-❨幸せ万聖節❩もしくは❨祝万聖節❩か。
魔界政府主催ハロウィンパーティーの会場で
何故だか某携帯会社の三⭕郎の一人の扮装を
させられた凍矢はそう呟いた。
確か蔵馬に聞いた所では❨ハロウィン❩とやらは
本当はこんな馬鹿騒ぎをする日ではなかったはず。
見渡す限り広がるのはコスプレの輩。
耳に届くは笑い声と馬鹿騒ぎ。
あと。
大量の酒と食べ物。
(・・・何なんだこれは。)
広い会場では酒で浮かれた陣(因みに彼は⭕太郎の
う⭕ちゃんの扮装だ。)と蔵馬に作らせた浮遊科の
樹木で作った箒に跨った黒のワンピースを着た躯が
会場内に隠れた飛影(黒猫耳だけつけさせられている)を見つけだそうと
飛び回っている。-魔女コスの躯を見た陣が『魔女子さんだべ!』
と叫んだ瞬間皆が一斉に振り返ったりしたが。
会場の中央に設えられたステージでは
カルトの三人がパフォーマンスを披露。
それを囃し立てる幽助は某ゲームの番長のコスプレで
側に立つ桑原はフランケンシュタインでその隣の
雪菜は某ボーカロイドのコスプレだ。多分髪の毛の色で
決めたのだろう。中々似合っている。
その近くには鈴駒が流石とならんでいる。
鈴駒は金⭕郎で流石は某推理ゲームのヒロインの一人の
扮装をしている。流石が喋る度に何人かが振り向く。
鈴木は不思議の国のアリスのアリスのコスプレをしていたが
出会い頭に死々若にぶん殴られて今は何故か
ハンプティダンプティだ。
ちゃんと卵だ。鈴木成分は何処にもない。
そして死々若がアリスだ。
多分被ったのが許せなくて殴ったのだろう。
しかし何故女装なのか。
凍矢は首を捻った。
馬鹿騒ぎは参加さえすれば楽しいのだろう。
とは思ってたのにいまいち楽しめない。
ふと視線の先に赤いモノを見て凍矢はそちらに顔を向けた。
見知った赤だったが何と言うか位置が違う。
いつもは凍矢より上にある赤が、遥に下にある。
赤い髪で膝丈の黒い着物を着た子供。
その横にはお揃いの着物を着た修羅。
くすくすと二人で笑っている。
誰かに似ている気はしたが髪の毛の長さも違う。
子供の髪の毛は肩のあたりで揃っているし。
それにいくらその誰かが凍矢から見ても
『なんでもあり』だとしても流石にこれはないだろう。
「パパ気づくかなあ?」
「どうかな。わかんないなあ。」
届いた声は誰かより遥に高く女児の物だ。
良く似た友達でも出来たのだろう。と一人納得した。
ステージ上では煙鬼と孤光がスピーチ中だ。
二人は牛魔王とナースだ。
しかし何故この会場にいるカップルは統一した扮装を
しないのか?と凍矢は首を傾げる。
パーティーに掛る費用を負担した(と言うよりさせられた)
黄泉が功労者として壇上に引き上げられた。
黒の着流しは黄泉に良く似合っていて会場内から
感嘆の声が聞こえる。
おざなりに挨拶した黄泉がマイクを手にしたまま
固まった。
黄泉の顔は凍矢のすぐ近くに向いてる。
眉間に皺を寄せてたっぷり二分は微動だにしない
黄泉に流石に周囲がざわつく。
どうしたんだね?と声を掛けた煙鬼が
黄泉の視線(でもないが)をたどり阿呆の様に口を開けた。
なんなんだよアンタたちはと言いながら二人の
見た方向に顔を向けた孤光も目を見開いた。
(まさか、いや・・・でも。)
凍矢は二歩ほど踏み出し子供達の横に立つ。
口元を押さえてくすくすと笑う子供の一人は修羅。
もう一人は。
赤い髪で翠の瞳。
まごう事無き美少女。
百人がみたら百人が可愛いと言うだろう美少女。
マイクが黄泉の零した声を拾った。
『く・くら、ま・・・?』
バッと皆がその子供を見る。
