ドジ男の自転車旅行

自転車の旅を写真付きで書きます。

佐多岬への旅(第3日 帰宅)

2018-09-11 20:30:09 | 本土最南端
2018年9月7日(木)曇りのち雨のち曇り  

ゲストハウスー指宿駅ーJR輪行ー浦田駅ー自宅

走行距離:1.4Km 

6時に起きてカップラーメンの朝食。
7時半にフェリーで種子島経由屋久島へ行くダニエルと一緒にゲストハウス前で記念写真をオーナーに撮って頂きました。今回の旅はサドルバッグを利用した「バイクパッキング」による走行を考えていましたが、このスタイルで走ったのは指宿市内だけでした。また久しぶりのテント生活を楽しみにしていましたがゲストハウス2連泊の旅となりました。


宿のオーナーはバイクが趣味のライダーであり、インドや東南アジアなども放浪された経験があるそうです。カンボジア、シェムリアップのタケオゲストハウスもご存知でした。自らが旅行をされた経験から居心地よい今のゲストハウスを運営されているのでお奨めの宿です。


指宿駅まで走り、自転車のタイヤを外して輪行袋に入れ、8時8分の列車で鹿児島中央へ行きました。
乗り継ぎ時刻表を調べると帰りは各駅で十分な乗り継ぎ時間が無かったので、鹿児島中央駅へ1本早い列車にして食料品を調達しました。
西口を出るとコンビニのファミマがあるのでお茶、パン、オニギリを買いました。

天気予報では朝から雨でしたが運よく雨が降らず、駅まで濡れずに済みましたが熊本付近では空が真っ黒になり強い雨が降りました。
順調に列車を乗り継ぎ夕方7時前に自宅の最寄り駅に着きました。駅で自転車を組み立てて自走で帰るつもりでしたが、カミさんが駅まで迎えに来てくれたので車で自宅に戻り佐多岬への旅を終わりました。

日本本土四極踏破証明書
ホテル佐多岬で頂いた公式の最南端到達証明書の裏側は右下に写真があり、文書は1/4しかありません。


最北端、最東端、最西端へ行った後であっても、夫々の市役所にメールすれば証明書を無料で送って頂けることを知りました。
写真を添付して証明書を請求すると大型の封筒に入った証明書は送られてきました。


稚内市、根室市、佐世保市から送られた証明書と、今回の旅で入手した最南端の証明書を合わせて「日本本土四極踏破証明書」が完成しました。


宗谷岬


納沙布岬


神崎鼻


先の3箇所は雨では無かったのでポーズを決めて写真が撮れましたが、最南端の佐多岬は雨が酷くて自転車と自分を上手く撮れなかったのが残念です。
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佐多岬への旅(第2日 佐多岬)

2018-09-09 20:07:01 | 本土最南端
2018年9月6日(木)曇りのち雷雨のち曇り 27~26℃ 

指宿ー(フェリー)ー根占ー佐多ー佐多岬ー根占ー(フェリー)-指宿

走行距離:79.3Km 平均時速:16.1Km/h 最高速度:53.3Km/h 登坂累計:720m 最高標高:173m

天気予報では午前9時から雨。指宿を8時のフェリーで出発すれば8時半には根占から走り始めることが出来るので最初の30分は濡れずに走れるかも知れない。
朝6時20分に部屋を抜け出し、カップラーメン、バナナ、パン、コーヒーをリビングで食べて出発準備をしました。リュックにタイヤチューブとタイヤレバーと六角レンチ、行動食のナッツとあんぱん、帰りのフェリーで防寒具として雨具の上着とアームカバー、記録用具としてのノート+ボールペン+スマホを入れました。ゲストハウスに連泊するので着替えとテント・寝袋などのキャンプ用品(サドルバッグ全部)をゲストハウスに置いて行くことにしました。自転車にはエアポンプ、水筒(紅茶500cc)、サイクルメーター、ガーミンetrexVISTAとテールライトが装備してありました。

