全中が終わり２週間～
暑かった熊本、レースも熱く手に汗握る瞬間だった
今までで一番熱かった
ひかるは予選、決勝と素晴らしい走りを魅せてくれた
夢に見た全中、ひかるは仲間の応援に応える走り
東京からテレビで応援していた仲間達
誰もが憧れる舞台、しかし全ての子供が立てる場所ではなかった
誰よりも日々練習に励んだ証の場所
そしてそこで輝くのも、気持ちの強さが無ければ輝けない場所だった
ひかるが全中を目指したのは１年生の夏
兄のたけるが札幌全中に出場した
東京から１人長距離３０００ｍに出場
しかし予選で全く歯が立たず敗退していた
その姿を見たひかる
その時、「２年後必ず俺は全中の舞台で輝く」と決めた
みんな全中のグッズを買うがひかるは買わなかった
理由は「自分が出る熊本で買う」だった
そこでもひかるらしさがあった
それから２年後、自分の力で勝ち取った全中の舞台だった
熊本に出発前メンバーへの挨拶
ひかるが話したみんなとの約束があった
必ず決勝に進んで、みんなにテレビで走ってる姿を見せる
そして必ず３分台を出して帰って来るだった
「有言実行の男」ひかるだった
遠く離れていたが、みんながテレビで本気のひかるの走りを観ていた
いつもそばにいるひかるが、本当に輝いて映ったと思う
仲間には頼もしく誇りのひかるになっていた
普段は口下手なひかる、ＫＪＲのキャプテンでもある
気の利いた言葉も掛ける事も出来ない男
私もそれは分かってる
ひかるに良く話す事がある
お前は走る背中で仲間に伝えれば良いと
それで仲間を引っ張れば良いと話していた
キャプテンとして出来る事の精一杯がそれだった
その姿を見て仲間も付いて来た
誰よりも頑張り、弱音を吐かずに練習していた
何一つ文句を言わず、だた自分が出来る事を日々続けていた
そこには夢と目標があった
その想いの強さが全中５位の結果に表れた
レース後、電光掲示板を見ていた
自然と涙が溢れて来た・・・
喜んでるみんながそばにいた
嬉しくて出た涙ではなかった・・・
コーチとしての悔しさの涙だった
ひかると挑んだ全中優勝だった
でも優勝はさせてあげられなかった
優勝した子は日本記録保持者
それでもチャレンジさせてあげられなかった事が悔しかった
それが悔やまれて仕方なかった
俺は日本一にしてあげられないのかなぁ・・・
自分の実力や限界も感じた全中だった
それでもひかると最初で最後の全中～
本当に最高の時間と感動を貰った
決勝、ＫＪＲ魂のはちまき、それが何よりも嬉しかった
ひかるが自分から着けてくれた
仲間の想い、チームを想う気持ちが伝わった
生粋のＫＪＲっ子のひかるだった～
こうして熱かった熊本全中が終わった
私は最初気付きませんでした😅でも、スタートラインに立ったひかるくんの姿を見た瞬間いおりが「おーKJRのハチマキしてんじゃん！」と＼(^^)／
一瞬、なんでそんなに驚いたのかと。でも、考えてみたら、全中は学校の名前で出場だから本来はクラブチームのハチマキはしないからか！と、気付き鳥肌が立つ思いでした👍(^-^)v
ひかる君本人も見守っていたみんなもKJR魂を見せつけられた瞬間でした～✨本当に感動しました～>^_^<