いい国作ろう!「怒りのぶろぐ」

オール人力狙撃システム試作機

そう言えば見逃した「大聖堂」最終回

2011年03月31日 21時02分14秒 | 俺のそれ
んー、全8回のうち、7回まではきちんと全部観たのに、最終回を見逃してしまうとは…

ダークエイジ・ロマン 大聖堂|NHK BShi 海外ドラマ


すごく楽しみにしていたんですよ。
毎回、毎回、きちんと録画したりなんかして。
けれども、大震災があって、放送時間とかが変更になったりして、それで録画予約とかを解除してしまった…

そうしたら、よりによって、最終回だけを観てないなんて、情けないやら、悲しいやらで、もう残念無念の極致ですわ。



是非とも、再放送を期待!


参考:

「映画化されて欲しい本」のランキング

超オススメ!! 『大聖堂―果てしなき世界』




”腐海”完成

2011年03月30日 19時30分26秒 | 俺のそれ
ナウシカを思い出す人も多いのではないか。

東京新聞:福島第一原発 海水のヨウ素 3355倍:社会(TOKYO Web)


原発周辺地域は、土地も水も汚染される。それが、数十年単位で続くということになる、ということだろう。人の住めない、死の土地となってしまうかもしれない、ということだ。

例えば、広大な「ひまわり畑」を作って、ひまわりを刈り取って処分場で焼却処分したり、というのを、延々と続けるのか?
周囲数十キロの範囲に植えるのだ。
腐海の植物のごとく、土壌をきれいにするのである。しかし、そのひまわり自身は、放射性物質をたっぷり含んだ水を吸い上げて汚染されてしまう、ということになるんじゃないのかな、と。

その汚染地域に立ち入るのは、冷却業務を継続する作業員たちと、ひまわりの栽培と刈り取りを行う作業員たちだけ、ということになるのである。
まさしく「死の土地」となるかもしれない、ということである。


1Fの結果如何によって、その範囲がどの程度になるのか、という話である。

今にして思えば、ナウシカの「腐海」という発想は、まさしく核汚染によって生じた「死の土地」を暗示するものであったのかもしれない。



塩事業センターの備蓄放出は、財務省のアリバイ作り(笑)

2011年03月29日 19時09分17秒 | 社会全般
これは、前に見て「アレ?」って思っていたんだけどさ。

はてなブックマーク - 塩が足りない─財務省が備蓄塩を初めて放出 - Japan Real Time - WSJ


財務省所管の公益法人である「塩事業センター」が塩の備蓄を放出なんて、と思ったわけだ。

曖昧な記憶なのだが、最初の900トン放出というのは、割と早い段階からだったように思う。
全部のチャンネルが同じ災害報道を流していたテレビの、テロップに流れていたのを見た。15~16日くらいではなかったかな。
「塩の備蓄900トンを放出へ―財務省」みたいなヘッドラインが流れていたように思う。
(福島原発の状況が悪化の一途を辿っていた時期で、ヒヤヒヤしながら大層気を揉んでいたので、深夜でもテレビの速報等を見てしまっていたので、見覚えがあった)

その時思ったのが、「えっ?塩なんて不足してるの?」ということだった。そして、「どうせ、財務省の策略の一環では」ということが、真っ先に頭に浮かんだのだった。

それはどうしてか?

備蓄の放出、というのは、当初騒がれていたのが「ガソリン不足」ということだった。これは経済産業省の管轄の話であり、そのガソリンの備蓄を3日分放出だったか、そういうのが発表された後だった。つまり、財務省は、まるで「右へ倣え」的に備蓄放出を言ったものだったからだ。当時には、塩不足だ、といった報道は目にしていなかった。
それなのに、何故備蓄の放出?
そんなに、需給が逼迫しているのか?
財務省が訝しく思えたから、そのテロップが記憶に残ったのだった。

で、これはきっと、財務省の実績作り、アリバイ作りに利用されているものだろう、と判断したのだった。
この頃から、まさか中国人が塩を買い占めようとしていたとか、ニュースなどにも出ていなかったし。そうしたデマ騒ぎは、後日知った。


そもそも、この塩事業センターには、拙ブログでも因縁がある(笑)。事業仕分け絡みで、である。

”脱官僚”の象徴、「事業仕分け」で財務省一人勝ち(笑)

塩事業センターって、今の時代に「専売公社」みたいな名残なのか何なのか知らんけど、意味あるの?塩が手に入りませんとか、ないだろ?何で財務省なの?一般会計から金を入れたりしてるの?』(再掲)


昨日拙ブログの過去記事を挙げたわけだが、その数日後に書かれた記事がこれだった。んー、まあ、いいけど。
で、今回は、更に追加で6300トンという、7倍増の大量放出ということになった、と。10万トンもあるから、この際放出しておけ、ってことで、「やっぱり塩事業センターはあった方がいいな」という方向に持って行きたいということなのではないのかな、と。


因みに、肝心の塩事業センターの新着は、日本全国的に災害情報を載せてる中で、風土記ですか(笑)。
なんという、平常心!
さすが、財務省所管公益法人である。

塩風土記 - 財団法人塩事業センター


23日の長野県と長崎県の名産品だか名所や史跡だかを更新しているだけで、備蓄放出のプレスリリースも載せてないんだな、これが。
のんびりした財団法人だね。
要するに、財務省の官僚たちが躍起になって「災害特需」に便乗して、実績作りをやったというようなものでは。

直観通りだった、ということなら、それはそれで、笑える。



※※追記(31日21時頃):

塩事業センターのHPを改めて確認したら、拙ブログで記事を書いた後から、どういうわけだか「夜間」にプレスリリースとして、備蓄放出の情報が載せられていました(笑)。
指摘されたことを、官僚とか霞が関の誰かがチェックでもしているんですか?

