「雨漏り修理、防水工事」職人魂の防水屋、職人社長安藤のblog

雨漏り診断士、1級防水技能士、2級建築施工管理技士の有資格者である職人社長安藤の「雨漏り修理・防水工事」に関するblog

職人魂の防水屋、必殺雨漏り修理人の防水工事記録~埼玉県春日部市シーリング打ち替え

2023-08-04 19:39:54 | 雨漏り調査・診断・修理・防水工事

千葉県野田市の職人魂の防水屋、必殺雨漏り修理人/職人社長の安藤です。

 

今回は必殺雨漏り修理人の防水工事記録の中から「埼玉県春日部市のシーリング打ち替え工事」です。

現場は春日部駅西口から徒歩で5分くらいにあるビル、工事内容はシーリング防水と外壁塗装でした。外壁塗装の前に、外壁の高圧洗浄、シーリングを行い、サッシ廻りのシーリング打ち替え、ひび割れ等の補修をしてから、外壁の塗装です。

高圧洗浄が終わり、シーリング打ち替えの工事の時の写真を見ながら説明をさせていただきますので、御覧ください。

既存シーリングの撤去、清掃、テーピング、プライマー、シーリング材の充填、シーリングの押さえ仕上げ、テープ除去、清掃、これがシーリング打ち替えの工程です。

写真はシーリング打ち替え施工後です。

下の写真はシーリングガンにシーリング材を充填後、サッシ廻りにシーリング材を打ち込んでいるところです。

シーリング工事は線防水と言われています。シーリングガンで打ち込むシーリング材は、建具の廻りを1周する細い線、というわけです。だから線防水。面白いですねこの言い方。

ウレタン防水等は屋上、ベランダ等の床は平面でしょ。平面に防水をするので、面防水と言います。

それでは、線防水ともいわれるシーリング防水の打ち替えの説明です。シーリング材も紫外線などの影響で、劣化して剥がれることがあります。割れ、剥がれ、亀裂などが雨漏りの原因になったりすることがあります。特に露出している部分などは要注意です。

下の写真はサッシの水切です。サッシは工場で生産されてから工事現場へ搬入され、開口部に固定されて、水切を取付けていますが、水切の固定はビス止めです。

新築時、水切部分にはシーリング材が充填させれています。水切の取付けビスの上にシーリング材があるので、雨水が侵入できない状態です。

今回は外壁塗装の施工前にシーリング打ち替えをするので、サッシ廻り、水切のシーリング材を撤去して、新しいシーリング材に打ち替える作業を行います。

カッターを使用して、既存シーリング材を撤去しますが、力の入れ具合や不注意でサッシに傷をつけないように気をつけながら、撤去をします。新築時の新しいシーリング材は硬化するとゴム状になります。シーリング材の被着体が多少動いても、伸縮する材料なので、動きに追従できます。

これがシーリング材の優れているところです。

このように手で引っ張ると、ある程度伸びることもありますが、シーリングがダメになると、固くなるので、手で引っ張るとシーリング材が切れたりすることがほとんどです。

シーリング材を撤去しながら、清掃もしっかり行い、足場を移動していきます。

建具の色が黒だったり、ブロンズだったり、またはグシルバーグレーだったりすることがあります。外壁の色、サッシの色に合わせたシーリング材の色を使用して仕上げるので、この時はサッシの3方向は白、水切、タイルは黒色のシーリング材で施工をしています。

テーピングが終わると、次はプライマー塗布です。

プライマーの塗り方が悪かったりすると、どんなにきれいに仕上げていても、被着体から剥がれてしまうので、最悪です。そんなことがないように、プライマーを塗布する時は必ず2方向、塗り始めから右方向を塗布したら、左方向へ戻ります。プライマーがついた刷毛を往復させて塗布します。

塗る方向を変えると、塗りむらないはずですが、目視でもしっかり確認をしながら、プライマーを塗布します。プライマー塗布の作業はとても重要な工程なので、私は人任せにはしたくありません。自分で塗布します。

シーリング材をシーリングガンで打ち込みますが、この時にうまく打たなければ、空気まで打ち込んでしまうことになるので、気をつけてガン打ちをします。

次にヘラ仕上げです。シーリングのヘラ仕上げもプライマーを塗布した時のように、仕上げ始めから右方向へヘラを動かしたら、今度は左方向へヘラを動かして仕上げます。この往復でシーリング材が隙間なく、目地の奥へ押し込まれながら、仕上げ作業をしている、というわけです。

終わったら、うまく仕上げはできているか、確認をしながらテープの除去作業です。テープの除去が終われば、次に清掃です。これが線防水とも言われるシーリング防水の工程です。

シーリング作業にもポイントとコツがあります。良い仕事をするには、施工の基本を守り、それなりの工夫と技術力が必要なのです。

ぱっと見は簡単に見えるシーリング作業にも、1級、2級防水施工技能士の国家資格試験があります。国家試験は規定の時間内で、シーリング工事を完了させなければ、落とされる実技試験と学科試験があるので、実力がない者は簡単に落とされます。

国家試験はシビアな試験です。2級防水施工技能士は、防水施工技能士への入り口切符を手にしたくらいだと思います。仮に1級防水施工技能士の国家試験に合格したとしても、それは1級防水施工技能士としての始まりに過ぎない、と思います。

技能とは、そういうものです。1級防水施工技能士の国家試験に合格したものは、1級防水施工技能士としてのスタートラインに経つことができた、ということに過ぎない。資格を取得してからの10年、20年、30年、と現場施工を続ける中で得た現場経験と知識があってこそ、1級防水施工技能士だと言えると思います。