7時半にゲストハウスを出発して1.6Km走りフェリー「なんきゅう10号」の待合所に着きましたが誰もいません。


ドアを開けるとチケットの自販機があり、人は1,000円、自転車は500円でした。


チケットを買ったお婆さんは80歳。鹿屋にあるお墓詣りに毎月行ってるけど今まで山川からのフェリーを利用しており「一度指宿からのフェリーに乗ってみたかった」と初めて利用するそうです。その人の後を追って桟橋へ行くと新しい船が係留されていました。ニコニコした係員のお兄さんが「乗っていいよ」と言ってくれたので自転車と一緒に乗り込みました。


港の地上職員かと思っていた優しいお兄さんは船長さんでした。船が新しいので聞いてみると昨年春に三重の造船所から海上を操船して指宿まで運んだと話してくれました。春一番で海が荒れて四国では厳しかったそうです。


定刻の8時に合計3人の乗船客を乗せて出港しました。鹿屋へ行くお婆さんが「北海道で地震があった」と教えてくれました。8時20分過ぎに根占港に着き、25分から走り始めることが出来ました。

根占道の駅を過ぎる頃パラパラ雨が降り始めたのでリュックに雨カバーを掛けました。でもその後路面は濡れていましたが雨は殆ど降りませんでした。
足元はSPDサンダル、下はレーパン(下着無し)、上はサイクルジャージ。レーパンは水着と殆ど同じだから濡れても気になりません。上着も十分暖かいから雨が降っても雨具を着ずにそのまま濡れて走るつもりです。夏だから雨に濡れ続けても低体温症にはならないと判断したから。

9時29分、根占港から18.2Km走ってAコープ佐多店に着きトイレ休憩。水筒のお茶を飲み切ったのでスポーツ飲料を買って水筒に補給しました。
ここから先には店がありませんがリュックにはパンが入っているので食料としては十分だろう。


雨が降る前に少しでも進みたいので用済み後即出発しました。ここからは長いダラダラ登り坂。進むほど雨が降ってきましたが小降りでした。停まって写真を撮る気になれないし、写真に撮って良さそうな景色もない。ルートラボで作った走行ルートです。


約200mの峠を越えて下っていると雷がゴロゴロ鳴り始め、雨も本降りになってきました。ホテル佐多岬の看板を見つけたので県道566号を外れてホテルのロビーへ行きました。南大隅町で最南端へ行った証明書を発行する条件がホテル佐多岬で証明書を買うこととなっていたからです。
300円支払うと名前と日付が入った証明書を渡されました。


これを持って町役場へ行けば公式の役場が発行する証明書がもらえるのかな?・・・と思っていたら「これはプレゼントです」と町長発行の公式の証明書がもう1枚付いてきた。まだ佐多岬まで行けてないのに証明書を入手できるなんておかしい!


雨が強くなってきましたが、ホテルから7.5Km先の岬を目指しました。

本降りの雨が激しい雨になって行きました。車のワイパーを高速にしないと前方が見えない程の強い雨です。ヘルメットの隙間から頭皮に大粒の雨が当たります。屋外プールで泳いでいて雨が降ると水面上に挙げた腕に冷たい雨がポツポツ当たるのが解りますが、それがもっと強くなった感じです。自由形で泳ぐと片腕づつ雨が当たるのですが、自転車では両腕を休みなく雨粒が叩きつけます。
上り坂で暑くなるのでサングラスの内側が蒸気で曇り、サングラスの外は雨粒が付いて視界は悪くなりますが、下り坂では目に雨が入るのでサングラスを外せません。滝行ってした事はありませんが、サイクリングと言うより水に打たれる修行をしている気がしました。

遠くで鳴っていた雷が近くなり、光ると同時にガアーン!と大きい音がして焦げ臭い臭いがしました。2~3Km以内の木に雷が落ちたようです。
道路の両サイドは木立だから路肩ギリギりを走れば自転車に雷が落ちずに木に落ちてくれるだろう。避雷針から45度の内側には雷は落ちないはず!
そう思って路肩の白い線の上を走りました。雷に打たれたら即死するんだろうか?ずぶ濡れだから全身の表面の水が導体となって雷を地面に逃がしてくれるから死ぬことは無いのかな?ショックで倒れたら車の運転手は見つけてくれるだろうか?・・・車は殆ど通りませんでした。