だって、初回の900トンの放出のことを「(17日時点で)掲載していなかった」のに、うちのブログ記事を書いた途端に、何故か普通の人は業務終了で帰宅しているような時間帯(少なくとも19時以降)に、HP上の情報が更新されてるなんていうのは、滅多にないのではないかな?(笑)

いや、財務省の誰かがウチみたいな弱小オメガブログを読んでくれている、ということなら、それはそれで有難いことですし嬉しいわけですが、慌てて情報更新をするなんていうのが、どことなく笑える、と思ったので。
だって、あまりにわざとらしいんだもの。



クズがクズを呼び、権力中枢にはクズばかり

2011年03月29日 17時02分16秒 | 俺のそれ
日本という国の劣化、政治や権力の体たらくぶりは、どうして起こるのか、再確認できたわ。

はてなブックマーク - 発信箱:すべて想定されていた=福岡賢正(西部報道部) - 毎日jp(毎日新聞)

まともなことを言う人間、きちんと考えている人間、そういう人たちの意見は、黙殺されてゆくというだけである。
代わって、クズどもとその配下に連なる腐敗した人間どもが中枢にいる限り、彼らの意見だけが重用され、クズどもの勝利となる。

プルサーマルとか、もんじゅとか、そういうのも同じ。
検察や、最高裁がクズどもを呼び寄せる。
クズが偉くなる仕組みになっている、ということらしい。

政治家や、官僚などの役人ばかりではないのだ。
新聞社のようなマスコミや、マスコミ御用聞き学者や文化人もどきのクズどもが、更に集まってくる。
繁栄の宴が、ヤツラのようなクズどもの為に続くわけだ。

クズどもは、権力中枢ないしそれに近いポジションにいるから、次なるクズを連れてくるんだよ。まさに「悪の会員制クラブ」みたいなもんだ。クズどもが担っている限り、日本はダメになる。まともな意見を言う人間たちは、ひっそりと消されてゆくか、権力から遠ざけられる。


そのいい例が、検察不祥事だ。
前田元検事みたいな検事を生む。そういう人間を使いこなし、操縦するクズがいるわけだ。
クズどもの本体は、まだ温存されているだろう。


こういう連中が日本を蝕み、腐敗を進行させたということだ。
その結果が、次々と明らかになってしまった、ということであろうね。


で、クズがクズを隠そうと必死になっている、ということか。



今日の放射線

2011年03月29日 12時44分51秒 | 俺のそれ
今日の天気予報、というのがテレビでは定番となっているが、今のFukushima原発事故が一段落すると、毎日予報が出されるようになるのかもしれない。

”お天気お姉さん”とは別の、”放射線お姉さん”ないし”放射能おネイさん”が登場するようになるのかもしれない。


「それでは、今日の放射線を○○公園にいる佐藤さんに伝えてもらいましょうー、佐藤さ~ん?」

「はーい、今朝は○○公園に来ています。今日の風は東京湾方面に強く吹いていますので、湾岸地区の方々はCs(シーエス)の降り注ぎに注意して下さいね。肌を露出していますと、紫外線の影響だけでなく、シーエス微粒子が付着したりしますので、傘をさすことをお勧めしますネ。また、特に注意が必要なのは、××県の方々ですよー。先週から引き続き、▲マイクロシーベルトの放射線が続いていますので、外出は控え目ですお。テヘ。次は、お知らせで~す」


(スタジオの実演CMに切り替わる)

「この時期、日焼けや放射線が気になりますね。おススメしたいのは、紫外線だけではなく、放射線もカットしてくれる、『テックマント』と『テックカッパ』です。神奈川県の福田さんも気に入ってますよ。
……神奈川県の福田さんの実際の感想が流れる……
さ、この新商品、外出にはとても便利ですよ。是非お試し下さい」

  明日の放射線を考える株式会社「ワニ」の提供でお送りします


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みたいな未来だったら、困るな。

今の状況で、命懸けで闘っている現場の人々がいるというのに、何て不謹慎なんだ!!
というお叱りを受けるかもしれない。こういう冗談を言うな、と。

そうだろうと思う。
だが、日本人は耐性を獲得しなければならない、ということなら、我慢の表現形としては、こうしたパロディっぽい話くらいしかないのではないか。


戦中の、「兵隊さんたちがお国の為に戦ってくれているというのに、銃後を守る人間がこんな~~とは、非国民だ!!」的な発想ならば、やはり「何て不謹慎なんだ」と叫び、異端者として徹底批判し迫害するのも理解できるというものだ。


恐るべき未来、というのが待っているなら、それを回避してほしいと願う気持ちは同じだ。



福島第一原発(1F)の事故原因は本当に「Tsunami」だったのか?

2011年03月28日 20時01分31秒 | おかしいぞ
(唐突ですが、訂正についてです。
福島第一原発の略称は、「1F」であり、「F1」ではありませんでした。ここ数日の記事中では、「F1」と表記してしまい、自動車レースかよとか思われたかもしれませんが、間違いでした。すみません。今は「F1」から「1F」に訂正してあります。)


先日にも触れたが、再び取り上げる。

福島第一原発~重大事故の連鎖


電源復旧とか、ポンプ交換という話(1・3号機、注水ポンプ交換へ=圧力容器破損の恐れも―福島第1原発・東電 (時事通信) - Yahoo!ニュース)が最近になって出てきているようだが、それは今の1Fの状況改善には必要な措置であるとしても、問題の所在を結果的に隠すことになるかもしれない、ということはあるだろう。

この記事で見たように、2010年6月に2号機の水位低下という事故があったわけで、それは、何が問題だったのかということについての説明がなされていないわけである。

東電は、未だにその事故を隠蔽している。事故の発生そのものではなく、事故の原因や経過というものについて、だ。
NISAに、詳細を報告しているのか?



①外部電源確保できず、「ディーゼル発電機の起動」は何故か?

1F自体の電力供給がなかった、ということは考えられないであろう。1号機や3号機は運転していたはずであり、電力が喪失されているなどということは想定できないからである。つまり、2号機プラント以外の電源が存在していたにもかかわらず、そちらを用いずに非常用「自家発電機」を使った、ということなのである。その理由というのが判らない。
例えば、配電盤の不調や故障とか断線とか、そういうことなら、外からの電力供給が保たれているにも関わらず、それを利用できない、という状況が発生するということである。


②非常用ディーゼル発電機が起動したのに、高圧注水系ポンプを使ってないのは何故か?

