カメラといっしょ★

地元福岡~イタリア留学からワーキングビザ取得しての海外生活を写真で綴るつれづれ日記

旅へ

2013-07-24 13:39:42 |  └・フランス
旅に出た。
クタクタに疲れきった体に
これまたクタクタの皮の鞄を背負って。

どうしても、どうしてもどこかに行きたかった。
私の事を誰も知らない町へ。
そしたら私という物が消えてなくなるそんな気がするから。
消えれば何もかもなかったことになる、
悲しみも、苦しみも、もどかしさも。

クタクタの私と鞄をのせて電車は知らない海辺の町についた。

緑の大地トスカーナの旅~Castelnuovo、Borgo San Felice

2013-07-23 22:33:34 | └☆イタリアぶらり旅
緑の大地をドライブし、そろそろお腹もすいたので
カステルノーボという近くの村へ立ち寄った。

ガイドブックにも載らない、
地図でも点でしか表示されない小さな村は
こんなにも素敵な町並み。


レストランのランチ営業がはじまるまでの間
村の中をぶらぶら。



素敵な時計塔もある古いこの村には
どんな歴史があって、どんな人々が暮らしてきたんだろう。
あたたかな景色に、きっとそれは幸せなものだったに違いない、
ふとそんな空想をしてみたりした。

みんなの共通の友人が昔働いていたお店、
名前を出したら笑顔で快く迎えてくれた。
きっと彼はまじめにここで働いてたんだろうなー。

今日車を出してくれた友達の旦那さんもコックさんということで、
お昼からデグスタチオーネのコースメニューをしっかりいただく。
食事は彼にとっていつも勉強であり、楽しみ、
どこへいってもしっかりコースを食べるらしい。
ならばと私たちも一緒にご馳走たべちゃおう!

写真左はペコリーノのラビオリ、
右はミートソースのパッケリ

メインは豚フィレ肉、
どれも濃すぎずやさしい味わい。
おいしかったー!
本当にごちそうさま。

帰りがてらよった隣村のボルゴ・サン・フェリーチェは
実はいつも私が仕事で撮影に訪れる村。

小さな村をまるっと企業が買い取って、
ヴィラとワイナリーを経営している。

そこのワイナリーでまた試飲。
ワインの試飲にはじまり、試飲で終わる
私たちらしい夏休み。
ああ~、楽しかった。

夏の暑い太陽は今を盛りに輝いているのでした。

緑の大地トスカーナの旅~ドライブinトスカーナ

2013-07-23 22:02:59 | └☆イタリアぶらり旅
カンティーナ見学を終え、ドライブ。
写真を撮りたいところがあったら止まるから言ってね、
そんな優しくありがたい申し出に
私の心が止まったのは何もない景色。

渡る風が夏草を揺らす。
たくさんの夢を見てきた。
夢は私をかすめて過ぎ去って行く。
ちょうどこの風のように。
もう夢を見る力も尽き果てて、
それでも人は夢に焦がれる。
そうして疲れきったからっぽの体を抱えてているだけ。

カメラを持ってどこまでも草をかきわけて進む私を
友達達は遠くで見守っている。
丘の上に立つ彼らの影は遠く小さく並ぶ。
それは私がかなぐりすけた過ぎた日の幸せのように遠く見えた。
胸が小さく痛む。

ひまわりが見たいね、
無邪気な明るい声をのせて青い車は走る。

夏の光は輝き、吹き上がる水に小さな虹がかかる。

たどりついたひまわり畑は誰に褒められるよりも
もっと強い意志の為に咲いているように力強く広がっていた。
夏だからひまわりが咲くのか、
ひまわりが咲くから夏なのか分からなくなる。

ただひたむきに咲くその姿に、
心はまるで泣いたみたいに洗われていくのでした。









緑の大地トスカーナの旅~カンティーナ見学

2013-07-23 16:24:10 | └☆イタリアぶらり旅

見た事もない深い青色を引いて
ぶどう畑の朝は音もなく明ける。

あっという間に光に満たされて
今日という日が幕を開ける。
暑くなりそうだなぁ、今日も。

宿の朝ご飯、手作りのケーキとコーヒーをいただき、始動。
今日は友達のご主人に車を出してもらってカンティーナ(ワイナリー)めぐり。


やってきたのはキャンティ地区の奥深く、
次のシエナ地区との境にあるカンティーナ「FELSINA」

まずはカンティーナの中を見せてもらう。

ひんやりとしたカンティーナの中、
コポ、コポとワインが息づく音が小さく響く。


ああ、生きている、ワインが生きている、
そう思うとなんだかちょっぴり感動的。。


どれもすっきりとした酸味が好印象。
こうやって飲み比べてみるとそれぞれの特徴がよく分かっておもしろい。

ちょっぴりほろ酔いで夏の小さな旅は今はじまったのでした。



緑の大地トスカーナの旅~La bottega del 30

2013-07-22 23:28:28 |  └・Ristorante/Trattoria

さてさて、なぜこーんな奥地の村に1泊するかといいますと、
ここにあるおいしいレストランで夕飯を食べるため!