佐多岬まであと2.5Kmの掲示板がある所まで来て、激しい雨は我慢出来るけど、カミナリは本当に命の危険を感じるので、¥「無理せずに引き上げよう」と思いました。最終目的地では無いけど、無理して死んだら笑い者になってしまう。
「悔しいから2.5Kmの看板だけでも証拠写真に残そう」とスタンドが無い自転車をポールに立てました。リュックの雨カバーを外し、雨がリュックに入らない様に腰を曲げて背中を傘替わりしてスマホを取り出しました。ヘルメット、顎、ジャージの胸からポタポタ落ちる水滴がスマホにかからない様に気をつけながら撮った写真ですが、激しい雨が写っていない。(10時58分)


リュックにスマホを入れて雨カバーを付け、方向転換して根占に向かってSPDサンダルのクリートをペダルにカチッとセットして踏み始めた瞬間「折角ここまで来たのに2.5Kmで引き返すなんて悔しい!」と思い直してUターンし、佐多岬を目指すことしました。雨は土砂降りだけど、雷が遠のいて行く様子だったのが決断を変更する気持ちになれた理由かもしれません。

その先も上り坂がありましたが、頑張ってペダルを踏み続けると「北緯31度線モニュメント」がありました。


まだ着かないのかな・・しばらく進むと「観光案内所」があり、軒下で駐車場を見ていた人が「自転車は雨がかからないここへ置くといい」と手招きしてくれました。自転車を置くと「こんな雷の中で走るなんて危ないから何処かで避難しなかったのか?!」と驚かれました。バイクのライダー2人も観光案内所内で雨宿りをしていました。自撮り棒を持参していましたが雨の中で使いたくないので軒下の人に「その場所からでいいから写真を撮ってください」とお願いしたのがガジュマル前での写真です。


雨が少し小降りになったので展望台のスタンドにスマホを置いて記念写真を撮り、海を見ましたが天気が悪いので綺麗ではなかった。




リュックのあんぱんを食べ、水筒のポカリスエットを飲んで栄養補給。近くに落雷があったのか、観光案内所が停電になり電灯が消えましたが、ペットボトルのお茶を買うことが出来ました。もう少し待てば雨雲が行ってしまうと観光案内所の人は言ってたけど、止みそうにないので根占港へ戻ることにしました。同じ道を走るのは楽しくないし、雨が来る時より強いのでスピードが出せない。
午後1時過ぎにAコープ佐多店まで戻ることが出来ました。飲み物を買う為にポタポタ服から水を落とすのはマナー違反だろうと、手袋を絞ると大量の水が出ました。ジャージを脱いで上半身裸になり、ジャージを絞ってから店内に入りました。Aコープから走り始めると雨は小雨になりました。

午後2時15分根占港に戻った時には雨が止みました。行きのAコープを過ぎた10時頃から、帰りのAコープから根占の途中(13:40頃)まで、約4時間は雨が降り、その中で2時間は激しい雨が降りました。午後2時半の山川行きのフェリーに、佐多岬の観光案内所で雨宿りしていたライダーが乗って行きました。藤井寺ナンバーの125ccのホンダのバイク「グロム」でした。まだ自転車で旅するパワーはあるけど、バイクの旅も良さそう。




車体もハンドルテープも前後の4つのパニアバッグも黄色のチャリダーが来たので「そんな重装備で佐多岬へ行ったのか?」と尋ねると佐多岬へは行ってないとのことでした。

3時半頃、ゲストハウスの同室のダニエルが待合所にやってきました。朝5時半に起きて指宿駅から山川駅までJRで行き、山川港からのフェリーで根占に渡り観光バスで佐多岬へ行ったそうです。10時半に佐多岬に着いたけど雷雨が激しいのでガイドさんに止められて暫く観光案内所で雨宿りをしたそうです。バスの窓から豪雨の中を自転車で走る僕を見たと言っていました。

4時のフェリーに乗りましたがずぶ濡れなのでエアコンが効いた船室には入らず後部デッキのエアコンの室外機の温風の前でレーパンを乾かしていました。ジャージもサンダルも濡れたままでしたが、薄い素材で速乾性のあるレーパンは指宿に着いた時には殆ど乾いていました。

