芦別・夕張岳山系の一座・・滝ノ沢岳 (1352.8m)
偶然が重なって再会同行出来たラッキーな山行でした・・
■ 山 行 日 2011年6月21日(火) 日帰り
■ ル ー ト ペンケモユウパロ川左俣沢~南西面直登沢 往復
■ メ ン バ ー sakagさん、エバ
■ 登 山 形 態 一応・・沢登り
■ 地 形 図 1/25000地形図 「滝ノ沢岳」
■ コースタイム 登り 2時間45分 下り 1時間25分
★ 嬉しい再会・・・
「一人歩きの北海道山紀行」のタイトルでホームページを開設している函館在住のsakagさんは、北海道の山々を500座以上登り昨年は、日本300名山を踏破して、更に未知の山を求め登り続けている正に超人的存在の山ヤさん。現在66歳。ホームページを開設した10数年前当時はまだ北海道の登山情報が少なく山行記録をネット上で探すことも困難な時に自らホームページを立ち上げて公開し多くの登山者から注目されていて山情報の先駆者と言って過言でない方だと思っています。
12年前インターネット上で山の情報交換をするためのメーリング(HYML=北海道の山メーリングリスト)の会を起ち上げたメンバーの一人でもあり現在560名を超える会員の中でも山の情報量はナンバーワンだと思う。
エバがブログを開設するときも大いにお世話になり何度か山もご一緒する機会も得て、その度に得るものは大きい。
昨年、再発した大病も乗り越え再び山に登り始めたsakagさんとこんなに早く再会し、まして一緒に登れる機会を得たのはラッキーの一言である。
★ 夕張三山・・・夕張岳・前岳・滝ノ沢岳
今回の目的は、「夕張三山の踏破とユウバリソウ、ユウパリコザクラとの出会い」だったと伺い嬉しい限りのエバである。sakagさんは前日一人で夕張岳に登った後、前岳も南東尾根に残った雪渓を利用して僅か40分足らずで登ったという。三山の登る順序も事前に電話連絡を頂きエバの希望に合わせてくれた。

夕張三山が撮れる秘密?の場所 (左から滝ノ沢岳・前岳・夕張岳が写っています)
★ 全快祝と歓迎会と登頂前夜祭と・・・
夕張岳と前岳の登頂を終えて下山したsakagさんとヒュッテで再会する。偶然この日ヒュッテの管理人はsakagさんも顔見知りの河健さん。更に偶然にも一般登山者の宿泊者も無くヒュッテは3人の貸切となった。
今夜は河健・五右衛門風呂とジンギスカンで大いに盛り上がろう!!

「懐かしい・・」と斧を振りかざし薪割りに熱中するsakagさん

思いも寄らぬサプライズに感激したsakagさん

2番湯は製作者の河健さん

今夜の夕食当番のエバ

いろんな祝と願いが混じったジンギスカンパーティー
二次会はヒュッテで・・・21時消灯です。
【6/21 (火)】 快晴
★ 滝ノ沢岳・・・
6:00 出発

管理人の河健さんに見送られヒュッテ前の涸れ沢から出発する。
この沢は、ぺンケモユウパロ川左俣沢で登山口駐車場から二股となった左俣の支流沢である。

ヒュッテ前の涸れ沢を辿る・・
地形図上では700m付近にある二股を左に進み滝ノ沢岳の南西面直登沢を求めてのルートである。しかし、地形図上の水線を辿ると途中から伏流したこの沢の本流と思わされる沢に惑わされ700m二股を見過ごしてしまった。水流のある沢は東へ延びていてGPSのルートから外れていることに気が付き修正した。少々藪を漕いでGPSラインに戻るとそこはまた涸れ沢だった。結局、地形図に載っている水線は涸れ沢で載っていない沢に水流があった・・という判断になる。
GPSが無ければきっと前岳と滝ノ沢岳を結ぶ尾根に向かっていたに違いないだろう。GPS様様である。

標高780m付近で蕗とイタドリの藪を漕ぐ

標高870m付近で2段8mの滝に出合うが左岸を高巻いて滝上に出る
6:50 滝の下
この標高でもまだ本来の沢に居るかは不安だったが、sakagさんの慎重なGPS操作と事前の情報(ゆっくり歩きで低山を楽しむ・・山さんのHP)で少しずつ確信を固めて行く。沢は何箇所か伏流しているが滝の前後だけでほぼすべてが涸れ沢と言っても過言ではないだろう。この滝付近から傾斜はいっそう急になり沢幅も狭くなる。
960二股は右に進路を取る。左はまったくの笹藪状態で登りには適さない。右沢には人や鹿の踏み跡がはっきりしていてほとんどヤブ漕ぎは無かった。1240付近で頂上岩峰と思われる直下に出てシラネアオイの群落やサンカヨウが多く自生していた。