くすくすと笑っていた子供達は堪えきれずに
きゃはははと弾けた様に声をあげた。
「やっぱりパパはわかっちゃったね!」
「黄泉だからね。」
そして二人揃ってにっと笑うと声を揃えて言った。
「お菓子をくれないからわるいんだよ!」
手を繋いで子供達は笑いながら駆け出した。
後に残された大人達は言葉を紡げない。
陽気なBGMだけが響く。
ハッピーハロウィン🎃そう魔界語でかかれた
垂れ幕。
その下に少し小さめのフォントで並んだ言葉に
幽助は気付いた。
「・・・そーいうことかよ。」
やられたぜーと頭を掻きながら苦笑する。
隣の桑原と雪菜も顔を見合わせ笑いだした。
「な・なんだ急に。」
呆けた様に呟いた黄泉に幽助は上から目線と
ドヤ顔で教えてやった。
「《trickortreat》」
「・・・は?」
「お菓子をくれなきゃイタズラするぞってよ。」
ああ、と凍矢は肯いた。
会場内の飲食物に菓子系がない。
アンケート調査により菓子より肉に軍配が上がったのだ。
子供は菓子の方が好きだろう。
ハロウィンは子供が菓子を貰いに家々を尋ねると
蔵馬に聞いたことがあったのを思い出した。
(そうか。)
オレたちは祝万聖節!はやりはしたが本来のハロウィンである
子供に菓子を渡すことはやらなかった。
子供は修羅一人なのも災いして。
だから。
「イタズラされたんですよ、私達みんな。」
楽しそうに雪菜が髪を揺らして笑った。
〜ハッピーハロウィン🎃てことで!
日本ではリア充の祭典ですが本来は子供の為の物ですので。
蔵馬さんがチビなのは可愛いかなーって。
原作でもチビ秀ちゃんは幼女にしか見えないので
原作引っ張りだしてみてください。
裏浦島戦ですよ。チビ秀万歳。
黒猫飛影が出てこなかったのだけが心残り。
あと。
皆のコスプレはたまたま思い付いただけどす。
魔界政府主催ハロウィンパーティーの会場で
何故だか某携帯会社の三⭕郎の一人の扮装を
させられた凍矢はそう呟いた。
確か蔵馬に聞いた所では❨ハロウィン❩とやらは
本当はこんな馬鹿騒ぎをする日ではなかったはず。
見渡す限り広がるのはコスプレの輩。
耳に届くは笑い声と馬鹿騒ぎ。
あと。
大量の酒と食べ物。
(・・・何なんだこれは。)
広い会場では酒で浮かれた陣(因みに彼は⭕太郎の
う⭕ちゃんの扮装だ。)と蔵馬に作らせた浮遊科の
樹木で作った箒に跨った黒のワンピースを着た躯が
会場内に隠れた飛影(黒猫耳だけつけさせられている)を見つけだそうと
飛び回っている。-魔女コスの躯を見た陣が『魔女子さんだべ!』
と叫んだ瞬間皆が一斉に振り返ったりしたが。
会場の中央に設えられたステージでは
カルトの三人がパフォーマンスを披露。
それを囃し立てる幽助は某ゲームの番長のコスプレで
側に立つ桑原はフランケンシュタインでその隣の
雪菜は某ボーカロイドのコスプレだ。多分髪の毛の色で
決めたのだろう。中々似合っている。
その近くには鈴駒が流石とならんでいる。
鈴駒は金⭕郎で流石は某推理ゲームのヒロインの一人の
扮装をしている。流石が喋る度に何人かが振り向く。
鈴木は不思議の国のアリスのアリスのコスプレをしていたが
出会い頭に死々若にぶん殴られて今は何故か
ハンプティダンプティだ。
ちゃんと卵だ。鈴木成分は何処にもない。
そして死々若がアリスだ。
多分被ったのが許せなくて殴ったのだろう。
しかし何故女装なのか。
凍矢は首を捻った。
馬鹿騒ぎは参加さえすれば楽しいのだろう。
とは思ってたのにいまいち楽しめない。
ふと視線の先に赤いモノを見て凍矢はそちらに顔を向けた。
