10年後には65才以上の5人に一人がなると言われる認知症。
認知症ではないと思うのだが、最近とみに注意力散漫、物忘れが激しい。
何かをしようと思いながら、ふと途中で他の事に気を取られて、先にしようと思っていたことを忘れてしまうなんてのはしょっちゅう。
妻が介護で実家に帰って、家に独りだけだった先日、お茶を沸かすためにガスに火をつけたのをすっかり忘れてウオーキングに出かけてしまった。
途中でケーズ電器に寄り、欲しかったディジカメを値切るが、気弱な交渉では思った値段にはならない。
中古でもいいかとリサイクルショップも覗いてみる。
決断がつかないまま強い陽射しの中、ウオーキングを再開。
「それにしても今日は暑いな、歩き終わったら何を飲もうか、コーラかお茶か」と思った途端、ガスでお茶を沸かしていたことを思い出した。
(ここで思い出さなかったら本当の認知症)
やばいガスを点けたまま40分以上経っている。
悪い事ばかりが頭に浮かぶ中、ウオーキングを途中で切り上げて急いで自宅へ。
麦茶の匂いが部屋中に充満しているが、幸いヤカンに四分の一ぐらいの水が残っていて助かった。
これまでは笑い話ですむような物忘ればかりだったが、今回ばかりは一歩間違えば悲劇につながるところだった。
あまり認めたくはないが、年をとったらマルチタスクは厳禁。
気を散らさずに一つ一つシングルタスクで片付けて行こう。
いづれどちらか一人の生活になると夫婦の相互チェックもなくなる。
玄関の鍵近くに注意ステッカーを貼り付けておくことにした。