ちょっと、くっそ真面目に語ってしまいましたが、私も1級防水施工技能士の有資格者です。現場では常に1級防水施工技能士としての自覚と責任を持って、防水施工をしています。

 

それでは、また。

職人魂の防水屋、必殺雨漏り修理人/職人社長の安藤

(2023.08.4)


職人魂の防水屋、必殺雨漏り修理人の防水工事記録~埼玉県さいたま市雨漏り修理/水抜き工法

2023-06-05 20:50:33 | 雨漏り調査・診断・修理・防水工事

職人魂の防水屋、必殺雨漏り修理人/職人社長の安藤です。

現場は埼玉県さいたま市南区にあるALC版にタイル貼りの3階建てマンションの1階店舗。雨漏りを解決させるために行った雨漏り修理/水抜き工法についてです。

写真がやたら多くなりますが、工事のイメージはつかめると思いますので、御覧ください。

水抜き工法は、諸事情により足場を設置して雨漏り修理、シーリング、外壁防水などの施工をすることが難しい場合や雨漏り修理は既にやり尽くしたが、それでも雨漏りが解決させることが難しい場合などで行うことが多いです。

雨漏りしている場所に雨水が到達する前の段階で雨水を速やかに抜いて外部へ排出する工法です。

写真は店舗の入り口です。自動ドアの上に雨だれがたくさんあります。雨水が押縁内で横移動して、流れ出た跡です。

この横ラインから雨水が漏れ出しています。

ちょうど雨漏りがしている時に調査をさせていただいたので、私は今回の雨漏りを目撃しています。雨漏りの状況を把握するために雨漏りしているところを直接見ることができない場合は、ビデオ撮影をしていただくか、写真をメール添付で送っていただければ、雨漏り調査に大いに役立ちます。

今回は水抜き工法を施工するので、押縁(ガラスを固定するための部材)を外して構造を確認する必要があったので、ガラス廻りのシーリングを撤去するところから工事が始まります。

この作業に入る前の段階で、雨水がどの経路からどこへ向かっていて、その途中で漏れ出している、という仮説を立てていなければなりません。

当然のことながら、工事をする前に何度も施工のイメージをして、本番に望んでいますので、押縁を外しながら、雨水の経路の確認をしています。

押縁を外すためにガラス廻りのシーリングを撤去していますが、気をつけなければならないことが一つあります。カッターを使用するので、ガラスの角などにカッターの刃が当たらないように気をつけて作業を進めます。

ある程度力を入れて作業をしなくては、接着しているシーリングを撤去することができませんが、カッターの刃がガラスの角に当たってしまうと、ガラスが割れてしまうかもしれません。ガラスにひび割れが入るとアウトです。カッターの刃を当てるのはガラス側と押縁側。慎重に作業をします。

ペンライトを当てて構造を確認をしながら作業を進めています。

今回はこの部分に穴を開けて、雨水が雨漏りしている箇所へ流れ出る前に雨水を速やかに排出させるために雨水を流すパイプを取り付けます。

穴が空きました。

水抜き工法は、ただ穴を開けてパイプを取付けるだけでは失敗します。雨水を流失させないための工夫をしなくてはなりません。ここは空洞です。雨水は上から下へ流れます。

押縁を外したら、流れ込んだ雨水が流失しないようにシーリング材で処理をしてから、材料を注入します。

穴からゆっくり材料を注入します。材料を入れすぎると、溢れ出てしまうので、ゆっくり慎重に注入します。

材料の注入が終わったら、押縁を取付けてガラス廻りのシーリングをします。

雨水を抜くためのパイプを取り付けます。パイプが大きいと変に目立ってしまうので、細いパイプを取り付けました。

排水パイプが2本並んでいます。長さ、角度に気をつけて設置しました。

排出先は溝です。この溝は外部へつながる小さな側溝へ排出されます。

水抜き工法には、室内で雨水を抜く場合もありますが、もちろん外壁部分で雨水を抜くことも可能です。雨水がどこを通過して室内へ出てくるのか、建物の構造、外壁に使用されている部材、建具などの構造を知ることで、水抜き工法の設計施工が可能になります。

雨漏りのメカニズムは単純です。しかし、雨水の侵入口は1箇所ではなく、複数箇所である場合が多く、その処理の仕方も雨漏り修理経験にもよるので、一口に雨漏り修理、といってもとても奥が深いと思います。

blogでは、今回の水抜き工法のイメージをお伝えする程度の説明にとどめていますが、詳細を知りたい方は「必殺雨漏り修理人」のHPに雨水を排出する/水抜き工法のページがありますので、御覧ください。

HPは必殺雨漏り修理人で検索できます。

 

それでは、また。

職人魂の防水屋、必殺雨漏り修理人/職人社長の安藤

(2023.06.05)


埼玉県新座市の雨漏り修理2~千葉県野田市必殺雨漏り修理人の防水工事記録

2023-05-15 15:36:15 | 雨漏り調査・診断・修理・防水工事

千葉県野田市の職人魂の防水屋、必殺雨漏り修理人/職人社長の安藤です。

 

「職人魂の防水屋、必殺雨漏り修理人の仕事~埼玉県新座市の雨漏り修理 1」の続きです。改修用ドレンを取付けてから想定外のことが起きました。

外部水道からホースを屋根まで伸ばして放水してみると、外部の雨樋の取り付け部分、軒天井下のサッシの隙間から水が漏れ始め、次に室内側のサッシと木枠の隙間から水が漏れてきました。

写真は既存の雨樋です。改修用ドレンのジャバラホースは、既存の塩ビパイプのエルボ(塩ビパイプの継手で、曲がっているヤツ)まで行っているはずです。私は何度も計測をし、確認の上に確認を重ね、改修用ドレンを取付けているので、ジャバラホースの端末がある塩ビパイプのエルボの辺りに何かが起こっていると判断しました。

