福井 学の低温研便り

北海道大学 低温科学研究所 微生物生態学分野
大学院:環境科学院 生物圏科学専攻 分子生物学コース

小学生との対話

2006-11-06 19:27:39 | インポート

ゆうたさん(小5):「雪が緑になることがあるんだよ」
私:「えっ?うそー。どうして雪が緑色になるのかな?」

先日、小学生からインタビューを受けたとき、思わず「えっ?うそー」と叫んでしまいました。考えてみると、不適切な発言ですが、最上級の感動を表現しているとご理解いただきたい(えっ?うそー>えっ?本当?>えっ?)。

このインタビューは北海道大学科学コミュニケーター養成ユニット(通称CoSTEP)の活動の一環です。小学生2名が北大の研究者を訪問して取材するというもので(「かがく探検隊コーステップ」)、毎週土曜日午後6時から札幌市西区のコミュニティFM局「三角山放送局」(76.2MHz)で放送されています。

打合せもリハーサルもなく、ちひろさん(小6)とゆうたさんからインタビューを受けたのですが、40分間とても楽しくおしゃべりをすることができました。放送日、どんな風に編集されるのか楽しみにして放送を聞いてみました。内容が実に良く構成されていて、隈本先生の適切な解説と演出は圧巻でした。なるほど!

あらためてインタビューそのものは素材であると認識いたしました。小学生2名と私の間では、インタビューを通してある程度のサイエンスコミュニケーションができたのではないかと思います。しかし、当事者以外でより広く一般の皆さんに効果的に内容をお伝えするには、素材からおいしい料理に変身させるような専門のコミュニケーターが必要であると強く感じました。

北海道大学科学コミュニケーター養成ユニットの若者たちからも学ぶ点も多く、また、これからのご活躍を期待しています。

かがく探検隊コーステップ」はインターネットでも聴くことができるそうです。

最後に、ちひろさん、ゆうたさん、低温研に足を運んできてくれてありがとう!