電源供給があるなら、隔離時冷却系を用いずに、高圧注水系で冷却できたはずなのではないか?
それが何故できなかったのだろうか?
そちらを用いずに、電源供給が断たれた場合でも直ぐに動かせる隔離時冷却系を使ったのは、どうしてなのだろう?

ディーゼル発電が発電できなかったから?
バッテリーが使い物にならなかったから?
まさか電気で動かないポンプ(笑)だったからか?

それとも、非常時対応が人的ミスで間違ったからか?



これらの疑問に答えない限り、1Fの緊急停止後の事故というものが、本当に津波による「ディーゼル発電が不可となった」ということであるとは信じられない、ということである。

昨年の事故の時には、2号機の中央制御室の電力は保たれていたはずであろう。
それに、放射性物質の漏れもなかったはずだし、ポンプや排気弁系統の電力だって、「確保されていたはず」なのである。



そもそも、非常用ディーゼル発電じゃなけりゃ電力が確保できない、というのは、おかしいのではないか?
それにも増して、ポンプが動かない、ということはもっと異常だったのではないのか?


こうした異常があったのに、今回の事故後に「新たな電線を敷設」とか「ポンプを交換」ということにすると、全ては闇の中、ということになるわけである。前の装置類には、何か原因があったのではないか、異常が存在していたのではないか、バックアップシステムの切り替えなどにミスかシステムエラーがあったのではないか、といったことの検証が不可能になるということだ。

そうして、本当の事故原因は隠蔽される、ということになりはしないのか。


もしも東電がこれらの「何故」に対して、「情報がないので判らない」とか「検証できてないので判らない」といった具合に、正確に説明できないとなれば、東電には原発を管理・運用するだけの能力も資格もない、ということの証左であろう。

通常で考えれば、「免許取消」ってことだ。
事業者としての資格を失って当然ということだ。


現場の人々は、それこそ命を削って対応していることは間違いないだろう。
原発事故は、大変なことだということも判る。

しかし本当の危機は、想定外の災害だったとか、対応手順が悪かったとか、タイミングを逃したとか、そういう枝葉末節のことではない。
「何故」を徹底的に追求していこうとしない、危機の芽を隠そうor見過ごそうとする、都合の悪い情報を隠蔽し次の危機を防ぐことに生かそうとしない、その”体質そのもの”にある、ということである。
そういう会社には、危険なものの管理を任せておくわけにはいきますまい、ということである。



続・日本のエネルギー政策について考える

2011年03月28日 13時09分14秒 | 社会全般
「Fukushima問題」と東電の計画停電で、日本のエネルギー・電力政策について、広く国民が考える機会となったであろう。

以下の記事に触発されたので、取り上げたい。

はてなブックマーク - 売国奴お断り.JP ? 日本が今後採るべき電力供給戦略について


ま、確かにタイトルがナンなんですが(笑、ウチもひとさまのことは言えないか)、以前の拙ブログでの主張と近いと感じた。

09年11月>日本のエネルギー政策ついて考える


どんな方法・政策であっても、メリットとデメリットが存在するのであり、相補的とか欠点をカバーするなり、リスクを低減するなりというものを考えるべきではないかと思う。
温泉地が反対すると言っても、全国津々浦々の全部ではないだろう。
そもそも、過疎地という問題を抱えているのであり、電源として用いることを必ずしも拒否しない場所だってあるかもしれない。


卑怯な選択肢を作ってもよいなら、「原発を持ってくるのとどちらがよいか」、と問えば、きっと多くの国民は地熱発電に賛成してくれるに違いない。


日本のエネルギー政策を振り返る~通産省の国家プロジェクト

今回の災害を教訓として、未来の日本を見据えた政策を考えるべきである。

恐らく「現在稼働中の原発をすぐさま止めろ」ということを強制する国民が、多くいるわけではないだろう。
けれども、原発の問題点というのが露わになった今、将来的に今まで以上の原発依存を望む国民は多数派ではないだろう、という話だ。原発関連に投下された資金の振り向け先を、地熱等の別なエネルギー開発にすればいいということなのだ。電源分散化というのは、リスク回避の意味を持つだろう。そういう点も考慮しよう、といった話なのであり、「原発は即廃炉にすべし」ということを強硬に主張しているのではない。


原子力なみに開発補助を投入するなら、他の電源開発は不可能とも思えないのである。



原発ヤクザ?

2011年03月27日 21時05分16秒 | 社会全般
自分の能天気さ、無垢をまとった無知を恥じるよ。

ララビアータ:原発ジプシー


こういう話は、今回の事故がなければ、私は知ることがなかったかもしれない。
日本の、信じられてきた連中というのが、いかに信用ならないか、ということは、分かった。
海外メディアの取材で、やはり同じような指摘があった。そういう記事を目にすることがあったからね。

それは、今世紀に入ってからのものだったが、はるか以前からあったことなのだ、ということを思い知らされた。




高速増殖炉「もんじゅ」と最高裁判決

2011年03月26日 16時35分59秒 | おかしいぞ
福島第一原発(1F)の問題は、日本の原子力行政に注目が集まる機会になったはずだ。

これには、当然ながら司法という問題も関係しているということを知るべきだろう。


今、「もんじゅ」は「1F騒動」の陰に隠れているが、いずれ表面化する。

夢の高速増殖炉「もんじゅ」が福島第一原発よりヤバい状態になりそうで責任者が自殺してたんだけど知ってた? : 2のまとめR
(意味不明のフィギュアはやだな)

この下段の方にある「日本原子力研究開発機構」のHPは、何故か開けなくなっていた(笑)。


もんじゅに関連して、最高裁判決はどうなっていたか?

05年6月>もんじゅと住基ネットと行政裁判


最高裁なんて、所詮こんなもんだ。
最高裁判事なんて、物事をしっかり考えるとか、合理的・科学的に考え評価する、なんてことも、どうせできない連中が集まっているのかもしれないな(笑)。

再掲しておくか?

