さてさて、以前にも少し触れましたが来月の10日にいよいよキングレコードさんからジョニー・トー導演、アーロン・クォックこと郭富城主演、そして劉家良動作導演作品『裸足のクンフーファイター(原題:赤脚小子)』(93)のDVDがリリースとなります。今回私がこの『裸足の~』DVDのジャケ裏解説を担当しているんですが、私自身もこの作品の国内DVDリリースには本当に万感迫る思いがあります。
思えば今から11年ほど前にキネマ旬報が「香港電影満漢全席」なる増刊号を出していて、その中で「クンフー&アクション映画」のパートを担当執筆した私が文中で『赤脚小子』を紹介したんですが、この時期からこの作品が商業誌でも本格的に語られ始めるようになりました。
またこの作品が長弓公司作品で、張徹導演、アレクサンダー・フーシェン主演作品『洪拳小子』(75)のリメイクである事も同時期に初めて触れたと記憶していますが、それから約11年の年月を経ての今回の待望のDVD化、本当に感激です。
勿論この映画は主演のアーロン、女将役のマギー・チャン、悪漢のケネス・ツァン、さらに今では名バイプレーヤーであるチョン・シウファイこと張兆輝など一分の隙もないキャスト陣が揃っているのですが、私は敢えてこの映画のキーパーソンこそ劇中で心優しきお尋ね者段南役を最高に渋く演じ切ったティ・ロンだと断言したいんです!!
終盤で絶命寸前のティ・ロンがアーロンの眼前で最後の力を振りながら挑む“華麗なる死の舞い”とでも呼ぶべき三節鞭の鬼気迫る演武こそ、90年代序盤に香港映画界を席巻した“一大古装片熱”屈指の名場面であると同時に、ティ・ロン自身がその青春を過ごしたショウ・ブラザース時代に、敬愛する張徹導演作品の中で何度となく披露して来た美しくも凄惨な“闘死美”という名の“陽剛”路線の文字通りの到達点なのです。
まさにこの映画のティ・ロンの重厚な存在感と迫力漲る武打シーンこそ、“武林大侠”の名に相応しい圧巻の佇まいでした。
他にもラストの劉家良動作指導によるアーロンの見事なクンフー・ファイトや、胡偉立による素晴らしい音楽などまだまだこの『赤脚小子』の魅力は限りないのですが、まずは来月遂にリリースとなるこのジョニー・トー伝説の傑作クンフー映画を是非ともDVDで堪能して頂きたいと思います!
思えば今から11年ほど前にキネマ旬報が「香港電影満漢全席」なる増刊号を出していて、その中で「クンフー&アクション映画」のパートを担当執筆した私が文中で『赤脚小子』を紹介したんですが、この時期からこの作品が商業誌でも本格的に語られ始めるようになりました。
またこの作品が長弓公司作品で、張徹導演、アレクサンダー・フーシェン主演作品『洪拳小子』(75)のリメイクである事も同時期に初めて触れたと記憶していますが、それから約11年の年月を経ての今回の待望のDVD化、本当に感激です。
勿論この映画は主演のアーロン、女将役のマギー・チャン、悪漢のケネス・ツァン、さらに今では名バイプレーヤーであるチョン・シウファイこと張兆輝など一分の隙もないキャスト陣が揃っているのですが、私は敢えてこの映画のキーパーソンこそ劇中で心優しきお尋ね者段南役を最高に渋く演じ切ったティ・ロンだと断言したいんです!!
終盤で絶命寸前のティ・ロンがアーロンの眼前で最後の力を振りながら挑む“華麗なる死の舞い”とでも呼ぶべき三節鞭の鬼気迫る演武こそ、90年代序盤に香港映画界を席巻した“一大古装片熱”屈指の名場面であると同時に、ティ・ロン自身がその青春を過ごしたショウ・ブラザース時代に、敬愛する張徹導演作品の中で何度となく披露して来た美しくも凄惨な“闘死美”という名の“陽剛”路線の文字通りの到達点なのです。
まさにこの映画のティ・ロンの重厚な存在感と迫力漲る武打シーンこそ、“武林大侠”の名に相応しい圧巻の佇まいでした。
他にもラストの劉家良動作指導によるアーロンの見事なクンフー・ファイトや、胡偉立による素晴らしい音楽などまだまだこの『赤脚小子』の魅力は限りないのですが、まずは来月遂にリリースとなるこのジョニー・トー伝説の傑作クンフー映画を是非ともDVDで堪能して頂きたいと思います!