その名は「La bottega del 30」
 
まずはプロセッコとアミューズでお出迎え。
ん~、この冷たいシュワシュワした1杯が至福の時。
 
食事にはこのワイン、「Castell'in Villa」
値段と飲みやすさでソムリエさんに選んでもらった。
サンジョベーゼならではの酸味と渋みがおいしい。
ぶどう畑を渡る風をのように軽くて爽やか。
これすっごく気に入った、さすがソムリエさん。

そしてアンティパストはズッキーニの花の詰め物
中身のリコッタリーズがおいしいのなんのって!
いや、今まで食べた中で一番おいしいかもっ。
フレッシュそれはもちろん、
なんていうか、甘みとはまた違う柔らかい味わい、
んん~、例えるなら絞り立ての牛乳の甘み、温かいぬくもりみたいな、、
よけい分かりづかいか。。
後で聞いたらこの近くの農家の手作りだって。
そっか新鮮な手作りだからこそのこのおいしさなのね。
 

そしてやさしい味わいの野菜のスープ。
それからとびっきりおいしかったラビオローネ。
すっかり暗くなって写真写りが微妙なのだけど、
中にはとろーり卵が隠れてる。
ん~、思い出しただけでもまた食べたい。

メインディッシュにたどり着くまでに
すっかりおなかいっぱいだったけど、
でもここまで来たら完走!全部味わいたい。
お願いして小さなポーションをシェアすることに。
これも柔らかくってとってもおいしかった。
 
もうお腹いっぱい~、とさっき言った舌の根も乾かぬうちにデザート。
ま、別腹ですからっ。

ワインとおしゃべりを織り交ぜてゆっくり楽しむ食事。
ああ、こんな時間、まさに人生を楽しんでいるっ実感!
おいしいごはんってほんと大事。

イタリアにはこんな郊外にぽつりとある隠れ家レストランがたくさんある。
みんな週末などにぶらりやってきては、
ゆっくり滞在して、おいしい食事を堪能するのだ。
この国にきて納得いかない事もたくさんあるけど、
人生楽しむことにおいてはイタリア人は長けていると思う夜なのでした。


■La Bottega del 30
Via S. Caterina, 2, Castelnuovo Berardenga Siena
tel 0577 359226
http://www.labottegadel30.it

緑の大地トスカーナの旅~Villa a Sesta

2013-07-22 18:49:13 | └☆イタリアぶらり旅
モンテリジョッニからバスに揺られてキャンティの奥へ奥へ

やってきたのはヴィッラアセスタというぶどう畑の真ん中にぽつんとある小さな村。
 
 
いつからかピタリと時を止めてしまったような街並をぬけ、
まずは宿へチェックイン。
今日はこの小さな村に泊まる。

荷物を置いて村を散策。
 
 
溢れる夏の光をまっすぐに浴びて
そこにあるものたちは色濃く輝いている。
  
その景色になぜだか少し物寂しい気持ちになった。
なぜだろう。。
そうか、それは心に刻まれた遠い昔の記憶を思い出す時、
ちょうど光に滲んだように朧げに見えるのに似ているからだ。

そんな昔にタイムスリップしたみたいに
子どものようにはしゃいで野を歩き、プールに入ってふざけあって
楽しく過ごした午後。
ああ~、いい夏休み。
 
たっぷり遊んでお部屋で休憩。
のどの渇きを潤すのはキリッと冷えた白ワイン。
こんなときは大人で良かったと(笑)

炎天下で遊んでほてった体をワインで冷やしながら、
ぼんやりとぶどう畑を渡る風を見ているのでした。

緑の大地トスカーナの旅~モンテリジョッニ

2013-07-22 17:02:41 | └☆イタリアぶらり旅
仕事も一段落し、夏休み。
元ルームメイトと友達と緑あふれるトスカーナの奥へと1泊旅行。

まずはシエナの手前にある小さな村モンテリジョッニへ立ち寄る。
モンテリジョッニはダンテが神曲で「王冠のような」と詠った村。
その王冠の姿を見たくって、わざとひと駅前のバス停でおりた。