スリーマイル島の事故は、当時の安全審査では「10億年に1回」という確率でしか起こりえないとされたことが、現実には起こったのだ。また、チェルノブイリでは、幾つものヒューマンエラーが重なり、安全対策は無効となってしまった。そうした過去の事例を踏まえながら、日本の原子力施設は設計・工事され、安全対策が講じられたとは思うが、それでもやはり、もんじゅのナトリウム漏れが起こってしまった。原子炉の形式なども異なるし、一概に比較などできないが、安全審査基準が妥当なのかどうか、ということだけ考えてみても、行政の責任が果たされてきたのかは疑問である。もしも万全と言える施設ならば、そもそももんじゅの事故は起こらなかったのではないか?事故が起こる時には、通常事前に専門家達が考える「想定内」の出来事ではないことが起こるのである。原子力施設という、万が一にも事故が発生した場合の甚大被害を考慮すれば、十分なまでの慎重さが求められることは当然であると思う。また、細部に渡る安全基準の責任を行政が負わなければ、一体誰がこの責任を負うのであろうか。

その意味では、今回の最高裁判決はそうした「基準の甘さ」というものには触れずに、”用意された専門家”の判断基準をもって「適法」としたことは、大いに疑問が残る。最高裁の「行政寄り」と言われてしまう所以は、こういうところにあるように思う。10年も放置されている高速増殖炉に求められる基準ということについて、具体的な「危険性」「重大事故可能性」という部分への認定が行われるべきであり、行政に求める「クリアすべき基準」というものについても判断を示しておくのが住民側に立った判決なのではないか。私には法的判断の是非について述べられるほどの知識もないのであるが、司法が行政への踏み込んだ判断をしてくれることも必要であると思っている。今後の課題は原子力行政の見直しであり、高速増殖炉自体の存在が本当に必要なのかは、広く国民の議論・判断をする必要がある。現状では、原子力行政への国民の信頼は乏しいと言わざるを得ない。諸外国では欧州を中心に高速増殖炉建設中止が相次いでおり、日本でも昔の政策決定当時と現状の認識は一致しているとも言えず、もんじゅ運転再開が妥当なものなのか、私には疑問である。



要するに、素人でも分かりそうなことを、最高裁判事の面々が揃って「愚かな判断」をすると、こうなる、ということの見本みたいなもんか。
取り返しのつかないことになる、ってことだ。
彼らに重要な判断を任せると、こういう結果を招くということなんじゃないのか?
何の為に、裁判官が存在しているのか、分からんな。


もっと言えば、「いない方がマシ」ってことなんじゃないの?
存在意義が問われているんだよ。
最高裁という司法の頂点は、検察と同様に「不信感」の象徴になってきている、ということを言っているんだよ。


最高裁が、「よくぞ未然に防ぎましたね、お見事」というのが一つでもあるなら、そういう重要な判断を出した例を挙げてみろ。日本のクソ司法がこの程度だったのだな、という実証には事欠かない、ということなんじゃないのか?

この国では、この程度の司法機関が通用してきた、ってことなのだろう。


まあ、良心もプライドもあるかどうか判らないような裁判官とやらに、恥があるのかは不明だけどな。
何とも思わない、屁でもない、ということかもしれんから。そうじゃなきゃ、こんな司法を続けてこれたわけはないのだしな(笑)。



日本をダメにした老人から、政治を取り戻そう

2011年03月25日 19時23分12秒 | 政治って?
東京都知事選など、選挙戦がスタートした。

超おマヌケなのが、東京都知事の立候補を巡るドタバタだった。

現職が出ないということだったのに、世間の感覚と大幅にズレてる自民党(だからこそ、大敗を喫したとも言えるのかも。与党の座を滑り落ちたのにはワケがある、ということだろう)が、何故か「石原担ぎ」に熱心だった。はっきり言って、あんぽんたん。

息子の石原幹事長に、オヤジの説き伏せだかを頼むなんざ、二世議員の愚かさがよく出ている。
そして、石原が出ないなら、と喜び勇んで参入してきたのが、神奈川県知事だった。神奈川を辞めた後、東京都知事にというのも、よく分からない。が、出たいなら、それはそれでいいだろう。それなりの熟慮の結果だったのだろうから。なのに、やっぱり石原が出ると言ってから、急に掌返し。立候補を止めたんだそうだ。なんじゃ、そりゃ。彼は石原の子分なのか?

その点、出るかどうかを匂わせていたのに、中々出ると言わなかった東が、結局出ることにしたのは、男らしい。対立候補の顔ぶれを見て決めよう、なんていう腹の、元神奈川県知事なんかは石原の子分として一緒に消えろ、と思う。


いずれにせよ、都知事の立候補に当たっては、ドタバタが酷かったが、最も許せないのは、日本をダメにしてきた石原みたいなヤツが再び出ると言ったことだ。3選したことでさえ、許し難いというのに、4期目も出ようなんてのは言語道断だ。こういう政治家が蔓延り続けてきたことが、今の日本の政治状況を生み出してきたというのに、まだ未練がましく出ていることが信じ難い。

日本の停滞を生んできたのは、こうした老害の影響が大なのだ。経済政策にしてもそう。
ロクでもない連中が、権力中枢に蔓延り続けたせいで、今のような日本の政治状況をもたらしたのだ。そうした連中を一掃してゆくことが必要なのである。もっと若い世代に実権を与えなければ、日本の未来はない。

決して、現職の再選だけは許すな。
それなら、まだ元コメディアンだろうが、無名新人だろうが、そちらの方がマシ。
個人的には、居酒屋店長だかに期待している。実務家だからだ。政治的能力は分からない。けど、言ったことを実行しているところを、是非見てみたい、という気はするから。


日本を取り戻そう。

取り戻そう、ニッポン!


福島第一原発の人的被害を隠蔽するのは何故なのか?