こうなると、既存の雨樋を切断するして、何が起こっているのか確かめるしかありません。既に雨樋の部材の準備はできています。切断することで、既存の雨樋は使用できなくなりますが、切断して確かめます。

上の写真の曲がっている部分をまず切断をして確認をします。この部分には、特注の長いジャバラホースが来ているはずなので、ジャバラホースを傷つけないように慎重にゆっくり切断をします。

切り込みが入りました。ゆっくり切断します。まずは、雨樋を取り外して確認をします。

雨樋を撤去しました。結構長めに既存の雨樋のエルボまでジャバラホースが来ていました。改修用ドレン取付時にはジャバラホースの長さを測って取付けているので、ここで間違えるはずはない、と思っていました。取付けに関しては問題ありませんでした。

撤去した雨樋の中を見ると、.....土です。土が結構溜まっていました。

塩ビパイプのエルボの所にも土です。土が溜まっていました。屋根の排水口に水を流した時、水の量が少ないように感じたので、なにかがあるとは思っていましたが、やっぱりです。

塩ビパイプの中には、土が詰まっていて排水が悪くなっていたのです。雨水の全てではなく少しは流れ出ますが、塩ビパイプの中に土が詰まっていたので、オーバーフローをして軒天井の中に溢れ出していた、というわけです。

 

今回の現場の雨漏りの主要原因は3つありました。

1.側溝部分の排水口取付け部にあった隙間からの雨水の侵入  2.建物内にある排水口下の塩ビパイプの取り付け部分の隙間からの雨水の侵入 3.塩ビパイプのエルボ付近に溜まった土によるオーバーフロー、の3項目 

その他に4.トタン屋根は釘で固定していたため、釘周囲の隙間。

5.新築時の屋根業者の棟板金部分の取付け方が左右違っていたので、片側のみ台風、強風時に雨が入りやすくなっていることがわかりました。

 6.トタン屋根の下のアスファルトの防水紙はボロボロになっていて、既に防水紙が全くない箇所があるため、台風、強風時の雨が侵入した際は、無防備な状態になっていること。

以上、合計雨漏りに関係する箇所が、6項目もありました。

 

雨漏りには複数箇所の雨水の侵入口から1箇所の出口へ雨水が集まり室内へ排出される、ということが多々ありますので、雨漏りの原因を一つ一つ処理していくことで、雨漏りを止めることができます。

新しい雨樋部材を取付けてから、確認のため水を流しましたが、今度は水が漏れ出すことはありませんでした。

これで、今回の雨漏り修理は完了です。雨漏りは精神的苦痛です。雨漏りが止まらなければ、長期間かなりのストレスを感じると思います。

 

職人魂の防水屋、必殺雨漏り修理人は、雨漏りを止めるために全力を尽くします。

この現場をやり終えた後、近くのコンビニで自分にご褒美という意味で、ホットコーヒーを飲んでいます。

仕事をやり遂げた後の達成感、これです。この達成感、満足感の中で飲むコンビニの1杯のホットコーヒー、やっぱり最高です。

 

雨漏りでお困りの時は、必殺雨漏り修理人を思い出していただけると幸いです。

それでは、また。

 

雨漏りを斬る!

必殺雨漏り修理人/職人社長の安藤

(2023.05.15)


埼玉県新座市の雨漏り修理1~千葉県野田市必殺雨漏り修理人の防水工事記録

2023-05-08 18:47:50 | 雨漏り調査・診断・修理・防水工事

千葉県野田市の職人魂の防水屋、必殺雨漏り修理人/職人社長の安藤です。

 

埼玉県新座市、以前は戸田市美女木に事務所があったので、遠く感じることはなかったのですが、千葉県野田市から下道を通って片道50kmはちょっと距離を感じます。現場近くのコンビニで1杯のコーヒーを飲んでから現場に到着。施工開始は9時です。

今回は特注のジャバラホース1.2mの横型改修用ドレンを取付をします。改修用ドレンを作っているメーカーは数社ありますが、私はその中から取付時、取付後も安心できるものを選んで使用しています。値段だけで安い物を選ぶのは、正しい選択の仕方ではない、と思っています。

鉛ドレンとジャバラホースの取付部は信頼できるのか、耐久性は十分なのか、ジャバラホースの端末部分に工夫はされているのか、検討した後、私は1社の改修用ドレンを選びました。私が使用する改修用ドレンは、株式会社山装の改修用ドレンです。

 

それでは、今回の施工現場を見ていきましょう。

トタン屋根から雨水は側溝へ落ちて、排水口を通過します。今回この排水口に欠陥があることが確認できたので、改修用ドレンの取付をします。

トタン屋根を固定している釘を抜き取り、トタン屋根をめくりあげて、施工ができる状態にします。トタン屋根の下には黒い防水シートがありますが、アスファルト系の防水シートは既にボロボロでなくなっている所があり、木部むき出しの状態です。

まずは側溝部分の汚れを落とすところから始めます。ナイロンたわしで汚れを落としてから、掃除をします。

まず、シーリング、ウレタン防水が接着できるようにプライマーを塗布。改修用ドレンをちょうどよい大きさにカットしてから、特注の長いジャバラホースを既存の排水口の中へ入れ込んでいきます。

私は長い塩ビパイプを使用して、排水口から下の長さを測定してから塩ビパイプの長さを確認した後に改修用ドレンのジャバラホースを塩ビパイプの中へ入れています。

ジャバラホースは、見えない軒天井の中にある塩ビパイプの中を通過して、外部の塩ビパイプのエルボ(塩ビパイプの継手で、曲がっているヤツ)までいけば、OKです。

改修用ドレンを取付けた後は、ズレないように固定をして、ウレタン防水を塗布します。側溝の横幅は100mm、トタン屋根取付けるために、垂直に100mm立ち上がった部分からトタンが折り曲がり手前に突き出しているので(上の写真の右側)、とにかく施工がやりにくかったです。