港から歩いて帰るダニエルさんと別れてゲストハウスに戻り、シャワーを浴びてレーパンとジャージをハンガーにかけて乾かしました。

雨降りの佐多岬だったけど、雷に打たれなかったし、パンクもしなかった。500ccのペットボトル4本とあんぱんで熱中症とは無関係の思えば楽しいサイクリングが出来ました。

コンビニ弁当を宿で食べていると、オーナーから「もう年金生活で時間が十分あるのだから、18切符が使える期間に旅しようなんてケチくさい事を考えないで暑くない快適な季節、11月頃にでも来ればいい」と言われました。
夏の指宿は暑くてキャンプは快適ではないらしい。キャンプをしていて暑くて寝れないからゲストハウスに来るお客さんが居ると言われていました。
佐多岬では激しい雨が降ったのに、指宿では雨は全く降らなかったそうです。

旅の時期、自転車もいいけど、バイクも含めて色んな旅の仕方を考えたいと思いました。
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佐多岬への旅(第1日 指宿)

2018-09-07 21:37:41 | 本土最南端
2018年9月5日(水)晴れ 

自宅・・JR輪行(肥薩おれんじ鉄道含む)・・指宿ー休暇村指宿ーライダースイン指宿

走行距離:7.7Km 平均時速:17.4Km/h 最高速度:27.2Km/h 登坂累計:ーm 最高標高:ーm

1.佐多岬へ夏の終わりに行く理由
離島を除く日本本土の東西南北の先端部を「日本本土四極」と呼んでおり、以下がその先端部です。
最東端:納沙布岬(北海道根室市)
最西端:神崎鼻(長崎県佐世保市)
最南端:佐多岬(鹿児島県南大隅町)
最北端:宗谷岬(北海道稚内市)
特に意識をしていませんでしたが、2年前の夏に北海道自転車旅行をして宗谷岬を通過しました。そして昨年の9月に納沙布岬まで自転車で走りました。
北と東の端まで行ったので残りの2か所は何処だろうか?と調べてみると最西端の神崎鼻まで自宅から2日間走れば行けることが解り、今年の5月に行ってきました。残りの1か所(最南端)へ青春18切符が使える夏の期間には必ず行こうと決めてチケットを手配しました。ところが大変な猛暑が続き、台風が来たり、町内の盆踊りなどで忙しく、切符が使える期限の9月10日まで残り少なくなった9月5日に台風21号が去ったのでやっと出発することができました。

2.コースの検討
随分古い話ですが、高校を卒業した春に自転車で九州一周の自転車旅行をしたことがありました。佐多岬へは行かなかったけど、鹿児島を通過しました。また2010年の6月にPanasonicのランドナーで自宅から3号線を南下して鹿児島まで走ったことがあります。同じ道を猛暑の夏に走るのは楽しくないし、自由になる時間が多くないので、青春18切符を使って既に走ったことがある鹿児島までは輪行することに決めました。八代ー川内間は肥薩おれんじ鉄道が走っており青春切符は使えません。でもJRだけで行ける人吉から隼人のルートは1日3本の運行のみで福岡から1日で行けない訳ではありませんが、自分は鉄道マニアでも無いし自転車旅行に余裕を持たせたいので別料金を支払ってでも肥薩おれんじ鉄道のルートで輪行することにしました。

当初、1日目は鹿児島市内のゲストハウスに泊まり、翌日垂水までフェリーで渡って佐多岬まで走り、その夜は根占の公園にテントを張ってキャンプする計画を考えていました。3日目は根占からフェリーで指宿に渡り、鹿児島まで走った後輪行で福岡に戻る工程を考えたのです。

ところが2日前の天気予報で強い台風21号は関西方面へ逸れそうだけど、鹿屋の天気予報は、5日は晴れて雨の確率は10%、6日は曇りのち雨で雨の確率30%、7日は50%で雨でした。その後の鹿児島地方はずっと雨が続く予報でした。
テントを張るなら1日目がいい。指宿の一つ先の山川まで輪行して12Kmほど走れば「かいもん山麓ふれあい公園」があり、610円で快適なキャンプが出来そうでした。2日目は山川からフェリーで根占に渡り佐多岬を往復する。夜になっても雨が降らなければ根占でテントもう1泊。3日目は指宿周りか又は垂水回りで昼までに鹿児島まで行って輪行すればその日の夜には福岡に戻れるだろう。

