超級龍熱

香港功夫映画と共に

皆さん、今年はありがとうございました。来年も「超級龍熱」をよろしくお願いします。

2017-12-31 17:10:51 | その他

2017年も今日で終わりですね。そこで香港功夫映画評論家としての私の1年を振り返りたいと思います。
まず書籍「アジアンアクション映画大進撃!」で邵氏兄弟公司の原稿と韓国アクション映画対談を担当しました。
特に「死亡遊戯」と鄭昌和監督の意外な関係を本邦初として紹介出来たのは大変有意義でした。
でもこの「アジアン〜」、読者からは私の予想を上回るほどの絶賛の嵐でちょっと驚きでしたね
7月のリーさん命日には当ブログで「死亡遊戯」特集として丸太戦と新界野外ロケを徹底検証しました。この特集で私の「死亡遊戯」探しの旅はほぼやり尽くしたと言っていいでしょう。
9月には日本公開となった「スキップトレース」(17)劇場パンフレットに寄稿しました。
と言いながら原稿自体はジャッキーではなく「サンダーアーム龍兄虎弟」(86)でのシンシア・ラスロックの新事実がメインでしたけど
11月のリーさん誕生日には当ブログで「ドラゴン危機一発」(71)初期英語バージョンをこれまた本邦初のレビューとして紹介する事が出来ました。
同じくトビー・ラッセル監督の独占インタビューも聞き手の私が大興奮するほどの激レア情報満載で快心のインタビューでした。
とここまで振り返ってみて、今年の私は中々良い1年だったと思います。それも皆さんの日頃からの温かい応援のおかげです。本当にありがとうございます
さあ来年はどんな映画や影星たちと出会えるのか、私自身も今から楽しみです
それでは皆さん、どうか良いお年をお迎え下さい。来年もどうぞよろしくお願いします。

コメント (2)
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闘神伝説~李小龍(103)今も謎に包まれる「燃えよドラゴン」の残された未公開映像について。

2017-12-21 20:50:13 | 闘神伝説~李小龍

さて、最近海外の友人からリーさんこと李小龍の遺作「燃えよドラゴン」(73)の未公開映像に関して実に興味深い情報を聞きました。
「燃えよドラゴン」の未公開映像に関しては、これまで余りにも有名なヘンリー・ウォンが撮影した9時間(収録時間は諸説あり)にも及ぶメイキング映像、故アーナ・カプリが彼女の8㎜カメラで撮影した約12分の映像、以前から動画サイトなどで観られるリーさんと鍾玲玲の会話シーンや、リーさんがキャットスーツを着込むカット、石堅が葡萄を頬張るNGテイクなどが観られる「燃えドラ」中文版向けの約15分のアウトテイク映像、そして06年に歐錦棠さんが「死亡遊戯」の丸太戦映像と共に発見した「燃えドラ」の未公開映像などがあります。
ところが、その友人が言うには「燃えドラ」の未公開映像はまだ他にも現存していて、それはワーナーブラザースの関係者や「燃えドラ」に香港サイドから参加した撮影スタッフが所有していたかなりの量のアウトテイク映像や、「燃えドラ」本編とは別アングル(!)で撮られたカットなどだそうです。うう~ん!もしこれが事実ならそれらのフッテージは大変貴重な映像ですねえ。
オマケにそれらの激レア映像を所有している人間も判っていて、私は友人からその所有者の名前を聞いたんですが、何と私も何度かメールのやり取りをした事がある海外の某コレクター氏でした(^_^;)。
こうなったらその某氏に「ユーの持ってる「Enter the Dragon」のレア・フッテージだけど、ちょっと見せてくれない?」とメールで頼んでみましょうか(^。^)。
冗談はともかく、私も「死亡遊戯」と「死亡の塔」に関する徹底検証は既にやり尽くした感がありますし、今年のリーさんの生誕祭では「ドラゴン危機一発」初期英語バージョンを本邦初の形で紹介する事が出来ました。
もしこれらの「燃えよドラゴン」の未公開映像の存在が事実なら、これは来年に向けての龍熱の未公開映像探求の旅の楽しみがまた一つ増えた事になりますね(^_^)。
というわけで、来年に向けて李小龍と香港クンフー映画のさらなる未公開映像探索に気合いも新たな龍熱なのでした!!


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されど歴史的真実は揺るがず。勝者は李小龍!伍允龍&夏雨主演「Birth of the Dragon」を観る!!

