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幽白蔵馬受とかアイマスとか他ゲームとかたまに猫な妄想ブログです

突発SS  我輩はプーである

2017-07-02 11:45:32 | オールキャラ 黄泉×蔵前提
我輩はプーである。
名前はまだ、無い。
いやオメープーっつってんじゃねーかと突っ込まれそうだが
我輩には名前はまだ、無いのだ。
大体鳴き声が『プー』だから名前が『プー』ならば
犬の名前は全て『わん』猫は『にゃん』でなくては
道理にかなっていないではないか。
だから我輩にはまだ名前がないのである。

我輩の主は浦飯幽助と言う巫山戯た男である。
見た目は良い部類に入るが責任感がない。
成体になった我輩を規格外の大きさだからと
自分の家でなく師匠の家に預けそのまま五年以上経つ。
始めは月に二三度会いに来ていたが最近では
三、四ヶ月に一度来れば良い方だ。
寧ろ主よりも主の友人等の方が我輩に会いに来てくれる。
有り難いことだ。・・・勝手に背に乗り昼寝する黒いのは
頂けないが。
主の師匠は幻海と言う。
非常に出来た方だったが鬼籍に入り久しい。
葬儀の時は我輩も人目憚らず泣いたものだ。
からりと障子の開く音がし我輩はそちらに目を向けた。
涼しげな眼光のやや子柄な男が盆に水差しと小さな鍋を
持ち歩いてくる。
この男は凍矢、と言う。
主の大切な仲間である蔵馬と言う毛並みの非常に良い友人が
以前色々あり幻海と共に強化育成した呪氷使いであり魔忍だ。
魔忍が何か我輩は知らんが多分分身の術とか使えるのだろう。
フジヤマゲイシャニンジャは日本の美だ。
その凍矢含めた六人(巷では6人衆等と呼ばれているそうだ。
地下アイドルか?)が今現在幻海邸の管理を任され我輩の世話を
することを許された下僕どもである。
いつも騒がしい輩ではあるが今日は静かだ。
その原因を我輩は知っている。大したことではない。
まあただ単に酒飲んで酔っ払って池に飛び込んで体も乾かさず
爆睡したら気温の低さにやられ大風邪ひいた、だけなのだ。
馬鹿共である。
馬鹿共の総大将である酒臭い酎と言う男とまだ毛も生えていない様な
鈴駒と言う餓鬼、あと何時もなんだか楽しそうな陣と言う男が
風邪を引いて寝込んでいる。そのバカ達の看病をしているのが
凍矢である。真面目で責任感が強いからか大体貧乏籤を引くのは凍矢だ。
あと、鈴木と言う逐一言動が大仰な男と死々若丸と言う子鬼なんだか
デカイのかわからない男は二人して魔界にでかけている。
薬を貰いに癌陀羅へと。
我輩も何度か行ったがあそこは好きなのだ。
我輩が降り立つと嬉しげに一本角の子鬼が飛び出して抱きついてくる
国の者も皆我輩に丁寧な態度をとるし何より食事が旨い。
主の国で出された食事は拷問かと思うほど不味かったから余計にだ。
まあそれはどうでも良い。
癌陀羅には腕の良い薬師が居てその薬は良く効く。(らしい)
「・・・や〜」
カッサカサの声で凍矢を呼んだのは陣だ。
「起きたか、陣。食事は取れるか?」
「・・・が・・・の・・い・・・む・べ」
掠れた声を解読すれば『喉が痛くて唾飲むのも辛いのに無理だべ』
はあと凍矢が息を吐いた。
「散々オレがうがい薬を使えと言ったのに。」
「・・・ま・・・い・だ!」
『不味いから嫌だ!』だそうだ。
「熱まで出してバカかお前達は。」
「・・・今そんなこと言っても仕方ないじゃん〜・・・」
鈴駒がのそりと起き上がって憮然と文句を言う。
「好きで、出してんじゃねぇ・・・」
怠そうに酎が言い凍矢の額に青筋が浮かんだ。

 我輩は知っている。
この馬鹿共に凍矢が散々ちゃんと家で寝ろ風呂に入れ手洗いうがいを
敢行しろと口を酸っぱくして言っていたのを。
それを『凍矢なんかカーチャンみてーだべ!』『お?目指せ蔵馬か〜?!』
等と右から左に聞き流していたのも。
無言で凍矢は盆を畳に置くと障子を閉め我輩に近づいて来た。
お疲れだな、と我輩は凍矢の肩に額を擦り付ける。
「どうした?」
まあうぬも頑張れ、と我輩的に激励してみた訳だ。
「・・・あいつらには薬が必要だな。」
そう呟くと凍矢はスマホを取り出し文章をしたためた。
因みに文面は。
『苦さ五百倍で頼む』
宛先は癌陀羅の腕利き薬師蔵馬。
「・・・たまには、な。」
フフンと笑う凍矢に我輩は一声鳴いて同意した。
「お前も同感か?プー?」


我輩はプーである。
名前はまだ、断じて無い。




〜良く解らないものが出来上がりました。😆
凍矢は多分苦労性。プーちゃんは確か原作でばーちゃんちに
預けらてたので。幽助はあんまり会いに行かないと思い。
・・・吾輩は猫であるは小学生の時読んだきりです。
パロなので吾輩→我輩です。


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