改修用ドレンの取付けで、屋根から側溝へ落ちた雨水を側溝下の見えない部分を通過して軒天井下の塩ビパイプへ落とすことができるので、これで確実に排水できるようになります。

排水口と塩ビパイプの取付部分に欠陥があることが確認できているので、ここに関しては、改修用ドレンを取付けることで解決できますが、ただもともと経が小さい排水口なので、排水口の経が更に小さくなってしまいます。そのため、定期的に排水口の点検を行うことが必要です。

雨漏り調査時には、建物の天井、外壁、内壁を大胆に壊すことができないので、天袋から天井裏へ入って、ライトを当てながら原因を探したり、外部から雨漏りの原因になる箇所を探したりしますが、やはりすべてを見ることができません。

時には今回の雨漏りのように、手探りで原因になっている箇所を探すこともあります。改修用ドレンを取付けたので、次回は水を流して確認をしますが、想定外のことが起こります。

 

それでは、次回の「職人魂の防水屋、必殺雨漏り修理人の仕事~埼玉県新座市の雨漏り修理 2」で、お会いましょう。

ごきげんよう。

職人魂の防水屋、必殺雨漏り修理人/職人社長の安藤

(2023.05.08)

 

 

 

 


埼玉県新座市の雨漏り調査~千葉県野田市の必殺雨漏り修理人の雨漏り調査記録

2023-05-01 10:40:24 | 雨漏り調査・診断・修理・防水工事

千葉県野田市の必殺雨漏り修理人/職人社長の安藤です。

千葉県野田市から埼玉県新座市まで片道約50km、朝早めに出発しても2時間ちょっと、順調に走っているようでも埼玉の秋ヶ瀬橋で渋滞しますが、秋ヶ瀬橋から富士山が見えることもあるので、そんな時は小さなご褒美だと思っています。

埼玉県新座市の現場は2階建ての木造戸建住宅です。

多くの戸建住宅の雨樋は、外部に取り付けてある場合がほとんどで、メンテナンスもしやすいのですが、こちらの建物はちょっと違いました。屋根から雨水を外部の側溝で受けて縦樋は建物の中を通過、玄関庇上の排水口へ向かって排出されていました。

玄関上の排水口へ集まる雨水もまた内部を通過して外部の縦樋を通って排出される、という方式なので、屋根の東西南北の4箇所、バルコニー、1箇所、玄関上1箇所、合計6箇所の排水口へ集まる雨水は建物の中を通過して外部へは排出されています。

今回は2階の部屋の天袋の天井裏から見えない部分に入り込み、雨漏りの調査をしましたので、御覧ください。

天袋の天井にあるベニヤ板を取り外して、ライトで内部を照らしながら、中へ入っていきます。天井裏にはいたるところに雨染みがありました。

ちょうど正面の奥に排水パイプが確認できます。この辺りに何かがありそうな感じするのですが、ここまで行くのも一苦労です。

パイプの下の方は雨水の侵入により、腐食していました。錆びた原因を確認をしたいので、さらに奥へ体を曲げながら入っていきます。

すると、この鉄製パイプの腐食が尋常ではないことに気付かされます。雨水による腐食が始まってから、結構年月が経っているのでしょう。次の写真をご覧いただければ、状態がもっとよく見えてきます。

腐食がひどく、その中から塩ビパイプが見えています。この部分は外部から見えない部分なので、雨漏りとして室内へ出てくるまでは誰も知らない、こんなことが起こっていることすら、知る由もないサイレント雨漏りです。

左側にパイプの腐食、その中にあるのが、塩ビパイプです。そして、濡れているのが、軒天井の内部にある板、その下の軒天井部分はモルタル仕上げになっています。

木部も雨水の影響で腐ってなくなっている所もありました。パイプの中にある塩ビパイプの上の方から雨水が流れていたので、排水口と塩ビパイプの取付部分がずれてしまい、隙間が空いているようです。

この部分は改修用ドレンを取付ければ、解決できそうですが、この時点ではすべてが見えたわけではありません。塩ビパイプを通過した雨水が更に下へ流れていくには、軒天井部分を通過するわけなので、この辺りにも何か問題がないか確認したいのですが、構造上見たくても見ることができません。

雨漏り調査時には、確認したくても確認できない部分が出てくることが多いので、この部分はグレーゾーンということになります。

外部からは全く見えない部分でいったい何が起こっているのか、天袋から天井裏へ入っても確認できない見えない部分がまだ他にもあります。調査で確認できたのは、排水口と塩ビパイプの取り付け部分に欠陥があることです。

排水口辺りに欠陥がある場合、改修用ドレンを取付つけることで、雨漏りが解決する確率がかなり高くなるのですが、築年数が30年以上になると、屋根部材下の防水紙が既にダメになっている事がほとんどなので、雨漏りの原因となる箇所が複数箇所点在していると、考えるべきでしょう。

 

突然始まった雨漏り。。。それはいつもまにか始まり、鉄部を腐食させながら静かに進行していた。その事実を知った時には、既に雨水によってできた建物の損傷が、人の心をさらに不安にさせてしまう。

 

必殺雨漏り修理人は、現場経験から学んだノウハウを活かし、雨漏りに全力で立ち向かいます。難しい雨漏りにも必ず解決方法がある。

 

雨漏りを斬る!

