「雨漏り修理、防水工事」職人魂の防水屋、職人社長安藤のblog

雨漏り診断士、1級防水技能士、2級建築施工管理技士の有資格者である職人社長安藤の「雨漏り修理・防水工事」に関するblog

職人魂の防水屋、必殺雨漏り修理人の防水工事記録~埼玉県さいたま市雨漏り修理/水抜き工法

2023-06-05 20:50:33 | 雨漏り調査・診断・修理・防水工事

職人魂の防水屋、必殺雨漏り修理人/職人社長の安藤です。

現場は埼玉県さいたま市南区にあるALC版にタイル貼りの3階建てマンションの1階店舗。雨漏りを解決させるために行った雨漏り修理/水抜き工法についてです。

写真がやたら多くなりますが、工事のイメージはつかめると思いますので、御覧ください。

水抜き工法は、諸事情により足場を設置して雨漏り修理、シーリング、外壁防水などの施工をすることが難しい場合や雨漏り修理は既にやり尽くしたが、それでも雨漏りが解決させることが難しい場合などで行うことが多いです。

雨漏りしている場所に雨水が到達する前の段階で雨水を速やかに抜いて外部へ排出する工法です。

写真は店舗の入り口です。自動ドアの上に雨だれがたくさんあります。雨水が押縁内で横移動して、流れ出た跡です。

この横ラインから雨水が漏れ出しています。

ちょうど雨漏りがしている時に調査をさせていただいたので、私は今回の雨漏りを目撃しています。雨漏りの状況を把握するために雨漏りしているところを直接見ることができない場合は、ビデオ撮影をしていただくか、写真をメール添付で送っていただければ、雨漏り調査に大いに役立ちます。

今回は水抜き工法を施工するので、押縁(ガラスを固定するための部材)を外して構造を確認する必要があったので、ガラス廻りのシーリングを撤去するところから工事が始まります。

この作業に入る前の段階で、雨水がどの経路からどこへ向かっていて、その途中で漏れ出している、という仮説を立てていなければなりません。

当然のことながら、工事をする前に何度も施工のイメージをして、本番に望んでいますので、押縁を外しながら、雨水の経路の確認をしています。

押縁を外すためにガラス廻りのシーリングを撤去していますが、気をつけなければならないことが一つあります。カッターを使用するので、ガラスの角などにカッターの刃が当たらないように気をつけて作業を進めます。

ある程度力を入れて作業をしなくては、接着しているシーリングを撤去することができませんが、カッターの刃がガラスの角に当たってしまうと、ガラスが割れてしまうかもしれません。ガラスにひび割れが入るとアウトです。カッターの刃を当てるのはガラス側と押縁側。慎重に作業をします。

ペンライトを当てて構造を確認をしながら作業を進めています。

今回はこの部分に穴を開けて、雨水が雨漏りしている箇所へ流れ出る前に雨水を速やかに排出させるために雨水を流すパイプを取り付けます。

穴が空きました。

水抜き工法は、ただ穴を開けてパイプを取付けるだけでは失敗します。雨水を流失させないための工夫をしなくてはなりません。ここは空洞です。雨水は上から下へ流れます。

押縁を外したら、流れ込んだ雨水が流失しないようにシーリング材で処理をしてから、材料を注入します。

穴からゆっくり材料を注入します。材料を入れすぎると、溢れ出てしまうので、ゆっくり慎重に注入します。

材料の注入が終わったら、押縁を取付けてガラス廻りのシーリングをします。

雨水を抜くためのパイプを取り付けます。パイプが大きいと変に目立ってしまうので、細いパイプを取り付けました。

排水パイプが2本並んでいます。長さ、角度に気をつけて設置しました。

排出先は溝です。この溝は外部へつながる小さな側溝へ排出されます。

水抜き工法には、室内で雨水を抜く場合もありますが、もちろん外壁部分で雨水を抜くことも可能です。雨水がどこを通過して室内へ出てくるのか、建物の構造、外壁に使用されている部材、建具などの構造を知ることで、水抜き工法の設計施工が可能になります。

雨漏りのメカニズムは単純です。しかし、雨水の侵入口は1箇所ではなく、複数箇所である場合が多く、その処理の仕方も雨漏り修理経験にもよるので、一口に雨漏り修理、といってもとても奥が深いと思います。

blogでは、今回の水抜き工法のイメージをお伝えする程度の説明にとどめていますが、詳細を知りたい方は「必殺雨漏り修理人」のHPに雨水を排出する/水抜き工法のページがありますので、御覧ください。

HPは必殺雨漏り修理人で検索できます。

 

それでは、また。

職人魂の防水屋、必殺雨漏り修理人/職人社長の安藤

(2023.06.05)



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