2011年03月24日 21時47分08秒 | おかしいぞ
どうも怪しい、という感じを与えるのは、都合の悪い情報を何でも隠そうという態度がミエミエだからなのでは。

例えば、こんなの。

asahi.com(朝日新聞社):福島第二原発で作業員1人死亡 第一では2人が不明 - 社会

死亡したのは国勇(こくゆう)工業(同県相馬市)の男性作業員(54)。東電によるとハヤカワオサムさんで、詳細を確認している。クレーンを使って第二原発の排気筒の耐震工事をしており、地震後にクレーンの操縦室に閉じこめられていたという。別の作業員が、頭部から血を流しているのを発見した。脈や呼吸は確認できなかったという。

 行方不明の2人は、いずれも第一原発第一運転管理部の社員で小久保和彦さん(24)と寺島祥希さん(21)。第一原発4号機から蒸気を受けて電気をおこすタービン(羽根車)の建屋にいたらしい。



行方不明になった2人は、その後どうなったの?
見つかったんですか?
無事が確認されたんですか?


あと、1号機の水素爆発の後の被害状況だけれども、あれで確か2名が「脳梗塞」と、「左胸部痛」で立てない、とかいう人がいたらしいのだが、本当にそうした疾患が原因だったのか?

他の病院に搬送された方々の被爆状況とかも、一切不明のままでは?
いや、無事だったのなら、それに越したことはないんですがね。


東電は、いっぺん潰れてみるべきかもね。
杜撰運営の、官僚主義的体質にどっぷり漬かった組織に未来はないわな。
JALみたいなもんだ。
解体的出直しが必要なのではないか。


上の方の連中のケツに火がついたと思って焦ったら、「役員報酬の削減を検討」って、速報だけが出されてたみたい。
マヌケ。検討じゃなく、株主総会だか何だかの決議を経ずとも、自ら率先して「返上いたします」と言うべき所だろうね。
それが、”検討”と来たもんだ。
笑う。

要するに、反省など初めっからなく、政府か役所の責任にしてしまえば逃げ切れると思っており、旗色が悪くなってきたからしょうがなく「ポーズ」を見せました、ということだろうよ。
それが、「避難所を訪問」「お詫びのポーズ」、そして、「役員報酬削減」だったんだろ(笑)。


副社長だったかが、避難所で突っ立ったまま「どうも」みたいにペコリとやって、ほい、じゃサイナラ、みたいにそそくさと出てきただけだわな。ヤツラの表情に、悪いなんて気持ちはこれっぽっちも感じ取れなかった。おざなりの、クサイ芝居を見ているようだった。
ま、そういう会社、そういう経営陣、ということが、よく分かるということだったな。

偉い副社長様が、どこぞの知らない一般庶民に、ご丁寧に頭を下げる、なんてことができんわな。
会社じゃ、偉いんだから(笑)。
そもそも、人に下げる頭なんぞ、持ってないんだよ。
どちらかと言えば、「何でオレがこんな役回りなんだ、他のヤツラが謝罪係をやれば良かったんだ」的な理不尽さを心のどこかに抱いていたのかもしれないな。聞いたわけでもなく、心の中を覗いたわけでもないから、知らんのだけどさ。


そういうことは、よく分かったような気がする。
ああ、東電の役員に上りつめるからには、きっと偉いんだろうなあ~、と。

立派な会社で良かったね。
そんなヤツラに、税金投入なんていらんだろ?
どうして、こんなクソみたいなヤツラの為に、血税を入れてやらねばならんのか?
自分たちの経営能力でどうにかしろよ、タコ。
偉い役員さんたちが、雁首揃えて、何をやってんだ。

後始末くらい、自分たちでつけろや。
そんなこともできんのに、何でこんな役立たずの無能経営陣を救わねばならんのだ。

2兆円もくれてやるなんて、ドブに金を捨てるようなもんだ。



マスコミによる「放射能の風評被害」は”想定内”(追記:最高裁判決が確定)

2011年03月22日 13時45分59秒 | 法関係
原発周囲県の農産物が忌避されている、ということのようだ。
これとは異なるが、雑誌の表紙に批判があったする。

はてなブックマーク - 「放射能がくる」の『AERA』、Twitterで形だけの謝罪 | デジタルマガジン


色々な意見は出るのは分かる。
ただ、食品などについては、正確な情報提供というものが必要となるだろう。このテーマは、別件で書いた記事の中で取り上げたことがある。

08年1月>万人に「本を読んでから意見を言え」と要求するのは不適切


ネット界隈には、「人間のクズ」系の学者モドキがいるらしいが、デマばかり飛ばしているということなのに、犯罪には問われていないようだ。

ああ、東京高裁あたり(うろ覚え、どこかの高裁)だったか、個人のブログ等ネット記事であろうとも、正確性の要求水準は「マスコミと同等」が求められるとかいう判決を書いていたはずなので、どんなに影響力の小さなネット記事であろうと信用毀損に問われる可能性はあるだろう。読んだ人間の数とか、そういうのは関係ないみたいらしいから。
日本の腐れ司法を支える、偉い裁判官さまのご意見に従えば、そういう法学理論になるらしいですぜ。
ましてや、もっと影響力の大きい(記述を読む人間の数が多い)個人であると、悪質度は高まるであろうね。

ま、高裁の裁判官クラスの理屈によると、影響力の大きさには基本的に無関係に(マスコミであろうと、一般個人であろうと)正確性、真実性などは同じ水準が要求され、それが真実性に欠ける場合には違法認定間違いなし、というのが、今の日本の司法判断とみてよかろう。

地裁判決では無罪でしたのにね。

・08年2月29日>ネット上の表現と名誉毀損罪について

この上級審で高裁が逆転有罪判決を書いてくれました、ってことなのさ。
裁判官の奴らは、ネット上でこうしてウチみたいな記事を書いている連中のことが憎くて仕方がないのだろうかね。
逆に問いたい。じゃあ、マスコミの酷い捏造とかが刑事責任に問われないというのは、何故なのだ?
散々出鱈目を書き散らし、謝罪記事も載せないのに、民事責任を負わないばかりか、刑事責任さえも問われないのだぞ?マスコミは、司法クラブの味方同士で結託しているから、裁判所も不問に付すという決まりでも存在しているのか?
そういうわけではあるまい?