必殺雨漏り修理人/職人社長の安藤

(2023.05.01)


職人魂の防水屋、必殺雨漏り修理人の仕事~埼玉県白岡市防水工事、改修用ドレン取付前の工程

2023-04-25 20:28:20 | 雨漏り調査・診断・修理・防水工事

千葉県野田市の職人魂の防水屋、必殺雨漏り修理人/職人社長の安藤です。

 

今回の現場は埼玉県白岡市です。防水工事の際に改修用ドレンの取付が必要になることがあります。特に雨漏りがしている場所の真上に排水口がある場合は、要注意です。

複数箇所の雨水の侵入口から一箇所へ雨漏り、というケースも結構多いのですが、その原因の一つが排水口だった、ということも多いので、防水工事の際は改修用ドレンを取付けたほうが良いかもしれません。

写真は、横型ドレン用の改修用ドレンですが、私の場合、既存が縦型ドレンであっても、横型ドレンであっても、横型ドレン用の改修用ドレンを使用しています。横型改修用ドレンにはジャバラホースが取付けてあります。これが重要なんです。だから、私は使用しています。

 

改修用ドレンには、縦型ドレン用と横型ドレン用があります。

簡単に説明すると、縦型ドレンは屋上、バルコニーなどの平場(床部分)に取付けてある。雨水を集めてパイプへ流す排水口。縦型ドレンは平場(床部分)にある排水口へ雨水がストンと落ちるイメージ。

横型ドレンは屋上バルコニーなどの立上り(床部分から垂直に立ち上がった部分、だから立上りです。)に取付けてあって、雨水は平場の高い所から低い所へが流れていくので、勾配の低い所にある排水口へ雨水が吸い込まれていくようなイメージ。で、どうですか。縦型ドレン、横型ドレン、イメージできましたか?

それでは、今回は既存の横型ドレンに横型改修用ドレンを取付けるので、取り付けを行う前の工程について説明をさせていただきます。

この写真は既存の排水口(横型ドレン)です。

ストレーナー(ゴミよけ)が取付けてあるので、まず、ストレーナーを取り外します。

ストレーナーはビス止めされているので、プラスかマイナスドライバーでビスを外します。潤滑スプレーをシュッ、と吹き付けてしばらく放置してからドライバーを回すと外しやすくなります。

次にもう一枚外さなければならないのが、写真のコイツです。屋上、バルコニーなどの防水層の上に保護コンクリを打設している場合、だいたい保護コンクリが上にのっているので、取り外すために、保護コンクリをサンダーでカットします。

サンダーでカットした後は、地味なハツリ作業が続きます。ハツリ作業は、力を入れすぎず、また弱すぎずです。もちろんマスクをして作業をしたほうが良いですね。粉塵を吸い込んだら後で困りますから。

このように取り外すことができれば良いのですが、なかなか取れない場合があります。そんな時はちょっと乱暴ですが、叩き割って外すこともできるので、必ず撤去をしています。

たまに雨漏り調査で見かけるのですが、コイツを撤去しないで、ストレーナーだけ取り外して、改修用ドレンを取付けている業者さんもいらっしゃるようですが、私は外しています。

取り外したら、金属ブラシで汚れを落とします。改修用ドレンをしっかりと取付けたいので、土、ホコリなどは残らないように注意をします。

刷毛で念入りに掃除をして、改修用ドレン取付の下準備が終わります。

写真は、今回、既存ドレンの撤去に使用した道具の皆さんです。サンダー、刷毛、バール、ドライバー、ハンマー、潤滑スプレーなどです。

改修用ドレンを取付ける前工程も重要な工程です。

防水工事とは、今日の仕事の上に明日の仕事が重なる工事です。工事が1週間続くであれば、それだけ多くの工程がある、ということになります。

初日に行う高圧洗浄からケレン清掃、防水下地処理、改修用ドレン取付、伸縮目地の撤去、シールプライマー塗布、バックアップ材の充填、シーリング、ウレタンプライマー塗布、通気緩衝シートの貼付け、脱気筒の取り付け、ウレタン防水塗布、トップコート塗布、の他にも各工程の中で、独自の工夫をすることがあります。

防水工事、と一口に言っても、細部にきめ細やかな工夫をした施工もあるので、例えば、ウレタン防水通気緩衝工法を施工したとしても、防水職人が違えば、当然、防水の品質にも差がつくわけです。

我々防水屋の仕事とは、施工に入った初日から細かい仕事の上に次の日の仕事が重なり、また次の日の仕事、また次、......と最終日まで続いていく、毎日の積み重ねによって最後の完成の時を迎えます。

防水職人は、現場に入ったその日から、良い作品を作るために最善の方法で全身全霊で作品作りに打ち込んでいます。

お時間がある時にでも、ご自宅の屋上、バルコニーなどの防水工事をご覧になってください。

防水職人の細かい工夫や、普段は当たり前のように見える防水工事の仕上りも、防水職人によっては、現場経験から学んだ技術を生かした施工をしているはずです。

当時の防水施工の様子を想像してみるのも結構、楽しいかもしれません。

 

それでは、また。

職人魂の防水屋/必殺雨漏り修理人

(2023.04.25)


埼玉県加須市の雨漏り調査~千葉県野田市の必殺雨漏り修理人の雨漏り調査記録

2023-04-17 18:34:17 | 雨漏り調査・診断・修理・防水工事

千葉県野田市の必殺雨漏り修理人/職人社長の安藤です。

 

今回、必殺雨漏り修理人の雨漏り調査記録の中からご紹介するのは、埼玉県加須市の雨漏りの現場です。それでは、雨漏り調査時に撮影した写真を御覧ください。

建物は2階建ての鉄筋コンクリート造で築50年以上、ということです。建物の外壁にはタラップが取付けてあるのですが、タラップまでは梯子を使用して屋根を目指して上がっていきます。

