じる環境の変化である。
ここまで降りるとまずは安心、良く頑張りました。

滝ノ沢岳頂上直下でスキーをデポしてツボ足で登る・・これが90歩の命がけ (写真提供 グチくん)

頂上部・・・ (写真提供 グチくん)

滝ノ沢岳(1353m) 頂上にて・・・エバと春美さん以外は初登頂です
★ トレース・・・
満足の下山はしばらくシールを付けたままトレースを辿り望岳台直下でシールを外した。
ここからは下りの楽しみスキーである。天候も回復気味となり時折陽が差して眩しいくらいだ。
トレースを見失わない程度にそれぞれの斜面にシュプールを描く。
前岳の西尾根上から今登って来たばかりの滝ノ沢岳を望むと「あそに登って来た」事が信じられない
今の安堵感と交差する不思議な気持ちだった。
全員がはしゃぐように笑顔が溢れ更にスキーを満喫した。

帰路のスキーは格別、登って来た滝ノ沢岳が輝いている

最高のビューポイントでした・・・

神々しい「滝ノ沢岳」ズーム・・・

最高のパウダーを存分に楽しんで・・・ (写真提供 グチくん)
★ 感謝・・・
あっという間の下りもすぐに降りてしまうのはもったいないほど天候が回復する。
稜線から少し降りた日の当たる斜面で大休憩を取り昼食とした。その間グチくんだけ登り返し
再度オープンバーンにシュプールを描く余裕だ。
目標の夕張岳には届かなかったが「滝ノ沢岳」の登頂が出来たのも全員の力だと感謝したい。
皆さん本当にお疲れ様でした。つたないエバの報告ですがあの時の感動がまた蘇れば幸いです。
※この前後の「夕張岳ヒュッテ屋根の雪下し隊」報告については
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