2017-12-10 18:58:40 | 作品レビュー

今週は某映画雑誌から2017年のベスト10原稿の依頼が来まして、今年観た映画を色々と思い出しながらの原稿執筆が続いています。
でも今年の龍熱のベスト1映画は・・・そう、あの映画でもう決まりでしょう!?(^。^)。

さてさて、そんな中ですが、ちょっと前にDVDを入手しながらどうしても観る気が起きなかった伍允龍&夏雨主演「Birth of the Dragon」(17)を観てみました。(と言いながら、何時も私をサポートしてくれている友人の好意に心から感謝です(^_^))
1960年中盤のサンフランシスコを舞台に李振藩(伍允龍)とウォン・ジャックマン(夏雨)、2人の武道家の出会いと束の間の友情を描いている本作ですが、リーさん信者なら当地で西洋人に武術を教えるリーさんを快く思わない中国人社会が白鶴拳の名手ジャックマンを刺客としてリーさんの道場に送り込み、2人の決闘はリーさんがジャックマンに数分で勝利し終わったエピソードはご存知かと思います。
例えそこに幾つかの細かい相違があったとしても、リーさんが決闘の勝者である事は現在まで私も含めた世界中の人たちの共通認識である事に間違いはないわけです。
ところがこの「Birth of the Dragon」は、その歴史上の事実に思い切り大胆な解釈を加えていて、リーさんこと李振藩の白人の弟子スティーヴ・マッキ―(ビリー・マグナッセン)の視点を通じてリーさんを好戦的で尊大な武道家として描き、逆にジャックマンを思慮深く謙虚な人間として描く事で、決闘の敗北者であるウォン・ジャックマンという武道家の名誉回復を試みようとしている映画だと感じました。
それは実際の2人の決闘開始直前にジャックマンからリーさんに闘いの際の“禁じ手”要請があった事実を劇中では妙にアッサリと描いていたり、実際は決闘が開始されすぐにリーさんの猛攻に劣勢となったジャックマンが道場内を逃げ回り、それをリーさんが追っ駆けまわした事実を劇中では冷静さを失ったリーさんが華麗に舞い踊る(オイオイ?)ジャックマンを階段を駆け上がりながら追い回す、という奇天烈な展開に変えていたり、実際はリーさんに押さえつけられ「降参か?」とリーさんに問い詰められたジャックマンが「降参だ!」と敗北を認めた決着を劇中ではジャックマンが“別の事柄”が理由で颯爽と敗北を認める(ってもしもし?)、などなど何とも強引かつ巧妙な事実操作的演出が見られる事からも明らかです。
と、ここまで厳しい評価が続いた本作ですが、ことリーさんこと李振藩に扮した伍允龍が劇中で披露するクンフーアクションはそのリアルで切れ味鋭い詠春拳をベースとした振藩功夫として十分に合格点を進呈出来ると思います。
これは本作のアクション・デザイナーを担当した元奎の功績であると共に、私はこの「Birth of the Dragon」を李小龍の伝記映画としてはNGながら、詠春拳をモチーフとしたクンフー映画の佳作としてならそれなりに評価出来ると言いたいですね。
また香港クンフー映画ファンには映画の序盤の少林寺のシーンで「少林寺」(82)シリーズでお馴染みの干海師父や太極拳高手役で吳樾が顔を見せている点もチェックです。

私はこの「Birth of the Dragon」を観ながら、脳裏にある1冊の本を思い浮かべていました。それは増田俊也著「木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか」でした。
この本も“昭和の巌流島決戦”と言われた試合で柔道家の木村政彦がプロレスラーの力道山に惨敗した事実を柔道関係者である著者が敗者である木村政彦の名誉回復を図ろうと形振り構わず奮闘した、ある意味涙ぐましい本でした。
でも相撲出身のプロレスラー力道山が柔道家の木村政彦に勝った事実は変わらないし、私たち日本人は既にそれを歴史的事実として完全に受け入れているのです。
もう一つ私がこの「Birth of the Dragon」について最も言いたい事を書いておきます。
この「Birth of the Dragon」には李振藩、いえ李小龍という人間の人生にとって最も大事な人間が抹消されています。それが故に私はこの映画をリーさんの伝記映画として認める事が出来ません。
それは誰なのか?その人こそ李小龍夫人であるリンダ・リーです。リーさんの人生を描く伝記映画にリンダ・リーが登場しない。
例えそこにどんな事情や理由があったとしても、それではリーさんの人生を正確に語る事は出来ませんし、ましてリーさんvsウォン・ジャックマン戦の真実を語る資格もないのです。
何故ならリンダさんこそリーさんvsジャックマン戦の現場に居合わせた歴史の目撃者の1人だからです。それはリンダさんが書いた著作「ブルース・リー・ストーリー」の第4章を読めば明らかでしょう。
同じリーさんの伝記映画であるロブ・コーエン監督作品「ドラゴン:ブルース・リー物語」(93)は、そのリンダさんと同じように美しく聡明なローレン・ホリーが最愛の夫であるリーさんの生涯を深い愛情と限りない敬意を込めて語ったからこそ不滅の名作と成り得たのです。
最後に、私こと龍熱がリーさんこと李小龍vsウォン・ジャックマン戦について、リンダ夫人と本作「Birth of the Dragon」の監督ジョージ・ノルフィのどちらを信じ、また支持するか?と訊かれたら、私は迷う事なく「リンダさんを信じる」と答えるでしょう。
何故なら、リンダさんことリンダ・エメリーこそ、私たち世界中のリーさん信者が敬愛する“闘神”李小龍がその32年の生涯で心から愛し、そして信じた、たった1人の女性だからです。


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地球に迫る絶対の危機!!ジェラルド・バトラー主演「ジオストーム」来年1月公開!!