ほほー、確かに丘の上に王冠がのってる。
でもちょっと遠かったかな。

夏の陽の中をテクテクブラブラ歩きながら王冠をめざす。
走る風が運ぶ乾いた草のにおい、
遠い昔の夏休みの記憶とリンクする。

小一時間歩いてようやく近づいた。
王冠をのせた青いぶどう畑の丘。
すぐ近くに見えた村へは急勾配の丘を上りげる難所。
炎天下汗だくになり、もーーだめーー、と音をあげながらなんとか到着。
 
村から見下ろしてみると、歩いた道があんなに遠い。
ふは~、結構上ってきたのね。

実に小さな小さなこの村。
ここが村のメイン広場。
数件あるお土産物屋をのぞいて見つけたワインの試飲。
喉乾きまくっていた私たちは喜んで試飲させていただく。
 
白はきりっと辛口、ん~、この感じ大好き。
赤は少し特徴的な感じ、エレガントな酸味。
そしてどちらもラベルが素敵!

村のあっちからこっちまで3分ほどでたどりついてしまう小ささ。
あっという間に散策を終わり、
次のバスを待つ間バールで軽くお昼ご飯。

眩しい光で描かれる夏は
二度とない大切な時間を愛おしむように
ゆっくりと過ぎていくのでした。


失敗談

2013-07-21 13:23:56 | ★イタリア留学日記
日本に帰るお友達がいるので、
みんなでおいしい肉ランチを食べに行こうと
バスに乗って郊外へ。

帰りのバスはあるときいたのだけど、
念のため確認とバス停の時刻表みてみたら、
なんと夜までない!
夕方からアルバイトの予定があったので、
仕方なくとんぼ返りするはめに。。しゅん。。

すっごく腹ペコだったので、
バスに乗る前に急いで買ったパニーノ。
おいしいお肉ランチのはずがこんな寂しいかんじに。。
でも、この生ハム、おいしかったからいいもんね。

イタリアをバスで移動するときには
時刻表の確認を!
改めて心に刻んだ晴れた日曜日なのでした。

納涼食事会

2013-07-20 23:22:47 |  └・Ristorante/Trattoria
フィレンツェにはたくさんの日本人が住んでいる。
学生さんも多いのだけど、
職人の町フィレンツェで修行、もしくは開業している職人さんも多いのだ。
そんな集まりになぜか参加。
そうだね、私も職人ちゃ職人か。
発起人の方の行きつけのレストラン。
ぜーんぶ海鮮でこんなにたくさん出てきた。
 
 
ああ、海鮮!
海から離れたフィレンツェでは貴重。
でも私たち日本人にはこれが必要なの!
 
左は海のカタツムリという名前の貝。
サザエみたいだけどそんなに苦くない。
右はマテ貝。イタリアにもあるのね。

おいしい海鮮に舌鼓をうちつつ、
大勢でワイワイと夜は賑やかに更けてゆくのでした。

海へ

2013-07-19 23:17:35 | ★イタリア留学日記
帰ってきた元ルームメイトと海へ。
電車に乗って、やがて右手の車窓に見えてくる光る海。
こうやって旅する時間が大好き。
 
駅に到着。電車に揺られて腹ぺこになった私たちは
まずは腹ごしらえ。
 
奥からただよういい香りに誘われてこのレストランにしてみた。
 
ブルーを基調としたかわいいお店。
海風を防ぐ松林に面したテラスでのんびりお食事。
 
写真左、紫貝みたいな小さな貝のパスタ。
身自体は小さすぎて食べるって感じじゃなかったけど、
なにせ貝から出た旨味がはんぱなくおいしい!
うわー、何者このちっちゃな貝!おいしい!

右はエビのパスタ。
こちらもエビの旨味たっぷりのトマトソースがとってもおいしい!
ああ、コレおいしい!
パスタあんまり食べないけど、これならいつでも食べたい!

このお店正解!
外に漂ういい匂いは伊達ではなかった。
食いしん坊センサーは感度良好!

さぁ、お腹も満たされて、あとは海でのんびり。
光溢れる青い空と海。
ああ、きれい。。
 
 
夏の太陽を浴びて寝転んだり、
冷たい海の水に浸って泳いだり、
何にも考えず、ただのんびりと友達と過ごす時間に、
今、心も身体も解放されている、そう感じる夏休みなのでした。