還暦過ぎの阿乱怒論

家庭菜園や工作好きの爺父が日々感じたことを綴る独り言

いよいよ年の瀬

2016-12-29 22:23:25 | 日記
完全退職してからは都会へ出て行く機会はめっきり減り、クリスマスの華やかさも年末の慌ただしさも肌で感じることが少なくなりました。
普段の平日は街を歩いても年寄りばかりのベッドタウンですが、今日はさすがに若い人も多く少しは年末らしさを感じさせてくれます。

ところで年末恒例の餅つき大会もノロウイルス等の衛生面から中止になった所も多いようです。
時節柄しかたがない面もあるかも知れませんが段々世の中が寂しくなっていくような気がします。

どこかのお寺では深夜にうるさいとの近隣住民からの苦情で「除夜の鐘」を昼間についているようだし、
我が地区のトンド焼きも同様の理由で出来なくなって久しい。
また関西の高級住宅地として有名な芦屋市では同じく近くの住民の反対で保育園の建設が出来なくなっている。
まだ他にも数え上げればきりがないほど「言ったもの勝ち」の世界で、伝統行事が廃れていってしまう恐れが強くなっています。

地域のためなら我を押さえ少々の迷惑は我慢しようと考える人の方が多いとは思うのですが、一部の人でも異論を唱えられると、その意見を過大に取り上げて萎縮してしまう傾向があるようです。
少数意見の尊重という民主主義の一面が強調されすぎているのでしょうか?
我々の代表である国会では数の論理がまかり通っているというのに・・・。
と、ぼやきつつ今年も残すところあと2日となってしまいました。

今日は洗車と外回りの大掃除
明日からは普段さぼっている室内の片付けと大掃除の予定。
例年今頃になると来年からはきっちり日々の片付けや掃除をしようと心に誓うのだが
掃除嫌いのズボラな夫婦なので昔から同じことの繰り返し。

こうやってまた残り少ない貴重な一年が過ぎていく。

原子力規制庁は完全に骨抜きに

2016-12-23 22:39:42 | 日記
原発推進の本丸・経産省内に原子力規制の機関(原子力安全保安院)があることが福島第一の原発事故での反省点となり、新たに原子力規制庁が出来て4年。
原子力安全保安院の無力さが少しは改善されたように思えたのも束の間。
当初は規制庁長官も警察庁出身、2代目も環境省出身で経産省からの独立性が確保されているようだった。

ところが原発事故に対する世間の関心が薄れかけると、じりじりと原子力村が復活。
老朽原発の40年廃炉原則もなし崩しで運転延長が認められた。
また原発に厳しい規制委員も排除され、事故前の原子力行政に里帰りしつつあるのを危惧していたが、
今回の人事で規制庁長官がついに経産省出身者に戻ってしまった。

原発に反対する人は多いのになぜか選挙になると原発推進の自民党に票が集まる現状がそうさせるのだろう。
チェルノヴィリの原発事故被害者の証言をまとめノーベル文学賞を受賞したベラルーシの作家・アレクシェービッチさんが
「日本には抵抗の文化がない」と指摘されていたが、沖縄以外では本当にその通りなのだろう。
悲しいことだがあと1~2回事故が起きないと日本から原発をなくすようなことにはならないのだろう。


二木島灯台(三重県)

2016-12-19 22:30:38 | 灯台巡り
にぎしま灯台
2015年10月23日(1345-1540)訪問

昭和28年(1953) 11月4日 初点灯

初点プレート
三重県熊野市甫母町英虞埼
(33.55.54N 136.12.36E)
高さ  地上~塔頂:12m  水面~灯火:45m

白色塔形コンクリート造

LED灯器
灯質  等明暗白光 明3秒暗3秒
光度  3500カンデラ
光達距離 11.5海里(約21km)

リアス式海岸の続く三重県の南部、二木島湾入り口の東側・英虞埼の風光明媚な千畳敷海岸に立つ小型灯台です。
すぐ近くには三重県の名勝天然記念物に指定されている楯ヶ崎があり、R311よりハイキングコースが整備されています。

R311沿いの案内地図のある付近に駐車スペースがあります

その少し手前がハイキングコースの入り口です。この地点が海抜約85mでここから海岸まで下る一方ですので最初は楽チンです。

海抜0メートルまで下りてきました。

この阿古師神社まで約15分でした。
ここから「楯ヶ崎0.9km」の標識の方向にアップダウンを繰り返しながらの灯台まで上りが続きます。
スタートが楽だった分だけ余計に疲れました。

途中ところどころに案内標識があるので迷う心配はありません。

最後の階段を上ると灯台に到着です。(阿古師神社から約20分)

灯台の敷地は狭いのですが、目の前は千畳敷の開放感のある素晴らしい景色です。

すぐ先には楯ヶ崎が望め、雄大な景観に灯台へ到達するまでの苦労が一気に吹き飛びました。

訪問後にネットで知ったのですが、ハイキングコース入り口を過ぎてR311の甫母の町並の少し手前を大きくUターンする小道を入ると下り道をショートカットできる近道があるようです。(阿古師神社の手前のほうに駐車スペースもあるそうです)


ふざけるな経産省

2016-12-08 21:50:41 | 日記
4月の電力自由化を機に電気の契約を関西電力から大阪ガスに変更した。
あくまで原発に固執し続ける関電に対するささやかな抵抗、原発由来の電気は使いたくないという意思表示のつもりでした。
多分お金の面だけでなく同じような思いで契約変更された方も多いのだと思っています。

あれだけの福島の大事故を経験したのに、まだ原発を使うべきだと主張する人がまだこの日本にいるというのが信じられない。
いつから私たちは「金のためなら何でもあり」というふうに堕落してしまったのでしょうか?
(今回のカジノ法案もその典型です)
「武士は食わねど高楊枝」といった誇り高き日本人はどこへ行ってしまったんだろう?

二度も悲惨な原爆を落とされたのに「アメリカの核先制不使用」方針に反対する日本政府、
核廃絶に向けた世界の流れに水を差す日本政府、
大多数の国民の意思に反する行動をしているのが我が日本の自民党政権です。
(その自民党政権を支持する人が6割近くも本当にいるんだろうか?)
その中心にいるのが経産省の役人たち。

せっかく原発を使わない新電力会社を応援したいのに
ずる賢い役人たちは原発事故の賠償費用を原発を使用しない新電力会社にも負担させようとしている。
(さすがに悪評を気にしてか、廃炉費用までの負担は取り止めたようですが)

原発事故後、暫くは自粛していた電力会社のTV-CMも完全復活したように原子力村がまた大きな力を発揮しているようだ。
マスコミもCMスポンサーに遠慮しているのか、ひところのような原発事故関連のニュースはほとんど流されなくなったし、
反原発を主張して当選したどこかの知事も大きくトーンダウンしている。
おそらく陰に陽にいろんな圧力があるのだろうが、貴重な思いを込めて一票を投じた有権者の思いを忘れないで頂きたいものだ。

新電力会社の経産省に対する抵抗を期待したいものだ。
もし新電力も賠償費用を負担する代わりに原発由来の安い(と宣伝されている)電気を使うようになったら、
私の思いはどうしたらいいのだろう?
電気を使わない原始生活に戻るしかないのだろうか?