屋根の上に降りると、塩ビシート防水機械的固定工法が施工されていました。機械的固定工法というのは、簡単に説明すると、下地に固定したディスク(円盤)に塩ビシートを固定する工法です。塩ビシートを下地にボンドでベターと貼りつけない工法、といえばわかりやすいかもしれません。

写真を御覧ください。塩ビシート防水が縮んでしまい、かなり変形しています。

塩ビシートがここまで変形してしまうと、排水口に貼りつけた塩ビシートがかなりの力で引っ張られているので、剥がれてしまいます。

排水口周辺の塩ビシート防水が縮んで引っ張られてしまっている状態です。排水口に貼り付けていた塩ビシートがこの通り剥がれてしまい、口が開いていました。

雨水は排水口へ流れて排出されますが、剥がれてしまったこの部分から中にも雨水が流れ込んでしまいます。これは雨漏り原因の一つですね。

排水口のこの部分も剥がれています。見えますか? 

この写真は、かなり強烈です。この辺りの塩ビシート防水は強烈に縮んでしまったようです。平場と立ち上がりの部分が引っ張られてしまい、入隅がありません。

天端には防水押え金物が取り付いているので、塩ビシートをガッチリ押さえているので、塩ビシートが縮んでしまうと、引っ張られて塩ビシートが浮き上がってしまいます。膨れているように見えますが、実は縮んでこうなってしまった、というわけなんです。

例えば、防水押さえ金物の取り付け具合が不完全だった場合は、塩ビシートの端末部が剥がれていたと思います。塩ビシート防水が経年劣化で縮むと、雨漏りに直結する不具合になるので、十分気をつけたいところです。

その他にも雨漏りの原因になってしまう箇所が、点在していました。例えば、ここです。これは何でしょうか。鉄部は既に錆びています。シーリングでも施工してあれば、良かったのですが、シーリングはありませんでした。

それとも、経年劣化によって、シーリングが風化してなくなってしまったのかもしれません。

ここは何かが当たってできた傷ですね。サビが出ているので、塩ビシートの下は鉄製だと思います。

 

これはタラップの付け根の部分には隙間があります。シーリングがないので、雨水が入り込んでしまう危険箇所になっていました。

 

 

横から見るとこのように塩ビシートが縮んで引っ張られているのがよく分かると思います。すごいですよね、これ。

今までもこのような強烈な塩ビシートの経年劣化を複数回見ていますが、決まって簡単に上がれる屋根ではなかった、というのが共通して言えることです。

以前、ゴムシート防水でもこれと同じようにシートが引っ張られてしまい、入隅が浮いたままの状態で、離れたところから見ると、まるで膨れているように見えるゴムシート防水を見たことがありますが、その現場も簡単に防水点検ができないような屋根でした。

屋根防水の点検はやらないよりは、やっぱりやったほうがいいですよね。

どんなに優れた防水工法も防水シートの経年劣化に起因する不具合を止めることはできません。早めに手を打たなければ、状態は更に悪化してしまうことでしょう。

防水層の経年劣化進み、雨漏りが重症化する前の段階に工事をすれば、部分的な工事で済んだのかもしれませんが、防水材にも寿命があります。

今、このような防水層を目にしても落胆する必要はありません。防水改修工事を行い、屋根に新たな生命を吹き込めば、この瞬間から雨漏りしない屋根になるでしょう。

 

必殺雨漏り修理人は、できるだけ工事金額を抑える工事プランをいくつか考え、ご提案いたします。その中からご予算にあった工事プランをお選びください。

お困りの時は、必殺雨漏り修理人を思い出していただけると、幸いです。

 

それでは、また。

必殺雨漏り修理人/職人社長の安藤

(2023.04.17)

 

 

 

 

 


埼玉県さいたま市の屋根防水点検調査~千葉県野田市の必殺雨漏り修理人の雨漏り調査記録

2023-04-09 21:03:20 | 雨漏り調査・診断・修理・防水工事

千葉県野田市の必殺雨漏り修理人/職人社長の安藤です。

私達、防水職人は春になると、突然の強風で通気緩衝シートを貼ることができなくなり、菜種梅雨が続くと順調に進んだ工事がストップ、ウレタン防水の上に落ちた黄砂を拭き取ったりしています。

施工中、屋上から見ている桜はきれいだけれど、そいつがウレタン防水の上に舞い落ちると、きれいだとか、言ってる場合ではなく、1枚1枚除去しなければならない、・・・・・という余計な仕事が多くなる、。。。。。春。

防水屋にとって桜舞い散るこの季節は、なんとも複雑な気持ちになる季節でございます。

防水屋にも春には春のストーリーがあり、夏には夏の施工中のドラマがあるものです。

今回、必殺雨漏り修理人の雨漏り調査記録の中からご紹介するのは、埼玉県さいたま市のマンションの屋根防水点検調査ですが、ここにも防水屋の一つのドラマがあったようです。

それでは、屋根点検調査で撮影した写真を見ながら、どんな所が雨漏りの原因になっているのか、一緒に見ていきましょう。

こちらのマンションは3階建てで、ご覧の通り横に長~い建物でございます。この屋根は梯子を使用して上がらないとならないので、気楽に屋根の上を点検、という感じではありません。

みなさんもお気づきのことと思いますが、屋根の上に模様が見えますね。

この模様は良い模様ではありません。これは経年劣化でトップコートが紫外線にやられてしまったため、このような縞々模様ができてしまった、というわけです。

屋根が長いので、部分的に分割して屋根防水工事をやっているようですが、汚れ方が不自然な感じです。このラインはローラーで塗っているように水下の方向へ汚れのラインがついています。