2017-12-08 11:05:17 | 作品レビュー

さて昨日は都内某所でディーン・デブリン監督、ジェラルド・バトラー主演の最新デザスター・パニック映画「ジオストーム」(17)を試写で観て来ました。
幾度にも渡る異常気象や自然災害に見舞われた地球。この深刻な事態に世界は一つになり全世界の気象を精巧なシステムで管理する気象コントロール衛星「ダッチボーイ」を開発。
これにより人類は永遠の自然との調和を手に入れた・・・はずだった!!
ある日「ダッチボーイ」が突然暴走を開始し、そのためリオデジャネイロが寒波に!香港が地割れに!ドバイが大洪水に!そして東京も!と全世界に空前絶後の巨大災害が次々と発生!!このままでは地球が壊滅してしまう!!
この人類の危機にアメリカのパルマ大統領(アンディ・ガルシア)と国務長官デッコム(エド・ハリス)は政府高官のマックス(ジム・スタージェス)に元ISSで「ダッチボーイ」産みの親である科学者にして犬猿の兄ジェイク(ジェラルド・バトラー)を宇宙ステーションに派遣するよう命じるのだった。
しかしジェイクが向かった「宇宙ステーション」には想像を絶する陰謀と策略が待ち受けていた!!
もう映画の最初から最新のCGをフル稼働させた驚愕の巨大災害が目の前で次々と起こり、そこにジェイクとマックス兄弟の長年の確執、さらにはマックスの恋人でシークレットサービスの女性警護官サラ(アビー・コーニッシュ)の颯爽とした活躍、そして香港から出演のダニエル・ウーこと呉彦祖演じるチェンロンの衝撃の末路と、幾つもの重厚かつスリリングな人間ドラマが加わり、観ている観客を最後まで決して飽きさせません。
そして映画はこの「ダッチボーイ」による最悪の暴走はアメリカの最高権力者の陰謀では?との恐るべき疑惑が発覚し、ジェイクは疑惑解明を弟のマックスに依頼しますが、そのジェイクがいる宇宙ステーションにも最後の時が迫りつつあった!!
そう、もはや最凶最悪の「ジオストーム(地球規模の同時多発災害)」は避けられない!?
終盤の宇宙ステーション壊滅の危機と、地球での「ダッチボーイ」暴走計画の真の黒幕探し、この2つのドラマが宇宙と地上で猛スピードで交差しながら一気に突っ走る大興奮のクライマックスは必見です!!特に龍熱としては女警護官サラに扮したアビー・コーニッシュの男優陣顔負けの活躍振りは要チェック!と強く言い切りたいです(^。^)。この映画、ハッキリ言って龍熱のお薦めです。
さあ、果たして人類はこの未曽有の危機を切り抜ける事が出来るのか!?観客を未だかつてない興奮と感動のラストへと誘う事必至の本作「ジオストーム」は来年1月19日公開との事ですので、是非!!


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闘神伝説~李小龍(102)アンジェラ・マオが「死亡遊戯」撮影中セットを訪問していた証拠写真発掘!!

2017-12-04 01:02:54 | 闘神伝説~李小龍

先日の「李小龍生誕祭SP」こと「ドラゴン危機一発」特集、お陰様で当日のブログのアクセス数が一気にドドォーン!と跳ね上がりまして、管理人の龍熱も笑顔満開です(^_^)。
改めまして、「李小龍生誕祭SP」をご覧下さった多くの方々に厚く御礼申し上げます。
さて、昨日になりますが、「超級龍熱Facebook」にこの写真をアップしたところ、FB朋友の皆さんから怒涛の「いいね!」を頂きました(^_^)。早速こちらにも転載したいと思います。

フェイスブック朋友の高柳直人さんのFBからシェアさせて頂きました。凄い写真ですアンジェラマオこと茅瑛が「死亡遊戯」のセットを訪問中の激レア写真です。
小麒麟の隣に池漢載師範がいるので、恐らくは4階の龍殿の撮影中だと思われます。
この時期のアンジェラは同じ嘉禾作品「テコンドーが炸裂する時」(73)を撮影中だったと思いますが、アンジェラは韓国現地で池師範に弟子入りし韓国合気道を習得していますので、恩師の池師匠を表敬訪問する目的もあったんでしょう。
あと私がアンジェラにインタビューした時にアンジェラは「嘉禾は「死亡遊戯」を完成させた後に李小龍と私をコンビで世界マーケットに進出させるプロジェクトを組んでいたの」と語っていたので、アンジェラも「死亡遊戯」がどんな映画なのか見に来たのかも知れませんね。

Grand master Ji Han Jae,Unicorn Chan and Angela Mao are at Game of Death set !!First time to see Angela was visiting Game of Death set.

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