なのに、個人の裁判は、簡単に刑法犯を仕立てあげてくれるってことだ。検察の主張どおりにな。検察とつるむ裁判所が、刑事罰をいとも簡単に作り上げてくれるんだ。

そうではあっても、クズ学者が刑事責任を問われないということが、むしろ不思議ではあるな(笑)。



ちょっと追加:14時頃


既に最高裁が有罪確定の判決を書いてたわ。
さすが、検察と一体となった最高裁のお仕事ですな。司法機関と準司法機関ですから、まさしく「表裏一体」をなしてきましたよ、と(爆)。

平成21(あ)360?名誉毀損被告事件

有罪確定、と。
いいですか、これは、民事の賠償責任とか、そういう話ではないですよ。
刑法犯だ。
ヘタすりゃ、実刑を食らわされてしまうかもしれないという、危険な判決なんだぞ。

裁判官は、冤罪を生んだからといって、刑法犯に問われることなんかないのだ。平気な顔をして、有罪とか判決を書いたって、仕事と称して許されるんだよ。「真実性」なんか、なくたって、だ(笑)。検察の言いなり、ということなのかもしれない。
マスコミだって、真実性なんか存在しなくても、刑法犯で逮捕されてるか?
ウソ八百を並べた記事を原爆の放射線みたいに撒き散らしていたって、誰一人、刑事罰を与えられてなんかいないじゃないか。


よく見とけ。
これが、日本の司法だ。
最高裁判所というのは、こういう所なんだ、ということの実例だ。
最高裁判事とは、こういう連中なんだ、ってことだ。
いかに危険な存在なのか、ということは分かるであろう。

マスコミや裁判所によって、受けた被害は反論する機会も与えられず、被害が回復される保証も勿論ないにも関わらず、ウソや間違いをしても許されるのがマスコミであり裁判所なのだ。
刑法犯で逮捕された人間がいるなら、出してみろ。

この決定を行った最高裁判事は彼らである。

白木勇
宮川光治
櫻井龍子
金築誠志
横田尤孝


今後も注意して見ておくよ。



福島第一原発~重大事故の連鎖

2011年03月22日 03時00分21秒 | おかしいぞ
現在も予断を許さぬ状況が続いている福島第一原発(以下、『1F』と略)であるが、自信満々の菅総理がこのような事故を生み出した元凶なのではない、ということは言えるだろう。

東電の負うべき賠償責任について、政府が肩代わりするといった観測記事のような報道があるようだが、経営陣を含め、会社としての責任を問われるのは当然であろう。


東電の清水社長が会見で述べたところによれば、今回の事故は平たく言えば「津波のせい」ということらしい。地震対策をやっていたが、想定外の巨大津波の襲われたので今回のような事故になってしまったんだ、ということだ。

時事ドットコム:「心からおわび」「安全確保に全力」=経営責任明言避ける-東電社長

菅総理に悪い結果の責任を押し付けようとする連中がいるようだが、それはお門違いだ。そもそも、東電経営陣に重大な責任があることは明白である。津波は確かに酷い被害をもたらしたかもしれないが、それが決定的な原因であったかどうかは疑問の余地がある。


事故初期から、振り返ってみよう。


①発端は非常用ディーゼル発電の停止

地震で原子炉停止となってから、まず起こったのが外部電源の故障だった。11日web朝日記事によれば2系統のうち1つが故障停止となった、ということだ。そこで非常用ディーゼル発電が起動されたのだが、津波で停止したようだ。

11日>asahi.com(朝日新聞社):東電、福島第一原発、外部電源が一部故障 - 社会

清水社長が津波のせいだ、と主張したり、一部マスコミの論調としても津波で非常用発電機が停止したことが事故をもたらした、というようなものが見られるわけだが、本当にそれが決定的な要因となっていたのか。

これが大いに疑問だ、ということである。
何故なら、1~3号機の全てが冷却・注水機能を失っていたかといえば、そうではなかったようだから、である。

原子力安全・保安院(以下、『NISA』と略)の発表によれば、15:41停止、同42 10条通報(1~3号機)、16:36 15条事象通報(1号機、2号機)、ということだった。
3号機は多分冷却装置が動いていた。
2号機の水位が確認できない、というようなことから始まり、その後に1号機の問題が報じられた。ディーゼル発電が失われたからといって、最初から全ての炉で冷却ができなくなったわけではなかったということだ。つまり、津波が、必ずしも全部の炉の問題を引き起こしたわけではない、ということである。

それなのに、事実を誤魔化して、何でも天災のせい、想定外の津波のせい、というふうにしようとしているのではないか、ということには注意しておくべきであろう。


②初動の問題が被害を拡大した可能性

当初から、1、2号機の冷却機能が止まっていたとは思われない。前記で紹介した朝日記事では冷却系は動いている、とされていた。また、11日の枝野官房長官会見では『炉の一つが冷却できない状態になっている』と発言があり、恐らく2号機は冷却系が作動していたであろうことが推測されるのである。これは非常用ディーゼル発電機が喪失した後であっても、ということである。

すなわち、電源の問題とは別の故障、ということが考えられるのである。朝日記事には、『電源を必要としない一部冷却系も、弁が動かないため炉心を冷却できないという。』との記述があることから、1号機の隔離時冷却系が作動せず、それは弁の不作動=自動減圧系(ADS)の故障?ということが推測される、ということなのではないか。12日未明の記事では、2号機の一部電源が確保されている、とあったので、2号機は冷却系が作動していたと考えてよいはずなのだ。

12日>asahi.com(朝日新聞社):福島原発、放射能放出も 冷却装置が停止 - 社会


電源車が51台確保し向かわせた、という発表があったこと、深夜頃には敷地内に数台の電源車が到着したという説明がなされた、ということ、これらから初期段階で既に電源復旧は着手されていて、電源接続に全力をかけていればということはあるかもしれない。

