「雨漏り修理、防水工事」職人魂の防水屋、職人社長安藤のblog

雨漏り診断士、1級防水技能士、2級建築施工管理技士の有資格者である職人社長安藤の「雨漏り修理・防水工事」に関するblog

埼玉県加須市の雨漏り調査~千葉県野田市の必殺雨漏り修理人の雨漏り調査記録

2023-04-17 18:34:17 | 雨漏り調査・診断・修理・防水工事

千葉県野田市の必殺雨漏り修理人/職人社長の安藤です。

 

今回、必殺雨漏り修理人の雨漏り調査記録の中からご紹介するのは、埼玉県加須市の雨漏りの現場です。それでは、雨漏り調査時に撮影した写真を御覧ください。

建物は2階建ての鉄筋コンクリート造で築50年以上、ということです。建物の外壁にはタラップが取付けてあるのですが、タラップまでは梯子を使用して屋根を目指して上がっていきます。

屋根の上に降りると、塩ビシート防水機械的固定工法が施工されていました。機械的固定工法というのは、簡単に説明すると、下地に固定したディスク(円盤)に塩ビシートを固定する工法です。塩ビシートを下地にボンドでベターと貼りつけない工法、といえばわかりやすいかもしれません。

写真を御覧ください。塩ビシート防水が縮んでしまい、かなり変形しています。

塩ビシートがここまで変形してしまうと、排水口に貼りつけた塩ビシートがかなりの力で引っ張られているので、剥がれてしまいます。

排水口周辺の塩ビシート防水が縮んで引っ張られてしまっている状態です。排水口に貼り付けていた塩ビシートがこの通り剥がれてしまい、口が開いていました。

雨水は排水口へ流れて排出されますが、剥がれてしまったこの部分から中にも雨水が流れ込んでしまいます。これは雨漏り原因の一つですね。

排水口のこの部分も剥がれています。見えますか? 

この写真は、かなり強烈です。この辺りの塩ビシート防水は強烈に縮んでしまったようです。平場と立ち上がりの部分が引っ張られてしまい、入隅がありません。

天端には防水押え金物が取り付いているので、塩ビシートをガッチリ押さえているので、塩ビシートが縮んでしまうと、引っ張られて塩ビシートが浮き上がってしまいます。膨れているように見えますが、実は縮んでこうなってしまった、というわけなんです。

例えば、防水押さえ金物の取り付け具合が不完全だった場合は、塩ビシートの端末部が剥がれていたと思います。塩ビシート防水が経年劣化で縮むと、雨漏りに直結する不具合になるので、十分気をつけたいところです。

その他にも雨漏りの原因になってしまう箇所が、点在していました。例えば、ここです。これは何でしょうか。鉄部は既に錆びています。シーリングでも施工してあれば、良かったのですが、シーリングはありませんでした。

それとも、経年劣化によって、シーリングが風化してなくなってしまったのかもしれません。

ここは何かが当たってできた傷ですね。サビが出ているので、塩ビシートの下は鉄製だと思います。

 

これはタラップの付け根の部分には隙間があります。シーリングがないので、雨水が入り込んでしまう危険箇所になっていました。

 

 

横から見るとこのように塩ビシートが縮んで引っ張られているのがよく分かると思います。すごいですよね、これ。

今までもこのような強烈な塩ビシートの経年劣化を複数回見ていますが、決まって簡単に上がれる屋根ではなかった、というのが共通して言えることです。

以前、ゴムシート防水でもこれと同じようにシートが引っ張られてしまい、入隅が浮いたままの状態で、離れたところから見ると、まるで膨れているように見えるゴムシート防水を見たことがありますが、その現場も簡単に防水点検ができないような屋根でした。

屋根防水の点検はやらないよりは、やっぱりやったほうがいいですよね。

どんなに優れた防水工法も防水シートの経年劣化に起因する不具合を止めることはできません。早めに手を打たなければ、状態は更に悪化してしまうことでしょう。

防水層の経年劣化進み、雨漏りが重症化する前の段階に工事をすれば、部分的な工事で済んだのかもしれませんが、防水材にも寿命があります。

今、このような防水層を目にしても落胆する必要はありません。防水改修工事を行い、屋根に新たな生命を吹き込めば、この瞬間から雨漏りしない屋根になるでしょう。

 

必殺雨漏り修理人は、できるだけ工事金額を抑える工事プランをいくつか考え、ご提案いたします。その中からご予算にあった工事プランをお選びください。

お困りの時は、必殺雨漏り修理人を思い出していただけると、幸いです。

 

それでは、また。

必殺雨漏り修理人/職人社長の安藤

(2023.04.17)

 

 

 

 

 



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