3.装備
バイクパックという荷物の積み方を最近の本で知り、SNSで知り合ったチャリダー芥さんもサドルバッグを使いロードで走られたので、この新しいスタイルを試してみることにしました。
自転車:TREK
バッグ:サドルバッグ(テント一式+寝袋+輪行袋)、12Lのリュック(着替え、工具、スマホ等貴重品と食料)
    エアーマットは嵩張るのでアルミ蒸着したオールウェザーブランケットを自転車のトップチューブに巻き付けて携行しました。(整地されたキャンプ場で夏ならエアーマットが無くても何とか寝れるのではないかという素人判断ですが)

4.出発準備
自宅から最寄り駅まで自走して駅で自転車を分解して輪行袋に入れて5時24分発の列車に乗る予定でしたが、カミさんが車で駅まで送ってくれることになり、前夜にテントを詰めたサドルバッグを自転車に縛り付けて輪行袋に入れることが出来ました。

自転車本体も軽いし、リアキャリア無しでテントとサドルバッグなら担ぐのが随分楽です。

門司港のこの日の日の出は5時52分。博多行きの列車に乗った時、東の空が少し白くなってきました。
博多駅で荒尾行きの列車に乗り換え、小牟田駅で乗り継ぎです。石炭で栄えた大牟田駅には石炭が置いてありました。


八代駅には9時25分に着き、川内行きのおれんじ鉄道乗り継ぎ時間は60分もあります。ホームを南に進めば乗り継ぎ出来ることが後になって判りましたが、JRの駅を一度出てしまい60m先の駅舎まで外の道を歩いて行きました。「オレンジ色の看板があるから」とJRの駅員に言われた通り、確かにオレンジ色の看板があり、駅員もオレンジ色のTシャツを着ていました。


八代から川内までの運賃は2,620円です。でもオレンジのTシャツを着た駅員の女性は「お歳は?」と聞くので71歳と答えると「お安いウィークデーシニアチケットがありますよ」と1,500円の乗り降り自由のチケットを販売してくれました。平日65歳以上に限定されたチケットがあったなんてラッキー!!(5日のチケットは回収されたので写真は帰りに買った7日のチケットです)


大牟田から八代までのJRは2両編成でしたが、乗った川内行きの列車は1両だけ。くまもんのラッピングがされており、シートに大きいくまもんの縫いぐるみが2つも乗っていました。荷物台にも小さいくまもんがぶら下がっていました。




乗車時間が2時間44分もある肥薩おれんじ鉄道、うとうと寝ていてフッと目覚めると出水の駅で停車していました。出水は日本一の鶴の飛来地だから、大きい鶴の置物がホームにありました。


鹿児島中央駅での乗換え時間が50分あったので改札を出て観光案内所に行き指宿と大隅半島のパンフレットを頂きました。指宿の地図を見ると駅からそれほど遠くない位置に「エコパーク」と書かれた場所があり、キャンプが出来そうだったので管理している休暇村に電話してもらってキャンプについて確認して頂きました。510円でテントが張れると教えられました。山川で列車を降りて自転車を組み立て、約13km走ってかいもん山麓ふれあい公園まで走ると疲れるし、翌日8時に指宿からのフェリーに乗る為にかいもんのキャンプ場から走るより指宿のキャンプ場の方が距離が短くて楽できる。シャワーの設備が無いから休暇村の風呂を利用しなければならないかも知れないけど、テントを張る料金もかいもんの610円より安い。
そう考え直して今日の降車駅を山川でなく、その一つ手前の指宿駅としました。
指宿駅に16時15分到着し、駅構内の案内所で休暇村の場所を教えてもらって自転車を組み立て、駅前で記念写真を撮りました。


駅から休暇村まで走り、予約していないが受付でテントを張りたいと申し出たら、料金は510円以外にサイト料が3900円もかかると聞いてビックリ!(旅が終わってからネットで料金を調べると3090円だった・・・聞き間違いした様です)