トップコートを塗布する時はローラーで一方向へ塗っていくので、トップコートの塗り目かもしれません。

遠くの方に何かあります。木のように見えるあれは、誰かが植栽したわけでも、屋上緑化でもありません。排水口に勝手に生えてしまった植物です。排水口に生えてしまった植物をそのままにしておくと、防水層を破壊してしまい、雨漏りの原因になってしまいます。

植物の根は結構強いので、気をつけなければなりません。

防水層に穴がありました。この防水層は紫外線に結構やられていますので、この長~い屋根には複数箇所同じような穴がありました。

こんなに大きな穴は雨漏りの原因になってしまいます。一番上の防水はウレタン防水のようです。私が触っている白いひげのようなものは、不織布です。

ウレタン防水の下には黒いものがあってその下は防水下地です。黒いものは、粉々に砕けてしまったアスファルト、それとアスファルト系のルーフィングもありました。

・・・ということは、新築時にアスファルト系の防水が施工してあって、新築から10年後のメンテナンスでウレタン防水を施工したのか、10年後のメンテナンスが来る前にウレタン防水を施工したのかはわかりませんが、10年、20年でここまで劣化はしないので、30年位は経過しているのかもしれません。

屋根の水上には脱気筒が設置してあったので、ウレタン防水通気緩衝工法で施工したようですが、表面にやけに多いボツボツは、これはなぜでしょうか。

夏、ウレタン防水を施工している時に突然の雨でウレタン防水の表面が、このようにボツボツの状態になってしまうことがあります。

それによく似ているんですね。このボツボツ。

そこから推測できるのは、夏、ウレタン防水を施工中、突然の夕立ち、施工は中止か、または、ウレタン防水の施工が一段落して、「さて休憩でもしようか」、親方は新人に「おーい。〇〇、コーラでも買って来て」その後、コーラを飲んでいると、突然の雷と大雨。。。とか、いろいろ考えられるわけでございます。

 

雨が上がっても、その日の施工は無理なのです。

ウレタン防水が硬化してから施工をすることになります。ボツボツの上にもう1回ウレタン防水を施工して、ボツボツをウレタンで埋めてフラットにしなくてはなりません。その日の施工はこれ以上は無理なので中止。親方は「しょうがねぇな。また明日にするか。」。。。。と、いったような場面が見えてくるような気がします。

現場調査に伺った時、このような月面のクレーターのようなボツボツを見ると、くっそ暑い夏に施工をする防水屋のドラマが見えてくるような気がしますね。

屋上防水の点検調査、雨漏り調査の時に必要なのは、現場経験と専門知識ですが、さらに必要なのが想像力と直感力でございます。

雨漏りを解決するためのヒントになるであろう防水職人の施工中のドラマ。。。

 

雨漏り診断士であり、1級防水技能士でもある私は、昔、この屋上でこんなことがあったのかもしれない、を想像しながら、必要な情報を現場で一つ一つ収集し、雨漏り解決に生かしてしております。

 

それでは、また。

 

必殺雨漏り修理人/職人社長の安藤

(2023.03.28)

 


埼玉県越谷市の雨漏り修理~千葉県野田市の必殺雨漏り修理人の日記~お客様よりいただいた工事の御礼メール

2023-03-22 18:44:49 | 雨漏り調査・診断・修理・防水工事

千葉県野田市の必殺雨漏り修理人/職人社長の安藤です。

 

私は職人を長く続けていますが、この仕事をやり続けていて本当に良かった、と思うことがあります。それは、雨漏り修理・防水工事が終わって、しばらくしてからお客様からいただくメールです。

工事が終わって数ヶ月してから、雨漏りが止まったとか、工事をしてよかったとか、このようなメールをいただくと、仕事のし過ぎで疲れ切っていても、元気が出ますね。

 

私は結構単純なのかもしれませんが、お客様からのこのようなメールで簡単に元気になれるんです。

最近も嬉しいことがありました。令和1年にバルコニーの雨漏り対策工事(ドレン改修+雨漏り危険箇所シーリング)を施工させていただいた埼玉県越谷市お客様からメールをいただきました。

「以後雨漏りはなく3年以上経過しましたが、一度点検いただき、ウレタン防水工事を検討したいと思います。」というメールでした。

 

リピーターのお客様からのご依頼は結構多いのですが、やっぱり嬉しいですね。

工事が完了後、台風が続けて来たようです。御礼のメールは10月16日にいただいていました。

ありがたいですね。点検に伺わせていただくことになりました。埼玉県戸田市から千葉県野田市へ移転してから、越谷市は近くなりました。最近遠いところでは、東京都浅草、埼玉県新座市、志木市がありましたから、越谷市はものすごく近く感じますね。

 

この時の雨漏り対策工事の写真がありましたので、私と一緒に見ていきましょう。

まず、施工する箇所の清掃をしていますね。この時の雨漏り対策工事では、防水平場と防水立上りの接合する部分、入隅をシーリングするので、清掃をしてきれいにしています。

写真を見ると、排水口の中に清掃用のワイヤーが写真に写っているので、どうやら、コイツを突っ込んで、排水口の中の清掃までやっているようです。そこまでやったんですね。写真は真実を語っています。

いつも調査で使用しているペンライトで排水口の中の確認をしています。

改修用鉛ドレンを取り付けるためにサンダーでFRP防水をカットしています。カットしてFRP防水を撤去すると多少ケレンをして下地調整が必要です。排水口の周囲の切り取る部分は大きすぎず、小さすぎずです。3年前はFRP防水の上に新規防水の施工をしないで、雨漏りを止めるやり方です。