12日未明から早朝にかけて、1号機の圧力上昇が報じられたわけだが、少なくとも2号機は隔離時冷却系が動いていたであろう、と。3号機は発表時の話題にさえ上っていなかったのだ、ということだ。
更に、ひょっとすると1号機の隔離時冷却系は、当初に動いていた可能性もある。朝日記事では、
『別の装置で炉心に水を入れて冷やしていたが、午後8時半にはそれも止まった。』
と書かれており、ADSの故障から1号機だけ隔離時冷却系が機能しなくなってしまった、ということなのかもしれない。

12日早朝に、15条通報があったのだが、この内容が不明である。1号機は5:22、2号機が5:32ということである。この12日朝までの段階が、その後の運命を分ける重要な時期だったように思えるのである。ここで適切に措置が実行されていたなら、ここまで大事にはならずに済んでいたのではないか、ということである。


③1号機の爆発

12日早朝にかけて、1号機には2万ℓ以上の水が注水された、とのことだ。NISAの説明では、水位計が故障しているのかもしれない、などといった解説さえなされていたようなので、この時点までで、東電もNISAも甘く見ていたのではないかと思えるわけである。

そして、1号機の圧力が上昇を続けていることに焦りだした東電が、蒸気放出開始できたのは準備から数時間も経過した、14:40からだった。
電源復旧の為の作業も、依然としてケーブル接続中、という形式的な説明があるだけであった。結局、何号機に電源車が電力を復旧できたのか、といった情報は全くないままだ。

そうして遂に1号機の水素爆発が起こってしまったのだ。
15:36頃らしい。海外テレビのCNNなどでは、その映像がニュースで流されたらしいのだが、日本ではどの報道機関も沈黙を貫いたようだ。しかも、東電もNISAも隠蔽しようとする姿勢のままのようだった。

NISAのプレスリリースでは、
『直下型の大きな揺れが発生し、1号機付近で大きな音があり、発煙が上がっていることを確認』
などという、まるでオブラートにでも包んだかのような形式的発表をしていたのである。

余震のせい、とでも言わんばかりの、「大きな音」「発煙」というソフトな表現で情報を正確に伝えないようにした、と言われても仕方のない発表をしたのだ。決して、「爆発」とは言わない、映像も見せない、という、情報操作を行ったということだ。
菅総理の海水注入決定は、夜の8時頃にまでずれ込んだのだった。
この時点でさえ、2号機と3号機の注水・冷却機能は作動していた。事態を重く受け止めていれば、その後の惨事を招かずに済んでいたかもしれないのだ。


④3号機は高圧注水系が作動していた

11日以降、1、2号機に問題が発生してはいたが、3号機は高圧注水系が生きていた。外部電源なしでも動く隔離時冷却系とは違い、非常用電源などを用いる高圧注水系が動いていたということなのである。非常用ディーゼル発電が死んだのに、どうやってそれを動かせていたのだろうか?
電源車?でも、それが到着したのは、深夜過ぎだったはず。その時点では、1、2号機が問題の中心だったはずで、3号機には特に何もしていなかったのでは。
それとも、元々バッテリーがあったのか?発電できなくても、大きい蓄電池みたいなのがあれば、高圧注水系のポンプが動かせるということなのか?

そうすると、3号機だけがバッテリーで作動というのも、不思議なのだ。どうして、1号機や2号機も同じようにバッテリーで動かさなかったのだろう?バッテリーが常備してなかったとか?あったけれども、電池切れと同じような状態だった?

13日朝5:10に、この高圧注水系が停止してから、隔離時冷却系も動かず冷却機能喪失となってしまい、通報となった。その後、13時過ぎから、海水注入が開始された。
(この時点でも、2号機は注水機能が維持されていた!)

14日になって、3号機の水素爆発が起こり、その映像をNHKが捉えていて、全国放送されたのだった。NISAはようやく、この爆発以降、情報を出すようになり、爆発という表現を用いるようになった。隠蔽は困難になってきたから、ということであろう。事故発生から3日も経つまで、NISAの連中には事の重大さというのが分かっていなかった、ということだ。


⑤そして2号機も爆発

注水機能が保たれていた(RCIC?)2号機だったが、14日の3号機爆発後に冷却機能喪失となり海水注入が開始されることになった。

15日朝、圧力抑制プールの爆発破損の可能性が発表された。


更には、点検中で稼動していなかった4号機までもが、火災発生となったのである。



11日~12日の動きが、問題を大きくすることになっていなかったか。
東電やNISAは、正しく対応できていたのか。
情報をきちんと出していたのか。

津波で動かなくなった、本当にそんな理由付けでいいのだろうか。


疑問は少なくないのである。



大災害の陰に潜む「欺瞞」

2011年03月20日 22時12分46秒 | おかしいぞ
この度の大災害は、地震、津波、原発事故と、未曾有の出来事だった。それ故、日本全国の関心はそこに集中した。報道も当然そうなった。このことが、ある人間たちにとってみると、大変「好都合」という状況になっていたのではないか、と思う節があるのである。

この、好都合などという不謹慎極まりない表現は使いたくないが、災害や悲劇には心を痛めるけれど、それとは別の意味では「内心ほくそえんでいる」という人間がいるのではないか、ということなのである。それを看過することはできない。


もしも、今回の大災害がなかったとしたら、どうだっただろうか(本当に叶うなら、そうしたい。心底そう願う)。

いくつかの「関心事」というのが存在していたはずなのだ。
それは何か?