沢の上部に咲く サンカヨウ

岩峰の直下付近

急斜面に咲くシラネアオイの群落を抜けて西尾根にトラバースする
8:35 西尾根コルに出る
シラネアオイのあった付近には熊の糞も沢山あった。急に笛を出して滑りやすい急斜面を攀じ登る。笹や灌木が無ければ登れないような急斜度であるが岩峰直下から少しの藪を漕いでトラバースすると西尾根のコルに飛び出る。

頂上直下、最後の登りはまさに90度の登りだ
8:45 滝ノ沢岳 頂上
コルから頂上はハイ松や灌木がうるさいが登山道の開削か・・と思われる鋸目が沢山あり登り易くなっていたのはびっくりである。飛び出した頂上からいきなり格好の良い前岳が目の前に聳えていた。そしてその向こうには本峰の夕張岳も堂々と鎮座し独特の地形を成して見ごたえのある光景に感動する。
その頂上にsakagさんと二人で登ったことに喜びも倍増である。
余りにも早い登頂だったのでゆっくりとこの景色を楽しむことにした。

頂上から尾根続きの前岳と夕張岳を望む

頂上から北側に1415峰と芦別岳を望む

夕張岳をズーム

記念すべき滝ノ沢岳頂上にて

頂上で迎えてくれたウコンウツギ

ここからだと鋭鋒と呼びたい前岳のズーム

頂上にはイソツツジとキバナシャクナゲなども満開だった
★ 満足の下山・・・
9:35 下山開始
気が付くと50分も頂上に滞在していた。飽きない景色に後ろ髪を引かれながらも下山する事にする。
下りはとにかく早かった。滑り落ちるように登ったルートを確実に駆け下りていた。
960二股 10:10
滝の下 10:20
700二股 10:50
そして、ヒュッテには11:00丁度に着いた。 下りは1時間25分だった。
今回の山行では、山さんの記録とsakagさんのGPSの威力で登頂出来た気がする。
距離は非常に短いが地形図だけでは読み切れない複雑な地形と水流の有る無にも惑わされた。でもそれが楽しく充実した登頂に感激する。山さんとsakagさんにあらためて感謝です。ありがとうございました。
この山は登ってしまえば意外と手頃な山に思え、次回は迷わずに案内も出来そうです。
下山してから管理人の河健さんがコーヒーを落としてくれました。ありがとう。
下山しても心温まるいい山でした。
sakagさんのページへ
偶然が重なって再会同行出来たラッキーな山行でした・・
■ 山 行 日 2011年6月21日(火) 日帰り
■ ル ー ト ペンケモユウパロ川左俣沢~南西面直登沢 往復
■ メ ン バ ー sakagさん、エバ
■ 登 山 形 態 一応・・沢登り
■ 地 形 図 1/25000地形図 「滝ノ沢岳」
■ コースタイム 登り 2時間45分 下り 1時間25分
★ 嬉しい再会・・・
「一人歩きの北海道山紀行」のタイトルでホームページを開設している函館在住のsakagさんは、北海道の山々を500座以上登り昨年は、日本300名山を踏破して、更に未知の山を求め登り続けている正に超人的存在の山ヤさん。現在66歳。ホームページを開設した10数年前当時はまだ北海道の登山情報が少なく山行記録をネット上で探すことも困難な時に自らホームページを立ち上げて公開し多くの登山者から注目されていて山情報の先駆者と言って過言でない方だと思っています。
12年前インターネット上で山の情報交換をするためのメーリング(HYML=北海道の山メーリングリスト)の会を起ち上げたメンバーの一人でもあり現在560名を超える会員の中でも山の情報量はナンバーワンだと思う。
エバがブログを開設するときも大いにお世話になり何度か山もご一緒する機会も得て、その度に得るものは大きい。
昨年、再発した大病も乗り越え再び山に登り始めたsakagさんとこんなに早く再会し、まして一緒に登れる機会を得たのはラッキーの一言である。
★ 夕張三山・・・夕張岳・前岳・滝ノ沢岳
今回の目的は、「夕張三山の踏破とユウバリソウ、ユウパリコザクラとの出会い」だったと伺い嬉しい限りのエバである。sakagさんは前日一人で夕張岳に登った後、前岳も南東尾根に残った雪渓を利用して僅か40分足らずで登ったという。三山の登る順序も事前に電話連絡を頂きエバの希望に合わせてくれた。

夕張三山が撮れる秘密?の場所 (左から滝ノ沢岳・前岳・夕張岳が写っています)
★ 全快祝と歓迎会と登頂前夜祭と・・・
夕張岳と前岳の登頂を終えて下山したsakagさんとヒュッテで再会する。偶然この日ヒュッテの管理人はsakagさんも顔見知りの河健さん。更に偶然にも一般登山者の宿泊者も無くヒュッテは3人の貸切となった。
今夜は河健・五右衛門風呂とジンギスカンで大いに盛り上がろう!!