自分のテントを張るのに約4500円?そんな馬鹿な!それならゲストハウスの方が安い!
「少し考えさせて欲しい」と受付を離れ、スマホで事前に調べてあった「ゲストハウスライダースイン指宿」に空きベッドがあるか電話問合せしました。「ドミトリーは空いている」と聞いたので、キャンプを諦めてゲストハウスへ向かいました。


6人部屋のドミトリーで1泊だけなら2500円。2泊以上は2000円でした。明日は晴れれば佐多岬往復後、根占のユースホステル前の公園で(無料)テントを張るつもりでしたが雨が降りそうだから、根占で泊まるのでなく、夕方のフェリーで根占から指宿まで戻る計画に変更して2泊の料金を支払いました。オーナーは「明日は雨だけど本当に2泊するのか?」と何度も聞きました。午後に雨が降るのでなくて朝から雨かも知れない。それでも旅行するのか?と確かめたかったようです。「シャワーもいいけど折角ならすぐ近くの砂蒸し風呂へ行くといい」「明るい間に行く方がいいから片付けや食事は後にして今すぐ行くのがいい」と勧めるのでタオルと小銭と着替えを持って「砂むし会館砂楽」へ行きました。


料金1,080円を支払うと浴衣を渡されます。更衣室で貴重品や下着をロッカーに入れて浴衣で海の堤防の下へ行くとタイルを頭に巻いてくれて砂の窪みに座らされます。言われるままに寝るとシャベルで砂を掛けられ10分を目途に砂蒸しを体験します。あまり身動き出来ないので柱の時計だけを見て10分経過後起きたら、隣りの砂むしをしていた女性も同時に起き上がり、砂を払い落として一緒に歩いて会館に戻りました。東京から一人旅の女性でスタイルも良いしとても感じの良い人だったから、ほんの一瞬だけど一緒に話しながら歩けて何だか得した気分になれました。
自転車旅行というよりエロ爺の温泉旅行?

宿に戻って駐輪してあったキャノンディールを見ると「日本縦断」のプレートがついていました。


日焼けした若者が居たので名前や彼の旅行について聞いてみました。岡山出身の大学生室井君で稚内から35日かけて佐多岬まで日本海側と四国を走ってきたそうです。1日平均100Kmから80Km程度で酷暑だから無理せずに走ったそうです。佐多岬は最後の10Kmが厳しいと情報を得ました。


6人部屋の左下のベッドを使うことにしました。自転車青年は右下のベッド。正面の上も使っている人が居り、6人部屋に男が3名。


受付をしたテーブルは食卓にもなり、奥の台所や冷蔵庫は自由に使えます。


リビングにはテレビがありエアコンが効いています。ベッドルームは寝る時にはエアコンを入れてもらえます。
新しくて気持ち良く素敵なゲストハウス(ライダースイン)です。


日本語がペラペラの外人はハンガリーからのダニエルさん。日本史を専攻している留学生で現在は吹田に住んでいるそうです。英語、ドイツ語より日本語の方が得意で自国語のマジャール語以外にセビリア語も少し解るらしい。ロシア語を強要された時代があったのでは?と質問してみると、教える先生も嫌々教えていたし、表面的に習っただけで身についていないとの回答でした。


近くのコンビニで弁当を買って帰りリビングで食べましたが、同じテーブルに居た女性3人組に何処から来たのか尋ねると香港からの旅人でした。
Juneさんは60歳。電話関連のセールスを引退したそうで、1週間の旅だそうです。キッチンで卵を茹でてラーメンを作って食べていました。日本人が1泊6000円もする高級ホテルに泊まるパック旅行をする日本人と比べ、指宿の様な田舎の2000円のゲストハウスを上手く利用する香港人は旅が上手だなあと思います。


一緒の写真を撮りfacebookで写真を共有させて頂きました。


今日の走行距離は僅か7.7Km。自転車によるキャンプ旅行というより18切符による温泉旅行。でも、キャンプでは体験出来ない人との交流が計れた旅をすることができました。泊まる場所は当初計画の開聞岳の麓の公園でなく指宿の街の中。予期しない事が起こり、対処するのも旅の楽しみです。
旅の第1日目が無事に終わりました。明日は雨が予想されますが、キャンプ用品をゲストハウスに置いて軽装で佐多岬を目指します。

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