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還暦過ぎの阿乱怒論

家庭菜園や工作好きの爺父が日々感じたことを綴る独り言

会葬御礼

2010-12-30 00:46:06 | 日記
年末になって妻の伯母が突然亡くなり、今日妻が葬儀に参列してきた。
帰ってきて「これ見て」と渡されたのが次のような会葬御礼状だった。

「○○関係の会社を営む父とともに、母は長年 店を守り続けておりました。
どんな苦労も惜しまず、そして我身を顧みず、家族に溢れんばかりの愛情を注ぎ、幸せを築いてくれた母。
私達が成長し、それぞれの家庭を持ってからも、その深い慈しみの心は変わらず、孫に囲まれ、嬉しそうに微笑む姿・・・
こうして平和な「今」があるのも優しい笑顔で支えてくれたお蔭だと感謝は尽きません。
気持ちの整理はまだつきませんが、今は面影をひとつひとつ大切に偲びながら、去る背中を見送りたいと思います。
母○○は○年○月○日満○○歳にて生涯をとじ、先に待つ父の元へ向かいました。
共に歩み支えていただいた皆様へ、心より感謝申し上げます。
本日はご多用の中、ご会葬を頂き誠に有難うございました。
略儀ながら書状をもってお礼申し上げます。」

形式ばらずに親への愛情のこもった礼状に心うたれ、ありし日の姿を思いつつ理想の家族の姿を見たような気がした。

ちなみに長男は数年前から東証一部上場の業界トップ企業の社長を務めているらしいが、毎年奥さんからの年賀状にはそんなことはおくびにも出さずに「孫ができた」とかの近況報告しか書かれてなかったので、葬儀に参列することになってからネットで調べて初めて知ったような次第。
普通は旦那の出世をそれとなく誇りたがる嫁さんが多い中、この奥さんの人柄にも感動した。

いい意味で「この親にしてこの家族あり」



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2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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Unknown (柏獅子)
2010-12-30 09:48:15
阿乱怒論さん
いい話をありがとう。人間、謙虚、謙遜でなければいけませんねえ。
先日、古希を過ぎた先輩(その方が退職されて以来)を囲んで4人で飲んだが、先輩は活動的で、ゴルフや旅行、私的な団体の世話役をいくつもしていて、尊敬できると思っていたのだが、その場で、断ってのことだけど、娘自慢や息子自慢になり、確かにすばらしい活動をされている人達なのだが、やっぱりねえ・・・・。先輩のお人柄を差し引くとしても、もうあまりお付き合いはしたくないと思った次第。所詮はひがみかもしれませんが。
さりとて、ご不幸な生活を聞かされても困ってしまうし。
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Unknown (鬼井江)
2010-12-30 22:44:25
心のこもった「会葬御礼状」ですね。こういう礼状は、業者が書いた型通りの内容ばかりを読んできたので、「こういう内容こそ、心が伝わるものだ」と思いました。こういうことを阿乱怒論さんのブログを通じて知ることが出来て、よかったと思います。
自慢したがる人が多い世の中ですが、完全退職した者には、「鼻に付く、自慢したがり」とは、つき合わなくてもいいという「自由」が与えられています。(義理でつきあう必要はまったくないですから。)私は、その自由も大切にしています。
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