一つは、小沢一郎関連の裁判であろう。
東京第五検察審査会(未だに闇に包まれたままだ)の議決を受けた小沢自身の公判もあるが、3人の秘書の公判があった。

もう一つは、深刻な検察不信の発端となった大阪地検特捜部の捏造事件の裁判だ。郵便不正事件で重要な役割を果たした前田元検事の公判が行われたのだ。


丁度同じような時期に、これらの裁判が予定されていたので、情報操作を目論む連中が一計を案じていたのではなかろうか、というのが、当方の推測だった。

まず、大相撲の八百長ネタが放出されたのではないか、と。

2月2日>困った時の大相撲不祥事(笑)


そうすると、連日ワイドショーなどで取り上げられて、八百長八百長と連呼が続いたわけだ。重要な検察ネタについて、触れられるのは限られる、ということになるわけである。


大相撲の話は、もう出尽し感があると感じていたのか、予防線を張る為に仕込みをしておいたのか分からないが、続いて出されたのが世間的にはどうでもよさそうな「小向逃避行ネタ」だった。多分、以前の「ノリピー事件」の時に、かなりの長期間に渡って報じられていたということがヒントになっていたのではないかな。大相撲の八百長疑惑に飽きてきた頃合を見計らって、投入される予定だったのかもしれない。

で、事前に出国させておき、準備工作をしていたということでは。

2月8日>タレントの小向美奈子容疑者に逮捕状 覚醒剤譲り受けで 執行猶予中 - MSN産経ニュース


で、その後に独占インタビューとか、放送されたことがあったみたいなんですよね。逃げたとされるフィリピンとか、そういう場所で取材していた、というようなことらしいんです。居場所が分からない、とか言ってながら、取材はできて、放送もできたということなんですよね?
なんか、腑に落ちないんですよ。

そもそも執行猶予中のダンサーとかが、わざわざ海外に長期間出かけて行きますかね?そんなにお金を持っていたとも思えないんですよ。それに、自分で居場所を隠せるとか、そういう下準備みたいなこととか、本当にできますかね?
細かい部分まで、考えて行動できたようには思えないわけですよ。いや、小向容疑者が実際にどういう方なのか、全く知らないんですがね。

でも、ストーリーとしては、ヘンな感じ、ということです。

小向容疑者に逮捕状というのは、2月8日でしたね。でも、売った密売人というのが逮捕されたのは、もっと後だったらしい。

小向容疑者に薬物販売容疑 イラン人の男再逮捕 - 47NEWS(よんななニュース)


普通に考えて、海外に行っていて、どこにいるか分からない人間に逮捕状が先に出された、と。別件で既に逮捕されていた密売人は、後から逮捕、と?
じゃあ、小向容疑者の逮捕事実は、どのように調べられたのか?
密売人を任意で調べていたとか?
否認する小向容疑者を逮捕しても、密売人の逮捕に結びつく事実は出てこないんじゃ?

どうなんだろう、事件として。
こういう話って、何かヘンに思えるんですよ。


で、騒ぎが収まれば、何もなく放免と?

時事ドットコム:小向美奈子さん釈放=「お騒がせしすいません」-覚せい剤取締法違反・地検立川支部

タレントの小向美奈子容疑者(25)が覚せい剤取締法違反(譲り受け)容疑で逮捕された事件で、東京地検立川支部は拘置期限の18日、現時点で起訴するに足りる証拠がないとして、小向さんを処分保留で釈放した。小向さんに覚せい剤を販売したとして逮捕されたイラン国籍の無職テルギーニ・ハミド被告(45)=別の同法違反罪などで起訴=も処分保留とした。


空港だったか、連行された時の小向容疑者の、やけに自信満々な態度とかが感じられ、自分が監獄に放り込まれるのではないか、といった恐怖心のようなものは、窺えなかったのである。表情にも、どことなく余裕のようなものがあったように思う。

で、筋書き通りに無罪放免、ということならば、普通に考えて、「仕込まれたストーリー」かもな、と。もしも、大地震騒動がなかったとしたら、毎日小向ネタでワイドショーが盛り上がっていたのかもしれない、と思いませんか?

グーグルさんで検索すると、関連記事なんかが多かったりするし、小向容疑者のふてぶてしいまでの態度が「開き直り」などと批判されていたりしたようだ。これは、割と多くの人たちが、そのように見えた、ということであり、それは上述したように「余裕の表れ」ということだったのでは、という見方を補強してくれるように思える。


大規模災害の報道は大事なことだ。

だが、それに隠れているものがあるのではないか、と注意して見ておくことが必要なのではないか。前田元検事の裁判なんかは、その最たるものだ。

福島第一原発の事故があって、佐藤元福島県知事の事件を取り上げた。

検察の闇と福島第一原発のプルサーマル計画


前田検事が担当していたという事件だったであろう?
郵便不正事件とは違っていたと言えるか?
東京地検特捜部が本当に勇み足ではなかったと言えるか?

混乱に乗じて、前田元検事を生贄に捧げ、幕引きを図ろうとしているのではないか?

捏造事件で隠そうとする検察審査会の闇


昨年に指摘した通り、東京地検特捜部にも何かがあったのではないのか?


今の民主党政権は政治的なリーダーシップに欠けるし、菅総理は頼りないし、危機管理能力に欠けるし、悪いところ尽くめということではあるかもしれない。が、福島原発の危機という事態を招いたのは、菅総理でもなければ民主党政権でもない。

東京電力という会社であり、電力行政や原子力行政を担っていた役所や自民党政権だ。

東電批判が表面化してきたら、これを菅政権(政府・民主党)批判、或いは菅総理の個人的資質批判にすり替えようとする論調が作られようとしている。

それは、本筋からは外れている。

菅総理や政権の情報公開・提供が不備だらけで問題があり、海外からも批判を浴びたにせよ、事故を起こしたのは東電である。最大の責任は東電にある。

これを、民主党政権批判にせねばならないとすれば、それは、「何を隠そうとしているのか」ということに目を向けるべきである。



おお、皆の力の賜物か

2011年03月19日 23時25分02秒 | 社会全般
日本の「現場力」の真価が発揮されたのだと思う。

それぞれの人々が、それぞれの立場で真にプロフェッショナルな役割を果たしてくれたのだ。互いが互いに力を与えた。

「君が苦しいなら、ぼくが行く」


自衛隊、警察、消防庁、電力会社、等々、皆の力が合わさったのではないか。

1~3号機、炉心は冷却状態…東電会見 (読売新聞) - Yahoo!ニュース


本当に、天皇陛下のお言葉の通りに、ここに、希望を見出せるようになってきた。

日本という国を支えるのは、こうした真の勇気と使命感を持つ人々なのだ。
国難に犠牲を厭わず立ち上がる人々なのだ。
どこにも姿の見えない、名もなき英雄たちなのだ。



有難う。

本当にありがとうございます。