三田市や神戸市北部の水源となっている青野ダム。
釣りや野鳥(特にヤマセミ)撮影に人気のスポットですが、7月から10月までは魚道が一般開放されています。
魚道と言うのは河川の上流と下流の生態系がダムによって遮断されるのを防ぐ目的で設置された魚の通り道です。
魚道が設置されたのはこの青野ダムが全国で最初だそうです。
危険防止のため通常はフェンスが施錠されているのですが、夏休みを含んだ4ヶ月間だけ一般開放されています。
魚道園内入り口
開放期間中はシルバー人材センタが管理運営をまかされていて、清掃や案内業務を行っています。
緑に囲まれた園内をジグザグ状に約800mの水路が流れている。
カップルで散歩するにはもってこいの風情です。
途中には遡上する魚が見られる観察窓の設置されている「自然の水族館」もあります。
オイカワやカワムツ、鯰の姿が見られることが多い、ウナギを見たこともありましたが、最近はなぜか魚の数が減ってきてタニシばかり増えたように思います。
ダムの水面と川の水面の高低差を約800mの魚道で縮め、ダムと魚道との境にある二つのゲートの開閉によって水面の高低差をなくして魚がダムへ遡上できるようにしています。(パナマ運河を船が通航するのと同じ方法)
あまり積極的に広報されていないので青野ダムに魚道があることを知らない人が多いのですが、なかなか風情のある園内ですので、青野ダムにこられる機会があれば是非この魚道もご覧になって下さい。