見知った赤だったが何と言うか位置が違う。
いつもは凍矢より上にある赤が、遥に下にある。
赤い髪で膝丈の黒い着物を着た子供。
その横にはお揃いの着物を着た修羅。
くすくすと二人で笑っている。
誰かに似ている気はしたが髪の毛の長さも違う。
子供の髪の毛は肩のあたりで揃っているし。
それにいくらその誰かが凍矢から見ても
『なんでもあり』だとしても流石にこれはないだろう。
「パパ気づくかなあ?」
「どうかな。わかんないなあ。」
届いた声は誰かより遥に高く女児の物だ。
良く似た友達でも出来たのだろう。と一人納得した。
ステージ上では煙鬼と孤光がスピーチ中だ。
二人は牛魔王とナースだ。
しかし何故この会場にいるカップルは統一した扮装を
しないのか?と凍矢は首を傾げる。
パーティーに掛る費用を負担した(と言うよりさせられた)
黄泉が功労者として壇上に引き上げられた。
黒の着流しは黄泉に良く似合っていて会場内から
感嘆の声が聞こえる。
おざなりに挨拶した黄泉がマイクを手にしたまま
固まった。
黄泉の顔は凍矢のすぐ近くに向いてる。
眉間に皺を寄せてたっぷり二分は微動だにしない
黄泉に流石に周囲がざわつく。
どうしたんだね?と声を掛けた煙鬼が
黄泉の視線(でもないが)をたどり阿呆の様に口を開けた。
なんなんだよアンタたちはと言いながら二人の
見た方向に顔を向けた孤光も目を見開いた。
(まさか、いや・・・でも。)
凍矢は二歩ほど踏み出し子供達の横に立つ。
口元を押さえてくすくすと笑う子供の一人は修羅。
もう一人は。
赤い髪で翠の瞳。
まごう事無き美少女。
百人がみたら百人が可愛いと言うだろう美少女。
マイクが黄泉の零した声を拾った。
『く・くら、ま・・・?』
バッと皆がその子供を見る。
くすくすと笑っていた子供達は堪えきれずに
きゃはははと弾けた様に声をあげた。
「やっぱりパパはわかっちゃったね!」
「黄泉だからね。」
そして二人揃ってにっと笑うと声を揃えて言った。
「お菓子をくれないからわるいんだよ!」
手を繋いで子供達は笑いながら駆け出した。
後に残された大人達は言葉を紡げない。
陽気なBGMだけが響く。
ハッピーハロウィン🎃そう魔界語でかかれた
垂れ幕。
その下に少し小さめのフォントで並んだ言葉に
幽助は気付いた。
「・・・そーいうことかよ。」
やられたぜーと頭を掻きながら苦笑する。
隣の桑原と雪菜も顔を見合わせ笑いだした。
「な・なんだ急に。」
呆けた様に呟いた黄泉に幽助は上から目線と
ドヤ顔で教えてやった。
「《trickortreat》」
「・・・は?」
「お菓子をくれなきゃイタズラするぞってよ。」
ああ、と凍矢は肯いた。
会場内の飲食物に菓子系がない。
アンケート調査により菓子より肉に軍配が上がったのだ。
子供は菓子の方が好きだろう。
ハロウィンは子供が菓子を貰いに家々を尋ねると
蔵馬に聞いたことがあったのを思い出した。
(そうか。)
オレたちは祝万聖節!はやりはしたが本来のハロウィンである
子供に菓子を渡すことはやらなかった。
子供は修羅一人なのも災いして。
だから。
「イタズラされたんですよ、私達みんな。」
楽しそうに雪菜が髪を揺らして笑った。
〜ハッピーハロウィン🎃てことで!
日本ではリア充の祭典ですが本来は子供の為の物ですので。
蔵馬さんがチビなのは可愛いかなーって。
原作でもチビ秀ちゃんは幼女にしか見えないので
原作引っ張りだしてみてください。
裏浦島戦ですよ。チビ秀万歳。
黒猫飛影が出てこなかったのだけが心残り。
あと。
皆のコスプレはたまたま思い付いただけどす。