「懐かしい・・」と斧を振りかざし薪割りに熱中するsakagさん

思いも寄らぬサプライズに感激したsakagさん

2番湯は製作者の河健さん

今夜の夕食当番のエバ

いろんな祝と願いが混じったジンギスカンパーティー
二次会はヒュッテで・・・21時消灯です。
【6/21 (火)】 快晴
★ 滝ノ沢岳・・・
6:00 出発

管理人の河健さんに見送られヒュッテ前の涸れ沢から出発する。
この沢は、ぺンケモユウパロ川左俣沢で登山口駐車場から二股となった左俣の支流沢である。

ヒュッテ前の涸れ沢を辿る・・
地形図上では700m付近にある二股を左に進み滝ノ沢岳の南西面直登沢を求めてのルートである。しかし、地形図上の水線を辿ると途中から伏流したこの沢の本流と思わされる沢に惑わされ700m二股を見過ごしてしまった。水流のある沢は東へ延びていてGPSのルートから外れていることに気が付き修正した。少々藪を漕いでGPSラインに戻るとそこはまた涸れ沢だった。結局、地形図に載っている水線は涸れ沢で載っていない沢に水流があった・・という判断になる。
GPSが無ければきっと前岳と滝ノ沢岳を結ぶ尾根に向かっていたに違いないだろう。GPS様様である。

標高780m付近で蕗とイタドリの藪を漕ぐ

標高870m付近で2段8mの滝に出合うが左岸を高巻いて滝上に出る
6:50 滝の下
この標高でもまだ本来の沢に居るかは不安だったが、sakagさんの慎重なGPS操作と事前の情報(ゆっくり歩きで低山を楽しむ・・山さんのHP)で少しずつ確信を固めて行く。沢は何箇所か伏流しているが滝の前後だけでほぼすべてが涸れ沢と言っても過言ではないだろう。この滝付近から傾斜はいっそう急になり沢幅も狭くなる。
960二股は右に進路を取る。左はまったくの笹藪状態で登りには適さない。右沢には人や鹿の踏み跡がはっきりしていてほとんどヤブ漕ぎは無かった。1240付近で頂上岩峰と思われる直下に出てシラネアオイの群落やサンカヨウが多く自生していた。

沢の上部に咲く サンカヨウ

岩峰の直下付近

急斜面に咲くシラネアオイの群落を抜けて西尾根にトラバースする
8:35 西尾根コルに出る
シラネアオイのあった付近には熊の糞も沢山あった。急に笛を出して滑りやすい急斜面を攀じ登る。笹や灌木が無ければ登れないような急斜度であるが岩峰直下から少しの藪を漕いでトラバースすると西尾根のコルに飛び出る。

頂上直下、最後の登りはまさに90度の登りだ
8:45 滝ノ沢岳 頂上
コルから頂上はハイ松や灌木がうるさいが登山道の開削か・・と思われる鋸目が沢山あり登り易くなっていたのはびっくりである。飛び出した頂上からいきなり格好の良い前岳が目の前に聳えていた。そしてその向こうには本峰の夕張岳も堂々と鎮座し独特の地形を成して見ごたえのある光景に感動する。
その頂上にsakagさんと二人で登ったことに喜びも倍増である。
余りにも早い登頂だったのでゆっくりとこの景色を楽しむことにした。

頂上から尾根続きの前岳と夕張岳を望む

頂上から北側に1415峰と芦別岳を望む

夕張岳をズーム

記念すべき滝ノ沢岳頂上にて

頂上で迎えてくれたウコンウツギ

ここからだと鋭鋒と呼びたい前岳のズーム

頂上にはイソツツジとキバナシャクナゲなども満開だった
★ 満足の下山・・・
9:35 下山開始
気が付くと50分も頂上に滞在していた。飽きない景色に後ろ髪を引かれながらも下山する事にする。
下りはとにかく早かった。滑り落ちるように登ったルートを確実に駆け下りていた。
960二股 10:10
滝の下 10:20
700二股 10:50
そして、ヒュッテには11:00丁度に着いた。 下りは1時間25分だった。
今回の山行では、山さんの記録とsakagさんのGPSの威力で登頂出来た気がする。
距離は非常に短いが地形図だけでは読み切れない複雑な地形と水流の有る無にも惑わされた。でもそれが楽しく充実した登頂に感激する。山さんとsakagさんにあらためて感謝です。ありがとうございました。
この山は登ってしまえば意外と手頃な山に思え、次回は迷わずに案内も出来そうです。
下山してから管理人の河健さんがコーヒーを落としてくれました。ありがとう。
下山しても心温まるいい山でした。
sakagさんのページへ
大変お世話になりました。冒険もどきの山行、感動が蘇ります。私も帰宅後のアップが楽しみです。
今頃は寝てますよね・・こちらはすごい雨降ってます。明日はゆっくり休んで下さい。
帰宅後のアップ楽しみにしています。