改修用ドレン取付とシーリングで雨漏りを止めるので、やり残しがないように慎重に確認をしながら、施工を進めていきます。施工、確認、施工、確認の繰り返しです。

テーピングをして、シーリングプライマーをしっかり塗布して接着を良くします。

戸袋の下は見えないし、やりにくいので、ペンライトで照らしながら、プライマー塗布、シーリング。何度も確認をしながらしっかりと施工します。

テープを除去するとこんな感じになります。やはりテーピングをやって、線をしっかりと出す、これで美しい仕上げになります。

既存のFRP防水は硬い防水層なので、地震などの動きで、ヒビが入ったり、不具合が起こることがあります。この時はポイントを押さえた雨漏り対策工事のみで、工事金額を抑えています。

過剰な工事で工事金額を高くしないこと、これがお客様にとって一番良いことだと思っています。私も工事を離れれば、消費者なので、工事は安いほうが良いですよね。見積りは、いつも工事プランいくつか提出しています。

はい、こんな感じで仕上がりました。次回、この上にウレタン防水をするまで、この状態で大丈夫です。。。。。あれから、もう3年経ちました。。。。その次回、というやつが来たようです。

真面目に工事をしていれば、3年後もお客様から声をかけていただける、ということです。

 

それでは、また。

 

雨漏りを斬る!

必殺雨漏り修理人/職人社長の安藤

(2023.3.21)

 

 


埼玉県さいたま市の雨漏り調査~千葉県野田市の必殺雨漏り修理人の雨漏り調査記録

2023-03-15 20:12:00 | 雨漏り調査・診断・修理・防水工事

千葉県野田市の必殺雨漏り修理人/職人社長の安藤です。

今回、必殺雨漏り修理人の雨漏り調査記録の中からご紹介するのは、埼玉県さいたま市の雨漏りの現場です。

現場はサイディング外壁の3階建てで、もともと車庫だった1階を増築した、ということでした。雨漏りがしている所は増築部分です。増築部分からの雨漏りは多いような気がします。それはなぜでしょう。

 

増築すると雨漏りしやすいのは、請け負った工務店やリフォーム業者が構造をよく考えて適切な防水処理をしていないからなんだろうな、と思います。

増築。。。

今までなかったところに壁を作る、道路側へ向かって新しい1階部分が出っ張って床面積が増加する。今までなかった部屋ができるのだから、当然新しい屋根、新しい壁ができる。古い壁と新しい屋根が接合する。古い壁と新しい壁が接合する。この接合する部分に問題が発生しやすのです。

古い材料と新しい材料が取り合う部分の防水処理は大丈夫ですか?

 

雨漏りするということは、防水紙をうまく使っていないのかもしれません。防水をすべきところをやっていないのかもしれません。シーリング材1本使えば、雨漏りしなかったかもしれません。。。。。ですね。

雨漏りするかしないかは、ちょっとやばいかも、と思った時にすぐやるか、後回しにしてそのまま忘れてしまうか、自分の仕事じゃない、別の業者がやるだろう、とか、実はそんなことも原因になっているのかもしれませんね。

 

増築工事をする側が防水処理が必要な工事箇所に気がつくか、気がつかないか、本当に運命の分かれ道です。。。

雨漏り調査中、原因がわかりにくい雨漏りの場合、いろんなところを切り取って、確認をしながら調査を進めたりもします。

そんな時に必要な道具がペンライトと鏡です。錆びているところはないか、おかしな隙間はないか、よく見ながら調査を進めていきます。

雨漏りを止めるためには、目視調査ではどうしようもない時もあります。そんな時はサンダーで外壁を切断して、確認することもありますが、切り取る部分は最小限にしています。

この部分は調査が終わると、元に戻さなくてはなりません。切り取った所の修復をしっかりやって処理をしておきます。ここが原因で余計な雨漏り、なんてことは、職人としてダサすぎますから。

こんな感じで切り込みを入れれば、サイディング外壁はこのとおりです。

中には断熱材が入っていました。これも取らないと、見たいところが見えません。

断熱材を除去すると、見たい所がやっと見えてきました。そうです。ここが見たかったんです。

それでも、まだ見えにくい。構造上見えない、見えにくい所もやっぱり出てくるものです。

内側へ回って、内側の壁を剥がして見ることにしました。内壁が取れないので、この状態のまま中に入ります。外から切り取った部分が見えます。これで、見たい所が見えてきました。

開けたらもとに戻さなくてはならないので、確認をしながら、雨漏り修理(シーリング)をします。

注意深く確認、シーリング、確認、シーリングの連続で雨漏り危険箇所をなくしていきます。ただ、構造上シーリング材が入っていかないし、とてもやりにくいかった。

とにかく今できることを、精一杯やるだけです。仕事は常に全力を尽くすのみです。内壁が取れないし、取れてしまったら、復旧できないかもしれないような、悪条件のくっそ狭い中、必殺雨漏り修理人は、本気で真剣に雨漏り調査しながら、雨漏り修理をやり続けています。

 

雨漏り調査に伺った初日はペンライト、鏡を使用して目視調査行いますが、雨漏り修理の時もペンライト、鏡を使いながら、雨漏りを追跡、原因の確認、雨漏り修理、この繰り返しです。

この繰り返しによって、より確実な施工をすることが可能になるのです。

 

私は職人、昭和の時代より現場で学び、鍛えられ、経験を積んだ防水屋『必殺雨漏り修理人』。

雨漏りでお困りの時、必殺雨漏り修理人を思い出していただけると、幸いです。

 

それでは、また。

ごきげんよう。

 

 

雨漏りを斬る!

必殺雨漏り修理人/職人社長の安藤

(2023.03.14)